「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/04/16
調教師リーディングで、3位に付けとるんやけど
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リアルスティール(2016年ドバイターフなど)
ディープブリランテ(2012年ダービーなど)
グランプリボス(2011年NHKマイルCなど)


今週の主な登録馬:
モズアスコット(マイラーズC)
オスカールビー(フローラS)
ドリームキラリ(オアシスS)
リーゼントロック(オアシスS)
サトノグラン(府中S)
オールドクラシック(比良山特別・石和特別)
エール(燧ケ岳特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるやろうけど、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎とかで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げて、5年目の2009年には、47勝で調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成しとりました。
しかも彼は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
そんで矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「504戦」もしとるし、2番目に多い本田優厩舎が「373戦」なんやから、飛び抜けて多いんがよう分かるやろ。
ちなみに、今年に入ってから先週までも、一番多い「152戦」に管理馬を使っとります。
そんで、皆さんも知っとるように、2014年の矢作君は、「54勝」を上げて、念願の調教師リーディング1位になっとって、一昨年も、今までで一番の「57勝」を上げて、1位になっとりましたな。
ただ、去年は、「47勝・獲得賞金10億8918万円」っちゅう数字で、リーディング7位に終わっとったし、1位やった池江君の成績は、「63勝・獲得賞金18億4737万円」っちゅうもんで、矢作君より勝ち星が「16」も多かったんですわ。
せやから、今年の矢作君は、「リーディング1位を奪い返したい」と考えとる筈やけど、実際、先週までのリーディングは、
1位:藤原英昭厩舎→26勝・獲得賞金6億2790万円
2位:角居勝彦厩舎→19勝・獲得賞金2億9304万円
3位:矢作芳人厩舎→17勝・獲得賞金3億4593万円
と書けば分かる通り、藤原厩舎に、勝ち星では「9勝」、賞金では「2億8197万円」の差を付けられとるんで、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、藤原厩舎との差を詰めたい」と考えとるんでしょうな。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のマイラーズCにモズアスコット、5200万円のフローラSにオスカールビー、2200万円のオアシスSにドリームキラリとリーゼントロック、1820万円の府中Sにサトノグラン、1500万円の比良山特別にオールドクラシック(石和特別にも登録)、1050万円の燧ケ岳特別にエールと、特別レースに7頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。


2018/04/16
「今年こそは」と考えとる筈やけど…
西浦勝一調教師(栗東) 

主な管理馬:
ホッコータルマエ(2014年チャンピオンズCなど)
カワカミプリンセス(2006年オークスなど)
テイエムオーシャン(2001年桜花賞など)


今週の主な登録馬:
ブラックムーン(マイラーズC)
メイショウブイダン(彦根S)
スパイチャクラ(福島中央テレビ杯)
トシストロング(福島中央テレビ杯)
アルケミスト(桑折特別)


担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、西浦勝一先生の親父さんは、高知競馬で乗り役と調教師をやっとった西浦孫一さんやな。
西浦先生は、中学を卒業してから馬事公苑に入って、1969年に、孫一さんと付き合いがあった土門健司さんの厩舎から乗り役としてデビューしとりました。
当時、ワシは松田由太郎先生の厩舎に所属しとって、西浦先生は、松田厩舎の馬によう乗ってくれたもんやし、ワシも、土門先生の馬によう乗せてもろうたんで、そん時から兄弟みたいに付き合っとるんや。
最近も、何度か一緒にゴルフに行ったりとか、色んなところで顔を合わせとります。
乗り役やった頃の先生は、テルテンリュウに乗った1980年の宝塚記念とか、カツラギエースに乗った1984年のジャパンCとか、ヤエノムテキに乗った1988年の皐月賞とかを勝っとりますし、1996年に調教師の試験に受かって引退するまでに、GIを5つ、それを入れて重賞を26回も勝って、通算で635勝っちゅう実績を残しとりましたな。
そんで西浦先生は、定年で引退した布施正先生の後を引き継ぐ形で、1997年に自分の厩舎を開業しとって、今までに、桜花賞や秋華賞とか重賞を5つ勝ったテイエムオーシャンとか、オークスと秋華賞を勝ったカワカミプリンセスとか、2014年のチャンピオンズCなど、JRAと地方でGIを10回も勝っとったホッコータルマエとか、走る馬を何頭も育てとりますんで、乗り役としてだけやなくて、調教師としてもキッチリ結果を残しとるんやから立派なもんですわ。
2006年は、オークスと秋華賞のGIを2つ勝ったカワカミプリンセスの活躍とかで、「23勝・獲得賞金6億0034万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いどりました。
せやけど、それからは一度もこの数字を超えとらんし、去年までの5年間も、
2013年→25勝・獲得賞金4億6764万円
2014年→22勝・獲得賞金4億7447万円
2015年→24勝・獲得賞金5億1033万円
2016年→23勝・獲得賞金4億8067万円
2017年→27勝・獲得賞金5億7856万円
っちゅう成績やったんですわ。
けど、去年は、開業してから一番の勝ち星を上げとって、獲得賞金も開業してから2番目の数字やったし、あと「2178万円」を稼げば、2006年の数字を超えられたんで、きっと今年の西浦先生は、「去年より頑張って、必ず2006年の数字を超えたい」と考えとるんやろうな。
ただ、今年は、先週までに「6勝・獲得賞金1億4856万円」っちゅう数字で、まだ去年の3割も稼げとらんのやから、きっと今の先生は「賞金の高い特別レースを勝たなアカン」と考えとる筈ですわ。
そんな中、今週は、1着賞金が5900万円のマイラーズCにブラックムーン、1820万円の彦根Sにメイショウブイダン、1500万円の福島中央テレビ杯にスパイチャクラとトシストロング、1050万円の桑折特別にアルケミストと、特別レースに5頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。


2018/04/16
「2008年の賞金を超えたい」と考えている筈ですから
鹿戸雄一調教師(美浦)

主な管理馬:
ビッシュ(2016年紫苑S)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
レッドベルローズ(フローラS)
ロッカフラベイビー(福島牝馬S)
サンティール(府中S)
エフティスパークル(石和特別)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますけど、鹿戸雄一君は、天皇賞・秋などを勝ったニッポーテイオーでお馴染みの久保田金造厩舎から、1984年に乗り役としてデビューして、同期には、今年の3月一杯で乗り役を引退した木幡初広君や、調教師になっている中舘英二君や、調教助手になっている出津孝一君や、調教師を辞めて、今は競馬学校の教官をやっている坂本勝美君などがいますね。
鹿戸君は、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットS(現在のカペラS)など、重賞を4勝、全部で346勝を上げて、調教師の試験に受かった2007年の3月に乗り役を引退しました。
それから鹿戸君は、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師になって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わった後、増沢末夫さんと矢野進さんの厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
そして、幸先良く、開業1年目には、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝っていましたし、この2勝を含む15勝を上げて、「6億8738万円」の賞金を稼いでいましたね。
それに、去年までの5年間も、
2013年→27勝・獲得賞金4億5634万円
2014年→29勝・獲得賞金5億2102万円
2015年→27勝・獲得賞金4億5216万円
2016年→33勝・獲得賞金5億7348万円
2017年→26勝・獲得賞金3億8832万円
と、順調に勝ち星を積み重ねていますけど、開業した2008年の賞金を、まだ一度も上回れていませんから、今年の鹿戸君は、「何が何でもこの数字を超えたい」と考えている筈です。
でも、今年は先週までで「5勝・獲得賞金1億4470万円」というもので、まだ2008年の2割ほどですから、今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のフローラSにレッドベルローズ、3800万円の福島牝馬Sにロッカフラベイビー、1820万円の府中Sにサンティール、1500万円の石和特別にエフティスパークルと、賞金の高い特別レースに4頭を登録してきましたから、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。


2018/04/16
「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈ですが…
堀宣行調教師(美浦)

主な管理馬:
サトノクラウン(2017年宝塚記念など)
モーリス(2016年天皇賞・秋など)
ドゥラメンテ(2015年ダービーなど)
リアルインパクト(2011年安田記念など)


今週の主な登録馬:
ベルキャニオン(マイラーズC)
オハナ(フローラS)
ゴールデンバローズ(オアシスS)
ソレイユドパリ(桃山S)


担当者:調教師情報部 元調教師M

皆さんも知っていると思いますが、千葉県市川市出身の堀宣行君は、日本大学の商学部に通っている時に、実家から近かった中山競馬場で、誘導馬の世話をするアルバイトをしていたそうですね。
そして大学を出た後は、電気設備工事や情報通信工事などをやっている「関電工」で、経理関係の仕事をしていたそうですが、1991年に、「関電工」を辞めて競馬学校の厩務員課程に入ったように、中山競馬場でアルバイトをしていた頃から、「馬に関わる仕事をしたい」という気持ちがあったのでしょう。
競馬学校を出てからの堀君は、諏訪富三厩舎で厩務員をやって、二ノ宮敬宇厩舎で調教助手になって経験を積んで、自分の厩舎を開業したのは2003年ですから、今年で16年目になりますね。
初めの年こそ、「6勝・獲得賞金1億2370万円」という成績でしたけど、次の年に、「16勝・獲得賞金2億2801万円」と大きく数字を伸ばすと、2005年からは、毎年欠かさず20勝以上していますし、ビーナスラインを使った2006年の函館スプリントSで初めての重賞勝ちを、キンシャサノキセキを使った2010年の高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾っていて、先週までに、JRAだけで重賞を51勝もしています。
最近の堀厩舎は、管理馬をどんどん海外に遠征させていて、今までに、
リアルインパクト:2015年のジョージライダーS(オーストラリアのG1)
モーリス:2015年の香港マイルと2016年のチャンピオンズマイル(香港のG1)と香港カップ
サトノクラウン:一昨年の香港ヴァーズ
ネオリアリズム:去年のクイーンエリザベス2世C(香港のG1)
と、海外のG1を6つも勝っていますので、彼のことを、「日本を代表する調教師」と言っても大げさではないでしょうね。
2015年は、ドゥラメンテを使った皐月賞とダービー、モーリスを使った安田記念とマイルCSなど、JRAで、「重賞8勝を含む54勝・獲得賞金15億2485万円」という成績を残して、初めて「調教師リーディング1位」になっていました。
その中で、私が「これは素晴らしい」と感じたのは、2割3分という勝率で、その年の勝率が2位だった藤原英昭君が1割8分1厘、その年の獲得賞金が一番だった池江泰寿君が1割3分7厘と書けば、堀君が残した数字の高さがよく分かるでしょう。
ただ、一昨年と去年は、
2016年→44勝・獲得賞金13億0934万円(リーディング5位)
2017年→48勝・獲得賞金11億3661万円(リーディング5位)
という数字に留まっていて、獲得賞金が「右肩下がり」になっていますので、今年の堀君は、「必ず巻き返したい」と気合いを入れている筈です。
でも、今年に入ってから先週までは、「11勝・獲得賞金1億9596万円」(リーディング19位)という数字で、今、勝ち星と賞金のどちらも1位になっている藤原英昭君(26勝・獲得賞金6億2790万円)に、勝ち星では「15」の差を付けられていて、賞金では、まだ重賞を勝てていないこともあって、「4億3194万円」の差を付けられていますので、私が堀君でしたら、「このままではマズイ」と考えて、あれこれ手を尽くしますね。
こういった中、今週は、
1着賞金が5900万円のマイラーズC→ベルキャニオン
1着賞金が5200万円のフローラS→オハナ
1着賞金が2200万円のオアシスS→ゴールデンバローズ
1着賞金が1820万円の桃山S→ソレイユドパリ
と、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、堀君が間違いなく勝負を懸けてきたのでしょう。
それに、さっき書いた通り、堀君の厩舎は、今年はまだ重賞を勝てていませんので、マイラーズCのベルキャニオンとフローラSのオハナには、「何としても勝ちたい」という思いが込められている筈です。