「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/03/25
大阪府立大学の獣医学科を出とるんですわ
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ワグネリアン(2018年ダービー)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンC)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービー)


今週の主な登録馬:
マカヒキ(大阪杯)
ワグネリアン(大阪杯)
ラプソディーア(仲春特別)
アドマイヤユラナス(アザレア賞)



担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)とかを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことがきっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年が3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝つと、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを10回も勝って、これを入れて重賞を全部で38回も勝っとりますな。
そんで、2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとったし、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、去年までの3年間は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
2018年→43勝・獲得賞金14億9300万円
っちゅう形で一気に数字を伸ばしとって、特に去年は、ワグネリアンを使ったダービーと神戸新聞杯、アドマイヤマーズを使ったデイリー杯2歳Sと朝日杯FSとかを勝っとって、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字でしたな。
せやけど、今年は先週までが「7勝・獲得賞金2億6511万円」っちゅう成績で、まだ去年の2割も稼げとらんので、ワシが友道君やったら、間違いなく「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億2000万円の大阪杯にマカヒキとワグネリアン、1500万円の仲春特別にラプソディーア、1000万円のアザレア賞にアドマイヤユラナスを登録してきましたんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/03/25
帯広畜産大学を卒業しとります
高野友和調教師(栗東)

主な管理馬:
リバティハイツ(2018年フィリーズレビュー)
シャイニングレイ(2017年CBC賞など)
ファンディーナ(2017年フラワーC)
クルーガー(2016年マイラーズC)
ショウナンパンドラ(2015年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
フィアーノロマーノ(ダービー卿CT)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、福島県出身の高野友和君は、県内では有名な進学校の福島高校を卒業してから、国立の帯広畜産大学に進んどって、大学では、勉強をしながら馬術も教わっとりましたな。
そうそう、帯広畜産大学は、シンボリ牧場の代表をやっとる和田孝弘さんとか、高野君の他にも、卒業生には競馬関係者が何人もおるんですわ。
大学を出てから高野君は、先輩のツテで「ノーザンファーム空港」(北海道苫小牧市)に就職しとって、そこで、ステイゴールドとか、ツルマルボーイとか、走る馬にちょくちょく関わったそうですな。
そんで、2002年に、競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の7月から松田国英厩舎で厩務員をやって、次の月からは調教助手をやって、それから8年くらい松田厩舎におったんや。
高野君が厩舎を開業したんは、2011年の3月で、その年にいきなり19勝を上げて、「2億7002万円」の賞金を獲得するっちゅう、上々のスタートを切っとりましたな。
それから、彼の厩舎は去年まで、
2012年→12勝・獲得賞金2億1394万円
2013年→20勝・獲得賞金2億7974万円
2014年→30勝・獲得賞金5億5519万円
2015年→34勝・獲得賞金9億4756万円
2016年→18勝・獲得賞金3億7342万円
2017年→29勝・獲得賞金4億7909万円
2018年→33勝・獲得賞金5億9538万円
っちゅう成績を残しとって、2014年は、ショウナンパンドラを使った秋華賞で、初めての重賞勝ちをGIで飾っとるし、シャイニングレイを使ったホープフルSも勝ったんや。
そんでもって2015年は、ショウナンパンドラでオールカマーとジャパンCを勝っとって、開業してから一番の数字やったんで、高野君は大喜びしたんやろうし、こうやってエエ成績を残せとるんは、松田国英厩舎におった頃に、キングカメハメハやダイワスカーレットとか、走る馬を間近で見続けてきた経験を、しっかり活かせとるからなんやろ。
せやけど、さっき書いた通り、過去3年は、2015年の賞金を大きく下回ってしもうたんで、今年の高野君は、「必ず巻き返したい」と考えとるんやろうな。
ただ、今年は先週までが「10勝・獲得賞金1億3618万円」っちゅう成績で、このペースやったら、2015年の数字に届かないんで、きっと今の高野君は、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」とも考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のダービー卿CTにフィアーノロマーノを登録しとるんで、気合いを入れて仕上げてくるんやろうな。


2019/03/25
親父さんがカルストンライトオのオーナーでしたな
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
キタサンブラック(2017年有馬記念など)
カシアス(2017年函館2歳S)
ジョーストリクトリ(2017年ニュージーランドT)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)


今週の主な登録馬:
ジョーストリクトリ(ダービー卿CT)
ナムラマル(安房特別)


担当者:調教師情報部  元調教師S

皆さんもよう知っとるんやろうけど、清水久詞君は、1997年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)を勝ったビワハイジとかを育てた浜田光正さんの厩舎でずっと調教助手をやっとりましたな。
この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことも、皆さんはよう知っとる筈や。
そんで清水君は、1997年から2000年まで乗り役をやっとった押田純子さんと結婚しとるし、清水厩舎の調教助手で、キタサンブラックの担当やった押田道郎君は、純子さんの兄ですな。
ちなみに、清水君の親父さんの貞光さんは、馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオとかを持っとった方やから、もちろん、清水君も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、早い内から「馬と関わる仕事をしたい」と思っとったそうですわ。
2009年に調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した清水君は、5年目の2013年に、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で4つも重賞を勝つなど、「23勝・獲得賞金4億8941万円」っちゅう成績を残しとりました。
それに2015年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、それを入れてこの馬で3つ重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2208万円」っちゅう成績を残しとったし、2016年は、キタサンブラックで天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「29勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅうエエ成績を残しとりましたな。
そんで一昨年は、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と有馬記念と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を6勝もして、「29勝・獲得賞金13億8947万円」っちゅう、今までで一番の成績を残したんですわ。
しかも、キタサンブラックは、2年連続で「年度代表馬」に選ばれたんやから、清水君はホンマに喜んだんでしょうな。
ただ、そのキタサンブラックは、一昨年の有馬記念を最後に引退しとるんで、去年の清水君は、「その分を他の馬で稼がなアカン」と思っとった筈やけど、実際は、「21勝・獲得賞金4億0492万円」っちゅう成績に終わってしもうたし、今年に入ってから先週までは、「7勝・獲得賞金1億3562万円」っちゅう成績で、去年のペースとそれほど変わらんのや。
もちろん、ワシが彼やったら、「去年の二の舞にならんよう、とにかく賞金の高いレースを多く勝たなアカン」と考えますわ。
そんな中、清水君の厩舎は、今週、1着賞金3900万円のダービー卿CTにジョーストリクトリ、1着賞金1500万円の安房特別にナムラマルを登録してきたんで、どっちも全力で仕上げてくる筈やで。


2019/03/25
1期生の中で、初めて調教師になっています
岩戸孝樹調教師(美浦)

主な管理馬:
ゲットフルマークス(2008年京王杯2歳S)
フサイチアソート(2007年東京スポーツ杯2歳S)


今週の主な登録馬:
キャプテンペリー(ダービー卿CT)

担当者:調教師情報部  元調教師M

岩戸孝樹君は、1982年に競馬学校の「第1期生」として騎手課程に入りました。
同期には、まだ現役で乗り役をやっている柴田善臣君や、調教師になっている須貝尚介君や石橋守君や武藤善則君などがいますね。
1985年に、山崎彰義厩舎から乗り役としてデビューした岩戸君は、2000年の2月に調教師の試験に受かって、次の月に引退するまで、全部で83勝を上げていました。
そして、定年になった山崎先生の厩舎を引き継ぐ形で、2002年の3月に自分の厩舎を開業しています。
ちなみに、「競馬学校騎手課程・第1期生」の中で、初めて調教師になったのが岩戸君ですね。
最初の年は、出走させた頭数が少なかったので7勝という結果でしたが、2003年は14勝、2005年は15勝と、着実に勝ち星を増やしていて、2007年には、フサイチアソートを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝って、「20勝・獲得賞金2億9571万円」という成績を残していましたし、次の年は、ゲットフルマークスを使った京王杯2歳Sを勝つなど、「20勝・獲得賞金3億1818万円」という、今までで一番いい成績を残していました。
でも、それからは2008年の成績を超えられていませんし、去年までの5年間も、
2014年→7勝・獲得賞金1億2724万円
2015年→8勝・獲得賞金1億7315万円
2016年→19勝・獲得賞金2億6807万円
2017年→16勝・獲得賞金2億8647万円
2018年→16勝・獲得賞金2億5047万円
と、成績が伸び悩んでいましたので、今年の岩戸君は、「キッチリ巻き返したい」と強く願っているのでしょう。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「3勝・獲得賞金5004万円」というもので、このままのペースですと、2008年の数字どころか、去年の数字にも届きませんね。
こういう風に成績が伸び悩んでいる理由の一つは、ゲットフルマークスを使った2008年の京王杯2歳Sから、10年以上も重賞を勝てていないことが挙げられます。
そして今週は、1着賞金が3900万円のダービー卿CTにキャプテンペリーを登録してきましたので、全力で仕上げてくる筈ですよ。