「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/06/17
「早く1位との差を詰めたい」と考えとる筈やから
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
インディチャンプ(2019年安田記念など)
ミッキーロケット(2018年宝塚記念など)
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)

今週の主な登録馬:
スティッフェリオ(宝塚記念)
アメリカズカップ(大沼S)
ビックリシタナモー(夏至S)
クルスデルスール(京橋特別・リボン賞)
ミッキースピリット(鶴橋特別)
ジョニーズララバイ(長万部特別)
サンライズフルメン(清里特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から、1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指しとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したんや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子さんの田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと2016年のマイルCS、ミッキーロケットを使った去年の宝塚記念とか、今までに、GIの9勝を入れて重賞を67回も勝っとるんや。
2004年の音無厩舎は、48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼いどったし、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
中でも、2009年は、「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は、「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんやろ。
そんで、2011年から2015年までは、勝ち星も賞金のどっちも2010年の数字を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
2018年→45勝・獲得賞金13億2507万円
と、立て続けにエエ成績を残しとるし、今年に入ってから先週までは、「18勝・獲得賞金5億9634万円」っちゅう数字で、去年の同じ時期(6月3週目まで)の「17勝・獲得賞金5億2451万円」を上回っとるんですわ。
けど、音無君は、この成績に決して満足しとらんとワシは見とるんや。
っちゅうのも、先週までに「36勝」を上げて「調教師リーディング1位」の安田隆行厩舎に「18勝」の差を付けられとるし、「9億3397万円」を稼いで賞金が1位の角居勝彦厩舎に「3億3763万円」の差を付けられとりますんで。
きっと今の音無君は、「早く1位との差を詰めたい」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の宝塚記念にスティッフェリオ、2300万円の大沼Sにアメリカズカップなど、全部で7頭を賞金の高い特別レースに登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくるやろうな。


2019/06/17
去年はガッチリ稼いどったんやけど
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤマーズ(2019年NHKマイルCなど)
ワグネリアン(2018年ダービーなど)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
エタリオウ(宝塚記念)
マカヒキ(宝塚記念)
スーパーフェザー(八ヶ岳特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを11回も勝って、これを入れて重賞を全部で39回も勝っとりますな。
そんで、2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとったし、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
っちゅう形で一気に数字を伸ばしとって、特に去年は、ワグネリアンを使ったダービーと神戸新聞杯、アドマイヤマーズを使ったデイリー杯2歳Sと朝日杯FSとかを勝って、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字でしたな。
ただ、今年は、ユーキャンスマイルでダイヤモンドSを、アドマイヤマーズでNHKマイルCを勝っとるんやけど、先週までが「15勝・獲得賞金6億0521万円」っちゅう成績で、まだ去年の4割くらいしか稼げとらんのやから、きっと今の彼は間違いなく、「賞金の高い特別レースを勝ってペースを上げなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の宝塚記念にエタリオウとマカヒキ、1500万円の八ヶ岳特別にスーパーフェザーを登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/06/17
牧場の仕事をしようと思っとったんですわ
庄野靖志調教師(栗東)

主な管理馬:
スワーヴリチャード(2018年大阪杯など)
ワイドバッハ(2014年武蔵野S)
ダイシンオレンジ(2011年平安Sなど)

今週の主な登録馬:
スワーヴリチャード(宝塚記念)
ストロベリームーン(花のみちS)
コカボムクイーン(日野特別)
スワーヴポルトス(長万部特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとるやろうけど、庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなどを生産したことで有名な「庄野牧場」で、少し前まで代表をやっとった、庄野昭彦さんの次男ですな。
今の「庄野牧場」は、お兄さんの宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は、靖志君もお父さんの昭彦さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。
日本大学の獣医学部と言うたら、靖志君の他にも、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップとかを育てた加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスとかを育てた高橋祥泰(よしやす)君とかが出とりますな。
靖志君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクとかを育てた大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。
そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程を出てから、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドとかを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
初めの年こそ、使った頭数が少なかったんで4勝止まりやったけど、2年目は10勝、3年目も10勝、4年目は12勝と順調に勝ち星を伸ばしとったし、去年までの5年間は、
2014年→30勝・獲得賞金4億9546万円
2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7630万円
2017年→15勝・獲得賞金5億0574万円
2018年→26勝・獲得賞金7億3989万円
と、安定した成績を残しとって、特に去年は、スワーヴリチャードを使った大阪杯で初めてGIを勝つなど、今までで一番多い賞金を稼いどりました。
ただ、今年は先週までが「8勝・獲得賞金2億1442万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(6月3週目まで)の「13勝・獲得賞金3億8726万円」と比べて、勝ち星と賞金のどちらも下回っとるんやから、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の宝塚記念にスワーヴリチャード、1820万円の花のみちSにストロベリームーン、1500万円の日野特別にコカボムクイーン、1050万円の長万部特別にスワーヴポルトスと、特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、どの馬もキッチリ仕上げてくるんでしょうな。


2019/06/17
オーストラリアで馬のことを勉強しとったんや
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
ラヴズオンリーユー(2019年オークス)
リスグラシュー(2018年エリザベス女王杯)
モズアスコット(2018年安田記念)

今週の主な登録馬:
リスグラシュー(宝塚記念)
ハナズレジェンド(垂水S)
ナイトバナレット(京橋特別・八ヶ岳特別)
ボードウォーク(津軽海峡特別)
カフジジュピター(鶴橋特別)
リーゼントアイリス(長万部特別)
スマートセラヴィー(奥尻特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「539戦」もしとるし、2番目に多い中竹和也厩舎が「473戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるやろ。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、一昨年と去年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう成績やったんで、今年の矢作君は、「何が何でもリーディング1位になりたい」と意気込んどる筈や。
せやけど実際は、先週までが「20勝・獲得賞金6億6451万円」っちゅう成績で、リーディングは7位やし、賞金は、去年の同じ時期(6月3週目まで)の「7億3322万円」を大きく下回っとるんで、ワシが矢作君やったら、「とにかく賞金の高いレースを勝って、ガンガン稼がなアカン」と考えてアレコレ手を尽くしますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の宝塚記念にリスグラシュー、1820万円の垂水Sにハナズレジェンド、1500万円の京橋特別にナイトバナレット(八ヶ岳特別にも登録)、1500万円の津軽海峡特別にボードウォークとか、全部で7頭を特別レースに登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。