「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/12/11
リーディング2位に付けとるんやけど
角居勝彦調教師(栗東)

主な管理馬:
キセキ(2017年菊花賞)
サンビスタ(2015年チャンピオンズC)
エピファネイア(2014年ジャパンCなど)
ウオッカ(2009年安田記念など)
カネヒキリ(2006年フェブラリーSなど)

今週の主な登録馬:
ラビットラン(ターコイズS)
クリアザトラック(元町S)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんも知っとる通り、石川県出身の角居勝彦君は、金沢桜丘高校を出てから、静内にある「グランド牧場」で働き始めて、1986年に競馬学校の厩務員課程を出た後、その年の10月から、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、ファイトガリバーとかを育てた中尾謙太郎さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって、1997年の1月からは、クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールとかを育てた松田国英君の厩舎で調教助手をやって、2000年に調教師の試験に受かっとりますな。
そんで、2001年に自分に厩舎を開業するまでの1年間は、森秀行君の厩舎や、藤沢和雄君の厩舎で技術調教師をやって、馬のことだけやなくて、厩舎についての色んなことを学んどったんや。
それから角居君は、最初の年にいきなり19勝しとって、次の年に、ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝つと、2004年には、デルタブルースを使った菊花賞で初めてGIを勝って、その後も、シーザリオを使ったオークスや、ハットトリックを使ったマイルCSや、カネヒキリを使ったジャパンCダートや、ウオッカを使ったダービーや、ヴィクトワールピサを使ったドバイワールドCとか、国内だけやなくて、海外の大きいレースでも結果を残しとりますわ。
これも皆さんがよう知っとると思いますけど、角居君は、2011年からの3年間、
2011年→59勝・獲得賞金11億9517万円
2012年→57勝・獲得賞金12億5956万円
2013年→56勝・獲得賞金17億5848万円
っちゅう数字を残して、3年連続で「調教師リーディングで1位」になっとりましたな。
そんでもって、2014年の角居君は、メイショウブシドウで小倉サマージャンプを勝って、史上4人目で、現役では3人目の「JRA全10場重賞制覇」を達成しとったし、ラキシスを使ったエリザベス女王杯や、エピファネイアを使ったジャパンCとか、11回も重賞を勝って、「51勝・獲得賞金17億0938万円」(リーディング3位)っちゅう成績を残したんや。
けど、その後の2年は、
2015年→「34勝・獲得賞金10億8505万円」(リーディング14位)
2016年→「43勝・獲得賞金8億5672万円」(リーディング6位)
と、2014年までと比べたら物足りん数字やったんで、今年の角居君は、「とにかく巻き返さなアカン」と考えとるでしょうな。
実際、キセキで菊花賞を勝つとか、先週までで、去年の成績を上回る、「53勝・獲得賞金12億5403万円」っちゅう数字を残して、リーディング2位に付けとるんやけど、1位の池江君(58勝)に「5勝」の差を付けられとるし、賞金も池江君(17億4572万円)に「4億9169万円」の差を付けられとるんや。
せやから、今の角居君は、「賞金の高い特別レースをキッチリ勝って、少しでも池江厩舎との差を詰めたい」と考えとる筈やし、今週、彼の厩舎は、1着賞金3600万円のターコイズSにラビットラン、1820万円の元町Sにクリアザトラックを登録してきたんで、実際に彼がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろな。

2017/12/11
2012年の数字に少しでも近付けたい筈なんで
荒川義之調教師(栗東)

主な管理馬:
マドリードカフェ(2017年京都ハイジャンプ) 
デンコウアンジュ(2015年アルテミスS)
メイショウカンパク(2012年京都大賞典)
ギュスターヴクライ(2012年阪神大賞典)
オースミグラスワン(2008年新潟大賞典)

今週の主な登録馬:
デンコウアンジュ(ターコイズS)
ゴールドケープ(中京日経賞)
シンダーズ(猪名川特別)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、荒川義之先生は、1994年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の4月には、飯田明弘さん(2014年の2月に引退・メイショウマンボなどを管理)の厩舎で厩務員になって、その年の12月からは調教助手になって経験を積んどりましたな。
でもって、2007年に調教師の試験に受かると、その年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年こそ、7月の開業やったこともあって、勝ち星は1つだけで、獲得した賞金は「4569万円」っちゅうもんやったけど、次の年は、「19勝・獲得賞金3億7017万円」と、一気に数字を伸ばしとったし、オースミグラスワンを使った2008年の新潟大賞典で初めて重賞を勝つと、ギュスターヴクライを使った2012年の阪神大賞典、メイショウカンパクを使った2012年の京都大賞典、デンコウアンジュを使った一昨年のアルテミスS、マドリードカフェを使った今年の京都ハイジャンプとか、今までに8つの重賞を勝っとります。
荒川先生が飯田厩舎におった頃は、障害の重賞を勝ちまくったリターンエースや、2000年の産経大阪杯や2001年の鳴尾記念を勝ったメイショウオウドウとか、大きいレースを勝ってたくさん賞金を稼いどった馬がおったんで、それを間近で見て、「どういう馬がよう走るんか」をしっかり学べたんでしょうな。
そんで2012年の荒川厩舎は、さっきも書いたように、ギュスターヴクライを使った阪神大賞典と、メイショウカンパクを使った京都大賞典を勝つなど、今までで一番多い「5億7518万円」(26勝)っちゅう賞金を稼いどりました。
せやけど、去年までの4年間は、
2013年→20勝・獲得賞金3億3442万円
2014年→25勝・獲得賞金4億5236万円
2015年→16勝・獲得賞金3億1144万円
2016年→12勝・獲得賞金3億2527万円
っちゅう形で2012年の数字をずっと下回っとるんで、今年の荒川先生は、「巻き返さなアカン」と考えとるでしょうな。
そんで、実際、マドリードカフェで京都ハイジャンプを勝って、デンコウアンジュがヴィクトリアマイルで2着に入るとか、先週までの成績が「12勝・獲得賞金3億5173万円」っちゅうもんで、去年の数字は上回っとるんやけど、2012年と比べたら、半分も勝てとらんし、賞金が2億円くらい少ないんで、今は、「賞金の高い特別レースを勝って、2012年の数字に少しでも近付けたい」と思っとる筈ですわ。
それに、今、荒川先生が管理しとる40頭の中で「稼ぎ頭」のマドリードカフェは、5月の京都ハイジャンプを勝ってから、一度もレースに使えとらんし、今は放牧に出されとりますんで、ワシが荒川先生やったら、「その分を他の馬でキッチリ稼いでおきたい」とも考えるでしょうな。
そんな中で今週は、1着賞金3600万円のターコイズSにデンコウアンジュ、1500万円の中京日経賞にゴールドケープ、1500万円の猪名川特別にシンダーズと、賞金の高い特別レースに3頭を登録してきましたんで、先生がどの馬もメイチに仕上げてくるんやろ。


2017/12/11
過去最高だった一昨年の数字を超えるために…
手塚貴久調教師(美浦)

主な管理馬:
アユサン(2013年桜花賞)
アジアエクスプレス(2013年朝日杯FSなど)
アイムユアーズ(2013年クイーンSなど)
アルフレード(2011年朝日杯FS)

今週の主な登録馬:
アッラサルーテ(ターコイズS・南総S)
ハートレー(ディセンバーS)
ムスコローソ(朝日杯FS)
ロードライト(ひいらぎ賞・つわぶき賞)

担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんもよく知っている通り、手塚貴久先生は、地方の宇都宮競馬(2006年に廃止)で、乗り役と調教師をやっていた手塚佳彦さんの息子さんですね。
お父さんの仕事を考えると意外ですが、手塚先生は、ほとんど馬と関わらずに育ったそうで、慶応大学を卒業する前には、大手飲料メーカーの内定をもらっていて、そのままサラリーマンになる予定だったそうですよ。
でも、大学を卒業する前に、佳彦さんと行った北海道旅行で牧場を回ったのがきっかけで、「競馬の世界で働きたい」と思うようになって、就職の内定を断り、北海道の牧場で1年くらい働いて、その後、1989年に競馬学校の厩務員課程に入りました。
ちなみに、手塚先生は、オーナーブリーダーの「ミルファーム」の代表をやっている清水敏さんと大学の同期で仲が良くて、2005年の「三田祭」(慶応大学の学園祭)では、二人で一緒に講演会に出ていました。
競馬学校を出た後の手塚先生は、相川勝敏さんの厩舎で厩務員をやって、佐藤全弘さんの厩舎で調教助手をやって、1999年の3月に自分の厩舎を開業していますね。
最初の年こそ8勝止まりでしたけど、2年目は10勝、3年目は15勝と、だんだん勝ち星を伸ばしていって、2004年には30勝を上げていましたし、その後も毎年20勝以上しています。
また、手塚先生の厩舎は、1999年のベルグチケットを使ったフェアリーSで初めて重賞を勝っていて、その後も、アイルラヴァゲインを使った2007年のオーシャンSや、アルフレードを使った2011年の朝日杯FSや、アイムユアーズを使った2012年のフィリーズレビューとクイーンSや、アユサンを使った2013年の桜花賞や、アジアエクスプレスを使った2013年の朝日杯FSなど、今までにGIの3勝を含めて重賞を19勝していますね。
そして一昨年は、GIこそ勝てませんでしたが、ヤングマンパワーでアーリントンC、ハートレーでホープフルSを勝つなど、「36勝・獲得賞金6億8207万円」という、今までで一番の成績を残しましたので、この結果を先生はとても喜んだのでしょう。
でも去年は、ヤングマンパワーで関屋記念と富士Sを勝ちましたけど、「31勝・獲得賞金6億5568万円」と、一昨年の数字に届きませんでしたので、私が手塚先生の立場だったら、間違いなく、「今年は必ず一昨年の成績を上回りたい」と考えて、全力で馬を仕上げてレースに使いますね。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、セダブリランテスでラジオNIKKEI賞を勝つなど、「36勝・獲得賞金6億5248万円」というもので、勝ち星は一昨年に並んでいますし、賞金は、あと「2959万円」というところまできていますから、きっと今の先生は、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょう。
そんな中、今週は、1着賞金が3600万円のターコイズSにアッラサルーテ(南総Sにも登録)、2400万円のディセンバーSにハートレー、7000万円の朝日杯FSにムスコローソ、1000万円のひいらぎにロードライト(つわぶき賞にも登録)と、4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたから、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですよ。

2017/12/11
同期の2人に負けたくない筈やから
渡辺薫彦調教師(栗東)

主な管理馬:
メイソンジュニア(2016年福島2歳S)
ドラゴンバローズ(2017年オークランドRCT)

今週の主な登録馬:
ダブルシャープ(朝日杯FS)
メイソンジュニア(タンザナイトS)
デンコウウノ(南総S)

担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんもよう知っとる通り、渡辺薫彦(くにひこ)君は、親父さんが沖芳夫厩舎の厩務員やったんで、小さい頃から馬の世界で働こうと思っとったそうですわ。
彼は、1991年に競馬学校の騎手課程に入って、1994年に沖厩舎から乗り役としてデビューしとって、同期には、現役の乗り役やと、幸英明君とか、吉田豊君とか、岩部純二君とか、植野貴也君とかがおるし、引退して調教助手になっとる菊地昇吾君と小林久晃君と高山太郎君とかも同期ですな。
渡辺君は、デビュー5年目やった1999年に、ナリタトップロードできさらぎ賞と弥生賞を勝っとったし、この年の秋は菊花賞で初めてのGI勝ちを飾っとりました。
それからは、GIレースは勝てなかったんやけど、メガスターダムに乗った2001年のラジオたんぱ杯2歳Sとか、ナムラサンクスに乗った2004年のダイヤモンドSとか、タマモホットプレイに乗ったシルクロードSとか、サウンドバリアーに乗った2010年のフィリーズレビューとか、重賞の10勝を含む、通算339勝を上げて、2012年に乗り役を引退しとります。
乗り役を辞めてからは、沖君の厩舎で調教助手をやって経験を積んで、2014年に調教師の試験に受かって、去年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
でもって、最初の年は「12勝・獲得賞金2億1078万円」っちゅう成績を残しとって、今年に入ってから先週までは、「13勝・獲得賞金2億9616万円」っちゅう成績を残して、もう去年の数字を超えとるんやけど、渡辺君はこの数字に満足しとらんとワシは見とります。
っちゅうのも、渡辺君と同じ時期に開業した調教師には、斉藤崇史君と橋口慎介君がおるんやけど、この二人は、今年、
斉藤崇史厩舎→16勝・獲得賞金2億8219万円
橋口慎介厩舎→14勝・獲得賞金2億6594万円
と、2人とも渡辺君より多く勝っとるんで。
せやから、今の渡辺君は、「同期の中で一番になりたい」と思っとるんでしょうな。
それに、橋口君は、グレイスフルリープを使った今年の「コリアスプリント」で、初めての重賞勝ちを飾っとるんやけど、渡辺君の厩舎は、メイソンジュニアが今年のニュージーランドTで2着に入ったのが最高で、まだ重賞を勝ててないんや。
こういった中、今週は、1着賞金が7000万円の朝日杯FSにダブルシャープ、2300万円のタンザナイトSにメイソンジュニア、1820万円の南総Sにデンコウウノと、賞金の高い特別レースに全部で3頭を登録してきたんで、実際に彼がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろ。
それに、朝日杯FSに登録しとるダブルシャープには、「初めての重賞勝ちをGIで飾りたい」っちゅう思いも込められとるんでしょうな。