「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/12/02
「障害の名手」として活躍しとったんですわ
池添兼雄調教師(栗東)

主な管理馬:
メイショウテンゲン(2019年弥生賞)
ヤマカツエース(2017年金鯱賞など)
メイショウベルーガ(2010年日経新春杯など)
ヤマカツスズラン(1999年阪神3歳牝馬Sなど)


今週の主な登録馬:
ヤマカツマーメイド(阪神ジュベナイルF)
ドルチャーリオ(飛騨S)
メイショウラビエ(妙見山特別)
リリーマイスター(栄特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、池添兼雄君は、1974年に、乗り役として大久保石松さんの厩舎からデビューしとって、メジロジュピターに乗った1984年の中山大障害や、カルストンイーデンに乗った1985年の京都大障害などを勝って、1992年に引退するまで、重賞を7勝、通算で185勝っちゅう成績を残しとって、「障害の名手」として活躍しとりました。
そんで、これも皆さんがよう知っとることやけど、兼雄君の長男は乗り役として活躍しとる謙一君で、次男は、2014年の調教師試験に33歳の若さで受かって、次の年の3月に厩舎を開業しとる学君ですな。
こうやって、自慢の息子が2人もおるんは、兼雄君にとってホンマに嬉しいことなんやろう。
乗り役を引退してからの兼雄君は、鶴留明雄厩舎で調教助手をやって、1997年に調教師の試験に受かると、1999年の3月に厩舎を開業して、1年目から「10勝・獲得賞金2億0711万円」っちゅう成績を残しとったし、その年の12月には、ヤマカツスズランを使った阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)で早くも重賞を、それもGIを勝っとりました。
その後も、タガノゲルニカを使った2006年の平安S、タガノバスティーユを使った2006年のファルコンS、メイショウベルーガを使った2010年の日経新春杯と京都大賞典、ヤマカツエースを使った2016年と一昨年の金鯱賞とか、今までに重賞を16回も勝っとるし、2016年の池添厩舎は、「24勝」を上げて、今までで一番の「5億0999万円」の賞金を稼いどったんですわ。
こうやってエエ結果を残せとるんは、乗り役時代の経験と、鶴留厩舎で調教助手をやっとった頃に、オークスを勝ったチョウカイキャロルや、ダービーを勝ったタヤスツヨシとか、走る馬を間近で見とった経験をしっかり活かせとるからなんでしょうな。
せやけど、一昨年と去年は、
2017年→20勝・獲得賞金4億7693万円
2018年→16勝・獲得賞金4億7150万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどったし、今年も先週までが「15勝・獲得賞金3億4708万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の彼は間違いなく、「とにかく賞金の高い特別レースを勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにヤマカツマーメイド、1820万円の飛騨Sにドルチャーリオ、1500万円の妙見山特別にメイショウラビエ、1050万円の栄特別にリリーマイスターを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。


2019/12/02
慶応大学を卒業した後は、サラリーマンになる予定でした
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
フィエールマン(2019年天皇賞・春など)
アユサン(2013年桜花賞)
アジアエクスプレス(2013年朝日杯FSなど)
アイムユアーズ(2013年クイーンSなど)


今週の主な登録馬:
オータムレッド(阪神ジュベナイルF)
マルターズディオサ(阪神ジュベナイルF)
ジュニパーベリー(黒松賞)


担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っている通り、手塚貴久君は、地方の宇都宮競馬(2006年に廃止)で、乗り役と調教師をやっていた手塚佳彦さんの息子ですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚君は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学を卒業する前には、大手飲料メーカーの内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになって、就職の内定を断り、北海道の牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに、手塚君は、オーナーブリーダー・「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていましたね。
競馬学校を出た後の手塚君は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘(まさひろ)さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業しています。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、2年目は10勝、3年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていって、2004年には30勝を上げていましたし、その後も毎年20勝以上していますね。
それに、手塚君の厩舎は、ベルグチケットを使った1999年のフェアリーSで初めて重賞を勝っていますし、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSなど、今までに、GIの5勝を含めて重賞を23勝もしています。
2013年は、アユサンやアジアエクスプレスの活躍などで、「27勝・獲得賞金6億7031万円」という成績を残していましたし、去年までの3年間も、
2016年→31勝・獲得賞金6億5568万円
2017年→38勝・獲得賞金6億8707万円
2018年→26勝・獲得賞金7億4821万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、特に去年は、開業してから一番の賞金を稼いでいますね。
でも、今年に入ってからは、先週までに28勝を上げていますけど、獲得賞金は「6億7505万円」という数字で、去年の同じ時期(12月2日まで)の「7億2592万円」を大きく下回っていますから、きっと今の手塚君は、「賞金の高いレースを勝って、とにかく稼ぎたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにオータムレッドとマルターズディオサ、1000万円の黒松賞にジュニパーベリーを登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/12/02
「グランド牧場」で働いとったんですわ
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
ロジャーバローズ(2019年ダービー)
サートゥルナーリア(2019年皐月賞など)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)


今週の主な登録馬:
ヴィースバーデン(阪神ジュベナイルF)※回避の見込み
ロータスランド(阪神ジュベナイルF)
タニノフランケル(中日新聞杯)
ランドネ(中日新聞杯)
ラビットラン(師走S)
トーセンカンビーナ(オリオンS)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
最初の年にいきなり19勝しとった角居君は、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使った香港マイルや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますな。
そうそう、これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたし、2013年の賞金は開業してから一番の数字やったんや。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、その他にも、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝(リーディング3位)・獲得賞金17億0938万円」っちゅう成績を残して、一昨年も、「54勝(リーディング3位)・獲得賞金12億7665万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
せやけど去年は、「33勝(リーディング19位)・獲得賞金5億5683万円」と、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返さなアカン」と気合いを入れとる筈や。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、「39勝(リーディング11位)・獲得賞金13億5240万円」と、もう去年の賞金を大きく上回っとるし、年末までにあと「4億0608万円」を稼げば、今までで一番やった2013年の数字を超えられるんで、ワシが彼やったら、「とにかく賞金の高いレースを勝ちたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにロータスランド、4100万円の中日新聞杯にタニノフランケルとランドネ、2300万円の師走Sにラビットランなどを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/12/02
プリモディーネとかでお馴染みの厩舎におったんや
梅田智之調教師(栗東)

主な管理馬:
ファンタジスト(2018年京王杯2歳Sなど)
レッツゴードンキ(2015年桜花賞など)
アドマイヤラクティ(2014年コーフィールドCなど)
ショウナンマイティ(2012年産経大阪杯)


今週の主な登録馬:
ヒメサマ(阪神ジュベナイルF・黒松賞・つわぶき賞)
ボンボヤージ(阪神ジュベナイルF・黒松賞・つわぶき賞)
マイネルフラップ(リゲルS)
テーオージーニアス(カペラS)
ヒデノヴィーナス(アクアラインS)
マイネルラック(アクアラインS)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるように、梅田智之君は、2015年の2月に調教師を引退した梅田康男さんの息子で、康男さんの厩舎は、ダイタクヘリオスで1991年と1992年のマイルCSを連覇するなど、重賞を8回勝っとりましたな。
武豊君の1つ年下で、同じ小学校と中学校に通っとって、小学校の卒業アルバムに、「騎手になって、ダービーを勝ちたい」と書いとった智之君は、結局、親父さんと同じ調教師を目指すことになって、1995年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年からずっと、西橋豊治君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んどりました。
ちなみに、その頃西橋厩舎には、1999年の桜花賞を勝って、オークスで3着に入ったプリモディーネなどがおったんですわ。
そんで、2006年に調教師の試験に受かった智之君は、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年こそ9勝止まりやったけど、2008年は12勝、2009年は18勝、2010年は16勝、2011年は11勝と、コンスタントに2桁の勝ち星を上げとったし、2012年は、ショウナンマイティを使った産経大阪杯で、初めての重賞勝ちを飾っとって、2014年は、アドマイヤラクティを使ったオーストラリアのコーフィールドCで、初めてのGI勝ちを海外で飾っとります。
そんで2015年は、レッツゴードンキで桜花賞を勝つなど、今まで一番多い「30勝」を上げとって、「5億7590万円」の賞金を稼いどったし、去年までの3年間も、
2016年→20勝・獲得賞金4億0778万円
2017年→17勝・獲得賞金5億8061万円
2018年→27勝・獲得賞金5億7622万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に一昨年は、今までで一番の賞金を稼いどりました。
ただ、今年は先週までが「16勝・獲得賞金4億2866万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、ワシが梅田君やったら、間違いなく、「賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が6500万円の阪神ジュベナイルFにヒメサマ(黒松賞とつわぶき賞にも登録)とボンボヤージ(黒松賞とつわぶき賞にも登録)、2500万円のリゲルSにマイネルフラップ、3600万円のカペラSにテーオージーニアス、1820万円のアクアラインSにヒデノヴィーナスとマイネルラックを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈やで。