「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/06/11
去年のペースを大幅に下回っていますから
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
クラウンディバイダ(ジューンS)
コパノマリーン(ジューンS)
ワンスインナムーン(函館スプリントS)
ノーブルエイム(木古内特別)
レコンキスタ(木古内特別)
アグレアーブル(遊楽部特別)

担当者:調教師情報部 山田要一

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁厩舎と清水英克厩舎で腕を磨いて、2006年の2月に調教師の試験に受かると、その年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたけど、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝って、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
それに、2015年までの3年間も、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
と順調に成績を伸ばしていました。
でも、一昨年は、2014年のオークス馬ヌーヴォレコルトを海外のレースばかりに使っていたことなどが響いて、「25勝・獲得賞金5億2467万円」と、2015年の数字を下回ってしまいましたから、去年の斎藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていた筈です。
実際、トーキングドラムで阪急杯を勝つなど、「39勝・獲得賞金7億5598万円」という、今までで一番の成績を残していましたから、私の見込みは正しかったのでしょう。
ただ、今年に入ってからは、先週までに「6勝・獲得賞金1億5207万円」という成績で、去年のペースを大幅に下回っていますから、今の斎藤君は、「賞金の高いレースをもっと勝って、ペースを上げないとマズイ」と考えている筈です。
そんな中で、今週は、
1着賞金1820万円のジューンS→クラウンディバイダとコパノマリーン
1着賞金3900万円の函館スプリントS→ワンスインナムーン
1着賞金1050万円の木古内特別→ノーブルエイムとレコンキスタ
1着賞金1050万円の遊楽部特別→アグレアーブル
と、賞金の高い特別レースに6頭を登録していますから、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。

2018/06/11
まだ重賞を勝てていませんので
石毛善彦調教師(美浦)

主な管理馬:
イケトップガン(2012年函館記念2着)
イケドラゴン(2010年目黒記念2着)
ニシノコマンド(2001年ジュニアC)

今週の主な登録馬:
ユキノアイオロス(函館スプリントS)
ライトフェアリー(函館スプリントS)

担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんもよく知っていると思いますが、石毛善彦(よしひこ)君は、乗り役と調教師をやっていた石毛善衛(ぜんえい)さんの次男で、善衛さんと言えば、乗り役時代に、トヨウメに乗った1947年の天皇賞・秋や、セルローズに乗った1958年の天皇賞・秋などを勝っていて、調教師になった1964年に中山競馬場に自分の厩舎を開業していて、キクキミコを使った1978年のクイーンCと、ブランドアートを使った1995年のフラワーCなど、引退までにJRA通算で303勝を上げていましたね。
善彦君は、美浦トレセンが開場した1978年に、お父さんの厩舎で調教助手になって、それからずっとそこで経験を積んで、1994年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しています。
最初の3年間は、
1995年→3勝・獲得賞金7434万円
1996年→9勝・獲得賞金1億2090万円
1997年→6勝・獲得賞金1億0621万円
と、1ケタ勝利が続いていましたけど、4年目の1998年に、「19勝・獲得賞金2億6953万円」という今までで一番の成績を残すと、それからは、コンスタントに10勝以上を記録していましたね。
ただ、最近はペースが落ちていて、去年までの5年間は、
2013年→4勝・獲得賞金6802万円
2014年→2勝・獲得賞金4556万円
2015年→1勝・獲得賞金4316万円
2016年→6勝・獲得賞金7213万円
2017年→7勝・獲得賞金1億1621万円
と、物足りない数字が続いていましたので、きっと今年の善彦君は、「必ず巻き返したい」と思っている筈です。
実際、今年に入ってからは、先週までに「3勝・獲得賞金6790万円」という成績を残していて、去年の同じ時期(6月2週目まで)の「2勝・獲得賞金3179万円」を上回っていますけど、今までで一番だった1998年の賞金を超えるためには、あと「2億0163万円」を稼がないといけませんから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝ちたい」と考えているのでしょうね。
こういった中、今週は、1着賞金が3900万円の函館スプリントSにユキノアイオロスとライトフェアリーを登録していますので、石毛君がどちらも全力で仕上げてくると私は見ています。
それに、彼の厩舎は、今年で24年目になりますけど、まだ重賞を勝てていませんので、この2頭には、「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められている筈です。

2018/06/11
「去年の数字を超えたい」と考えとる筈やから
南井克巳調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノフェイバー(2018年きさらぎ賞)
ホウライアキコ(2013年デイリー杯2歳Sなど)
タマモホットプレイ(2004年スワンSなど)
ウイングアロー(2000年ジャパンCダート)

今週の主な登録馬:
タマモブリリアン(函館スプリントS)
コマビショウ(ユニコーンS)
メイショウバッハ(灘S)
タマモシンプロン(木古内特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、乗り役として1971年にデビューした南井克巳君は、タマモクロスに乗った天皇賞・春と秋や、オグリキャップに乗ったマイルCSや、ナリタブライアンに乗ったクラシック三冠や、マーベラスクラウンに乗ったジャパンCや、サイレンススズカに乗った宝塚記念とか、調教師の試験に受かって引退した1999年までに、GIの16勝を含めて重賞を77勝、通算の勝ち星は1527勝っちゅう、素晴らしい成績を残しとりましたな。
で、南井君は、乗り役の頃に所属しとった工藤嘉見さんの厩舎を引き継いで、2000年に開業して、その年のジャパンCダートを、自分も乗っとったウイングアローで勝って、調教師として幸先のええスタートを切っとったし、2009年には、「25勝・4億8900万円」っちゅうエエ成績を残したんや。
せやけど、一昨年までの3年間は、
2014年→17勝・獲得賞金3億7859万円
2015年→22勝・獲得賞金4億0592万円
2016年→24勝・獲得賞金3億9435万円
っちゅう形で、2009年の数字を下回っとったから、去年の南井君は、「必ず巻き返したる」と考えとった筈ですわ。
実際、去年は、メイショウスミトモを使ったシリウスSで4年振りに重賞を勝つとか、「28勝・獲得賞金5億4242万円」っちゅう、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字を残しとりました。
そんで、今年の南井厩舎は、もっと勢いが増しとって、サトノフェイバーを使ったきさらぎ賞を勝つとか、先週までに「15勝・獲得賞金2億4079万円」っちゅう数字で、去年のペースを上回っとりますけど、今までで一番やった去年の成績を超えるためには、年末までにあと13勝を上げて、「3億0163万円」の賞金を稼がなアカンのやから、今の彼は、「とにかく賞金の高いレースを勝ちたい」と考えとる筈や。
そんで今週は、1着賞金が3900万円の函館スプリントSにタマモブリリアン、3500万円のユニコーンSにコマビショウ、1820万円の灘Sにメイショウバッハ、1050万円の木古内特別にタマモシンプロンと、特別レースに全部で4頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくるやろ。

2018/06/11
レインボーラインの分を他の馬で…
浅見秀一調教師(栗東)

主な管理馬:
レインボーライン(2018年天皇賞・春など)
レジネッタ(2008年桜花賞など)
ソングオブウインド(2006年菊花賞)
メジロブライト(1998年天皇賞・春など)

今週の主な登録馬:
ハーベストムーン(ユニコーンS)
イーストオブザサン(灘S)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、浅見秀一(ひでかず)君は、親父さんが1997年まで調教師やった浅見国一(くにいち)さんで、国一さんは、乗り役やった時に、ハイレコードに乗った1950年の菊花賞や、コマヒカリに乗った1958年の菊花賞とかを勝っとって、二度、関西リーディングになっとりました。
それに、調教師になってからも、ヤマピットを使った1967年のオークスや、ケイキロクを使った1980年のオークスや、ヤマニンパラダイスを使った1995年の阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)とか、重賞を42勝もしとりましたな。
そんで秀一君は、1973年に浅見国一厩舎で騎手候補になったんやけど、結局、乗り役にはならんで、1977年に調教助手になって、1992年に自分の厩舎を開業するまでの15年間、親父さんの厩舎で経験を積んどったんですわ。
国一さんが定年で引退した1997年の2月には、開業してから6年目やった秀一君が、共同通信杯4歳Sなどを勝っとったメジロブライトを引き継いで、この馬を使った1998年の天皇賞・春が、彼にとって初めてのGI勝ちになって、この年は、25勝を上げて、「9億1419万円」の賞金を稼いどったんや。
せやけど、それからは一度も1998年の賞金を超えとらんし、去年までの5年間も、
2013年→27勝・獲得賞金5億5485万円
2014年→24勝・獲得賞金4億7974万円
2015年→25勝・獲得賞金4億2694万円
2016年→23勝・獲得賞金6億2913万円
2017年→28勝・獲得賞金6億7728万円
っちゅう成績やったんで、秀一君は、「今年こそ巻き返したい」と考えとる筈ですわ。
実際、今年は、レインボーラインを使った天皇賞・春で10年ぶりにGIを勝つなど、先週までに「18勝・獲得賞金5億2230万円」っちゅう成績を残しとって、今までで一番のペースなんやけど、彼は、先週までの結果に満足せんで、これからも全力で勝ちに来るとワシは見とります。
っちゅうのも、今年の賞金「5億2230万円」の内、4割以上の「2億2135万円」をレインボーライン1頭で稼いどったんやけど、この馬は、天皇賞・春のレース中に故障してもうて、6月6日(水)付けで引退しとるから、今の浅見君は、「その分を他の馬で稼がなアカン」と考えとる筈なんで。
そんな中、今週は、1着賞金が3500万円のユニコーンSにハーベストムーン、1820万円の灘Sにイーストオブザサンと、賞金の高い特別レースに2頭を登録しとるんやから、どちらもメイチに仕上げてくる筈やで。