「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/05/13
東大と縁の深い高校を出とりますな
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リスグラシュー(2018年エリザベス女王杯)
モズアスコット(2018年安田記念)
ディープブリランテ(2012年ダービーなど)
グランプリボス(2011年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
サトノガーネット(御室特別・オーストラリアT・調布特別)
ラブズオンリーユー(オークス)
ドレッドノータス(メイS)
ジンゴイスト(荒川峡特別)
ディスモーメント(メルボルンT)
モズレジーナ(カーネーションC)
カフジジュピター(早苗賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げると、5年目の2009年に、47勝を上げて調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成したんですわ。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
ちなみに矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「539戦」もしとるし、2番目に多い中竹和也厩舎が「473戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるやろ。
そんで、2014年は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、一昨年と去年は、
2017年→47勝・獲得賞金10億8918万円(リーディング7位)
2018年→54勝・獲得賞金14億0757万円(リーディング3位)
っちゅう成績やったんで、今年の矢作君は、「何が何でもリーディング1位になりたい」と意気込んどる筈や。
せやけど実際は、先週までが「14勝・獲得賞金4億0658万円」っちゅう成績で、今、31勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に「17勝」の差を付けられとるし、「6億7112万円」を稼いで賞金で1位の池江厩舎に「3億3947万円」の差を付けられとるんやから、ワシが矢作君やったら、「とにかく賞金の高いレースを勝って、1位との差を詰めなアカン」と考えてアレコレ手を尽くしますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1500万円の御室特別にサトノガーネット(オーストラリアTと調布特別にも登録)、1億1000万円のオークスにラヴズオンリーユー、2400万円のメイSにドレッドノータスとか、全部で7頭を特別レースに登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/05/13
35歳の若さで厩舎を開業しています
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)
トーキングドラム(2017年阪急杯)

今週の主な登録馬:
シャドウディーヴァ(オークス)
マドラスチェック(鳳雛S)

担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
ちなみに、栗東の安田隆行厩舎に所属している斎藤新(あらた)君は、斎藤君の息子さんです。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
それに、一昨年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していましたし、特に一昨年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、去年は、「24勝・獲得賞金4億2459万円」という成績で、一昨年を大きく下回ってしまいましたから、今年の斎藤君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際に、先週までは「14勝・獲得賞金2億4234万円」という成績で、去年の同じ時期(5月2週目まで)の「5勝・獲得賞金1億3895万円」を大きく上回っています。
そして今週は、1着賞金が1億1000万円のオークスにシャドウディーヴァ、1900万円の鳳雛Sにマドラスチェックを登録してきましたので、「勝って厩舎にもっと勢いを付けたい」と考えて、どちらも全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/05/13
お祖父さんが馬主でした
高木登調教師(美浦)

主な管理馬:
サウンドトゥルー(2016年チャンピオンズCなど)
ホワイトフーガ(2016年JBCレディスクラシックなど)
スノードラゴン(2014年スプリンターズS)

今週の主な登録馬:
アナザートゥルース(平安S)
マイネルユキツバキ(平安S)
マサキノテソーロ(是政特別)
ウインクリムゾン(荒川峡特別)
サルーテ(荒川峡特別)

担当者:調教師情報部 元調教師N

知っている方もいると思いますけど、お祖父さんが馬主だったため、競馬が身近だった高木登君は、確か麻布獣医大学(現在の麻布大学)まで馬術を続けた後、1988年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、まず、伊藤正徳君の厩舎で厩務員をやって、それからは、山崎彰義さんの厩舎や、加藤征弘君の厩舎や、浅野洋一郎君の厩舎で、調教助手をやっていました。
2006年、調教師の試験に受かった高木君は、次の年に自分の厩舎を開業して、初めの年こそ、レースに使った頭数が少なかったので「5勝・獲得賞金1億1252万円」という成績でしたが、その後は、
2008年→15勝・獲得賞金1億8535万円
2009年→17勝・獲得賞金2億3780万円
2010年→17勝・獲得賞金3億0266万円
2011年→17勝・獲得賞金2億2406万円
2012年→18勝・獲得賞金2億7318万円
2013年→19勝・獲得賞金4億0086万円
と、安定した数字を残していましたね。
そして2014年は、マイネルフロストを使った毎日杯で初めて重賞を勝つと、ウインマーレライを使ったラジオNIKKEI賞と、スノードラゴンを使ったスプリンターズSも勝つなど、勝ち星は「17」でしたけど、賞金は、今までで一番多い「5億4643万円」を稼いでいました。
でも、その後の2年間は、JRAの成績が、
2015年→23勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→20勝・獲得賞金4億4114万円
に留まっていましたし、一昨年は、今までで一番の「30勝」を上げましたけど、賞金は「4億8852万円」で、2014年の数字を超えられなかったのですから、去年の高木君は、「とにかくガッチリ稼ぎたい」と考えていた筈です。
そして実際に去年は、ニシノデイジーで札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sを勝つなど、27勝を上げて、2014年の次に多い「5億3874万円」の賞金を稼いでいましたね。
ただ、勝ち星は一昨年よりも3つ少なかったので、今年の彼は、「勝ち星と賞金のどっちも一番の成績を残したい」と考えている筈で、実際、先週までの成績は「18勝・獲得賞金3億0586万円」というもので、2014年の同じ時期(5月2週目まで)の「5勝・獲得賞金2億0475万円」と比べて、勝ち星と賞金のどちらも大きく上回っています。
もちろん、今の高木君は、「この勢いで、賞金の高いレースをなるべく多く勝ちたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が3600万円の平安Sにアナザートゥルースとマイネルユキツバキ、1500万円の是政特別にマサキノテソーロ、1050万円の荒川峡特別にウインクリムゾンとサルーテを登録してきましたので、「揃って勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。


2019/05/13
アイルランドの大学で勉強しとりました
橋口慎介調教師(栗東)

主な管理馬:
グレイスフルリープ(2018年JBCスプリントなど)

今週の主な登録馬:
エールヴォア(オークス)
ノヴァルーナ(韋駄天S・大日岳特別)
レッドフィオナ(石打特別)
シルバースミス(カーネーションC)
ベストタッチダウン(早苗賞)

担当者:調教師情報部 元調教師S

橋口慎介君の親父さんは、2016年の2月一杯で調教師を引退した橋口弘次郎さんですな。
橋口弘次郎厩舎っちゅうたら、皆さんもよう知っとる通りで、ダンスインザダークを使った1996年の菊花賞や、ハーツクライを使った2005年の有馬記念や、ワンアンドオンリーを使った2014年のダービーとか、GIを10勝、それを入れて重賞を96回も勝っとりました。
そんな弘次郎さんを、子供の頃からずっと見てきた慎介君が、「調教師になりたい」と思うようになったんは、まあ当たり前やったんでしょうな。
そんで慎介君は、高校を卒業する前に、「競馬の世界に進みたい」と親父さんに相談したそうですわ。
そしたら、弘次郎さんに、「これからは競馬の世界も英語が必要になるんで、外国で勉強してこい」と言われて、慎介君は、アイルランドのリムリック大学にある競馬専門の学科で、4年間、馬のことを勉強しとりましたな。
日本に戻ってからの慎介君は、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から池添兼雄厩舎で厩務員と調教助手をやって、2015年に調教師の試験に受かるまでの15年間、ずっと池添厩舎で経験を積んで、2016年の3月に、弘次郎さんの厩舎を引き継ぐ形で自分の厩舎を開業しとります。
そんで、慎介君の厩舎は、最初の年に、「14勝・獲得賞金3億0655万円」っちゅう、幸先のいいスタートを切っとりました。
せやけど、一昨年と去年は、
2017年→15勝・獲得賞金2億9892万円
2018年→15勝・獲得賞金2億8985万円
と、賞金が伸び悩んどったんで、今年の彼は、「何が何でも巻き返したい」と気合いを入れとる筈やし、実際、今年は先週までに「9勝・獲得賞金1億2507万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(5月2週目まで)の「4勝・獲得賞金8134万円」を上回っとるんですわ。
ただ、2016年に稼いだ「3億0655万円」に近付けるには、もっとペースを上げる必要があるんで、ワシが慎介君やったら、「とにかく賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えるでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円のオークスにエールヴォア、2300万円の韋駄天Sにノヴァルーナ(大日岳特別にも登録)、1050万円の石打特別にレッドフィオナ、1000万円のカーネーションCにシルバースミス、1000万円の早苗賞にベストタッチダウンと、全部で5頭を特別レースに登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。