「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/08/19
ダイナカールを育てた高橋英夫厩舎で経験を積んでいました
宗像義忠調教師(美浦)

主な管理馬:
フェイムゲーム(2018年ダイヤモンドSなど)
バランスオブゲーム(2006年オールカマーなど)
シンコウカリド(2001年セントライト記念)

今週の主な登録馬:
エレナアヴァンティ(新潟2歳S)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、福島県出身の宗像義忠君は、1980年に高橋英夫さん(1983年のオークスを勝ったダイナカールなどを管理)の厩舎で調教助手になって、そこで12年ほど経験を積んで、1992年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
最初の年は、使った頭数が少なかったので6勝でしたが、2年目に14勝、3年目に21勝と、順調に数字を伸ばしていて、2011年には、開業してから一番多い34勝を記録していました。
それに重賞は、バランスオブゲームを使った2001年の新潟2歳Sで初めて勝って、それから、ウインブレイズを使った2003年の鳴尾記念、アブソリュートを使った2009年の東京新聞杯と富士S、フェイムゲームを使った去年のダイヤモンドSなど、今までに20回も勝っています。
こういう風に、いい結果を残せているのは、きっと、高橋さんの厩舎で調教助手をやっていた時に、さっき名前を挙げたダイナカールや、1988年のテレビ東京賞3歳牝馬S(現在のフェアリーS)と1989年のクイーンCを勝ったカッティングエッジなど、走る馬を間近で見ていた経験をしっかり活かせているからなのでしょう。
2009年の宗像君は、重賞を2勝したアブソリュートの活躍などで、32勝を上げて、「5億7281万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいたんですよ。
ただ、それからは一度も2009年の賞金を超えられていなくて、去年までの5年間は、
2014年→23勝・獲得賞金4億6281万円
2015年→20勝・獲得賞金4億0244万円
2016年→9勝・獲得賞金2億5734万円
2017年→20勝・獲得賞金3億7984万円
2018年→18勝・獲得賞金3億6460万円
という成績に終わっていましたし、今年に入ってから先週までは、「10勝・獲得賞金2億0668万円」という成績で、去年の同じ時期(8月3週目まで)の「12勝・獲得賞金2億4130万円」を下回っていますから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、一気に稼ぎたい」と考えている筈です。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の新潟2歳Sにエレナアヴァンティを登録してきましたので、この馬をキッチリ仕上げてくるでしょうね。


2019/08/19
馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとります
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードカナロア(2013年スプリンターズSなど)
グレープブランデー(2013年フェブラリーSなど)
カレンチャン(2012年高松宮記念など)
トランセンド(2010年ジャパンCダートなど)

今週の主な登録馬:
ペールエール(新潟2歳S)
ダノンスマッシュ(キーンランドC)
トウカイレーヌ(別府特別)
ユアスイスイ(別府特別・五頭連峰特別)
アルファライズ(西海賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんはよう知っとるやろう。
今年で開業25年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年スプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
ちなみに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、去年の3月から厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
ただ、安田厩舎を支えとったロードカナロアとカレンチャンとトランセンドが引退してからは、「厩舎の大黒柱」と言えるような馬が出てきとらんので、去年までの5年間は、
2014年→40勝・獲得賞金6億9333万円
2015年→36勝・獲得賞金7億6891万円
2016年→35勝・獲得賞金6億4006万円
2017年→36勝・獲得賞金6億4320万円
2018年→48勝・獲得賞金7億9493万円
と、賞金が伸び悩んどったから、今年の安田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈やで。
実際、先週までの成績は「45勝・獲得賞金8億4597万円」っちゅうもんで、去年のペースを大きく上回っとるし、今は、「調教師リーディングの1位」になっとるんや。
せやけど、賞金は、先週までに「11億0910万円」を稼いでトップの角居厩舎に「2億6313万円」の差を付けられとるんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、角居厩舎との差を詰めたい」と考えますわ。
そんな中、安田君の厩舎は、今週、1着賞金が3100万円の新潟2歳Sにペールエール、4100万円のキーンランドCにダノンスマッシュ、1500万円の別府特別にトウカイレーヌとユアスイスイ(五頭連峰特別にも登録)、1500万円の西海賞にアルファライズと、特別レースに5頭を登録してきたんで、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2019/08/19
厩舎に住み込みで、皿洗いなどをやっていたそうですよ
杉浦宏昭調教師(美浦)

主な管理馬:
レオアクティブ(2012年京成杯AHなど)
ショウワモダン(2010年安田記念など)
テレグノシス(2002年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
トロワマルス(新潟2歳S)
ナックビーナス(キーンランドC)
イキオイ(WASJ1)
スパイスマジック(WASJ3)

担当者:調教師情報部 元調教師O

知っている方もいると思いますけど、杉浦宏昭君は、ダービーを勝ったシリウスシンボリなどを育てた二本柳俊夫さんの厩舎で、1980年に騎手候補生になりました。
その頃の彼は、厩舎に住み込みで、皿洗い、靴磨き、朝ご飯の支度など、何でもやっていたそうですよ。
それから、1982年に乗り役としてデビューしていて、GIこそ勝てなかったのですが、ブルーダーバンに乗った1983年の京成杯や、ダイナレターに乗った1989年の札幌記念や、オンワードノーブルに乗った1994年のフラワーCなど、調教師の試験に受かった1995年に乗り役を引退するまでに、重賞の6勝を入れて、全部で209勝を上げていましたね。
1996年に自分の厩舎を開業した杉浦君は、最初の年こそレースに使った数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目に、パルブライトを使った新潟記念で初めての重賞勝ちを飾ると、アイアムザプリンスを使った札幌3歳Sも勝つなど、16勝を上げていましたし、2007年には、開業してから一番多い「24勝」を上げていて、先週までに、重賞の13勝を含めて、JRAで通算372勝を上げています。
杉浦君の厩舎は、2002年に、テレグノシスを使ったNHKマイルCで初めてのGI勝ちを飾るなど、17勝を上げて、「4億5872万円」という開業してから一番の賞金を稼いでいましたし、2010年には、ショウワモダンで安田記念を勝つなど、21勝を上げて、「4億5637万円」という、2002年に近い賞金を稼いでいました。
でも、それからは一度もこの数字を超えられていなくて、去年までの5年間も、
2014年→11勝・獲得賞金2億2751万円
2015年→12勝・獲得賞金1億9688万円
2016年→13勝・獲得賞金2億5261万円
2017年→7勝・獲得賞金1億8859万円
2018年→9勝・獲得賞金2億7382万円
と、賞金が伸び悩んでいましたし、今年に入ってから先週までは、「13勝・獲得賞金1億8180万円」という成績で、2002年や2010年の賞金と比べたら、まだ4割も稼げていませんので、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝ってもっとペースを上げたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が3100万円の新潟2歳Sにトロワマルス、4100万円のキーンランドCにナックビーナス、1500万円のWASJ1にイキオイ、1500万円のWASJ3にスパイスマジックと、特別レースに4頭を登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょう。


2019/08/19
馬術の「世界学生選手権」に出場していました
牧光二調教師(美浦)

主な管理馬:
アニメイトバイオ(2010年ローズS)

今週の主な登録馬:
シコウ(新潟2歳S)
ビッククインバイオ(新潟2歳S)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、大学時代の牧光二君は、馬術の世界でかなり有名でした。
何しろ彼は、中央大学の馬術部にいた頃、国体で団体優勝していますし、世界学生選手権にも出場していて、その活躍振りが評価されて、出身地の大分県から「県民栄誉賞」を贈られていましたからね。
1998年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った牧君は、その年の10月から増沢末夫さんの厩舎で厩務員をやって、12月から宗像義忠君の厩舎に移って調教助手をやって、そこでは、重賞を7つも勝ったバランスオブゲームを担当していました。
その後、2005年には、大学で馬術部の先輩だった上原博之君の厩舎に移っています。
牧君が上原厩舎にいた頃は、2004年の皐月賞など、GIを5勝したダイワメジャーや、2005年の新潟2歳Sを勝ったショウナンタキオンや、2008年のオーシャンSなど重賞を3勝したプレミアムボックスなどがいましたから、こうやって、走る馬を間近で見られたことが、彼にはいい経験になったのでしょう。
2008年に調教師の試験に受かった牧君は、その年の暮れに自分の厩舎を開業していて、最初の年は、レースに使った頭数が少なかったので、一つも勝てなかったのですが、次の年は11勝、3年目の2010年には、アニメイトバイオを使ったローズSで初めて重賞を勝つなど、全部で17勝を上げていましたし、2011年には、「32勝・獲得賞金4億9307万円」という、今までで一番の成績を残していました。
でも、それからは2011年の成績を超えられていませんし、去年までの3年間も、
2016年→25勝・獲得賞金3億8593万円
2017年→25勝・獲得賞金4億2868万円
2018年→15勝・獲得賞金2億9713万円
と、成績が伸び悩んでいましたので、今年の牧君は、「キッチリ巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、「17勝・獲得賞金2億3357万円」と去年のペースを大きく上回っていますけど、まだ2011年の半分くらいしか稼げていませんので、きっと今の牧君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えているでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3100万円の新潟2歳Sにシコウとビッククインバイオを登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
それに、牧君の厩舎は、アニメイトバイオを使った2010年のローズSから、9年近くも重賞を勝てていませんので、今回は、「久々に大きいレースを勝ちたい」という思いも込められている筈です。