「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/04/08
麻布獣医大学で馬術をやっていました
高木登調教師(美浦)

主な管理馬:
サウンドトゥルー(2016年チャンピオンズCなど)
ホワイトフーガ(2016年JBCレディスクラシックなど)
スノードラゴン(2014年スプリンターズS)

今週の主な登録馬:
ニシノデイジー(皐月賞)
アナザートゥルース(アンタレスS)
マイネルユキツバキ(下総S)
ウインクリムゾン(飯盛山特別)

担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんも知っていると思いますが、お祖父さんが馬主だったため、競馬が身近だった高木登先生は、確か麻布獣医大学(現在の麻布大学)まで馬術を続けた後、1988年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、まず、伊藤正徳さんの厩舎で厩務員をやって、それからは、山崎彰義さんの厩舎や、加藤征弘先生の厩舎や、浅野洋一郎先生の厩舎で、調教助手をやっていました。
2006年、調教師の試験に受かった高木先生は、次の年に自分の厩舎を開業して、初めの年こそ、レースに使った頭数が少なかったので「5勝・獲得賞金1億1252万円」という成績でしたが、その後は、
2008年→15勝・獲得賞金1億8535万円
2009年→17勝・獲得賞金2億3780万円
2010年→17勝・獲得賞金3億0266万円
2011年→17勝・獲得賞金2億2406万円
2012年→18勝・獲得賞金2億7318万円
2013年→19勝・獲得賞金4億0086万円
と、安定した数字を残していましたね。
そして2014年は、マイネルフロストを使った毎日杯で初めて重賞を勝つと、ウインマーレライを使ったラジオNIKKEI賞と、スノードラゴンを使ったスプリンターズSも勝つなど、勝ち星は「17」でしたけど、賞金は、今までで一番多い「5億4643万円」を稼いでいました。
でも、その後の2年間は、JRAの成績が、
2015年→23勝・獲得賞金4億3545万円
2016年→20勝・獲得賞金4億4114万円
と、数字が伸び悩んでいましたし、一昨年は、今までで一番の「30勝」を上げましたけど、賞金は「4億8852万円」で、2014年を超えられなかったのですから、去年の高木先生は、「とにかくガッチリ稼ぎたい」と考えていた筈です。
そして実際に去年は、ニシノデイジーで札幌2歳Sと東京スポーツ杯2歳Sを勝つなど、27勝を上げて、2014年の次に多い「5億3874万円」の賞金を稼ぎました。
ただ、勝ち星は一昨年よりも3つ少なかったので、今年の先生は、「勝ち星と賞金のどっちも一番の成績を残したい」と考えているのでしょう。
実際、今年は先週までが、「13勝・獲得賞金2億1137万円」という成績で、2014年の同じ時期(4月1週目まで)の「3勝・獲得賞金1億7732万円」を、勝ち星と賞金のどちらも大きく上回っています。
もちろん、今の高木先生は、「この勢いで、賞金の高いレースを1つでも多く勝ちたい」と考えているのでしょう。
そういう中で、今週の特別レースには、1着賞金が1億1000万円の皐月賞にニシノデイジー、3600万円のアンタレスSにアナザートゥルース、1820万円の下総Sにマイネルユキツバキ、1050万円の飯盛山特別にウインクリムゾンを登録してきましたので、高木先生が、それぞれの馬をどう仕上げてくるのか、念入りに確認しなければなりませんね。


2019/04/08
テイエムオーシャンとかに乗っとりましたな
本田優調教師(栗東)

主な管理馬:
ランスオブプラーナ(2019年毎日杯)
エテルナミノル(2018年愛知杯)
レーヌミノル(2017年桜花賞など)

今週の主な登録馬:
ランスオブプラーナ(皐月賞)
オーパキャマラード(アーリントンC)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、本田優先生は、1980年に、星川薫さんの厩舎から乗り役としてデビューしとりました。
星川さんは、1994年のフェブラリーSを勝ったチアズアトムや、1995年のシンザン記念を勝っとって、同じ年のマイルCSで2着やったメイショウテゾロとかを管理しとったことでお馴染みですな。
乗り役やった頃の本田先生は、デビュー2年目やった1981年に、ロビンソンシチーに乗った京都記念で初めて重賞を勝っとったし、1986年には、ゴールドシチーに乗った阪神3歳Sで初めてGIを勝っとりました。
それからも、リキアイノーザンに乗った1989年の中山牝馬Sや、レインボークイーンに乗った1996年のクイーンSや、テイエムオーシャンに乗った2001年の桜花賞と秋華賞や、カワカミプリンセスに乗った2006年のオークスと秋華賞とか、6つのGIを入れて重賞を27回も勝っとったし、全部で757勝っちゅう成績を残しとりましたな。
そんで、調教師の試験に受かった2007年に乗り役を引退して、その年の3月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年は4勝止まりやったけど、次の年に、バトルブレーヴを使った小倉サマージャンプで初めて重賞を勝つなど、「16勝・獲得賞金2億8219万円」っちゅう成績を残すと、その後も順調に勝ち星を積み重ねとって、2012年には、「35勝・獲得賞金5億9610万円」っちゅう成績を残しとったんですわ。
それに、一昨年までの5年間も、
2013年→18勝・獲得賞金3億6011万円
2014年→27勝・獲得賞金3億9379万円
2015年→28勝・獲得賞金4億1884万円
2016年→37勝・獲得賞金6億0345万円
2017年→29勝・獲得賞金6億5661万円
っちゅう成績を残しとって、特に一昨年は、レーヌミノルを使った桜花賞で初めてGIを勝つなど、今までで一番の賞金を稼いどりました。
けど、去年は、「20勝・獲得賞金3億4989万円」っちゅう成績で、一昨年より、勝ち星が9つ、賞金が「3億0672万円」も少なかったんで、きっと今年の本田先生は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈や。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、「9勝・獲得賞金1億5504万円」と、去年のペースを大きく上回っとるんやけど、一昨年と比べたら、まだ2割ほどしか稼げとらんので、ワシが先生やったら、「賞金の高い重賞を勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円の皐月賞にランスオブプラーナ、3800万円のアーリントンCにオーパキャマラードを登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/04/08
お父さんは、函館西高の校長先生でした
相沢郁(いくお)調教師(美浦)

主な管理馬:
エメラルファイト(2019年スプリングS)
マイネルミラノ(2016年函館記念)
ウメノファイバー(1999年オークスなど)

今週の主な登録馬:
エメラルファイト(皐月賞)
ヘイワノツカイ(アーリントンC)
ミラクルブラッド(利根川特別)
ガトン(雪うさぎ賞)
ハナブショウ(雪うさぎ賞)
ヤマチョウヴォイス(雪うさぎ賞)
グレルグリーン(山藤賞)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんもよく知っていると思いますけど、北海道出身の相沢郁(いくお)君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、門別の白井牧場(1998年のフェブラリーSを勝ったグルメフロンティア、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産)でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、その後、「自分で走る馬を育てたい」と思うようになって、調教師を目指したそうです。
ちなみに、彼のお父さんは高校の先生で、北島三郎さんの母校である函館西高校の校長を務めたこともあるそうですよ。
そして相沢君は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎で調教助手をやって、1997年に38歳の若さで調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、ずっと前田厩舎で腕を磨いていました。
前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。
開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を17勝もしています。
2014年の相沢厩舎は、ヴェルデグリーンでアメリカJCCを勝つなど、全部で18勝を上げて、「5億7189万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。
でも、去年までの4年間は、
2015年→19勝・獲得賞金4億7222万円
2016年→23勝・獲得賞金3億7562万円
2017年→27勝・獲得賞金3億7871万円
2018年→25勝・獲得賞金4億4062万円
と、2014年の賞金を大きく下回っていましたから、今年の相沢君は、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
ただ、今年に入ってから先週までは、「9勝・獲得賞金1億7380万円」という成績で、2014年の同じ時期(4月1週目まで)の「3勝・獲得賞金1億6148万円」と比べて、勝ち星は6つ多いものの、賞金はそれほど変わらないですから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億1000万円の皐月賞にエメラルファイト、3800万円のアーリントンCにヘイワノツカイ、1500万円の利根川特別にミラクルブラッド、1000万円の雪うさぎ賞にガトンとハナブショウとヤマチョウヴォイス、1000万円の山藤賞にグレルグリーンを登録してきましたので、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。
それに、相沢君の厩舎は、ウメノファイバーで1999年のオークスを勝ってから、20年近くもGIを勝てていませんので、皐月賞のエメラルファイトには、「何が何でも勝って欲しい」という思いも込められている筈です。


2019/04/08
障害リーディングになっとりましたな
中竹和也調教師(栗東)

主な管理馬:
カデナ(2017年弥生賞など)
ジョーカプチーノ(2009年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ブレイキングドーン(皐月賞)
カデナ(福島民報杯)
ナンチンノン(京葉S)
アスタースウィング(陽春S)
ジョーマイク(蓬萊峡特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、滋賀県出身の中竹和也君は、1980年に吉田三郎さんの厩舎の騎手候補生になって、1984年に試験に受かって、その年の3月に乗り役としてデビューしとりましたな。
そんでもって、ニイキに乗った1985年の阪神障害S・秋で初めて重賞を勝つと、ハッピールイスに乗った1986年の京都大障害・春と中山大障害・秋、ダイカツストームに乗った1995年の中山大障害・春(現在の中山グランドジャンプ)と、障害の重賞を4つ勝っとって、調教師の試験に受かって引退した1998年までに、通算で176勝を上げとったんですわ。
ちなみに、1993年には、障害レースで12勝を上げて、障害リーディングになっとりましたな。
で、1999年に自分の厩舎を開業した中竹君は、最初の年が5勝止まりやったけど、2000年に10勝を上げると、その後は毎年2ケタに乗せとります。
初めの頃、中竹君はなかなか重賞を勝てなかったんやけど、2009年に、ジョーカプチーノを使ったファルコンSで初めて重賞を勝つと、その勢いで、この馬を使ったNHKマイルCで初めてGIを勝っとりましたな。
でもって、2011年は、ジョーカプチーノを使ったシルクロードS、タマモグレアーを使った京都ハイジャンプと、重賞を2つ勝っとりましたし、全体でも「38勝・獲得賞金7億2616万円」っちゅう成績を残しとりました。
せやけど、一昨年までの5年間は、
2013年→25勝・獲得賞金4億4604万円
2014年→27勝・獲得賞金4億7553万円
2015年→24勝・獲得賞金5億9278万円
2016年→27勝・獲得賞金5億3933万円
2017年→24勝・獲得賞金4億1926万円
っちゅう成績で、勝ち星と賞金のどっちもずっと2011年を下回っとったんで、去年の中竹君は、「キッチリ巻き返したる」と気合いを入れとった筈ですわ。
実際、去年は、アスターペガサスを使った函館2歳Sと、ヨカグラを使った小倉サマージャンプを勝つなど、「56勝・獲得賞金13億6822万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字を残しとりました。
ただ、今年は先週までが「7勝・獲得賞金1億4538万円」っちゅう成績で、まだ去年の1割ほどしか稼げとらんのやから、ワシが彼やったら、間違いなく「とにかく賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億1000万円の皐月賞にブレイキングドーン、2600万円の福島民報杯にカデナ、2300万円の京葉Sにナンチンノン、1820万円の陽春Sにアスタースウィング、1500万円の蓬萊峡特別にジョーマイクと、特別レースに5頭を登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。