「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/12/29
2017年は今までで一番の成績を残していますが
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
ブラックバゴ(中山金杯)
イッテツ(カーバンクルS)
ストーミーシー(京都金杯)
クラリティスカイ(ポルックスS)
レコンキスタ(舞鶴特別)

担当者:調教師情報部 山田要一

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁厩舎と清水英克厩舎で腕を磨いて、2006年の2月に調教師の試験に受かると、その年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたが、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝つと、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝つなど、年末までに、「18勝・獲得賞金4億0317万円」という数字を残していましたね。
そして、2015年までの3年間は、
2013年→20勝・獲得賞金3億7065万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
という成績を残していました。
中でも2015年は、開業してから一番の数字を残せたのですから、斎藤君はこのことに満足したのでしょう。
ただ、2016年は、2014年のオークス馬ヌーヴォレコルトを海外のレースばかりに使っていたことなどが響いて、「25勝・獲得賞金5億2467万円」と、2015年の数字を下回ってしまいましたから、斎藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていた筈です。
実際、2017年は、トーキングドラムで阪急杯を勝つなど、「39勝・獲得賞金7億5598万円」という、今までで一番の成績を残していますので、私の見込みは正しかったのでしょう。
ただ、2018年に成績が落ちてしまえば、「2017年がたまたま良かっただけ」と言われてしまいますから、そうなると、馬主さん達からいい馬を預けてもらえなくなってしまいますので、私が斎藤君でしたら、「2018年もいい成績を残したい」と考えます。
そして、1月6日(土)と7日(日)と8日(月)の特別レースには、
1着賞金4100万円の中山金杯→ブラックバゴ
1着賞金2300万円のカーバンクルS→イッテツ
1着賞金4100万円の京都金杯→ストーミーシー
1着賞金2200万円のポルックスS→クラリティスカイ
1着賞金1500万円の舞鶴特別→レコンキスタ
と、賞金の高い特別レースに5頭を登録していますから、どの馬も全力で仕上げてくると私は見ています。

2017/12/29
過去最高の賞金を稼いでいますけど…
木村哲也調教師(美浦)

主な管理馬:
ゼーヴィント(2017年七夕賞)
アルビアーノ(2015年スワンSなど)

今週の主な登録馬:
デュッセルドルフ(フェアリーS)
プリモシーン(フェアリーS)

担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんも知っていると思いますが、木村哲也先生は、家族や親戚に関係者がいた訳ではなく、お父さんがサラリーマンだったので、元々、競馬の世界に進むつもりではなく、神奈川大学の工学部建築学科を出ていますし、馬に乗った経験も全くなかったそうですね。
でも、急に馬と関わる仕事がしたくなって、一人で北海道に行って牧場で働き、その後は、アイルランドに行って馬のことを学んでいました。
それからは、2000年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月に、1980年の中山記念を勝ったヨシノスキーや、1985年のクイーンSを勝ったアサクサスケールなどを育てた、佐藤征助さんの厩舎で厩務員になって、次の年の5月からは、高橋裕先生の厩舎で調教助手になりました。
その後は、勢司和浩先生の厩舎や、中川公成先生の厩舎で経験を積んで、2011年に調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、「6勝・獲得賞金5941万円」という成績でしたけど、その後は、
2012年→9勝・獲得賞金1億6275万円
2013年→16勝・獲得賞金2億0123万円
2014年→14勝・獲得賞金2億2627万円
2015年→31勝・獲得賞金4億8362万円
2016年→37勝・獲得賞金5億4819万円
と、順調に数字を伸ばしていましたし、2015年は、アルビアーノを使ったフラワーCで初めての重賞勝ちを飾っていますね。
そして、2017年も勢いが続いていて、年末までに、ゼーヴィントでラジオNIKKEI賞を勝つなど、「33勝・獲得賞金5億8982万円」という、今までで一番の賞金を稼ぎましたので、この結果を先生はとても喜んだのでしょう。
でも、私は木村先生が、2017年の数字に満足しないで、2018年も勝負を懸けてくると見ています。
何しろ、木村先生と同じ年に開業した調教師は、大和田成(なる)先生、小野次郎先生、菊沢隆徳先生、栗田徹先生、高野友和先生、高橋義忠先生、高柳瑞穂先生、千田輝彦先生、角田晃一先生、牧田和弥先生と、全部で10人いますけど、この中で、
高野友和先生→2015年のジャパンC(勝ち馬ショウナンパンドラ)など、GIの2勝を含む重賞7勝
菊沢隆徳先生→2017年のNHKマイルC(勝ち馬アエロリット)など、GIの1勝を含む重賞7勝
高橋義忠先生→2017年のセントウルS(勝ち馬ファインニードル)など、重賞9勝
角田晃一先生→2016年のアイビスSD(勝ち馬ベルカント)など、重賞5勝
の4人が、重賞勝ちの数で、今までに4勝の木村先生を上回っていますからね。
もちろん、木村先生は、早くこの4人を超えたい筈ですから、2018年を迎えるにあたっては、「重賞をたくさん勝ちたい」、「もっと賞金を稼ぎたい」と思っているのでしょう。
そんな中、1月7日(日)は、1着賞金が3500万円のフェアリーSにデュッセルドルフとプリモシーンの2頭を登録してきましたから、どちらも全力で仕上げてくる筈ですよ。

2017/12/29
2017年は、「2着が20回」と取りこぼしが多かったので…
小島茂之調教師(美浦)

主な管理馬:
ロードクエスト(2016年京成杯AHなど)
ブライトエンブレム(2014年札幌2歳S)
クィーンスプマンテ(2009年エリザベス女王杯)
ブラックエンブレム(2008年秋華賞など)

今週の主な登録馬:
アウトライアーズ(中山金杯)
ロードクエスト(カーバンクルS)
プロレタリアト(万葉S)

担当者:調教師情報部 元調教師M

知っている方も多いと思いますが、東京都出身の小島茂之君は、高校を卒業してから、魚市場でアルバイトをしていた頃に、「競馬に関わる仕事がしたい」と考えるようになって、門別にある育成施設の「ファンタストクラブ」で働き始めました。
小島君は、そこで馬乗りを覚えて、1992年の神戸新聞杯と中日スポーツ賞4歳Sを勝ったキョウエイボーガンなどの調教を担当していましたね。
そして、1993年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から1年ほど嶋田功さんの厩舎で厩務員をやって、1994年からの5年間は、浅野洋一郎君の厩舎で調教助手をやっていました。
ちなみに、その頃の浅野厩舎と言えば、私がすぐに思い付くのは、1996年の若葉Sで強い勝ち方をして、皐月賞でも4着だったミナモトマリノスで、この馬を担当していたのが小島君でしたね。
浅野君の厩舎を出た後の小島君は、1999年の暮れから2002年の2月まで、岩城博俊君の厩舎で調教助手をやって、2002年に調教師の試験に受かると、技術調教師としてアイルランドに行って、ジョン・オックス厩舎で色々なことを勉強していました。
ジョン・オックス厩舎と言えば、皆さんもよく知っているでしょうが、小島君が行く前であれば、シンダーで2000年のイギリスダービーや凱旋門賞などを勝っていましたし、彼が日本に戻ってからも、アラムシャーで2003年のキングジョージなどを勝っていて、シーザスターズで、2009年のイギリス2000ギニーとイギリスダービーと凱旋門賞などを勝っているように、名門中の名門です。
そして、2003年に自分の厩舎を開業した小島君は、その年こそ6勝止まりでしたが、2004年に10勝を上げてからは、コンスタントに勝ち星を上げていて、2008年には、ブラックエンブレムでフラワーCと秋華賞を勝つなど、全部で25勝して、今までで一番多い「5億0696万円」を稼いでいましたから、この結果を彼は喜んだでしょうね。
でも、2015年までの5年間は、
2011年→9勝・獲得賞金2億2579万円
2012年→21勝・獲得賞金3億1210万円
2013年→16勝・獲得賞金2億4837万円
2014年→23勝・獲得賞金2億9397万円
2015年→22勝・獲得賞金3億6654万円
と、物足りない成績が続いていましたから、2016年の小島君は、「何とか流れを変えたい」と願っていた筈で、実際に、「24勝・獲得賞金4億2808万円」という成績を残していましたけど、一番稼いでいた2008年の賞金と比べると、「7888万円」も少ないものでした。
そのため、2017年の小島君は、「何が何でも2008年より稼ぎたい」と考えていた筈ですが、実際は、「9勝・獲得賞金2億6024万円」と、誰が見ても物足りない数字でしたね。
その大きな理由としては、重賞を1つも勝てなかったことと、「2着が20回」と取りこぼしが多かったことが挙げられるでしょう。
ですから、今の小島君は、「2018年は、賞金の高い重賞や特別レースを数多く勝って、必ず巻き返したい」と考えている筈ですし、1月6日(土)~8日(月)の特別レースに、
1着賞金4100万円の中山金杯→アウトライアーズ
1着賞金2300万円のカーバンクルS→ロードクエスト
1着賞金2400万円の万葉S→プロレタリアト
という形で3頭を登録してきましたから、年明けのスタートダッシュを決めるために、どの馬も全力で仕上げてくるでしょうね。


2017/12/29
「他の馬で稼がなアカン」と考えとる筈やから
清水久詞調教師(栗東)

主な管理馬:
キタサンブラック(2017年天皇賞・秋など)
カシアス(2017年函館2歳S)
ジョーストリクトリ(2017年ニュージーランドT)
トウケイヘイロー(2013年札幌記念など)

今週の主な登録馬:
カシアス(シンザン記念)
ヒシコスマー(シンザン記念)
ビップレボルシオン(許波多特別)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとるんやろうけど、清水久詞君は、1997年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後は、1993年の菊花賞とかGIを3つ勝ったビワハヤヒデや、1995年の阪神3歳牝馬Sを勝ったビワハイジとかでお馴染みの浜田光正厩舎でずっと調教助手をやっとりましたな。
この頃に、1998年の桜花賞と秋華賞や、2000年のエリザベス女王杯を勝ったファレノプシスを担当しとったことも、皆さんはよう知っとるんやろう。
そんで清水君は、1998年の2月まで乗り役をやっとった押田年朗さんの娘さんで、親父さんと同じで乗り役やった純子さんと結婚しとって、清水厩舎で調教助手をやっとる押田道郎君は純子さんのお兄さんですな。
ちなみに、清水君の親父さんの貞光さんは、馬主さんで、2004年のスプリンターズSを勝ったカルストンライトオなどを持っとった方やから、もちろん、清水君も子供の時から馬に関わる機会が多かったんで、早い内から「馬と関わる仕事をしたい」と思っとったそうですわ。
2009年、調教師の試験に受かった清水君は、その年の6月に自分の厩舎を開業しとって、最初の年は2勝だけやったけど、その後は、
2010年→11勝・獲得賞金1億3388万円
2011年→18勝・獲得賞金2億5769万円
2012年→22勝・獲得賞金3億3118万円
2013年→23勝・獲得賞金4億8941万円
2014年→23勝・獲得賞金3億6707万円
っちゅう形で順調に実績を積み重ねとったし、2013年には、トウケイヘイローを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝って、その年は、この馬で4つも重賞を勝っとりました。
それから2015年は、キタサンブラックを使った菊花賞で初めてGIを勝って、それを入れてこの馬で3つ重賞を勝つとか、「26勝・獲得賞金7億2208万円」っちゅう成績を残しとったし、2016年は、キタサンブラックで天皇賞・春と京都大賞典とジャパンCを勝つとか、「29勝・獲得賞金11億1410万円」っちゅうエエ結果を残しとりましたな。
しかも、キタサンブラックは、「2016年の年度代表馬」に選ばれたんやから、清水君はホンマに喜んだんやろ。
そんで、2017年に入ってからもその勢いは続いとって、キタサンブラックを使った大阪杯と天皇賞・春と天皇賞・秋と、ジョーストリクトリを使ったニュージーランドTと、カシアスを使った函館2歳Sと、重賞を5勝して、「29勝・獲得賞金13億8947万円」っちゅう、今までで一番の数字を残しとるんですわ。
けどワシは、清水君が、2017年の結果に満足せんで、2018年も全力を注いでくると見とるんですわ。
つちゅうのも、JRAでGIを7勝して、「18億7684万円」の賞金を稼いどったキタサンブラックは、2017年限りで引退しとるんやからな。
もちろん、ワシが清水君やったら、「その分を他の馬で稼がなアカン」と考える筈やし、年明けの特別レースには、
1着賞金3800万円のシンザン記念→カシアスとヒシコスマー
1着賞金1500万円の許波多特別→ビップレボルシオン
っちゅう形で3頭を登録しとるんで、「揃って勝負懸かり」とワシは見とります。