「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/06/04
去年の同じ時期を上回っとるんやけど…
中村均調教師(栗東)

主な管理馬:
ビートブラック(2012年天皇賞・春)
マイネルマックス(1996年朝日杯3歳Sなど)
トウカイローマン(1984年オークスなど)

今週の主な登録馬:
ヤマニンアンプリメ(安芸S)
キンショーユキヒメ(マーメイドS)
マイネルオスカル(加古川特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、中村均君の親父さんは、調教師やった中村覚之助(かくのすけ)さんで、京都記念と天皇賞・秋を勝ったヤマニンウエーブや、スワンSを勝ったフセノスズランなどでお馴染みですな。
中村君は、1971年に覚之助さんの厩舎で厩務員になって、1977年には、28歳っちゅう若さで調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
で、1年目は4勝止まりやったけど、2年目からは順調に勝ち星を増やしとって、先週までに全部で711勝を上げとりますな。
中村君が初めて重賞を勝ったんは、キョウエイウオリアを使った1983年の阪神障害S・春(現在の阪神スプリングジャンプ)で、1984年には、トウカイローマンを使ったオークスで初めてGIを勝って、その後も、マイネルマックスを使った1996年の朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)や、ビートブラックを使った2012年の天皇賞・春と、今までにGIを3勝しとって、それを入れて重賞を30回も勝っとります。
それに彼は、2004年から2010年まで、自分の厩舎の仕事をこなしながら、「日本調教師会」の会長もやっとりましたんで、ワシはこのことを「ホンマに立派や」と思っとるし、きっと皆さんも同じ意見やろう。
そんで、中村君の厩舎は、2007年に、トウカイワイルドで日経新春杯を勝って、マイネサマンサで中山牝馬Sを勝つなど、35勝を上げて、開業してから一番多い、「7億1113万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年までの5年間は、
2013年→18勝・獲得賞金3億4982万円
2014年→21勝・獲得賞金3億4955万円
2015年→19勝・獲得賞金2億9111万円
2016年→8勝・獲得賞金2億6931万円
2017年→18勝・獲得賞金3億1333万円
っちゅう形で、2007年と比べたら、誰が見ても物足りん数字が続いとったんで、今年の中村君は、「必ず巻き返したい」と意気込んどる筈や。
実際、今年に入ってからは、キンショーユキヒメで福島牝馬Sを勝つなど、先週までに「8勝・獲得賞金1億5146万円」っちゅう成績を残しとって、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「7勝・獲得賞金1億0680万円」を上回っとるんやけど、彼は、この数字に満足せんと、今週以降も全力で勝ちにくるとワシは見とります。
っちゅうのも、中村君は、9月13日(木)で70歳になって、来年の2月一杯で定年を迎えるんで、今は、「エエ結果を残して花道を飾りたい」と考えとる筈やから。
そんで今週は、1着賞金が1820万円の安芸Sにヤマニンアンプリメ、3600万円のマーメイドSにキンショーユキヒメ、1500万円の加古川特別にマイネルオスカルと、賞金の高い特別レースに全部で3頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくるやろ。

2018/06/04
「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈なんで
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
ラブリーデイ(2015年天皇賞・秋)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
サトノアーサー(エプソムC)
スマートオーディン(エプソムC)
ソーグリッタリング(江の島特別)
スプマンテ(三田特別)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子さんで、泰郎さんと言えば、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンとかでGIを18勝もして、それを入れて重賞70勝、通算845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかを育てた浅見国一(くにいち)さんの厩舎で厩務員になると、12月には調教助手になって、1994年の6月から、泰郎さんの厩舎に移っとりました。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年の凱旋門賞を勝ったワークフォースとか、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクとか、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて調教師リーディング1位になっとりましたな。
しかも、2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8602万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1700万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
2012年の泰寿君は、「57勝・獲得賞金18億3620万円」の成績を残して、2回目のリーディング1位になっとりました。
けど、一昨年までの4年間は、
2013年→48勝・獲得賞金14億2626万円(リーディング4位)
2014年→49勝・獲得賞金14億5956万円(リーディング4位)
2015年→49勝・獲得賞金18億6961万円(リーディング2位)
2016年→45勝・獲得賞金17億4667万円(リーディング3位)
っちゅう成績で、リーディング1位を逃しとったんですわ。
せやから、去年の泰寿君は、「また1位になりたい」と考えとった筈で、実際、アルアインを使った皐月賞、サトノアラジンを使った安田記念、ペルシアンナイトを使ったマイルCSとか、重賞10勝を含む今までで一番の「63勝」を上げて、リーディング1位になっとったし、賞金も「18億4737万円」を稼いどったんや。
ただ、今年に入ってからは、先週までに「13勝・獲得賞金5億4135万円」(リーディング26位)っちゅう成績で、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「32勝・獲得賞金9億6297万円」と比べて、勝ち星と賞金のどっちも大きく下回っとるんやから、今の彼は、「早く巻き返さなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにサトノアーサーとスマートオーディン、1500万円の江の島特別にソーグリッタリング、1500万円の三田特別にスプマンテと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたんで、実際に彼がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろ。

2018/06/04
「このままではマズイ」と思っている筈ですから
清水英克調教師(美浦)

主な管理馬:
ガルボ(2014年函館スプリントSなど)
コスモネモシン(2013年新潟記念など)

今週の主な登録馬:
ゴールドサーベラス(エプソムC)

担当者:調教師情報部 元調教師N

皆さんも知っている通り、清水英克君は、元々、騎手を目指していたのですが、体が大きくなってしまったために諦めて、1984年の1月に競馬学校の厩務員課程に入りました。
そして、その年の4月から、天皇賞・秋を勝ったプリテイキャストなどでお馴染みの石栗龍雄厩舎で厩務員になって、11月からは調教助手をやっていましたね。
それからは、エルムSを勝ったタイキシャーロックや、クリスタルCを勝ったタイキバカラなどでお馴染みの土田稔厩舎や、オークスや秋華賞など、重賞を6つ勝ったメジロドーベルや、高松宮記念を勝ったショウナンカンプなどでお馴染みの大久保洋吉厩舎など、いくつかの厩舎で調教助手をやって腕を磨いて、2005年に調教師の試験に受かっています。
2006年に自分の厩舎を開業した清水君は、その年は8勝止まりでしたけど、次の年からは、毎年10勝以上を上げていましたし、2012年には、ガルボで東京新聞杯とダービー卿CTを勝つなど、18勝を上げて、今までで一番多い「4億0448万円」の賞金を稼いでいました。
でも、それから去年までの5年間は、
2013年→12勝・獲得賞金2億8709万円
2014年→19勝・獲得賞金2億3678万円
2015年→15勝・獲得賞金2億1479万円
2016年→9勝・獲得賞金1億8905万円
2017年→11勝・獲得賞金1億7568万円
と、賞金が完全に「右肩下がり」でしたから、今年の清水君は、「何が何でも巻き返したい」と考えている筈です。
ところが、今年に入ってからは、先週までが「4勝・獲得賞金7187万円」という数字で、去年の同じ時期(6月1週目まで)の「7勝・獲得賞金1億1613万円」を大きく下回っていますから、きっと今は、「このままではマズイ」と思っているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにゴールドサーベラスを登録してきましたので、私が清水君でしたら、この馬を全力で仕上げますね。
それに、清水君の厩舎は、ガルボで2014年の函館スプリントSを勝ってから、4年近く重賞を勝てていませんので、ゴールドサーベラスには、「久々に重賞を勝ちたい」という思いも込められている筈です。

2018/06/04
一番良かった年と比べると
萩原清調教師(美浦)

主な管理馬:
アデイインザライフ(2016年新潟記念)
ミトラ(2015年金鯱賞など)
ロジユニヴァース(2009年ダービーなど)
プリサイスマシーン(2006年スワンSなど)

今週の主な登録馬:
アデイインザライフ(エプソムC)
サーブルオール(エプソムC)
フェイズベロシティ(マーメイドS)
クレディブル(八王子特別)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんも知っている通り、萩原清君は、1982年に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から、橋本輝雄厩舎の厩務員になりました。
橋本厩舎と言えば、1969年の菊花賞馬アカネテンリュウや、1987年のダービー馬メリーナイスを管理していたことで有名ですね。
ちなみに、1982年は、私が調教師の試験に受かった年です。
それから萩原君は、橋本厩舎で半年ほど、今津福松厩舎で3年ほど、鈴木康弘厩舎で10年ほど、鈴木勝太郎厩舎で3年ほど調教助手をやって、1996年に調教師の試験に受かって、その年の12月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、開業したのが暮れだったので、1つも勝てませんでしたが、1997年が14勝、1998年が18勝、2000年が24勝といった形で順調に勝ち数を伸ばしていました。
そして重賞は、ヤマニンアクロを使った1999年の共同通信杯4歳S(現在の共同通信杯)や、プリサイスマシーンを使った2006年のスワンSや、ロジユニヴァースを使った2009年のダービーや、ミトラを使った2015年の金鯱賞や、アデイインザライフを使った一昨年の新潟記念など、今までに16勝しています。
2003年の萩原厩舎は、今までで一番の「43勝・獲得賞金7億4011万円」という成績を残していました。
ただ、それからは2003年の成績を一度も超えられなくて、去年までの3年間も、
2015年→29勝・獲得賞金5億5741万円
2016年→31勝・獲得賞金4億8810万円
2017年→24勝・獲得賞金3億8052万円
という数字に留まっていましたので、今年の萩原君は、「何が何でも巻き返したい」と強く願っている筈です。
実際、先週までの成績が、「14勝・獲得賞金2億0400万円」と、去年の同じ時期(6月1週まで)の「10勝・獲得賞金1億5694万円」を上回っていますので、私の見込みは正しかったのでしょう。
でも、一番良かった2003年と比べると、まだまだ物足りない数字ですから、私が萩原君でしたら、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えて、あれこれ手を尽くしますね。
こういった中、今週は、1着賞金が4100万円のエプソムCにアデイインザライフとサーブルオール、3600万円のマーメイドSにフェイズベロシティ、1500万円の八王子特別にクレディブルと、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、萩原君が勝負を懸けてきたのでしょう。