「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/07/15
中山競馬場で誘導馬の世話をしていました
堀宣行(のりゆき)調教師(美浦)

主な管理馬:
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
ドゥラメンテ(2015年ダービーなど)
リアルインパクト(2011年安田記念など)


今週の主な登録馬:
サクラエンパイア(安達太良S)
スウィフトレイド(安達太良S)
キャンベルジュニア(中京記念)


担当者:調教師情報部  元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、千葉県市川市出身の堀宣行君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたんですよ。
大学を出た後は、電気設備工事などをやっている「関電工」(東証1部)で、経理関係の仕事をしていたんですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇(よしたか)厩舎で調教助手をやって、2003年に自分の厩舎を開業しました。
初めの年は、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、毎年欠かさず20勝以上していますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを飾った堀君は、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、その後も、ドゥラメンテを使った2015年のダービーと皐月賞を勝つなど、今までに、「JRAの重賞を52勝」という実績を残しています。
それに、海外でも、モーリスやネオリアリズムなどでG1を6勝もしているのですから、本当に大したものです。
2015年は、ドゥラメンテやモーリスなどの活躍で、JRAで「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていましたね。
ただ、その後は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円
と、賞金が「右肩下がり」になっていましたし、去年は、49勝を上げたものの、賞金は「7億4753万円」と、一昨年の6割くらいでした。
もちろん、今年の堀君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈で、実際、先週までの成績は「33勝・獲得賞金5億1183万円」というもので、去年の同じ時期(7月15日まで)の「24勝・獲得賞金3億9868万円」と比べて、勝ち星と賞金のどちらも大きく上回っていますね。
でも、先週までに41勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に勝ち星で「8」の差を、先週までに「10億5974万円」を稼いで賞金で1位の角居勝彦厩舎に「5億4791万円」の差を、それぞれ付けられていますので、きっと今の堀君は、「早く上との差を詰めたい」と考えているのでしょう。
そして今週は、1着賞金が1820万円の安達太良Sにサクラエンパイアとスウィフトレイド、3900万円の中京記念にキャンベルジュニアを登録してきましたので、「勝って厩舎にもっと勢いを付けたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/07/15
今は「調教師リーディングの1位」になっとるんやけど
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ロードカナロア(2013年安田記念など)
グレープブランデー(2013年フェブラリーSなど)
カレンチャン(2012年高松宮記念など)
トランセンド(2010年ジャパンCダートなど)


今週の主な登録馬:
レッドヴェイパー(函館2歳S)
ライオネルカズマ(長久手特別)
サンサルドス(横津岳特別)
ウォータースペース(駒場特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

安田隆行君が、乗り役時代、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、全部で680勝を上げとって、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんはよう知っとるやろう。
今年で開業25年目を迎えとる彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8498万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7908万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSとかを勝ったロードカナロアと、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートとかを勝ったトランセンドと、2011年スプリンターズSと2012年の高松宮記念とかを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
ちなみに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅(ゆうが)君を立派な乗り役に育てとるし、去年の3月から厩舎を開業しとる次男の翔伍君と高柳大輔君は、安田厩舎で調教助手をやっとったように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
ただ、安田厩舎を支えとったロードカナロアとカレンチャンとトランセンドが引退してからは、「厩舎の大黒柱」と言えるような馬が出てきとらんので、去年までの5年間は、
2014年→40勝・獲得賞金6億9333万円
2015年→36勝・獲得賞金7億6891万円
2016年→35勝・獲得賞金6億4006万円
2017年→36勝・獲得賞金6億4320万円
2018年→48勝・獲得賞金7億9493万円
と、賞金が伸び悩んどったから、今年の安田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈やで。
実際、先週までの成績は「41勝・獲得賞金7億6857万円」っちゅうもんで、去年のペースを大きく上回っとるし、今は、「調教師リーディングの1位」になっとるんや。
せやけど、賞金は、先週までに「10億5974万円」を稼いでトップの角居厩舎に「2億9117万円」の差を付けられとるんですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の函館2歳Sにレッドヴェイパー、1500万円の長久手特別にライオネルカズマ、1500万円の駒場特別にウォータースペース、1050万円の横津岳特別にサンサルドスを登録してきたんで、ワシが安田君やったら、「角居厩舎との差を詰めたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げる筈や。


2019/07/15
アイルランドに行って馬のことを学んでいました
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
ステルヴィオ(2018年マイルCSなど)
プリモシーン(2018年関屋記念など)
ゼーヴィント(2017年七夕賞など)
アルビアーノ(2015年スワンSなど)


今週の主な登録馬:
ワイルドカード(安達太良S)
プリモシーン(中京記念)
ディロス(長久手特別)


担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんも知っていると思いますが、木村哲也君は、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりはなくて、神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。
でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働いて、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。
2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入った彼は、その年の10月から、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを育てた、佐藤征助厩舎で厩務員をやって、次の年の5月からは、高橋裕(ゆたか)厩舎で調教助手をやっていました。
その後は、勢司和浩厩舎で調教助手と厩務員をやって、中川公成(ただしげ)厩舎で調教助手をやって、2010年に調教師の試験に受かると、次の年の6月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、2年目は9勝、3年目は16勝と順調に数字を伸ばしていて、去年までの5年間も、
2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
2017年→33勝・獲得賞金5億8982万円
2018年→48勝・獲得賞金9億3209万円
という成績を残していましたし、特に去年は、プリモシーンでフェアリーSと関屋記念を、ステルヴィオでスプリングSとマイルCSを勝つなど、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の成績でした。
でも、今年に入ってから先週までの成績は、「11勝・獲得賞金3億0158万円」というもので、去年のペースを大きく下回っていますから、きっと今の木村君は、「このままではマズイ」と思っているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が1820万円の安達太良Sにワイルドカード、3900万円の中京記念にプリモシーン、1500万円の長久手特別にディロスと、全部で3頭を特別レースに登録してきましたので、どの馬もキッチリ仕上げてくる筈ですよ。


2019/07/15
競馬学校の「第1期生」なんですわ
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
レッドリヴェール(2013年阪神ジュベナイルF)


今週の主な登録馬:
スマートカーリー(函館2歳S)
ロワアブソリュー(中京記念)
ステイオンザトップ(長久手特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、須貝尚介君は、今も現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、武藤善則君とか、岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、重賞を4勝、通算で302勝を上げとりました。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の3月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝つなど、重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かったんやけど、そのプレッシャーにも負けんで、初めの内から、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2643万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3376万円
っちゅう形で順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った皐月賞と菊花賞と有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9勝もして、「46勝・獲得賞金13億8516万円」っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8267万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティフリーを勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8822万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
ただ、去年までの4年間は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2356万円
2016年→33勝・獲得賞金8億5820万円
2017年→38勝・獲得賞金8億4011万円
2018年→42勝・獲得賞金10億4186万円
と、2014年の数字を下回っとるんで、今年の尚介君は「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈や。
けど、今年は先週までが「18勝・獲得賞金4億3389万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、ワシが尚介君やったら、間違いなく「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3100万円の函館2歳Sにスマートカーリー、3900万円の中京記念にロワアブソリュー、1500万円の長久手特別にステイオンザトップを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。