「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/06/03
去年はガッチリと稼いでいたものの…
菊沢隆徳調教師(美浦)

主な管理馬:
アエロリット(2017年NHKマイルCなど)
ミッキースワロー(2017年セントライト記念)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)
オープンガーデン(2011年阪神スプリングジャンプ)

今週の主な登録馬:
ミッキースワロー(エプソムC)
アンブロジオ(多摩川S)
カレイドスコープ(小金井特別)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、柄崎義信厩舎(1983年の朝日杯3歳Sの勝ち馬ハーディービジョンなどを管理)から、1988年に乗り役としてデビューしています。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、2010年に引退するまで、重賞を10勝、全部で639勝を上げていましたね。
2010年、調教師の試験に受かった菊沢君は、次の年に自分の厩舎を開業して、2011年に引退した郷原洋行厩舎から引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングジャンプを勝つなど、1年目から「10勝・獲得賞金1億9475万円」という成績を残していましたし、その後も、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
と、右肩上がりの成績を残していて、2013年には、デビュー前から自分で育ててきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っていましたね。
それから、去年までの4年間も、
2015年→16勝・獲得賞金4億4251万円
2016年→15勝・獲得賞金2億7470万円
2017年→20勝・獲得賞金5億3351万円
2018年→24勝・獲得賞金5億7168万円
と、順調に実績を積み重ねていましたし、特に去年は、アエロリットで毎日王冠を勝つなど、今までで一番の賞金を稼いでいました。
ただ、今年に入ってから先週までは、「10勝・獲得賞金2億4658万円」という成績で、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「11勝・獲得賞金3億0255万円」と比べて、勝ち星と賞金のどちらも下回っていますから、私が菊沢君でしたら、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えるでしょう。
そして今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにミッキースワロー、1820万円の多摩川Sにアンブロジオ、1500万円の小金井特別にカレイドスコープを登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/06/03
一番勝ちたいレースに「凱旋門賞」を挙げています
田中博康調教師(美浦)

主な管理馬:
特になし

今週の主な登録馬:
アンノートル(エプソムC)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますが、埼玉県出身の田中博康君は、タイキフォーチュンやサウスヴィグラスなどを育てた高橋祥泰君の厩舎から、2006年に乗り役としてデビューしていて、同期には、北村友一君や、田村太雅君や、的場勇人君や、黛弘人君などがいますね。
田中君は、2年目の2007年に44勝を上げていましたし、シルクメビウスに乗った2009年のユニコーンSと2010年の東海S、クィーンスプマンテに乗った2009年のエリザベス女王杯と、3つ重賞を勝っていて、調教師の試験に受かって一昨年の2月に引退するまでに、通算で129勝していました。
乗り役時代に、何度もフランスで武者修行していた彼は、その頃に日本から遠征していた、ヒルノダムールやエイシンヒカリなどの調教を手伝っていましたね。
乗り役を引退してからは、高橋祥泰厩舎で技術調教師として勉強しながら、アメリカ、イギリス、フランス、アイルランドなど、海外でも馬のことを勉強していて、フランスでは、ハリケーンランやレイルリンクなど、凱旋門賞を7勝もしているアンドレ・ファーブル厩舎で色々なことを学んでいましたし、池江泰寿厩舎のサトノダイヤモンドが凱旋門賞に挑戦した時は、そのサポートをするため、遠征に帯同していたんですよ。
こういう風に、フランスの競馬を肌で感じている田中君は、一番勝ちたいレースに「凱旋門賞」を挙げています。
去年の3月に自分の厩舎を開業した彼は、それから年末までに、「13勝・獲得賞金1億9419万円」という成績を残していました。
そして、今年に入ってから先週までは、「8勝・獲得賞金9458万円」という成績で、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「3勝・獲得賞金3201万円」を大きく上回っていますけど、田中君は、この結果に満足しないで、これからも全力を注いでくると私は見ています。
と言うのも、彼と同じく去年の3月に開業した調教師は、高柳大輔君、武英智(ひでのり)君、武幸四郎君、林徹君、安田翔伍君、和田勇介君の6人がいて、今年、同期の中で一番いい成績を残している高柳大輔厩舎は、「9勝・獲得賞金1億6646万円」と、田中君を上回っていますから、きっと、今の彼は、「同期に負けたくない」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにアンノートルを登録してきましたので、私が田中君でしたら、この馬を全力で仕上げますね。
それに、彼の厩舎は、まだ重賞を勝てていませんので、今回は、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められている筈です。


2019/06/03
テイエムオペラオーの厩舎で腕を磨いとりました
鈴木孝志調教師(栗東)

主な管理馬:
テイエムタイホー(2015年タンザナイトS)

今週の主な登録馬:
ウスベニノキミ(八丈島特別・マーメイドS)
カレンシリエージョ(マーメイドS)
エレヴァルアスール(生田特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、鈴木孝志君は、1994年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から岩元市三厩舎で厩務員をやっとりましたな。
その後、1996年の1月から調教助手をやって、2009年の12月に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業するまでの17年間、岩元厩舎一筋で腕を磨いとったんですわ。
岩元さんからは、「誠実にひとつひとつ努力しなさい」と教えられたそうで、鈴木君が調教師になってからは、開業1年目が「5勝・獲得賞金5468万円」っちゅう成績やったけど、その後は、
2011年→7勝・獲得賞金1億2947万円
2012年→17勝・獲得賞金2億3025万円
2013年→18勝・獲得賞金2億8119万円
2014年→17勝・獲得賞金2億9968万円
2015年→23勝・獲得賞金4億1104万円
と、着実に実績を積み重ねとって、2015年は、勝ち星と賞金のどっちも、今までで一番の数字やったんや。
こういう風に、調教師になってからが順調やったんは、岩元さんの教えとか、調教助手をやっとった時に、GIを7つも勝ったテイエムオペラオーとか、走る馬を間近で見とった経験をしっかりと活かせとるからなんでしょうな。
けど、去年までの3年間は、
2016年→15勝・獲得賞金3億3507万円
2017年→17勝・獲得賞金2億8925万円
2018年→20勝・獲得賞金3億2961万円
っちゅう、2015年と比べたら、誰が見ても物足りん成績に留まっとるんやから、今年の鈴木君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と気合いを入れとる筈や。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、「12勝・獲得賞金2億0244万円」っちゅうもんで、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「8勝・獲得賞金1億5122万円」を大きく上回っとるんやから、ワシの見込みは正しかったんやろ。
ただ、このままのペースやったら、2015年の数字を上回れるかどうかが微妙なんで、きっと今の鈴木君は、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1050万円の八丈島特別にウスベニノキミ(マーメイドSにも登録)、3600万円のマーメイドSにカレンシリエージョ、1050万円の生田特別にエレヴァルアスールを登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。
それに鈴木君の厩舎は、今年で開業10年目になるんやけど、重賞は「68戦0勝」っちゅう結果で、まだ一度も勝てとらんのやから、マーメイドSのカレンシリエージョには、「ここで初めての重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとる筈やで。


2019/06/03
子供の頃からトレセンに行っとったんや
高橋亮調教師(栗東)

主な管理馬:
トーホウアマポーラ(2014年CBC賞)

今週の主な登録馬:
ウインクルサルーテ(マーメイドS)
スカーレットカラー(マーメイドS)
ローゼンクリーガー(舞子特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとるように、高橋亮君は、シャイニンレーサーを使った1996年のマーメイドSや、マチカネワラウカドを使った1998年のウインターSなど、重賞を5勝、通算で207勝っちゅう成績を残しとって、2012年の2月一杯で調教師を引退した高橋隆さんの息子ですな。
でもって、亮君のお祖父さんは、調教師として、タイヨウコトブキで1971年のビクトリアCを勝つなど、重賞を12勝、通算で681勝っちゅう実績を残した大久保石松さんなんですわ。
そんな競馬一家で育った亮君が、競馬を仕事にすると決めたんは、小さい頃から石松さんに栗東トレセンや京都競馬場や阪神競馬場に連れて行ってもらって、馬が大好きになったからなんや。
そんで彼は、1993年に「第12期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1996年に橋口弘次郎君の厩舎から乗り役としてデビューすると、その年にいきなり20勝を上げて、3年目やった1998年には、ツルマルガイセンに乗った中日新聞杯や、エガオヲミセテに乗った阪神牝馬特別など、4つの重賞を含めて60勝を上げとったし、その後も、ダイタクリーヴァに乗った2000年の皐月賞で2着に入るなど、エエ結果を残しとりました。
せやけど、怪我の影響などもあって、少しずつ勝ち星が減ってしもうて、調教師の試験に受かった2012年に乗り役を引退しとります。
それからは、荒川義之厩舎で技術調教師として腕を磨いて、2013年の9月に、勇退した田島良保さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業したんですわ。
最初の年は、レースに使った数が少なかったんで、「2勝・獲得賞金4181万円」っちゅう成績に終わったんやけど、その後は、
2014年→21勝・獲得賞金3億3717万円
2015年→21勝・獲得賞金3億7805万円
2016年→19勝・獲得賞金3億2628万円
2017年→20勝・獲得賞金3億5549万円
っちゅう、安定した成績を残しとったし、去年は、「24勝・獲得賞金4億1991万円」っちゅう、今までで一番エエ成績やったんや。
ただ、今年の成績が悪かったら、「去年がたまたま良かっただけ」と言われてしまうやろうし、そうなると、馬主さん達からエエ馬を預けてもらえなくなってしまうんで、ワシが彼やったら、「今年もガッチリ稼ぎたい」と考えますわ。
実際、今年は先週までが「9勝・獲得賞金1億6224万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「9勝・獲得賞金1億6208万円」とほぼ同じ数字なんや。
もちろん、ワシが亮君やったら、「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けたい」と考えるんやろうし、そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のマーメイドSにウインクルサルーテとスカーレットカラー、1500万円の舞子特別にローゼンクリーガーと、全部で3頭を特別レースに登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくる筈や。
それに、彼の厩舎は、トーホウアマポーラを使った2014年のCBC賞で、初めての重賞勝ちを飾っとるんやけど、それからずっと重賞を勝てとらんのやから、マーメイドSのウインクルサルーテとスカーレットカラーには、「久々の重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。