「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/05/21
去年のペースを上回っていますけど…
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
アーモンドアイ(2018年オークスなど)
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬3冠など)
マイネルキッツ(2009年天皇賞・春など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)

今週の主な登録馬:
オウケンムーン(ダービー)
コズミックフォース(ダービー)
キングキングキング(葵S)
ミッキーグローリー(むらさき賞)
レッドオルバース(薫風S)
ケイブルグラム(青嵐賞)

担当者:調教師情報部 山田要一

皆さんもよく知っていると思いますが、国枝栄君は、東京農工大学農学部の獣医学科を卒業していますね。
大学生の時、馬術部に入っていて、その繋がりで、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていた2つ年上の高橋裕君(現在は調教師)を知っていたので、卒業してからは、高橋君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になりました。
山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げていますね。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った回数が少なかったので8勝止まりでしたけど、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝っています。
それからも、2004年には、44勝を上げて「9億4393万円」の賞金を稼いでいましたし、2007年には、41勝を上げて、開業してから一番多い「11億7307万円」の賞金を稼いでいましたね。
しかも、2010年に国枝君は、アパパネで牝馬3冠を勝っていますし、これを含めて、厩舎を開業してから先週までに、GIを12勝、重賞を42勝もしています。
それに、彼の厩舎は、一昨年までの5年間も、
2012年→41勝・獲得賞金6億8110万円
2013年→37勝・獲得賞金8億0044万円
2014年→35勝・獲得賞金6億0733万円
2015年→31勝・獲得賞金6億1444万円
2016年→34勝・獲得賞金6億3196万円
という形で順調に実績を積み重ねていましたし、去年は、今までで一番多い「48勝」を上げていました。
でも、去年はGIに2回しか馬を使えなかったことなどから、賞金は「8億8056万円」と、過去最高だった2007年を大きく下回っていましたので、今年の国枝君は、「去年の二の舞にしたくない」と考えているのでしょうね。
実際、今年は先週までで、アーモンドアイでオークスと桜花賞とシンザン記念を、オウケンムーンで共同通信杯を勝つなど、「18勝・獲得賞金6億5919万円」という成績を残していて、去年のペースを上回っていますけど、今までで一番だった2007年の賞金を超えるためには、あと「5億1388万円」を稼がなければなりませんから、今の彼は、「賞金の高い特別レースをもっと勝ちたい」と考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにオウケンムーンとコズミックフォース、3800万円の葵Sにキングキングキングなど、特別レースに全部で6頭を登録していますので、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。

2018/05/21
リーディング3位に付けとるんやけど…
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リアルスティール(2016年ドバイターフなど)
ディープブリランテ(2012年ダービーなど)
グランプリボス(2011年NHKマイルCなど)

今週の主な登録馬:
ステイフーリッシュ(ダービー)
ドリームキラリ(欅S)
チェスナットコート(目黒記念)
ホウオウドリーム(目黒記念)
モズアスコット(安土城S)
ラングレー(安土城S)
ダノンパーフェクト(白百合S)
リッパーザウィン(朱雀S・薫風S)
キャンディバローズ(御池特別・葉山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げて、5年目の2009年には、47勝で調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成しとりました。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
そんで矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「504戦」もしとるし、2番目に多い本田優厩舎が「373戦」なんやから、飛び抜けて多いんがよう分かるやろ。
ちなみに、今年に入ってから先週までも、一番多い「202戦」に管理馬を使っとります。
そんで、皆さんも知っとるように、2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとって、一昨年は、今までで一番の「57勝」を上げて、また1位になっとりましたな。
ただ、去年は、「47勝・獲得賞金10億8918万円」っちゅう数字で、リーディング7位に終わっとったし、1位やった池江君の成績は、「63勝・獲得賞金18億4737万円」っちゅうもんで、矢作君より勝ち星が「16」も多かったんですわ。
せやから、今年の矢作君は、「何が何でもリーディング1位になりたい」と考えとる筈やけど、実際、先週までのリーディングは、
1位:藤原英昭厩舎→35勝・獲得賞金8億8246万円
2位:角居勝彦厩舎→24勝・獲得賞金4億4331万円
3位:矢作芳人厩舎→22勝・獲得賞金5億4554万円
と書けば分かる通り、藤原厩舎に、勝ち星では「13勝」、賞金では「3億3692万円」の差を付けられとるんで、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、藤原厩舎との差を詰めたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週、彼の厩舎は、
1着賞金2億円のダービー→ステイフーリッシュ
1着賞金2200万円の欅S→ドリームキラリ
1着賞金5700万円の目黒記念→チェスナットコートとホウオウドリーム
1着賞金2300万円の安土城S→モズアスコットとラングレー
1着賞金1900万円の白百合S→ダノンパーフェクト
とか、特別レースに全部で9頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくるやろ。
それに矢作君は、一昨年、リアルスティールを使ったドバイターフで海外のGIを勝っとりますが、JRAは、ディープブリランテを使った2012年のダービーから、丸6年もご無沙汰しとるんで、ダービーのステイフーリッシュには、「久々にJRAのGIを勝ちたい」っちゅう思いも込められとる筈やで。

2018/05/21
今年は、まだ重賞を勝っとらんので…
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
シュヴァルグラン(2017年ジャパンC)
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービー)
ヴィルシーナ(2014年ヴィクトリアマイルなど)

今週の主な登録馬:
エタリオウ(ダービー)
ワグネリアン(ダービー)
ポポカテペトル(目黒記念)
ジュンスパーヒカル(東大路S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)などを育てた白井寿昭さんが、1978年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことが、きっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスとかがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールとかがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年は3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝っとるし、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを8つも勝って、これを入れて重賞を全部で33回も勝っとりますな。
そんで、2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数を残しとったし、それから2015年までは2012年の成績を超えられなかったんやけど、一昨年と去年は、
2016年→38勝・獲得賞金13億3415万円
2017年→43勝・獲得賞金13億7646万円
っちゅう形で一気に数字を伸ばしとって、特に去年は、アドマイヤミヤビを使ったクイーンC、ワグネリアンを使った東京スポーツ杯2歳S、シュヴァルグランを使ったジャパンCとかを勝っとって、勝ち星と賞金のどっちも開業してから一番の数字でしたな。
ただ、今年は、先週までに15勝しとるんやけど、重賞を勝っとらんことが響いて、獲得賞金は「4億1426万円」っちゅう数字で、まだ去年の3割ほどしか稼げとらんのやから、ワシが彼やったら、「賞金の高い特別レースを勝たなアカン」と考えますわ。
それに、友道君の厩舎は、一昨年の秋華賞を勝つなど、今までにJRAで「1億6309万円」を稼いどるヴィブロスを、3月31日(土)(現地時間)のドバイターフに使ったんやけど、惜しくも2着やったから、「この悔しさを晴らしたい」とも考えとるでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにエタリオウとワグネリアン、5700万円の目黒記念にポポカテペトル、1820万円の東大路Sにジュンスパーヒカルと、特別レースに4頭を登録してきたんで、勝ってガッチリ稼ごうと、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。

2018/05/21
まだ一昨年の4割くらいしか稼げとらんので
藤岡健一調教師(栗東)

主な管理馬:
ジュエラー(2016年桜花賞)
ビッグアーサー(2016年高松宮記念)

今週の主な登録馬:
サンリヴァル(ダービー)
サウンズオブアース(目黒記念)
アンヴァル(葵S)
エナジータウン(御池特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとると思いますけど、藤岡健一君は、キクノペガサス(1984年の愛知杯など重賞3勝)や、グローバルダイナ(1985年の阪神牝馬特別など重賞3勝)とかを育てた宇田明彦さんの厩舎で、1979年から厩務員と調教助手をやって経験を積んどりましたな。
その後は、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションとか、GI馬を何頭も育てた伊藤雄二さんの厩舎や、南井克巳君の厩舎で腕を磨いて、2001年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、11月の開業やったんで、1つも勝てずに終わったんやけど、2年目は12勝、3年目は21勝と、どんどん成績を伸ばすと、その後は毎年のように20勝を超えとって、トップオブワールドを使った2004年のユニコーンSで初めて重賞を勝つと、2012年には、今までで一番多い「41勝」を上げて、「5億8538万円」の賞金を稼いどりました。
そんで、その後の4年間も、
2013年→27勝・獲得賞金4億5702万円
2014年→29勝・獲得賞金5億9555万円
2015年→30勝・獲得賞金7億1382万円
2016年→31勝・獲得賞金9億2986万円
と、獲得賞金が右肩上がりやったし、特に一昨年は、ビッグアーサーを使った高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾って、ジュエラーを使った桜花賞も勝つなど、「9億2986万円」っちゅう今までで一番多い賞金を稼いだんやから、藤岡君は大喜びしたんやろ。
ただ、去年は、一昨年より5つ多い36勝を上げたんやけど、重賞を一つも勝てんかったことが響いて、稼いだ賞金は「5億2467万円」と、一昨年を大きく下回ってしもうたんで、今年の藤岡君は、「キッチリ巻き返したい」と考えとる筈や。
そんで、今年は先週までに15勝しとるんやけど、稼いだ賞金は「4億4014万円」っちゅうもんで、まだ一昨年の4割くらいなんやから、今の彼は、「賞金の高い特別レースを勝って、ペースを上げなアカン」と考えとる筈や。
そんな中、今週は、1着賞金が2億円のダービーにサンリヴァル、5700万円の目黒記念にサウンズオブアース、3800万円の葵Sにアンヴァル、1500万円の御池特別にエナジータウンと、特別レースに全部で4頭を登録しとるんで、ワシが藤岡君やったら、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げますわ。