「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/08/26
去年はガッチリ稼ぎましたけど…
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)


今週の主な登録馬:
コズミックフォース(新潟記念)
サトノキングダム(新潟記念)
レッドオルバース(長岡S)
アルミレーナ(弥彦特別)
ドリームインパクト(糸魚川特別)


担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、国枝栄君は、東京農工大学農学部の獣医学科を卒業していますね。
大学生の時、馬術部に入っていて、その繋がりで、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていた2つ年上の高橋裕君(現在は調教師)を知っていたので、卒業した後は、高橋君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になりました。
山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げていますね。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った回数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それからも、2004年には、44勝を上げて「9億4393万円」の賞金を稼いでいましたし、2007年には、41勝を上げて、「11億7307万円」の賞金を稼いでいましたね。
それに、彼の厩舎は、2010年にアパパネで牝馬三冠を勝つなど、これを含めて、厩舎を開業してから今までに、GIを15勝、重賞を49勝もしていますし、2016年までの5年間は、
2012年→41勝・獲得賞金6億8110万円
2013年→37勝・獲得賞金8億0044万円
2014年→35勝・獲得賞金6億0733万円
2015年→31勝・獲得賞金6億1444万円
2016年→34勝・獲得賞金6億3196万円
という形で順調に実績を積み重ねていて、一昨年は、今までで一番多い「48勝」を上げていました。
でも、一昨年はGIに2回しか馬を使えなかったことなどから、賞金は「8億8056万円」と、2007年を大きく下回っていましたので、去年の国枝君は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈ですし、実際に去年は、アーモンドアイで牝馬三冠とジャパンCを勝つなど、45勝を上げて、「16億0611万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいましたね。
ただ、今年は、アーモンドアイでドバイターフを勝っていますけど、JRAでは、先週までの獲得賞金が「7億1002万円」と、去年のペースを大きく下回っていますから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝ってペースを上げたい」と考えているのでしょう。
そして今週は、1着賞金が4100万円の新潟記念にコズミックフォースとサトノキングダム、1820万円の長岡Sにレッドオルバース、1500万円の弥彦特別にアルミレーナ、1050万円の糸魚川特別にドリームインパクトと、特別レースに5頭を登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/08/26
北海道大学の馬術部で副将をやっていました
武井亮調教師(美浦)

主な管理馬:
リエノテソーロ(2016年全日本2歳優駿など)

今週の主な登録馬:
ミスティックグロウ(長岡S)
ホープホワイト(小倉2歳S)
クラサーヴィツァ(日高特別)
バカラクイーン(雷光特別)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、武井亮君は、山梨県の駿台甲府高校を卒業した後、1年浪人してから、北海道大学の獣医学部に入学していて、馬術部に入っていました。
ちなみに、4年生の時、彼は馬術部で副将をやっていて、その時の主将は、栗東で厩舎を構えている寺島良君ですね。
大学を卒業した後の武井君は、「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)で騎乗従業員になって、2007年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
その後、武井君は、2008年の1月から、二ノ宮敬宇君の厩舎で厩務員をやった後、高木登君の厩舎や、和田正道君の厩舎で調教助手をやって経験を積んでいましたね。
そして、2013年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に厩舎を開業しているように、厩務員課程を出てから6年弱という短い期間で自分の厩舎を構えているのですから大したものです。
彼は、最初の年に「13勝・獲得賞金1億6827万円」という成績を残すと、それから去年までも、
2015年→20勝・獲得賞金2億2875万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8173万円
2017年→21勝・獲得賞金3億2646万円
2018年→22勝・獲得賞金4億1224万円
という形で、勝ち星と賞金を順調に積み重ねていました。
しかも、2016年は、リエノテソーロで交流重賞のエーデルワイス賞と交流G1の全日本2歳優駿を勝っていましたし、去年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でしたね。
ただ、今年に入ってからは、先週までに20勝を上げていますが、賞金は、「2億5253万円」と、去年の同じ時期(8月4週目まで)の「2億7292万円」を下回っていますので、今の武井君は、「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が1820万円の長岡Sにミスティックグロウ、3100万円の小倉2歳Sにホープホワイト、1500万円の日高特別にクラサーヴィツァ、1050万円の雷光特別にバカラクイーンと、特別レースに4頭を登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょう。
それに、彼の厩舎は、さっき書いた通り、リエノテソーロで交流重賞と交流G1を勝っていますけど、まだJRAの重賞は勝てていませんので、小倉2歳Sのホープホワイトには、「ここで初めてのJRA重賞勝ちを」という思いも込められている筈です。


2019/08/26
神奈川大学の工学部建築学科を卒業しています
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
ステルヴィオ(2018年マイルCSなど)
プリモシーン(2018年関屋記念など)
ゼーヴィント(2017年七夕賞など)
アルビアーノ(2015年スワンSなど)


今週の主な登録馬:
ゴルコンダ(札幌2歳S)
ダーリントンホール(札幌2歳S)
アーチキング(弥彦特別)
メイラヴェル(飯豊特別)
ラムセスバローズ(釧路湿原特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、木村哲也君は、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりはなくて、神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。
でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働いて、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。
2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、その年の10月から、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを育てた、佐藤征助厩舎で厩務員をやって、次の年の5月からは、高橋裕(ゆたか)厩舎で調教助手をやっていました。
その後は、勢司和浩厩舎で調教助手と厩務員をやって、中川公成(ただしげ)厩舎で調教助手をやって、2010年に調教師の試験に受かると、次の年の6月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、2年目は9勝、3年目は16勝と順調に数字を伸ばしていて、去年までの5年間も、
2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
2017年→33勝・獲得賞金5億8982万円
2018年→48勝・獲得賞金9億3209万円
という成績を残していましたし、特に去年は、プリモシーンでフェアリーSと関屋記念を、ステルヴィオでスプリングSとマイルCSを勝つなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の成績でした。
でも、今年に入ってから先週までの成績は、「24勝・獲得賞金4億5052万円」というもので、去年のペースを大きく下回っていますから、きっと今の木村君は、「このままではマズイ」と思っているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3100万円の札幌2歳Sにゴルコンダとダーリントンホール、1500万円の弥彦特別にアーチキング、1500万円の飯豊特別にメイラヴェル、1500万円の釧路湿原特別にラムセスバローズと、特別レースに5頭を登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/08/26
今も現役の柴田善臣君は競馬学校の同期やな
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
レッドリヴェール(2013年阪神ジュベナイルF)


今週の主な登録馬:
アドマイヤアルバ(新潟記念)
サトノゴールド(札幌2歳S)
ヴァントシルム(丹頂S)
ケルティックソード(釧路湿原特別)
シュバルツボンバー(日高特別)
アドマイヤクィーン(若戸大橋特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、武藤善則君とか、岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとりました。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の3月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリーを勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
ただ、去年までの4年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
と、数字が伸び悩んどったし、今年も、先週までが「24勝・獲得賞金5億7931万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、ワシが尚介君やったら、間違いなく「早く巻き返さなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の新潟記念にアドマイヤアルバ、3100万円の札幌2歳Sにサトノゴールド、2400万円の丹頂Sにヴァントシルム、1500万円の釧路湿原特別にケルティックソード、1500万円の日高特別にシュバルツボンバー、1050万円の若戸大橋特別にアドマイヤクィーンを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。