「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2018/01/09
「去年の勢いに乗って、今年は新春開催からいい結果を残したい」と考えている筈です
戸田博文調教師(美浦)

主な管理馬:
グランシルク(2017年京成杯AH)
ロワジャルダン(2015年みやこS)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)

今週の主な登録馬:
ソールインパクト(日経新春杯)
ラソワドール(紅梅S・菜の花賞)

担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんもよく知っていると思いますが、東京競馬場がある府中市出身の戸田博文先生は、お父さんの仕事の関係で、確か中学生の頃に美浦に引っ越して来ていて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年の時に滋賀国体で優勝して、茨城県から表彰されていますね。
そして専修大学でも馬術部に入って、大学4年の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていて、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していました。
大学を卒業してからの戸田先生は、1991年に、京成杯など重賞を3勝したヒシスピード、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを育て上げた、高木嘉夫厩舎の厩務員になって、その年の11月からは、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを育てた、八木沢勝美厩舎で調教助手として経験を積んでいましたね。
そして、1995年には大久保洋吉厩舎の調教助手になって、それからは、1997年のオークスや、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
それから、2000年の2月に調教師の試験に受かった戸田先生は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春という、GIの3勝を含めて、重賞を18勝していますね。
2012年には、フェノーメノを使った青葉賞とセントライト記念など、全部で「25勝」を上げて、「6億4097万円」という、今までで一番の賞金を稼ぐことができましたから、きっと戸田先生はこの結果を喜んだのでしょう。
でも、その後は、
2013年→23勝・獲得賞金5億3499万円
2014年→27勝・獲得賞金4億8045万円
2015年→30勝・獲得賞金5億5368万円
2016年→28勝・獲得賞金5億0851万円
と、4年続けて2012年の賞金を下回っていました。
そのため、去年の戸田先生は巻き返しに全力を注いでいた筈で、勝ち星こそ「20勝」に留まっていましたが、獲得賞金は、2012年の「6億4097万円」、2009年の「6億1002万円」に次いで、3番目に多い「5億8457万円」を稼げましたので、きっと今は、「去年の勢いに乗って、今年は初めの内からいい結果を残したい」と考えている筈です。
そして、今週の戸田先生は、1着賞金が5700万円の日経新春杯にソールインパクト、1900万円の紅梅Sにラソワドール(菜の花賞にも登録)を登録してきましたから、どっちも全力で仕上げてくるのでしょうね。

2018/01/09
「2003年の賞金を超えたい」と考えとる筈なんで
松元茂樹調教師(栗東)

主な管理馬:
ローブデコルテ(2007年オークス)
ウインクリューガー(2003年NHKマイルC)
ビリーヴ(2002年スプリンターズSなど)

今週の主な登録馬:
ガンコ(日経新春杯)
マキシマムドパリ(愛知杯)
ブルーミン(伊良湖特別)
ホットファイヤー(金山特別)
セパヌイール(こぎょう賞)

担当者:調教師情報部 元調教師H

松元茂樹君は、日本大学を卒業した後、20代の頃は歌手をやっとって、1974年から親父さんの松元正雄厩舎で厩務員と調教助手をやっとって、その後は、トウカイテイオーやスティルインラブとかを育てた兄ちゃんの松元省一厩舎や、イソノルーブルなどを育てた清水久雄厩舎で腕を磨いとって、1992年に調教師の試験に受かって、1993年に自分の厩舎を開業しとりますな。
ちなみに、松元君の長男は競艇選手の松元弥佑紀(やすのり)君ですわ。
皆さんもよう知っとる通り、松元君は、ビリーヴを使った2002年のスプリンターズSと2003年の高松宮記念や、ウインクリューガーを使った2003年のNHKマイルCや、ローブデコルテを使った2007年のオークスとか、今までに、JRAでは6つのGIを含めて、重賞を31勝しとりますし、その他にも、ラヴェリータで地方交流重賞を7つ勝っとりますな。
こういった結果を残せとるんは、正雄さんや省一さんや清水さんの厩舎で走る馬を間近で見てきた経験を、自分の厩舎でも十分に活かせとるからなんやろ。
そんで、松元君は、ビリーヴやウインクリューガーが活躍した2003年に、「25勝」を上げて、「9億0496万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどります。
せやけど、それからは一度もこの数字を超えられんで、一昨年までの3年間も、
2014年→21勝・獲得賞金3億0898万円
2015年→15勝・獲得賞金3億3069万円
2016年→20勝・獲得賞金2億9750万円
っちゅうもんやったんで、去年の松元君は、「必ず巻き返したる」と考えとったんでしょうな。
実際に、マキシマムドパリで愛知杯とマーメイドS、グッドスカイで新潟ジャンプSと、重賞を3つ勝って、全体の成績も「26勝・獲得賞金5億3442万円」っちゅう数字を残したんやから、ワシの見込みは正しかったんやろ。
けど、2003年の賞金と比べたら、「3億7000万円」ほど少なかったんで、今年の松元君は、「早い内からガッチリ稼いで、2003年の賞金を超えたい」と考えとる筈やで。
そんな中、今週、松元君の厩舎は、
1着賞金5700万円の日経新春杯→ガンコ
1着賞金3600万円の愛知杯→マキシマムドパリ
1着賞金1500万円の伊良湖特別→ブルーミン
1着賞金1050万円の金山特別→ホットファイヤー
1着賞金1000万円のこぎょう賞→セパヌイール
っちゅう形で、特別レースに5頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。

2018/01/09
「去年の暮れの経験を活かしてどんどん勝ちたい」と考えている筈ですが…
矢野英一調教師(美浦)

主な管理馬:
シュンドルボン(2016年中山牝馬S)
フォーエバーマーク(2013年キーンランドC)

今週の主な登録馬:
ジェネラーレウーノ(京成杯)
ナスノカツラ(菜の花賞)
ベイビーキャズ(ごぎょう賞)

担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますけど、矢野英一君は、1989年に高校を卒業した後、調教師になるため、アメリカに留学して、アリゾナ大学の競馬学科に入って馬のことを勉強していましたね。
ちなみにこの時は、マックスビューティや、シャダイカグラや、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションなどを育てて、2007年に定年で引退した伊藤雄二さんの息子さんで、今は庄野厩舎で調教助手をやっている伊藤強君を頼ってアメリカに行ったそうです。
日本に帰ってからは、1996年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月から、阿部新生(にいお)さんの厩舎で厩務員を、その年の10月からは、お父さんの矢野照正さんの厩舎で調教厩務員になって、1998年の10月からは調教助手をやっていましたね。
照正さんの厩舎と言えば、1988年の根岸Sと1989年のスプリンターズSを勝ったウィニングスマイルや、1991年のエプソムCと毎日王冠と天皇賞・秋を勝ったプレクラスニーなどがいましたし、英一君が厩舎に入ってからも、1998年の日経賞を勝ったテンジンショウグンや、1999年のアルゼンチン共和国杯と2000年の日経新春杯を勝ったマーベラスタイマーなどがいました。
そして、2008年に調教師の試験に受かった英一君は、2009年に自分の厩舎を開業して、その年に9勝を上げると、2010年に26勝、2011年に18勝、2012年に23勝と、コンスタントに20くらいの勝ち星を上げていましたし、2013年には、フォーエバーマークを使ったキーンランドCで初めて重賞を勝って、全部で21勝して、今までで一番多い「3億7419万円」の賞金を稼いでいましたね。
でも、その後の3年間は、
2014年→15勝・獲得賞金2億3948万円
2015年→16勝・獲得賞金2億8290万円
2016年→20勝・獲得賞金3億5614万円
と、一度も2013年の数字を上回れませんでしたし、去年も、「20勝・獲得賞金2億9290万円」という成績に留まっています。
ただ、去年の「20勝」の内、7勝は12月に上げたものなので、きっと英一君は、「やっと厩舎が軌道に乗ってきた」と感じたのでしょうし、今は、「去年の暮れの経験を活かしてどんどん勝ちたい」と考えている筈です。
そして、今年の矢野厩舎は、昨日、1月8日(月)からレースに馬を使っていて、その結果が、
中山1R・3歳未勝利→アポロアミが勝ち馬コスモフォーミュラからコンマ1秒差の3着
中山3R・3歳未勝利→テンポディヴァルスが勝ち馬キモンプリンスからコンマ2秒差の4着
中山5R・4歳上500万下→アポロマーキュリーが勝ち馬ダイワエトワールからコンマ4秒差の4着
と、あと少しのところで2018年の初勝利を逃していますから、きっと今の彼は、「今週末は必ず勝つ」と思っているのでしょう。
そんな中、英一君は、1着賞金が3800万円の京成杯にジェネラーレウーノ、1着賞金が1000万円の菜の花賞にナスノカツラ、1000万円のごぎょう賞にベイビーキャズと、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたから、どの馬も気合いを入れて仕上げてくる筈ですよ。

2018/01/09
「今年こそ勝ち鞍と賞金のどっちも1位になりたい」と考えとる筈なんで
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)
カンパニー(2009年天皇賞・秋など)
オウケンブルースリ(2008年菊花賞など)

今週の主な登録馬:
アクションスター(日経新春杯)
ミッキーロケット(日経新春杯)
モズスーパーフレア(紅梅S)
タッチシタイ(伊良湖特別)
デルマオギン(金山特別)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、音無秀孝君は、ラグビーボールやエルカーサリバーとかでお馴染みやった田中良平厩舎から1979年に乗り役としてデビューしとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、1993年に引退するまでに、全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに彼は、小さい頃にコックを目指してとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したそうや。
乗り役を引退してからの音無君は、田中良平さんの息子さんの田中章博(のりひろ)厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無君は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと去年のマイルCSを勝つとか、今までにGIを8勝、それを入れて63回も重賞を勝っとるんや。
そんで音無君は、2004年に48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼ぐと、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりましたな。
特に、2009年は「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとったし、2010年は「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて「調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
せやけど、それから2015年までは、
2011年→40勝・獲得賞金9億2031万円
2012年→42勝・獲得賞金6億8735万円
2013年→28勝・獲得賞金5億1971万円
2014年→43勝・獲得賞金9億8375万円
2015年→36勝・獲得賞金9億9977万円
と、ずっと2009年の数字を下回っとったんですわ。
もちろん、その後の音無君は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとった筈で、実際、一昨年と去年は、
2016年→45勝・獲得賞金11億9467万円
2017年→47勝・獲得賞金12億2770万円
と、勝ち星と賞金のどっちもエエ数字に戻せたんで、ワシの見込みは正しかったんやろう。
ただ、去年の「調教師リーディング1位」は、「63勝・獲得賞金18億4737万円」っちゅう成績を残した池江泰寿厩舎で、音無厩舎は「リーディング6位」やったんや。
それに、彼の厩舎は、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞してから8年、「調教師リーディング1位」になってから7年も経っとるんで、ワシが音無君やったら、「今年こそ勝ち鞍と賞金のどっちも1位になりたい」と考えますわ。
けど、1月6日(土)から8日(月)までの三日間開催は、全部で7頭を使ったんやけど、1つしか勝てんかったし、賞金も「807万円」しか稼げなかったんで、きっと、今の音無君は、「賞金の高い特別レースを勝って勢いを付けたい」と思っとるんでしょうな。
そんな中、今週末は、
1着賞金が5700万円の日経新春杯→アクションスターとミッキーロケット
1着賞金が1900万円の紅梅S→モズスーパーフレア
1着賞金が1500万円の伊良湖特別→タッチシタイ
1着賞金が1050万円の金山特別→デルマオギン
と、賞金の高い特別レースに5頭を登録しとるんで、どの馬も全力で仕上げてくる筈や。