「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/06/18
去年の同じ時期を大きく上回っていますけど
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
ステルヴィオ(2018年スプリングS)
プリモシーン(2018年フェアリーS)
ゼーヴィント(2017年七夕賞など)
アルビアーノ(2015年スワンSなど)

今週の主な登録馬:
ゼーヴィント(宝塚記念)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんも知っていると思いますが、木村哲也君は、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりではなく、神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうです。
でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働き、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいたんですよ。
それからは、2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月に、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを育てた、佐藤征助さんの厩舎で厩務員になって、次の年の5月からは、高橋裕厩舎で調教助手をやっていました。
その後は、勢司和浩厩舎や、中川公成(ただしげ)厩舎で経験を積んで、2011年に調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、その後は、
2012年→9勝・獲得賞金1億6275万円
2013年→16勝・獲得賞金2億0123万円
2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
と、順調に数字を伸ばしていましたし、2015年は、アルビアーノを使ったフラワーCで初めての重賞勝ちを飾っていましたね。
去年の木村君は、ゼーヴィントでラジオNIKKEI賞を勝つなど、33勝を上げて、今までで一番多い「5億8982万円」の賞金を稼ぎましたけど、勝ち星は一昨年よりも4つ少なかったので、今年の彼は、「勝ち星と賞金のどっちも一番の成績を残したい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってからは、プリモシーンでフェアリーSを、ステルヴィオでスプリングSを勝つなど、先週までに「20勝・獲得賞金3億7402万円」という成績を残していて、去年の同じ時期(6月3週まで)の「7勝・獲得賞金1億9294万円」を大きく上回っていますけど、私は、木村君が、この数字に満足しないで、これからも全力で勝ちにくると見ています。
というのも、彼の厩舎は、今、「調教師リーディング」の7位に付けていますけど、
7位:木村哲也厩舎→20勝・獲得賞金3億7402万円
9位:国枝栄厩舎→19勝・獲得賞金7億5517万円
11位:浅見秀一厩舎→19勝・獲得賞金5億3640万円
12位:藤沢和雄厩舎→18勝・獲得賞金4億6427万円
13位:音無秀孝厩舎→17勝・獲得賞金5億2451万円
16位:友道康夫厩舎→17勝・獲得賞金7億0230万円
18位:藤岡健一厩舎→16勝・獲得賞金4億5221万円
と書けば分かる通りで、自分よりリーディングが下の厩舎に、賞金で負けていますので。
もちろん、今の木村君は、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えている筈で、こういった中、今週は、1着賞金が1億5000万円の宝塚記念にゼーヴィントを登録していますので、私が彼でしたら「ここを勝って一気に稼ぎたい」と考えて、お釣りを残さずメイチに仕上げますね。
それに、木村君はまだGIを一度も勝てていませんので、ゼーヴィントには、「初めてのGI勝ちを飾りたい」という思いが込められているのでしょう。

2018/06/18
2着が14回、3着が14回と取りこぼしが多いんで
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ワグネリアン(2018年ダービー)
シュヴァルグラン(2017年ジャパンC)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービー)
ヴィルシーナ(2014年ヴィクトリアマイルなど)

今週の主な登録馬:
ヴィブロス(宝塚記念)
ジュンスパーヒカル(夏至S)
デルマキセキ(長万部特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)などを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことが、きっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年は3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝っとるし、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを8つも勝って、これを入れて重賞を全部で33回も勝っとりますな。
そんで、2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数を残しとったし、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、一昨年と去年は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
っちゅう形で一気に数字を伸ばしとって、特に去年は、アドマイヤミヤビを使ったクイーンC、ワグネリアンを使った東京スポーツ杯2歳S、シュヴァルグランを使ったジャパンCとかを勝っとって、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字でしたな。
で、今年に入ってからは、ワグネリアンでダービーを勝つなど、先週までの賞金は「7億0230万円」と、もう去年の半分くらいを稼いで順調なんやけど、勝ち星は「17勝」と、去年の4割にも達しとらんし、2着が14回、3着が14回と取りこぼしが多いんで、ワシが彼やったら、「もっと勝たなアカン」と考えてアレコレ手を尽くしますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が1億5000万円の宝塚記念にヴィブロス、1820万円の夏至Sにジュンスパーヒカル、1050万円の長万部特別にデルマキセキと、特別レースに3頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。

2018/06/18
去年と比べて賞金が下回っとるんで
大久保龍志調教師(栗東)

主な管理馬:
スマートレイアー(2017年京都大賞典など)
サンデーウィザード(2017年新潟大賞典)
ダノンシャーク(2014年マイルCSなど)
アサクサキングス(2007年菊花賞など)

今週の主な登録馬:
スマートレイアー(宝塚記念)
ヒラボクラターシュ(リボン賞)
エルティグレ(豊中特別)
チュウワウィザード(豊中特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、大久保龍志君は、ナリタブライアンやナリタタイシンやメジロパーマーやエリモジョージとかで、重賞50勝を含む597勝っちゅう実績を残して、2006年の3月に調教師を引退した大久保正陽さんの息子さんで、メジロドーベルやショウナンカンプやショウナンパントルとかで、重賞42勝を含む878勝っちゅう実績を残して、2015年の2月に定年で調教師を引退した美浦の大久保洋吉さんは、従叔父にあたりますな。
栗東高校と京都産業大学を卒業しとって、大学で馬術部に入っとった龍志君は、1988年の9月に競馬学校の厩務員課程に進むと、次の年からお父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2001年に調教師の試験に受かっとりました。
それから、2003年に自分の厩舎を開業した龍志君は、その年に、「23勝・獲得賞金3億4892万円」っちゅう、1年目としてはかなりエエ成績を残しとったし、その後も順調に勝ち星を増やしとって、2007年には、アサクサキングスを使った菊花賞で初めてGIを勝っとって、他にも、ダノンシャークを使った2014年のマイルCSとか、今までに重賞を16回も勝っとります。
そんでもって、龍志君の厩舎は、初めてGIを勝った2007年に、「31勝・獲得賞金8億7617万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりましたな。
けど、それからは2007年の数字を一度も上回れとらんし、去年までの5年間も、
2013年→18勝・獲得賞金5億7340万円
2014年→28勝・獲得賞金6億6295万円
2015年→31勝・獲得賞金5億8884万円
2016年→27勝・獲得賞金6億5259万円
2017年→28勝・獲得賞金6億5828万円
っちゅう、2007年と比べたら物足りん数字が続いとったんや。
せやから、今年の彼は、「何が何でも2007年を超えたい」と考えとる筈やけど、先週までは、「17勝・獲得賞金2億5063万円」っちゅうもんで、去年の同じ時期(6月3週目まで)の「13勝・獲得賞金3億3020万円」と比べて、勝ち星は上回っとるものの、賞金が下回っとるんで、ワシが龍志君やったら、間違いなく「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げなアカン」と考えるやろ。
そんな中、今週は、1着賞金1億5000万円の宝塚記念にスマートレイアー、1500万円のリボン賞にヒラボクラターシュ、1050万円の豊中特別にエルティグレとチュウワウィザードと、特別レースに4頭を登録しとるんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですわ。
それに彼は、さっき書いた2014年のマイルCSを勝ってから、3年半以上もGIを勝てとらんので、スマートレイアーには、「久々のGI勝ちを」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。

2018/06/18
悪い流れを変えたいんでしょうな
鮫島一歩調教師(栗東)

主な管理馬:
モズカッチャン(2017年エリザベス女王杯など)
タツゴウゲキ(2017年新潟記念など)
ソルヴェイグ(2016年フィリーズレビューなど)
リトルゲルダ(2014年セントウルSなど)
シルクフェイマス(2004年京都記念など)

今週の主な登録馬:
タツゴウゲキ(宝塚記念)
タガノブルグ(パラダイスS)
グランセノーテ(豊中特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、鮫島一歩君は、鹿児島南高校の馬術部に入っとって、そん時に教わっとった先生は、鹿児島市で「上村乗馬苑」を経営しとって、「トシ」の冠名でお馴染みやった、故・上村叶(かみむら・かなえ)オーナーやったそうですわ。
鮫島君は、元々、ブラジルで酪農に関わる仕事がしたかったそうで、高校を卒業してから、北海道の江別市にある酪農学園大学の酪農科に入ったんやけど、やっぱり馬に乗りたくなって、大学でも馬術部に入ったんや。
大学を卒業した後は、1979年の4月から1999年の2月まで増本豊厩舎の調教助手をやって、1999年の3月に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しとりますな。
初めの年は10勝止まりやったけど、次の年からは毎年のように20勝以上を記録しとるし、シルクフェイマスを使った2004年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、レインボーペガサスを使った2008年のきさらぎ賞や、キングトップガンを使った2011年の目黒記念や、リトルゲルダを使った2014年のセントウルSや、ソルヴェイグを使った一昨年のフィリーズレビューとかを勝って、去年は、モズカッチャンを使ったエリザベス女王杯で、初めてのGI勝ちを飾っとったし、今までに24回も重賞を勝っとるんや。
こういう風にエエ成績を残せとるんは、増本厩舎で調教助手をやっとった頃に、京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターとか、高松宮記念など、重賞を4つも勝ったマサラッキとか、走る馬を間近で見とった経験をキッチリ活かせとるからなんやろ。
2006年の鮫島君は、開業してから一番多い「41勝」(獲得賞金は6億3437万円)を上げて、「優秀調教師賞」をもらっとりましたし、2008年には、「38勝」を上げて「7億4475万円」の賞金を稼いどって、その後も、
2013年→30勝・獲得賞金5億8768万円
2014年→29勝・獲得賞金6億3598万円
と、安定してエエ成績を残しとったんや。
そんで、2015年は「17勝・獲得賞金3億6091万円」と、勝ち星と賞金が大きく減ってしもうたんやけど、一昨年は、「24勝・獲得賞金5億8640万円」っちゅう形で、すぐに巻き返しとったし、去年は、さっき書いた通りで、モズカッチャンを使ったエリザベス女王杯で初めてGIを勝つなど、29勝を上げて、今までで一番多い「7億6764万円」の賞金を稼いだんやから、鮫島君はホンマに嬉しかったんやろうな。
せやけど、今年に入ってから先週までは、「11勝・獲得賞金1億9574万円」っちゅう成績で、去年のペースを大きく下回っとるんやから、今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝って悪い流れを変えたい」と考えとる筈ですわ。
そんな中で、今週、鮫島君の厩舎は、
1着賞金1億5000万円の宝塚記念→タツゴウゲキ
1着賞金2300万円のパラダイスS→タガノブルグ
1着賞金1050万円の豊中特別→グランセノーテ
と、賞金の高い特別レースに全部で3頭を登録してきたんやから、ここでガッチリ稼ぐために、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。