「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/07/29
森秀行厩舎や、藤沢和雄厩舎で技術調教師をやっとりました
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
ロジャーバローズ(2019年ダービー)
サートゥルナーリア(2019年皐月賞など)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)


今週の主な登録馬:
エルモンストロ(レパードS・九州スポーツ杯)
ショパン(信濃川特別)
タニノフランケル(小倉記念)
レトロロック(小倉記念)
リンフォルツァンド(都井岬特別・筑後川特別・両津湾特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
最初の年にいきなり19勝しとった角居君は、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使った香港マイルや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますな。
そうそう、これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたし、2013年の賞金は開業してから一番の数字やったんや。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、その他にも、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝(リーディング3位)・獲得賞金17億0938万円」っちゅう成績を残して、一昨年も、「54勝(リーディング3位)・獲得賞金12億7665万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
せやけど去年は、「33勝(リーディング19位)・獲得賞金5億5683万円」と、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返さなアカン」と気合いを入れとる筈や。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、「22勝(リーディング13位)・獲得賞金10億6104万円」と、もう去年の賞金を上回っとります。
けど、このままのペースやったら、2013年の数字を上回れるかどうかが微妙なんで、ワシが彼やったら、間違いなく「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のレパードSにエルモンストロ(九州スポーツ杯にも登録)、1500万円の信濃川特別にショパン、4100万円の小倉記念にタニノフランケルとレトロロック、1050万円の都井岬特別にリンフォルツァンド(筑後川特別と両津湾特別にも登録)を登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。


2019/07/29
アイルランドの名門厩舎で勉強していました
小島茂之調教師(美浦)

主な管理馬:
ウィクトーリア(2019年フローラS)
ロードクエスト(2016年京成杯AHなど)
クィーンスプマンテ(2009年エリザベス女王杯)
ブラックエンブレム(2008年秋華賞など)


今週の主な登録馬:
アウトライアーズ(小倉記念)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、東京都出身の小島茂之君は、高校を卒業してから、魚市場でアルバイトをしていた頃に、「競馬に関わる仕事がしたい」と考えるようになって、門別にある育成施設の「ファンタストクラブ」で働き始めました。
彼は、そこで馬乗りを覚えて、1992年の神戸新聞杯と中日スポーツ賞4歳Sを勝ったキョウエイボーガンなどの調教を担当していたんですよ。
そして、1993年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から1年ほど嶋田功さんの厩舎で厩務員をやって、1994年からの5年間は、浅野洋一郎君の厩舎で調教助手をやっていました。
ちなみに、その頃の浅野厩舎と言えば、私がすぐに思い付くのは、1996年の若葉Sで強い勝ち方をして、皐月賞でも4着だったミナモトマリノスで、この馬を担当していたのが小島君でしたね。
浅野厩舎を出た後の小島君は、1999年の暮れから2002年の2月まで、岩城博俊君の厩舎で調教助手をやって、2002年に調教師の試験に受かると、技術調教師としてアイルランドに行って、ジョン・オックス厩舎で色々なことを勉強していました。
ジョン・オックス厩舎と言えば、皆さんもよく知っている通りで、小島君が行く前には、シンダーで2000年のイギリスダービーや凱旋門賞などを勝っていましたし、彼が日本に戻ってからも、アラムシャーで2003年のキングジョージなどを勝っていて、シーザスターズで2009年のイギリス2000ギニーとイギリスダービーと凱旋門賞などを勝っているように、名門中の名門です。
そして、2003年に自分の厩舎を開業した小島君は、その年こそ6勝止まりでしたが、2004年に10勝を上げてからは、コンスタントに勝ち星を上げていて、2008年には、ブラックエンブレムでフラワーCと秋華賞を勝つなど、「25勝・獲得賞金5億0696万円」という、今までで一番の成績を残していました。
でも、それからは一度も2008年の数字を超えられていなくて、去年までの5年間も、
2014年→23勝・獲得賞金2億9398万円
2015年→22勝・獲得賞金3億6654万円
2016年→24勝・獲得賞金4億2808万円
2017年→9勝・獲得賞金2億6024万円
2018年→21勝・獲得賞金4億1194万円
と、成績が伸び悩んでいますから、今年の小島君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈です。
実際、今年に入ってから先週までは、「13勝・獲得賞金2億5185万円」という成績で、もう去年の6割くらいを稼いでいますけど、このままのペースでは、2008年の数字を上回れるかどうかが微妙ですから、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4100万円の小倉記念にアウトライアーズを登録してきましたので、私が小島君でしたら、この馬を全力で仕上げますね。


2019/07/29
競馬学校の騎手課程に受かっとったんですわ
吉村圭司調教師(栗東)

主な管理馬:
エアアンセム(2018年函館記念)
ダッシングブレイズ(2017年エプソムC)
クイーンズリング(2016年エリザベス女王杯など)


今週の主な登録馬:
アヴァンセ(レパードS)
ハヤブサナンデクン(レパードS)
アイスストーム(小倉記念)
ゲキリン(越後S)
セパヌイール(越後S)
プリモプレミオ(都井岬特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるように、吉村圭司君は、熊本の荒尾競馬(2011年に廃止)で40年以上も調教師をやっとって、2000年に引退するまで、1310勝を上げた吉村務さんの息子ですな。
小さい頃から競馬が身近やった吉村君は、早くからこの道に進もうと決めとったそうで、中学を卒業する時には、JRA競馬学校の騎手課程に受かっとりましたけど、体が大きくなって、体重の調整が厳しいっちゅうことで、入学を辞退したんですわ。
競馬学校に入る直前の辞退やったんで、すぐ高校に入れんかって、一年間は荒尾で持ち乗りの仕事をしとったそうやけど、その後は、荒尾市にある定時制の学校に入って、卒業してからは、阪急杯とキーンランドCを勝ったビービーガルダンでお馴染みの「坂東牧場」(北海道沙流郡日高町)で、一年半ぐらい働いとったんや。
その頃の「坂東牧場」は、1995年のチューリップ賞を勝ったユウキビバーチェや、1997年の高松宮杯を勝ったシンコウキングとかが、放牧のために使っとりましたな。
そんで吉村君は、1996年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは、飯田明弘厩舎で厩務員をやって、12月から調教助手をやって、それから7年間、飯田厩舎で経験を積んで、2004年の3月に、開業したばっかりやった池江泰寿君の厩舎に移ったんですわ。
吉村君は、池江厩舎で調教助手をやっとった頃に、ドリームジャーニーやオルフェーヴルとか、走る馬の調教を付けとったんで、彼にとって、ホンマに貴重な経験になったんでしょうな。
で、2011年に調教師の試験に受かった吉村君は、次の年に自分の厩舎を開業しとって、その年は、池江君から引き継いだポップアイコンで初勝利を上げるなど、「9勝・獲得賞金1億4998万円」っちゅう成績を残しとりましたし、それからも、
2013年→13勝・獲得賞金2億0829万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9056万円
2015年→20勝・獲得賞金4億4595万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3006万円
と、順調に数字を伸ばしとって、特に2016年は、クイーンズリングを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝って、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。
けど、その後の2年間は、
2017年→19勝・獲得賞金4億8823万円
2018年→28勝・獲得賞金4億8696万円
っちゅう成績で、去年は、エアアンセムで函館記念を勝つなど、今までで一番の28勝を上げたものの、賞金はもう少しのところで2016年に届かなかったんやから、今年の吉村君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈やで。
ただ、今年は先週までが「14勝・獲得賞金2億2564万円」と、去年のペースを下回っとるんやから、今の彼は、「今までで一番エエ成績を残すために、賞金の高いレースを勝ってもっと厩舎に勢いを付けなアカン」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が4000万円のレパードSにアヴァンセとハヤブサナンデクン、4100万円の小倉記念にアイスストーム、1820万円の越後Sにゲキリンとセパヌイール、1050万円の都井岬特別にプリモプレミオを登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈やで。


2019/07/29
イギリスとアメリカの厩舎で武者修行をしとりましたな
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
アルアイン(2019年大阪杯など)
サトノアラジン(2017年安田記念など)
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)


今週の主な登録馬:
アイスバブル(小倉記念)
カフェブリッツ(小倉記念)
ストロングタイタン(小倉記念)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、池江泰寿君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子で、泰郎さんは、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞を70勝、通算で845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは調教助手をやって、1994年の6月には、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年のイギリスダービーと凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年こそ4勝止まりやったけど、2005年は20勝と、一気に数字を伸ばしとったし、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や海外の厩舎で勉強してきた「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
そんで、2012年には2回目のリーディング1位になっとって、一昨年は、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞を10勝、全部で「63勝」を上げて、3回目のリーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
ただ、去年の成績は「46勝・獲得賞金13億4400万円」(リーディング8位)っちゅうもんで、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんですわ。
せやから、今年の泰寿君は、「去年の二の舞にしたくない」と考えとる筈で、実際に今年は、先週までに「30勝・獲得賞金8億3457万円」(リーディング4位)っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(7月29日まで)の「19勝・獲得賞金6億8181万円」を大きく上回っとりますな。
けど、先週までに42勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に勝ち星で「12勝」の差を付けられとるし、「10億6104万円」を稼いで賞金で1位の角居厩舎に「2億2647万円」の差を付けられとるんやから、ワシが池江君やったら、「とにかく賞金の高いレースを勝って、1位との差を詰めなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の小倉記念にアイスバブルとカフェブリッツとストロングタイタンを登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。