「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/07/08
お祖父さんと親父さんは調教師でしたな
高橋亮調教師(栗東)

主な管理馬:
トーホウアマポーラ(2014年CBC賞)

今週の主な登録馬:
スマハマ(名鉄杯)
オールポシッブル(バーデンバーデンC)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるように、高橋亮君は、シャイニンレーサーを使った1996年のマーメイドSや、マチカネワラウカドを使った1998年のウインターSなど、重賞を5勝、通算で207勝っちゅう成績を残しとって、2012年の2月一杯で調教師を引退した高橋隆さんの息子ですな。
でもって、亮君のお祖父さんは、調教師として、タイヨウコトブキで1971年のビクトリアCを勝つなど、重賞を12勝、通算で681勝っちゅう実績を残した大久保石松さんなんですわ。
そんな競馬一家で育った亮君が、競馬を仕事にすると決めたんは、小さい頃から石松さんに栗東トレセンや京都競馬場や阪神競馬場に連れて行ってもらって、馬が大好きになったからなんや。
そんで彼は、1993年に「第12期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1996年に橋口弘次郎君の厩舎から乗り役としてデビューすると、その年にいきなり20勝を上げて、3年目やった1998年には、ツルマルガイセンに乗った中日新聞杯や、エガオヲミセテに乗った阪神牝馬特別など、4つの重賞を含めて60勝を上げとったし、その後も、ダイタクリーヴァに乗った2000年の皐月賞で2着に入るなど、エエ結果を残しとりました。
せやけど、怪我の影響などもあって、少しずつ勝ち星が減ってしもうて、調教師の試験に受かった2012年に乗り役を引退しとります。
それからは、荒川義之厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2013年の9月に、勇退した田島良保さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業したんですわ。
最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「2勝・獲得賞金4181万円」っちゅう成績やったけど、その後は、
2014年→21勝・獲得賞金3億3717万円
2015年→21勝・獲得賞金3億7805万円
2016年→19勝・獲得賞金3億2628万円
2017年→20勝・獲得賞金3億5549万円
っちゅう、安定した成績を残しとったし、去年は、「24勝・獲得賞金4億1991万円」っちゅう、今までで一番エエ成績やったんや。
ただ、今年の成績が悪かったら、「去年がたまたま良かっただけ」と言われてしまうやろうし、そうなると、馬主さん達からエエ馬を預けてもらえなくなってしまうんで、ワシが彼やったら、「今年もガッチリ稼ぎたい」と考えますわ。
実際、今年は先週までが「10勝・獲得賞金1億9021万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(7月8日まで)の「11勝・獲得賞金2億1159万円」と、ほとんど変わらん数字を残しとりますな。
もちろん、今の亮君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が2300万円の名鉄杯にスマハマ、同じく2300万円のバーデンバーデンCにオールポシッブルを登録してきたんやから、どっちも全力で仕上げてくる筈やで。


2019/07/08
千葉県内では有名な進学校を卒業しています
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
アーバンキッド(函館記念)
ブラックバゴ(函館記念)
レコンキスタ(渡島特別)
グロオルロージュ(雄国沼特別)
グレイスアン(臥牛山特別)


担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している乗り役の斎藤新(あらた)君は、斎藤君の息子さんです。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
それに、一昨年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していましたし、特に一昨年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、去年は、「24勝・獲得賞金4億2459万円」という成績で、一昨年を大きく下回ってしまいましたから、今年の斎藤君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際に、先週までは「20勝・獲得賞金3億4474万円」という成績で、去年の同じ時期(7月8日まで)の「10勝・獲得賞金2億1633万円」を大きく上回っています。
そして今週は、1着賞金が4100万円の函館記念にアーバンキッドとブラックバゴ、1500万円の渡島特別にレコンキスタ、1050万円の雄国沼特別にグロオルロージュ、1050万円の臥牛山特別にグレイスアンを登録してきましたので、「勝って厩舎にもっと勢いを付けたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/07/08
インターグロリアを育てた柳田次男さんの甥っ子なんですわ
西園正都調教師(栗東)

主な管理馬:
ジュールポレール(2018年ヴィクトリアマイル)
サダムパテック(2012年マイルCSなど)
エーシンフォワード(2010年マイルCSなど)
タムロチェリー(2001年阪神ジュベナイルFなど)


今週の主な登録馬:
アンデスクイーン(名鉄杯)
アフリカンゴールド(マレーシアC)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるやろうけど、西園正都君は、1977年の桜花賞やエリザベス女王杯とかを勝ったインターグロリアや、1981年の宝塚記念を勝ったカツアールとかを育てた柳田次男さんの甥っ子で、馬が身近におる環境で育っとるから、「騎手になりたい」と思うようになったそうですな。
そんで西園君は、1974年に大根田裕也さんの厩舎から乗り役としてデビューして、1985年のカブトヤマ記念をチェリーテスコで勝つなど、1997年に調教師の試験に受かって乗り役を引退するまでに、全部で303勝を上げとります。
1998年に自分の厩舎を開業した西園君は、次の年に、ヒサコーボンバーを使った阪神ジャンプSで初めて重賞を勝つと、2001年には、タムロチェリーを使った阪神ジュベナイルFで初めてGIを勝っとったし、その後も、サダムパテックを使った2012年のマイルCSや、ジュールポレールを使った去年のヴィクトリアマイルとか、今までに重賞を29回も勝っとるんやから、乗り役として馬を走らせるより、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
2012年の西園君は、サダムパテックとかがよう走ったんで、「重賞6勝を含む43勝・獲得賞金10億5017万円」っちゅう、今までで一番エエ成績を残しとりました。
せやけど、去年までの5年間は、
2014年→27勝・獲得賞金5億4041万円
2015年→34勝・獲得賞金6億6120万円
2016年→33勝・獲得賞金6億5442万円
2017年→34勝・獲得賞金6億9643万円
2018年→20勝・獲得賞金5億7223万円
っちゅう形で2012年の成績をずっと下回っとるんで、今年の西園君は、「キッチリ巻き返したい」と気合いを入れとる筈ですわ。
ただ、今年に入ってから先週までに、15勝を上げとるんやけど、賞金は「2億3757万円」と、去年の同じ時期(7月8日まで)の「3億3601万円」を大きく下回っとるんや。
こういう風に賞金が伸び悩んどる主な理由は、ジュールポレールでヴィクトリアマイルを勝って、その他にも特別レースを7勝しとった去年と違うて、今年は重賞を勝てとらんし、特別レースをまだ2勝しかできとらんことやろな。
そんな中、今週は、1着賞金が2300万円の名鉄杯にアンデスクイーン、1820万円のマレーシアCにアフリカンゴールドを登録してきたんで、ワシが西園君やったら「とにかく賞金の高いレースを勝たなアカン」と考えて、どっちも全力で仕上げる筈や。


2019/07/08
伊藤雄二さんの右腕と呼ばれとりましたな
笹田和秀調教師(栗東)

主な管理馬:
ノーワン(2019年フィリーズレビュー)
エアスピネル(2015年デイリー杯2歳Sなど)
エリンコート(2011年オークス)


今週の主な登録馬:
エアスピネル(函館記念)
センショウユウト(STV杯)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、広島県福山市出身の笹田和秀君は、親父さんが福山競馬(2013年に廃止)の馬主さんで、盈進(えいしん)高校でサッカーをやっとった時は、「広島県選抜」に選ばれたそうですな。
その後、拓殖大学の政経学部に進んで、厩務員と結婚しとった従姉に勧められて、もともと好きやった競馬の世界に入ったんや。
大学を卒業した後は、1980年に従姉の旦那さんが働いとった島崎宏厩舎で厩務員をやって、1981年から調教助手をやっとりましたな。
1983年に笹田君は、伊藤雄二さんの娘さんで、JRAで初めて女性の調教助手になった淑(よし)さんと結婚して、それとほぼ同じ頃に、伊藤雄二厩舎の所属になったんですわ。
それからは、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションや、エアメサイアなどの調教を担当しとって、「伊藤先生の右腕」と呼ばれとりましたな。
1999年の11月には、母校、拓殖大学の政経学部が創立50周年を迎えて、その記念に開かれた講演会に笹田君が呼ばれとりましたんで、きっと彼は、「自分の仕事が母校に認められて嬉しい」と思った筈や。
そんで、2007年の2月に伊藤雄二さんが定年で調教師を引退した後は、梅田智之厩舎に移って、次の年に調教師の試験に受かっとりました。
厩舎を開業したんが2009年の3月で、その年は、「10勝・獲得賞金1億4986万円」っちゅう成績やったけど、2年目は21勝、3年目は24勝と、順調に勝ち星を伸ばしとったし、2014年は、27勝を上げて、今までで一番多い「5億0165万円」の賞金を稼いどりましたわ。
ただ、去年までの4年間は、
2015年→13勝・獲得賞金3億9762万円
2016年→17勝・獲得賞金4億4773万円
2017年→16勝・獲得賞金4億8555万円
2018年→19勝・獲得賞金3億5470万円
っちゅう形で成績が伸び悩んどるんやから、今年の笹田君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとるんやろ。
せやけど、今年は先週までが「9勝・獲得賞金1億9028万円」っちゅう成績で、まだ2014年の4割も稼げとらんので、ワシが彼やったら、間違いなく「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の函館記念にエアスピネル、1500万円のSTV杯にセンショウユウトを登録してきましたんで、どちらの馬も気合いを入れて仕上げてくるやろうな。