「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/11/04
東京農工大学の農学部を卒業しています
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)


今週の主な登録馬:
レッドローゼス(福島記念)
フロンテアクイーン(エリザベス女王杯)
サクセッション(デイリー杯2歳S)
サトノルーラー(tvk賞)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げていますね。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った回数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それからも、2004年には、44勝を上げて「9億4393万円」の賞金を稼いでいましたし、2007年には、41勝を上げて、「11億7307万円」の賞金を稼いでいましたね。
それに、彼の厩舎は、2010年にアパパネで牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを16勝、重賞を50勝もしていますし、2016年までの5年間は、
2012年→41勝・獲得賞金6億8110万円
2013年→37勝・獲得賞金8億0044万円
2014年→35勝・獲得賞金6億0733万円
2015年→31勝・獲得賞金6億1444万円
2016年→34勝・獲得賞金6億3196万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、一昨年は、今までで一番多い「48勝」を上げていました。
でも、一昨年はGIに2回しか馬を使えなかったことなどから、賞金は「8億8056万円」と、2007年を大きく下回っていましたので、去年の国枝君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈ですし、実際に去年は、アーモンドアイで牝馬三冠とジャパンCを勝つなど、45勝を上げて、「16億0611万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいましたね。
ただ、今年は、アーモンドアイでドバイターフと天皇賞・秋を勝っていますけど、他の馬がそれほど活躍できていないため、JRAでは、先週までの獲得賞金が「10億4807万円」と、まだ去年の6割くらいですから、今の彼は、「もっと勝ってペースを上げたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円の福島記念にレッドローゼス、1億0500万円のエリザベス女王杯にフロンテアクイーン、3800万円のデイリー杯2歳Sにサクセッション、1500万円のtvk賞にサトノルーラーを登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/11/04
「オリンピックを目指そう」って考えとったんや
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
メラグラーナ(2017年オーシャンS)

今週の主な登録馬:
サラキア(エリザベス女王杯)
エアアルマス(武蔵野S)
アジャストザルート(デイリー杯2歳S)
メメントモリ(福島2歳S)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2014年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、2015年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」を稼いどったし、それから去年まで、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
と、順調に数字を伸ばしとって、今年は先週までが「28勝・獲得賞金5億1630万円」と、もう去年の数字を上回っとります。
もちろん、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えている筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のエリザベス女王杯にサラキア、3800万円の武蔵野Sにエアアルマス、3800万円のデイリー杯2歳Sにアジャストザルート、1600万円の福島2歳Sにメメントモリを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈やで。


2019/11/04
千葉県で有名な進学校の出身です
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
ウラヌスチャーム(エリザベス女王杯)
シャドウディーヴァ(エリザベス女王杯)
レコンキスタ(福島放送賞)
ワシントンテソーロ(福島放送賞)
マイキューティー(三春駒特別)


担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している乗り役の斎藤新(あらた)君は、斎藤君の長男です。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
それに、一昨年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していましたし、特に一昨年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、去年は、「24勝・獲得賞金4億2459万円」という成績で、一昨年を大きく下回ってしまいましたから、今年の斎藤君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際に、先週までが「33勝・獲得賞金5億5848万円」という成績で、もう去年の数字を大きく上回っています。
もちろん、今の斎藤君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているのでしょう。
そして今週は、1着賞金が1億0500万円のエリザベス女王杯にウラヌスチャームとシャドウディーヴァ、1500万円の福島放送賞にレコンキスタとワシントンテソーロ、1050万円の三春駒特別にマイキューティーを登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/11/04
レッドディザイアとかでお馴染みですな
松永幹夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ラッキーライラック(2017年阪神JFなど)
アウォーディー(2016年アンタレスSなど)
フラガラッハ(2013年中京記念など)
レッドディザイア(2009年秋華賞など)


今週の主な登録馬:
ラッキーライラック(エリザベス女王杯)
グルーヴィット(武蔵野S)
ゴータイミング(修学院S)
メモリーコウ(観月橋S)
ナンヨーイザヨイ(奥羽S)
メイショウササユリ(福島放送賞)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、松永幹夫君は、競馬学校騎手課程の二期生で、1986年に乗り役としてデビューしとって、2006年の2月に引退するまで、GIの6勝を含めて、重賞を54勝もしとりますし、全部で1400勝を上げとります。
そんで、1991年のオークスを勝ったイソノルーブルや、1996年の秋華賞を勝ったファビラスラフインや、1997年の桜花賞を勝ったキョウエイマーチや、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスや、「天覧競馬」やった2005年の天皇賞・秋を勝ったヘヴンリーロマンスとか、牝馬でGIを勝つことが多かったんで、ファンからは「牝馬のミキオ」と呼ばれとりましたな。
松永君は、デビューしてから引退するまで、フリーにはならんで、ずっと、ヘヴンリーロマンスとかを育てた山本正司さんの厩舎におって、2007年の2月一杯で山本さんが定年で引退することが決まっとったから、厩舎を引き継ぐために調教師を目指して、2006年に試験に受かって、38歳の若さで乗り役を引退しとるんですわ。
それから、2007年の3月に自分の厩舎を開業して、その年は16勝で、次の年も16勝やったけど、3年目やった2009年には、レッドディザイアを使った秋華賞とか、重賞を3勝、全部で26勝を上げて、稼いだ賞金は「7億6710万円」と、順調に成績を伸ばしとりました。
そんで、2010年から2013年までの4年間は、勝ち星も賞金のどっちも伸び悩んどったんやけど、その後の2年間は、
2014年→38勝・獲得賞金6億8952万円
2015年→41勝・獲得賞金8億4430万円
と、立て続けにエエ成績を残しとったし、特に2015年は、勝ち星と賞金の両方で今までで一番の数字やったな。
けど、その後の3年間は、
2016年→26勝・獲得賞金6億5123万円
2017年→21勝・獲得賞金4億5929万円
2018年→35勝・獲得賞金6億2313万円
と、賞金が伸び悩んどったから、今年の松永君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈やで。
実際、先週までの成績は、「36勝・獲得賞金7億4147万円」っちゅうもんで、2015年の同じ時期(11月1日まで)の「32勝・獲得賞金6億9671万円」を上回っとるんですわ。
もちろん、今の松永君は、「賞金の高いレースを勝ってもっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億0500万円のエリザベス女王杯にラッキーライラック、3800万円の武蔵野Sにグルーヴィット、1820万円の修学院Sにゴータイミング、1820万円の観月橋Sにメモリーコウ、1820万円の奥羽Sにナンヨーイザヨイ、1500万円の福島放送賞にメイショウササユリを登録してきましたんで、どの馬も「勝負懸かり」とワシは見とります。