「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/09/09
実家は苫小牧の牧場ですね
藤沢和雄調教師(美浦)

主な管理馬:
レイデオロ(2017年ダービーなど)
ソウルスターリング(2017年オークスなど)
ゼンノロブロイ(2004年有馬記念など)
ダンスインザムード(2004年桜花賞など)


今週の主な登録馬:
スイープセレリタス(ローズS)
ランフォザローゼス(セントライト記念)
ルヴォルグ(セントライト記念)
レッドサイオン(セントライト記念)


担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、藤沢和雄君の実家は、1978年の天皇賞・秋を勝ったテンメイと、2010年の共同通信杯を勝ったハンソデバンドで有名な、苫小牧市の樽前にある「藤沢武雄牧場」でして、彼は大学を出てから、お父さんの武雄さんの友達だった田中良熊さんがやっていた、登別にある「青藍牧場」の手伝いをしていた時に、「自分も競馬の仕事をする」と決めたそうです。
それから藤沢君は、ニューマーケット(イギリス)のギャビン・プリチャード・ゴードン厩舎で、4年くらい厩務員をやって、日本に戻って来てからは、1977年から、菊池一雄厩舎(皐月賞とダービーを勝ったカツトップエースなどを管理)の調教助手をやって、1982年から、佐藤勝美厩舎(札幌記念を勝ったサンエイサンキューなどを管理)の調教助手をやっていましたね。
そして、1983年からは、3冠馬のシンボリルドルフなどを育てた野平祐二厩舎で調教助手をやって、1987年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
調教師になってからの藤沢君の活躍は、皆さんもよく知っている通りで、タイキシャトルを使った1998年の安田記念とマイルCS、シンボリクリスエスを使った2002年と2003年の有馬記念、ダンスインザムードを使った2006年のヴィクトリアマイル、サトノアレスを使った2016年の朝日杯FS、ソウルスターリングを使った一昨年のオークス、レイデオロを使った一昨年のダービーと去年の天皇賞・秋など、今までに、GIの28勝を含めて重賞を115勝もしています。
それに、勝ち星そのものも多くて、開業してから去年まで、1年あたり46勝もしていましたし、先週までに、現役で1番の「通算1459勝」という素晴らしい実績を残していて、現役で2番目に勝ち星が多いのは、国枝栄君の「873勝」ですから、どれだけたくさん勝っているのかがよく分かりますね。
賞金も、1995年から2006年までの12年間は、ずっと10億円の大台に乗せていましたし、ゼンノロブロイで天皇賞・秋とジャパンCと有馬記念などを勝った2004年には、60勝を上げて、今までで一番の「23億1700万円」という賞金を稼いでいます。
それに、2016年は、サトノアレスを使った朝日杯FSや、ソウルスターリングを使った阪神ジュベナイルFなど、重賞を5つ勝って、「51勝・獲得賞金10億9272万円」という数字を残していましたし、一昨年は、ソウルスターリングでオークスを、レイデオロでダービーを勝つなど、「44勝・獲得賞金14億2548万円」という成績を残していました。
ただ、去年は、「52勝・獲得賞金13億6944万円」という成績で、勝ち星は一昨年を8つ上回りましたけど、賞金は下回ってしまいましたから、今年の藤沢君は「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈です。
実際、今年に入ってから先週までは、「31勝・獲得賞金8億2137万円」というもので、去年の同じ時期(9月2週目まで)の「32勝・獲得賞金6億7031万円」を、大きく上回っていますけど、彼は、この数字に決して満足していないと私は見ています。
と言うのも、今、48勝でリーディング1位の安田隆行厩舎に、17勝の差を付けられて、「11億2925万円」を稼いで賞金で1位の角居勝彦厩舎に、「3億0788万円」の差を付けられているのですから。
もちろん、今の藤沢君は、「賞金の高いレースを勝って、早く1位との差を詰めたい」と考えている筈です。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにスイープセレリタス、5400万円のセントライト記念にランフォザローゼスとルヴォルグとレッドサイオンを登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくるでしょうね。


2019/09/09
実家は関西で一番古い育成牧場なんですわ
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
ミッキーチャーム(2019年クイーンSなど)
パスクアメリカーナ(2019年京都金杯)
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルFなど)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FSなど)


今週の主な登録馬:
ダノンファンタジー(ローズS)
エングレーバー(セントライト記念)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる通り、栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとるんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりましたな。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満君(サイレンススズカ、アドマイヤベガ、アドマイヤグルーヴ、スズカマンボなどを管理)の厩舎で調教助手をやっとりました。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、充正君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、一昨年までの3年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円
と、一気に数字を伸ばしとったし、去年は、ダノンプレミアムで弥生賞を、ダノンファンタジーでファンタジーSと阪神ジュベナイルFを勝つなど、45勝を上げて、「8億8644万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどりました。
で、今年に入ってからも勢いは続いとって、パクスアメリカーナで京都金杯、ダノンファンタジーでチューリップ賞を、ダノンプレミアムで金鯱賞とマイラーズC、ミッキーチャームで阪神牝馬SとクイーンSを勝っとって、先週までの成績は、「40勝・獲得賞金9億1255万円」と、去年のペースを大きく上回っとるんやけど、ワシは、彼がこの数字に満足せんで、これからも全力で勝ちにくると見とるんや。
っちゅうのも、中内田厩舎は、キャリアが浅いんで、まだ「調教師リーディング」の1位になったことがないんやけど、今年は、先週までに40勝を上げて1位の安田隆行厩舎とは「8勝の差」で3位に付けとって、「初のリーディング1位」が狙える位置に付けとるんやから。
それに賞金の方も、先週までに11億2925万円を稼いで1位の角居厩舎とは「2億1670万円の差」で5位に付けとるんやから、ワシが充正君やったら、「賞金の高いレースを勝って、勝利数と賞金の両方で1位になりたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにダノンファンタジー、5400万円のセントライト記念にエングレーバーを登録しとるんで、どっちも「勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/09/09
お祖父さんが馬主でした
高木登調教師(美浦)

主な管理馬:
ニシノデイジー(2018年東京スポーツ杯2歳S)
サウンドトゥルー(2016年チャンピオンズCなど)
ホワイトフーガ(2016年JBCレディスクラシックなど)
スノードラゴン(2014年スプリンターズS)


今週の主な登録馬:
ニシノデイジー(セントライト記念)
オーロリンチェ(エルコンドルパサーC)
サンディレクション(古作特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、お祖父さんが馬主だったため、競馬が身近だった高木登君は、確か麻布獣医大学(現在の麻布大学)まで馬術を続けた後、1988年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、まず、伊藤正徳君の厩舎で厩務員をやって、それからは、山崎彰義さんの厩舎や、加藤征弘君の厩舎や、浅野洋一郎君の厩舎で、調教助手をやっていました。
2006年、調教師の試験に受かった高木君は、次の年に自分の厩舎を開業して、初めの年こそ、レースに使った頭数が少なかったので「5勝・獲得賞金1億1252万円」という成績でしたが、その後は、
2008年→15勝・獲得賞金1億8535万円
2009年→17勝・獲得賞金2億3780万円
2010年→17勝・獲得賞金3億0266万円
2011年→17勝・獲得賞金2億2406万円
2012年→18勝・獲得賞金2億7318万円
2013年→19勝・獲得賞金4億0086万円
と、安定した数字を残していましたね。
そして2014年は、マイネルフロストを使った毎日杯で初めて重賞を勝つと、ウインマーレライを使ったラジオNIKKEI賞と、スノードラゴンを使ったスプリンターズSも勝つなど、勝ち星は「17」でしたけど、賞金は、今までで一番多い「5億4643万円」を稼いでいました。
でも、その後の2年間は、JRAの成績が、
2015年→23勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→20勝・獲得賞金4億4114万円
に留まっていましたし、一昨年は、今までで一番の「30勝」を上げましたけど、賞金は「4億8852万円」で、2014年の数字を超えられなかったのですから、去年の高木君は、「とにかくガッチリ稼ぎたい」と考えていた筈です。
そして実際に去年は、ニシノデイジーで札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sを勝つなど、27勝を上げて、2014年の次に多い「5億3874万円」の賞金を稼いでいましたね。
ただ、勝ち星は一昨年よりも3つ少なかったので、今年の彼は、「勝ち星と賞金のどっちも一番の成績を残したい」と考えている筈で、実際、先週までの成績は「23勝・獲得賞金4億3910万円」と、去年のペースを大きく上回っています。
もちろん、今の高木君は、「この勢いで、賞金の高いレースをもっと勝ちたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が5400万円のセントライト記念にニシノデイジー、1500万円のエルコンドルパサーCにオーロリンチェ、1050万円の古作特別にサンディレクションと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/09/09
大阪府立大学で馬術をやっとりました
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年NHKマイルCなど)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
ビーチサンバ(ローズS)
チトニア(JRAアニバーサリーS)
マイラプソディ(野路菊S)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとるやろうけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを11回も勝って、これを入れて重賞を全部で39回も勝っとりますな。
そんで、2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとったし、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
っちゅう形で一気に数字を伸ばしとって、特に去年は、ワグネリアンを使ったダービーと神戸新聞杯、アドマイヤマーズを使ったデイリー杯2歳Sと朝日杯FSとかを勝って、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字でしたな。
ただ、今年は、アドマイヤマーズでNHKマイルC、ユーキャンスマイルでダイヤモンドSと新潟記念を勝っとるんやけど、先週までが「22勝・獲得賞金7億5539万円」っちゅう成績で、まだ去年の半分くらいしか稼げとらんのやから、きっと今の彼は間違いなく、「賞金の高い特別レースを勝ってペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のローズSにビーチサンバ、1820万円のJRAアニバーサリーSにチトニア、1600万円の野路菊Sにマイラプソディを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。