「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/12/09
去年はガッチリ稼ぎましたけど
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
ディキシーナイト(元町S)
ダノングレース(ターコイズS)
フロンテアクイーン(ターコイズS)
サトノディード(香取特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げていますね。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った回数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それからも、2004年には、44勝を上げて「9億4393万円」の賞金を稼いでいましたし、2007年には、41勝を上げて、「11億7307万円」の賞金を稼いでいましたね。
それに、彼の厩舎は、2010年にアパパネで牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを16勝、重賞を50勝もしていますし、2016年までの5年間は、
2012年→41勝・獲得賞金6億8110万円
2013年→37勝・獲得賞金8億0044万円
2014年→35勝・獲得賞金6億0733万円
2015年→31勝・獲得賞金6億1444万円
2016年→34勝・獲得賞金6億3196万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、一昨年は、今までで一番多い「48勝」を上げていました。
でも、一昨年はGIに2回しか馬を使えなかったことなどから、賞金は「8億8056万円」と、2007年を大きく下回っていましたので、去年の国枝君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈ですし、実際に去年は、アーモンドアイで牝馬三冠とジャパンCを勝つなど、45勝を上げて、「16億0611万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいましたね。
ただ、今年は、アーモンドアイでドバイターフと天皇賞・秋を勝っていますけど、他の馬がそれほど活躍できていないため、JRAでは、先週までの獲得賞金が「12億1015万円」と、去年のペースを大きく下回っていますから、きっと今の彼は、「とにかく賞金の高いレースを勝ちたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1820万円の元町Sにディキシーナイト、3600万円のターコイズSにダノングレースとフロンテアクイーン、1500万円の香取特別にサトノディードを登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/12/09
同志社大学の馬術部で活躍しとりました
藤原英昭調教師(栗東)

主な管理馬:
ミスターメロディ(2019年高松宮記念など)
ストレイトガール(2016年ヴィクトリアマイルなど)
トーセンラー(2013年マイルCSなど)
エイシンフラッシュ(2010年ダービーなど)

今週の主な登録馬:
レッドベルジュール(朝日杯FS)
ディメンシオン(ターコイズS)
コーカス(尾張特別)
カーサデルシエロ(豊川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、藤原英昭君は、同志社大学を卒業してから、フェブラリーSを勝ったチアズアトムや、シンザン記念を勝ったメイショウテゾロなどを育てた星川薫さんの厩舎で、ずっと調教助手をやっとって、2001年の2月一杯で星川さんが引退する時に、引き継ぐ形で次の月に自分の厩舎を開業しとります。
藤原君は、大学に通っとった頃、ずっと馬術部に所属しとって、色んな大会で上位に入っとったから、そん時は、明治大学におって、3年続けて全日本学生チャンピオンになった美浦の久保田貴士君と、「西の藤原、東の久保田」と呼ばれとりましたな。
藤原君のお父さんの玄房(はるのぶ)さんは、1970年くらいまであった繋駕速歩競走(馬車レース)の乗り役やったし、乗り役を引退した後は、大久保正陽(まさあき)さんの厩舎で厩務員になって、その頃、ミスターシービーが勝った1983年のダービーで2着に入ったメジロモンスニーなどを担当しとりました。
もちろん、藤原君は子供の頃からお父さんの仕事振りを見とったやろうから、この世界に入ったんは当たり前やったんでしょうな。
ちなみに、弟の和男君は、調教助手をやっとって、昔は北橋修二さんの厩舎でエイシンプレストンなどを担当しとったし、今は、藤原英昭厩舎におるんですわ。
前に藤原君は、「一戦必勝を厩舎のポリシーにしている」っちゅう話をしとったし、その言葉通り、毎年のように高い勝率を記録しとって、1割8分4厘やった2007年、1割9分9厘やった2008年、1割9分3厘やった2013年と、今までに3回も「最高勝率調教師」を受賞しとります。
そんで一昨年の藤原君は、「55勝・獲得賞金10億5226万円」っちゅう成績を残したんや。
けど、「調教師リーディング」は、1位の池江厩舎(63勝)に8勝差を付けられた2位やったし、賞金も、同じく1位やった池江厩舎(18億4737万円)に「7億9511万円」の差を付けられとったんで、ワシが彼やったら、去年は、「賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えとったでしょうな。
そんで実際に去年は、今まで一番多い58勝を上げて「調教師リーディング1位」になって、「15億9068万円」の賞金を稼いどりました。
ただ、今年は先週までが「34勝・獲得賞金9億7586万円」っちゅう成績で、まだ去年の6割くらいしか稼げとらんのやから、ワシが彼やったら、「とにかく賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにレッドベルジュール、3600万円のターコイズSにディメンシオン、1500万円の尾張特別にコーカス、1050万円の豊川特別にカーサデルシエロを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈やで。


2019/12/09
レッドディザイアを担当しとったんや
斉藤崇史調教師(栗東)

主な管理馬:
クロノジェネシス(2019年秋華賞など)
ノーヴァレンダ(2018年全日本2歳優駿)

今週の主な登録馬:
トリプルエース(朝日杯FS)
ラウダシオン(朝日杯FS)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、神奈川県出身の斉藤崇史君は、中学生の時に、同級生の影響で競馬が好きになって、高校生の時に、調教師を目指すと決めたそうなんや。
そんで、日本獣医畜産大学(今の日本獣医生命科学大学)に通って、四年生の時には、もっと馬のことを勉強するために、半年くらいアイルランドに留学しとって、卒業した後は、2年ほどノーザンファームで働いとりました。
それから、2007年の6月に競馬学校の厩務員課程に入っとって、次の年の2月からは松永幹夫厩舎で厩務員を、7月からは調教助手をやっとったんや。
松永厩舎に入ってから1年くらいの時に斉藤君は、レッドディザイアの担当になって、この馬が、2009年の秋華賞を勝っとるし、ドバイとアメリカに遠征した時も一緒に行くっちゅうエエ経験をしとったんですわ。
2015年に調教師の試験に受かった彼は、2016年の3月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年に「7勝・獲得賞金1億4086万円」っちゅう成績を残すと、一昨年は、「17勝・獲得賞金2億9929万円」と大きく数字を伸ばしとったし、去年は、「25勝・獲得賞金3億9086万円」と、更に成績を伸ばしとりました。
で、今年に入ってからも勢いは続いとって、クロノジェネシスを使ったクイーンCで初めての重賞勝ちを飾っとるし、この馬を使った秋華賞で初めてGIを勝つなど、先週までに23勝を上げて、「5億7308万円」っちゅう、今まで一番の賞金を稼いどるんですわ。
もちろん、今の彼は、「もっと稼いで、今年をエエ形で締めくくりたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにトリプルエースとラウダシオンを登録してきましたんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/12/09
メイショウマンボの厩舎で働いとりましたな
荒川義之調教師(栗東)

主な管理馬:
デンコウアンジュ(2019年福島牝馬Sなど)
マドリードカフェ(2017年京都ハイジャンプ)
ギュスターヴクライ(2012年阪神大賞典)

今週の主な登録馬:
デンコウアンジュ(ターコイズS)
メイショウグロッケ(ターコイズS)
アルジャーノン(中京日経賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、荒川義之君は、1994年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月からは、2013年のオークスと秋華賞とエリザベス女王杯を勝ったメイショウマンボでお馴染みやった、2014年の2月に引退した飯田明弘さんの厩舎で厩務員をやって、その年の12月からは調教助手をやって経験を積んどりましたな。
で、2007年に調教師の試験に受かると、その年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、7月の開業やったこともあって、勝ち星は1つだけで、稼いだ賞金は「4569万円」やったけど、次の年は、オースミグラスワンを使った新潟大賞典で初めて重賞を勝つなど、「19勝・獲得賞金3億7017万円」と、一気に数字を伸ばしとったし、その後も、ギュスターヴクライを使った2012年の阪神大賞典や、メイショウカンパクを使った2012年の京都大賞典や、デンコウアンジュを使った2015年のアルテミスSと今年の福島牝馬Sとか、今までに重賞を9勝、通算で249勝を上げとるんや。
荒川君が飯田厩舎におった頃は、障害の重賞を勝ちまくったリターンエースや、2000年の産経大阪杯や2001年の鳴尾記念を勝ったメイショウオウドウとか、大きいレースを勝っとる馬が何頭もおったんで、それを間近で見て、「どういう馬がよう走るんか」をしっかり学べたんでしょうな。
2012年の荒川厩舎は、さっきも書いたように、ギュスターヴクライを使った阪神大賞典と、メイショウカンパクを使った京都大賞典を勝つなど、全部で26勝を上げて、今までで一番多い「5億7518万円」の賞金を稼いどりました。
せやけど、それからは、2012年の数字を一度も超えとらんし、去年までの5年間も、
2014年→25勝・獲得賞金4億5236万円
2015年→16勝・獲得賞金3億1144万円
2016年→12勝・獲得賞金3億2527万円
2017年→16勝・獲得賞金3億7721万円
2018年→15勝・獲得賞金3億0779万円
と、物足りん成績が続いとったんで、今年の荒川君は、「何が何でも巻き返したい」と意気込んどる筈や。
実際、今年は先週までが「23勝・獲得賞金4億0987万円」っちゅう成績で、もう去年の数字を大きく上回っとります。
もちろん、今の彼は、「この勢いで、2012年の数字に少しでも近付けたい」と考えとる筈ですわ。
こういった中、今週は、1着賞金が3600万円のターコイズSにデンコウアンジュとメイショウグロッケ、1500万円の中京日経賞にアルジャーノンを登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるんでしょうな。