「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/04/15
実家は関西で一番古い牧場なんですわ
中内田充正調教師(栗東)

主な管理馬:
ダノンファンタジー(2018年阪神ジュベナイルF)
ダノンプレミアム(2017年朝日杯FS)
ベルーガ(2017年ファンタジーS)
フロンティア(2017年新潟2歳S)


今週の主な登録馬:
ダノンプレミアム(マイラーズC)
パクスアメリカーナ(マイラーズC)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、栗東トレセンから車で50分くらいのところにある「信楽牧場」(滋賀県甲賀市)が、中内田充正君の実家ですな。
彼の親父さんは、牧場の代表をやっとる中内田克二さんで、「競走馬育成協会」の理事もやっとります。
「信楽牧場」は、関西で一番古い育成牧場で、その他に運営しとる「ヒルサイドステーブル」は、同じ施設を使えるよう、「ノーザンファームしがらき」の中に馬房を置いとりますな。
充正君は、高校生やった頃、アイルランドにホームステイして、そん時に、ヨーロッパの大学には競馬のことを教えてくれる学科があるっちゅうことを知って、向こうの高校に留学しとるんですわ。
それから、イギリスのウエストオックスフォード大学の馬学科に入って、生産や調教など馬のことを学んで、卒業してからは、ジャパンCを勝ったペイザバトラーでお馴染みやったアメリカのロバート・フランケル厩舎で働いとりましたな。
その頃のフランケル厩舎には、2003年のベルモントSを勝ったエンパイアメーカーとか、走る馬が何頭もおって、充正君はその調教に乗っとったそうや。
日本に戻ってからは、2007年に競馬学校の厩務員課程を出て、2012年に調教師の試験に受かるまで、ずっと橋田満君(サイレンススズカ、アドマイヤベガ、アドマイヤグルーヴ、スズカマンボなどを管理)の厩舎で調教助手をやっとりました。
試験に受かった後、2014年に厩舎を開業するまで期間があったんで、充正君はその間に、技術調教師として、藤原英昭君や角居勝彦君に、馬のことはもちろん、厩舎をどうやって運営したらエエんかなども教わっとったんですわ。
そんで、初めの年は「7勝・獲得賞金1億7751万円」っちゅう成績やったけど、一昨年までの3年間は、
2015年→23勝・獲得賞金2億9682万円
2016年→31勝・獲得賞金5億0984万円
2017年→46勝・獲得賞金7億5893万円
と、一気に数字を伸ばしとったし、去年は、ダノンプレミアムで弥生賞を、ダノンファンタジーでファンタジーSと阪神ジュベナイルFを勝つなど、45勝を上げて、「8億8644万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどりました。
で、今年に入ってからも勢いは続いとって、パクスアメリカーナで京都金杯、ダノンファンタジーでチューリップ賞を、ダノンプレミアムで金鯱賞、ミッキーチャームで阪神牝馬Sを勝つなど、先週までに「24勝・獲得賞金5億1381万円」っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(4月2週目まで)の「13勝・獲得賞金2億7753万円」を大きく上回っとるんやけど、ワシは、彼がこの数字に満足せんで、これからも全力で勝ちにくると見とるんや。
っちゅうのも、中内田厩舎は、キャリアが浅いんで、まだ「調教師リーディング」の1位になったことがないんやけど、今年は先週までに「24勝」を上げて、安田隆行厩舎と並んで勝利数が1位っちゅう、「初のリーディング1位」が狙える位置に付けとるんやから。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のマイラーズCにダノンプレミアムとパクスアメリカーナを登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/04/15
千葉県で有名な進学校の出身です
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークス)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
ストーミーシー(マイラーズC)
シャドウディーヴァ(フローラS)
ミッシングリンク(福島牝馬S・オアシスS)
プリエンプト(花見山特別)


担当者:調教師情報部 元調教師M

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁(いくお)厩舎と清水英克厩舎で調教助手をやって、2005年の12月に調教師の試験に受かると、次の年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
それに、一昨年までの5年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
2016年→25勝・獲得賞金5億2467万円
2017年→39勝・獲得賞金7億5598万円
という成績を残していましたし、特に一昨年は、勝ち星と賞金のどちらも開業してから一番の数字でした。
ただ、去年は、「24勝・獲得賞金4億2459万円」という成績で、一昨年を大きく下回ってしまいましたから、今年の斎藤君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際に今年は、先週までが「11勝・獲得賞金1億8455万円」という成績で、去年の同じ時期(4月2週目まで)の「3勝・獲得賞金9309万円」を大きく上回っています。
そして今週は、1着賞金が5900万円のマイラーズCにストーミーシー、5200万円のフローラSにシャドウディーヴァ、3800万円の福島牝馬Sにミッシングリンク(オアシスSにも登録)、1500万円の花見山特別にプリエンプトと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたので、「勝って厩舎にもっと勢いを付けたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2019/04/15
オーストラリアで馬のことを勉強しとりましたわ
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リスグラシュー(2018年エリザベス女王杯)
モズアスコット(2018年安田記念)
ディープブリランテ(2012年ダービー)
グランプリボス(2011年NHKマイルCなど)


今週の主な登録馬:
モズアスコット(マイラーズC)
オールザゴー(六波羅特別)
ドリームキラリ(オアシスS)
サトノグラン(府中S)
バーンフライ(鎌倉S)
ジンゴイスト(浄土平特別)
ヘブンリーデイズ(浄土平特別)
レンジャックマン(浄土平特別)
アールコンセンサス(あずさ賞・新緑賞)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通りで、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
彼は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げて、5年目の2009年には、47勝で調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成しとりました。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
そんで矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「539戦」もしとるし、2番目に多い中竹和也厩舎が「473戦」やったんやから、ズバ抜けて多かったんがよう分かるやろ。
2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとったし、2016年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
けど、一昨年は、「47勝・獲得賞金10億8918万円」っちゅう数字で、リーディング7位に終わっとったし、1位やった池江君の成績は、「63勝・獲得賞金18億4737万円」っちゅうもんで、矢作君より勝ち星が「16」も多かったんですわ。
せやから、去年の矢作君は、「何が何でもリーディング1位になりたい」と考えとった筈で、実際、モズアスコットを使った安田記念とか、重賞を5勝したんやけど、リーディングは、
1位:藤原英昭厩舎→58勝・獲得賞金15億9608万円
2位:中竹和也厩舎→56勝・獲得賞金13億6822万円
3位:矢作芳人厩舎→54勝・獲得賞金14億0757万円
と書けば分かる通り、藤原厩舎に、勝ち星で「4」、賞金で「1億8851万円」の差を付けられしもうたんやから、今年は、「またリーディング1位になりたい」と気合いを入れとる筈や。
せやけど、実際は、先週までが「10勝・獲得賞金3億4458万円」っちゅう成績で、今、24勝を上げてリーディング1位の安田隆行厩舎に、「14」の差を付けられとるし、「5億5180万円」を稼いで賞金で1位の角居厩舎に「2億0722万円」の差を付けられとるんやから、きっと今の矢作君は、「とにかく1位との差を詰めなアカン」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のマイラーズCにモズアスコット、1500万円の六波羅特別にオールザゴー、2300万円のオアシスSにドリームキラリとか、全部で9頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げてくるでしょうな。


2019/04/15
実家は北海道で漁具店をやっとります
西村真幸調教師(栗東)

主な管理馬:
マイネルバイカ(2015年白山大賞典)

今週の主な登録馬:
フェアリーポルカ(フローラS)
タイセイプライド(オアシスS)
ワンアフター(彦根S)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうですわ。
そんで、ノーザンファームで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎の厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎の調教助手をやっとりました。
その後は、友道康夫厩舎や、岩元市三厩舎で調教助手をやって、2014年に調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月一杯で引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、角居勝彦君や藤岡健一君などがチームに入っとったんですわ。
そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の二番目の息子さんですな。
そんで、西村君の厩舎は、一昨年まで、
2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円
と、順調に成績を伸ばしとったんですわ。
せやけど去年は、「20勝・獲得賞金3億6464万円」っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちも一昨年を大きく下回ってしもうたんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈や。
実際、先週までの成績は、「14勝・獲得賞金2億1282万円」と、去年までのペースを大きく上回っとるんで、今の西村君は「賞金の高いレースを勝って、もっと勢いを付けたい」と考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のフローラSにフェアリーポルカ、2300万円のオアシスSにタイセイプライド、1820万円の彦根Sにワンアフターを登録してきましたんで、どの馬も気合いを入れて仕上げてくる筈やで。
それに、西村君の厩舎は、2015年、マイネルバイカを使った交流重賞の白山大賞典を勝っとるんやけど、JRAではまだ重賞を勝てとらんので、フローラSのフェアリーポルカには、「ここで初めての重賞勝ちを」っちゅう思いも込められとるんやろうな。