「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/02/12
プリモディーネとかでお馴染みの厩舎におったんですわ
梅田智之調教師(栗東)

主な管理馬:
レッツゴードンキ(2015年桜花賞など)
アドマイヤラクティ(2014年コーフィールドCなど)
ショウナンマイティ(2012年産経大阪杯)


今週の主な登録馬:
サイモンラムセス(ダイヤモンドS・小倉大賞典)
レッツゴードンキ(フェブラリーS)
テーオージーニアス(大島特別)
マイネルラック(大島特別)
コロラトゥーレ(紫川特別)
ショウナンタイザン(大牟田特別)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、梅田智之君は、2015年の2月に調教師を引退した梅田康男さんの息子で、康男さんの厩舎は、ダイタクヘリオスで1991年と1992年のマイルCSを連覇するなど、重賞を8回勝っとりましたな。
武豊君の1つ年下で、同じ小学校と中学校に通っとって、小学校の卒業アルバムに、「騎手になって、ダービーを勝ちたい」と書いとった智之君は、結局、親父さんと同じ調教師を目指すことになって、1995年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年からずっと、西橋豊治君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んどりました。
ちなみに、西橋厩舎にはその頃、1999年の桜花賞を勝って、オークスで3着に入ったプリモディーネなどがおったんですわ。
そんで、2006年に調教師の試験に受かった智之君は、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年こそ9勝止まりやったけど、2008年は12勝、2009年は18勝、2010年は16勝、2011年は11勝と、コンスタントに2桁の勝ち星を上げとったし、その後は、
2012年→19勝・獲得賞金4億5880万円
2013年→17勝・獲得賞金4億8376万円
2014年→21勝・獲得賞金4億3749万円
っちゅう成績を残しとって、2012年は、ショウナンマイティを使った産経大阪杯で、初めての重賞勝ちを飾っとって、2014年は、アドマイヤラクティを使ったオーストラリアのコーフィールドCで、初めてのGI勝ちを海外で飾っとります。
そんで2015年は、レッツゴードンキで桜花賞を勝つなど、今まで一番多い「30勝」を上げとって、「5億7590万円」の賞金を稼いどったし、去年までの3年間も、
2016年→20勝・獲得賞金4億0778万円
2017年→17勝・獲得賞金5億8061万円
2018年→27勝・獲得賞金5億7622万円
っちゅう安定した成績を残しとって、特に一昨年は、今までで一番多い賞金を稼いどりました。
せやけど、今年は先週までが「37戦1勝・獲得賞金3853万円」っちゅう成績で、スタートダッシュに失敗しとるんやから、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のダイヤモンドSにサイモンラムセス(小倉大賞典にも登録)、1億円のフェブラリーSにレッツゴードンキ、1500万円の大島特別にテーオージーニアスとマイネルラック、1500万円の紫川特別にコロラトゥーレ、1050万円の大牟田特別にショウナンタイザンと、賞金の高い特別レースに全部で6頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/02/12
大手の生産馬は1頭も預かっとらんのですわ
昆貢調教師(栗東)

主な管理馬:
アンジュデジール(2018年JBCレディスクラシック)
ヒルノダムール(2011年天皇賞・春)
ローレルゲレイロ(2009年スプリンターズS、高松宮記念)
ディープスカイ(2008年ダービー、NHKマイルC)


今週の主な登録馬:
アンジュデジール(フェブラリーS)
マイスタイル(小倉大賞典)
ミスパンテール(京都牝馬S)
ヒルノサルバドール(和布刈特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、昆貢(こん・みつぐ)君は、1978年に、キタノカチドキやニホンピロウイナーとかを育てた服部正利さんの厩舎から乗り役としてデビューして、1989年に引退した後、福島信晴厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1999年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとりますな。
昔から彼は、「日高の生産馬で結果を出すことが、競馬界全体の活性化に繋がる」っちゅう信念を持っとって、実際に、今、預かっとる40頭のほとんどが、日高にある牧場で生産された馬で、「社台ファーム」や「ノーザンファーム」や「ビッグレッドファーム」とか、大手の牧場で生産された馬は1頭も預かっとらんのですわ。
せやけど、浦河の笠松牧場で生産されたディープスカイで2008年のダービーとNHKマイルCを勝っとるし、新冠の村田牧場で生産されたローレルゲレイロで2009年の高松宮記念とスプリンターズSを勝っとって、その他にも、静内の橋本牧場で生産されたヒルノダムールで2011年の天皇賞・春を勝っとるんやから、ホンマに大したもんですな。
そんで昆君の厩舎は、ディープスカイがGIを2勝した2008年に、20勝を上げて、「9億0432万円」っちゅう、今までで一番多い賞金を稼いどりました。
けど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2014年→21勝・獲得賞金3億2378万円
2015年→35勝・獲得賞金5億7883万円
2016年→21勝・獲得賞金4億3133万円
2017年→18勝・獲得賞金5億2423万円
2018年→23勝・獲得賞金5億7974万円
と、賞金が伸び悩んどるんやから、今年の彼は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。
ただ、今年は先週までが「5勝・獲得賞金7940万円」という成績で、去年の同じ時期(2月2週目まで)の「2勝・獲得賞金5719万円」と比べて、勝ち星は3つ上回っとるんやけど、賞金はあまり変わらんのや。
せやから、ワシが昆君やったら「賞金の高いレースを勝って、もっと厩舎に勢いを付けなアカン」と考える筈で、こういった中、今週は、1着賞金が1億円のフェブラリーSにアンジュデジール、4100万円の小倉大賞典にマイスタイル、3600万円の京都牝馬Sにミスパンテール、1500万円の和布刈特別にヒルノサルバドールを登録してきましたんで、どの馬も全力で仕上げてくるんでしょうな。


2019/02/12
中学の時に国体の強化選手に選ばれとりました
野中賢二調教師(栗東)

主な管理馬:
インティ(2019年東海S)
グリム(2018年レパードS)
グレイル(2017年京都2歳S)
トウカイトリック(2010年阪神大賞典など)


今週の主な登録馬:
インティ(フェブラリーS)
クインズサターン(フェブラリーS)
レディーキティ(日田特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

知っとる方も多いと思いますけど、野中賢二君は、親父さんが厩務員やったから、物心が付いた時には馬が周りにいる環境やったんで、自然と乗り役を目指すようになって、10歳の頃に乗馬を始めたんや。
けど、中学3年の頃に身長が伸びてきたんで、乗り役になるのを諦めて、馬術に集中することにしたんですわ。
そうしたら、県内でたったひとり、中学生で「びわこ国体」の強化選手に選ばれるほどの腕になっとったし、高校でも馬術部に入っとりましたな。
それから、1982年に藤岡範士(のりひと)厩舎の厩務員になって、次の年の4月からは、調教助手として経験を積んで、2007年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
でもって野中君は、厩舎を開業した時に、トウカイテイオーやフラワーパークやスティルインラブとかを育てて、定年を待たんで2008年の2月に引退した松元省一さんの厩舎から20頭を引き継いどって、その中にはトウカイトリックがいましたな。
トウカイトリックは、2010年の阪神大賞典で、野中君にとって初めての重賞勝ちを飾ってくれた馬やし、その年の秋には、この馬でオーストラリアのコーフィールドCとメルボルンCに挑戦できたんで、彼は、この馬を引き継がせてくれた松元さんに心の底から感謝しとるんやろ。
で、その後は、エーシンメンフィスを使った2012年の愛知杯、エイシンブルズアイを使った2016年のオーシャンS、グレイルを使った一昨年の京都2歳S、グリムを使った去年のレパードS、インティを使った今年の東海Sとかを勝っとって、今までに重賞を7勝、JRAの通算で231勝を上げとるんですわ。
ちなみに、カゼノコを使った2014年のジャパンダートダービーで、JRAと地方交流を通じて初めてのG1勝ちを飾っとりますな。
2012年の野中厩舎は、トウカイトリックやエーシンメンフィスの活躍などで、全部で23勝を上げて、「4億6079万円」っちゅう、今までで一番多い賞金を稼いどったんや。
せやけど、それから去年までは、
2013年→16勝・獲得賞金2億4996万円
2014年→28勝・獲得賞金4億0388万円
2015年→26勝・獲得賞金4億1133万円
2016年→23勝・獲得賞金4億0660万円
2017年→20勝・獲得賞金3億2110万円
2018年→18勝・獲得賞金3億7005万円
と、賞金が伸び悩んどるんで、今年の野中君は、「必ず2012年の数字を超えたい」と考えとるんやろうし、実際に、今年は先週までが「4勝・獲得賞金1億1063万円」と、去年の同じ時期(2月2週目まで)の「3勝・獲得賞金3661万円」を大きく上回っとります。
そんな中、今週は、1着賞金が1億円のフェブラリーSにインティとクインズサターン、1050万円の日田特別にレディーキティを登録しとるんで、「勝って厩舎に勢いを付けたい」と考えて、どの馬も全力で仕上げてくるとワシは見とるんや。


2019/02/12
初めてのG1勝ちは海外でした
加藤征弘調教師(美浦)

主な管理馬:
ノンコノユメ(2018年フェブラリーSなど)
グレンツェント(2017年東海Sなど)
シャドウゲイト(2010年中京記念など)


今週の主な登録馬:
ノンコノユメ(フェブラリーS)
バスカヴィル(大島特別)
アドマイヤスコール(フリージア賞)


担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんもよく知っている通りで、加藤征弘(ゆきひろ)君は、1991年の5月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の9月からは、クライムカイザーで1976年のダービーを勝つなど、乗り役として大活躍した加賀武見さんの厩舎で厩務員をやって、同じ年の11月からは、1991年の中山大障害・春(今の中山グランドジャンプ)を勝ったシンコウアンクレーなどでお馴染みの二本柳俊一君の厩舎で調教助手をやって、1994年の3月からは、安田記念を勝ったトロットサンダーなどでお馴染みの相川勝敏さんの厩舎で調教助手をやっていましたね。
そして加藤君は、2001年に調教師の試験に受かって、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、1年目に「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績を残していましたし、3年目だった2004年には、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、「32勝・獲得賞金4億7382万円」という成績を残していました。
しかも、2007年には、シャドウゲイトを使ったシンガポール航空国際Cで、初めてのG1勝ちを海外で飾っていましたし、2011年には、フィフスペトルで京成杯AHを勝つなど、「39勝・獲得賞金6億9069万円」という、今までで一番いい数字を残して、調教師リーディングで9位になっていましたから、厩務員や調教助手だった頃に、さっき名前を挙げたトロットサンダーなど、走る馬を間近で見てきた経験をしっかり活かせているのでしょうね。
2015年の加藤君は、ノンコノユメで地方交流G1のジャパンダートダービーを勝って、この馬でユニコーンSと武蔵野Sも勝つなど、JRAだけで、「30勝・獲得賞金6億3629万円」という成績を残していました。
でも、一昨年までの2年間は、
2016年→37勝・獲得賞金5億9744万円
2017年→26勝・獲得賞金4億0691万円
という成績で、2015年の賞金を下回っていましたし、去年は、ノンコノユメを使ったフェブラリーSで、JRAでは初めてのGI勝ちを飾るなど、34勝を上げたものの、賞金は「5億9583万円」と、もう少しのところで2015年の賞金には届きませんでした。
ですから、今年の彼は、「何が何でも今までで一番の数字を残したい」と気合いを入れている筈です。
ただ、実際は先週までが、「3勝・獲得賞金5487万円」という成績で、去年の同じ時期(2月2週目まで)の「5勝・獲得賞金8412万円」と比べて、勝ち星と賞金のどちらも下回っていますので、私が加藤君でしたら、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えるでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が1億円のフェブラリーSにノンコノユメ、1500万円の大島特別にバスカヴィル、1000万円のフリージア賞にアドマイヤスコールと、特別レースに3頭を登録してきましたので、「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。