「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2019/01/21
開業してすぐにジャパンCを勝って、周りをアッと言わせましたな
森秀行調教師(栗東)

主な管理馬:
キャプテントゥーレ(2008年皐月賞)
ノボトゥルー(2001年フェブラリーSなど)
エアシャカール(2000年菊花賞など)
シーキングザパール(1997年NHKマイルCなど)


今週の主な登録馬:
ノボバカラ(根岸S・シルクロードS)
マテラスカイ(根岸S)
ジャスパープリンス(橿原S)
オトナノジジョウ(クロッカスS)
セイウンコービー(はこべら賞)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとるやろうけど、森秀行君は、1981年からダービーを勝ったタニノハローモアとか、皐月賞とダービーを勝ったミホノブルボンなどを育てた戸山為夫さんの厩舎で、厩務員と調教助手をやっとりましたな。
1993年、調教師の試験に受かった森君は、この年の5月に戸山さんが亡くなったんで、急遽、厩舎を引き継ぐ形で9月に開業しとります。
で、2ヶ月後には早くも、レガシーワールドを使ったジャパンCを勝って、周りをアッと言わせましたな。
それからも、シーキングザパールを使った1997年のNHKマイルCとか、エアシャカールを使った2000年の皐月賞と菊花賞とか、ノボトゥルーを使った2001年のフェブラリーSとか、キャプテントゥーレを使った2008年の皐月賞とか、大きなレースで結果を残しとるし、2009年には、それまで渡辺栄さんと山内研二君の二人しか達成しとらんかった、「JRA全10場重賞制覇」を達成しとります。
それに森君は、管理馬を海外のレースにどんどん挑戦させとって、1995年にはフジヤマケンザンで香港国際C(今の香港C)を勝っとりますし、1998年にはシーキングザパールでフランスのモーリス・ド・ギース賞を勝って、2000年にはアグネスワールドでイギリスのジュライCを勝つとか、キッチリ結果を残しとりますな。
でもって、2001年には、「54勝・獲得賞金12億4585万円」っちゅう、開業してから一番の成績を残しとりました。
けど、それからは2001年の数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2014年→27勝・獲得賞金4億9523万円
2015年→15勝・獲得賞金4億0946万円
2016年→22勝・獲得賞金4億2380万円
2017年→14勝・獲得賞金3億5125万円
2018年→18勝・獲得賞金3億9746万円
と、昔の森厩舎を知っとる者やったら、誰が見ても物足りん数字が続いとるんで、今年の森君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れとる筈や。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「1勝・獲得賞金1832万円」と、去年の同じ時期(1月3週目まで)の「3勝・獲得賞金3411万円」を下回っとるんで、ワシが彼やったら、「賞金の高いレースを勝って、厩舎に勢いを付けなアカン」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の根岸Sにノボバカラ(シルクロードSにも登録)とマテラスカイ、1820万円の橿原Sにジャスパープリンス、2000万円のクロッカスSにオトナノジジョウ、1000万円のはこべら賞にセイウンコービーを登録しとるんで、どの馬も全力で仕上げてくるとワシは見とるんや。


2019/01/21
「競馬ニホン」のトラックマンやったんですわ
松田国英調教師(栗東)

主な管理馬:
タイムフライヤー(2017年ホープフルS)
ベルシャザール(2013年ジャパンCダートなど)
ダイワスカーレット(2008年有馬記念など)
キングカメハメハ(2004年ダービーなど)


今週の主な登録馬:
サトノファンタシー(根岸S)
ユラノト(根岸S)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとるやろうけど、松田国英君は、実家が北海道の様似にある生産牧場で、高校を卒業した後は、関西ではお馴染みやった専門紙、「競馬ニホン」にトラックマンとして就職したんですわ。
元々、牧場育ちで馬乗りが上手やったし、当時は、今ほどトレセンの規則がうるさくなかったんで、トラックマンをしながら、頼まれたときは馬に稽古を付けることもよくあったそうですな。
その後、日迫良一さんや、伊藤修司さんや、山内研二君の厩舎で調教助手をやって経験を積んで、1995年に調教師の試験に受かって、1996年に自分の厩舎を開業しとります。
それから松田君は、開業4年目に、フサイチエアデールを使ったシンザン記念で初めて重賞を勝つと、クロフネを使った2001年のNHKマイルCや、タニノギムレットを使った2002年のダービーや、キングカメハメハを使った2004年のNHKマイルCとダービーや、ダイワスカーレットを使った2008年の有馬記念とか、今までに14回もGIを勝っとるし、それを入れて重賞を58勝もしとるんですわ。
それに、松田厩舎で腕を磨いとった中には、角居勝彦君や、友道康夫君や、高野友和君とか、実績を残しとる調教師が何人もおるんで、トラックマンとして取材をするよりも、厩舎の仕事をする方が、彼にとって天職やったんでしょうな。
2007年に、松田君の厩舎は、桜花賞とかGIを3つ勝ったダイワスカーレットの活躍もあって、全部で31勝を上げて、「10億4781万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
けど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2014年→18勝・獲得賞金4億3691万円
2015年→19勝・獲得賞金4億5190万円
2016年→31勝・獲得賞金5億1806万円
2017年→25勝・獲得賞金5億1042万円
2018年→21勝・獲得賞金4億2309万円
と、誰が見ても物足りない数字に留まっとるんやから、今年の松田君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとる筈や。
ただ、今年に入ってから先週までは、1勝を上げて、「4501万円」の賞金を稼いどるんやけど、2着が6回と取りこぼしが多いんで、今の彼は「どのレースもキッチリ勝たなアカン」とも考えとるんやろう。
そんな中、今週は、1着賞金が3800万円の根岸Sにサトノファンタシーとユラノトを登録してきたんで、勝ってガッチリ稼ごうと、どっちも全力で仕上げてくるんでしょうな。


2019/01/21
来月で定年なんやから…
中村均調教師(栗東)

主な管理馬:
ビートブラック(2012年天皇賞・春)
マイネルマックス(1996年朝日杯3歳Sなど)
トウカイローマン(1984年オークスなど)


今週の主な登録馬:
ヤマニンアンプリメ(根岸S)
キンショーユキヒメ(愛知杯)
ナインテイルズ(シルクロードS)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとると思いますけど、中村均君の親父さんは、調教師やった中村覚之助(かくのすけ)さんで、京都記念と天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブや、スワンSを勝ったフセノスズランなどでお馴染みですな。
中村君は、1971年から覚之助さんの厩舎で厩務員をやって、1977年には、28歳っちゅう若さで調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
で、1年目は4勝止まりやったけど、2年目からは順調に勝ち星を増やしとって、先週までに全部で719勝を上げとりますな。
中村君が初めて重賞を勝ったんは、キョウエイウオリアを使った1983年の阪神障害S・春(現在の阪神スプリングジャンプ)で、1984年には、トウカイローマンを使ったオークスで初めてGIを勝って、その後も、マイネルマックスを使った1996年の朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)や、ビートブラックを使った2012年の天皇賞・春と、今までにGIを3勝しとって、それを入れて重賞を31回も勝っとります。
それに彼は、2004年から2010年まで、自分の厩舎の仕事をこなしながら、「日本調教師会」の会長をやっとりましたんで、ワシはこのことを「ホンマに立派や」と思っとるし、きっと皆さんも同じ意見やろう。
そんで、中村君の厩舎は、2007年に、トウカイワイルドで日経新春杯を勝って、マイネサマンサで中山牝馬Sを勝つなど、35勝を上げて、開業してから一番多い、「7億1113万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年までの5年間は、
2014年→21勝・獲得賞金3億4955万円
2015年→19勝・獲得賞金2億9112万円
2016年→8勝・獲得賞金2億6932万円
2017年→18勝・獲得賞金3億1333万円
2018年→14勝・獲得賞金3億6042万円
っちゅう形で、2007年と比べたら、誰が見ても物足りん数字が続いとったんで、今年の中村君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼がなアカン」と意気込んどる筈やし、中村君は、去年の9月13日(木)に70歳になったんで、来月一杯で定年なんやから、今は、「1つでも多く勝って花道を飾りたい」とも考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金3800万円の根岸Sにヤマニンアンプリメ、3600万円の愛知杯にキンショーユキヒメ、3900万円のシルクロードSにナインテイルズを登録しとるんやから、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2019/01/21
明治大学の馬術部で活躍しとりましたな
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
メラグラーナ(2017年オーシャンS)

今週の主な登録馬:
モーヴサファイア(愛知杯・飛鳥S)
ズアー(蒲郡特別)
セプタリアン(若菜賞)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通りで、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、騎手になるんを諦めたそうですわ。
けど、誘導馬に乗るとか、厩舎で働くとか、「馬に関わる仕事がしたい」と考えとった学君は、将来の選択肢を広げるために、馬術に本腰を入れて、その腕は、馬術の名門、明治大学に推薦で入れるほどになったんや。
彼がおった時の明治大学は、大学馬術部の中で一番強くて、学君自身、かなり自信を持っとったし、一時は「オリンピックを目指そう」って考えとったんやけど、海外に遠征した2年生の時、そこで、世界レベルの馬術を見て、「とてもかなわん」と感じたんで、真剣に「競馬の道へ進もう」と思ったそうですわ。
そんで彼は、大学を卒業してから「ノーザンファーム」で3ヶ月くらい働いた後、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎で1年くらい働いとりました。
日本に戻ってからは、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から兼雄君の厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2014年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かっとります。
でもって、次の年に自分の厩舎を開業した学君は、その年にいきなり21勝もして、「2億5071万円」を稼いどったし、それから去年まで、
2016年→21勝・獲得賞金3億5328万円
2017年→23勝・獲得賞金4億1601万円
2018年→24勝・獲得賞金4億4060万円
と、順調に数字を伸ばしとるんやから、ホンマに大したもんですわ。
けど、学君は、去年の成績に決して満足しとらんとワシは見とるんや。
何せ、彼の厩舎は、さっき書いた通り、去年の賞金が「4億4060万円」で、親父さんの厩舎が稼いだ「4億7150円」に、あと「3090万円」届かなかったんやから。
せやから、今年の学君は、「もっと頑張って、親父の厩舎より稼ぎたい」と考えとる筈ですわ。
けど、今年に入ってからの3週は、全部で17頭を使っとるんやけど、まだ1勝もできとらんので、今の彼は、「早く今年の初勝利を上げたい」、「賞金の高いレースを勝って厩舎に勢いを付けたい」と気合いを入れとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金3600万円の愛知杯にモーヴサファイア(飛鳥Sにも登録)、1050万円の蒲郡特別にズアー、1000万円の若菜賞にセプタリアンを登録してきたんやから、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。