「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/10/02
賞金はもう去年を上回っていますけど…
国枝栄調教師(美浦)

主な管理馬:
ダノンプラチナ(2014年朝日杯FSなど)
アパパネ(2010年牝馬3冠など)
マイネルキッツ(2009年天皇賞・春など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)


今週の主な登録馬:
スワーヴエドワード(サウジアラビアRC)
アルミレーナ(鷹巣山特別)
ブレイクマイハート(山中湖特別)


担当者:調教師情報部 山田要一

知っている方もいると思いますけど、国枝栄君は、東京農工大学農学部の獣医学科を卒業していますね。
大学生の時、馬術部に入っていて、その繋がりで、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていた2つ年上の高橋裕君(現調教師)を知っていたので、卒業してからは、高橋君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になりました。
これは、私が乗り役を引退する前の年の、1978年のことでしたね。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かると、私がブルーベイブリッジを使ったテレビ東京賞3歳牝馬S(現在のフェアリーS)で初めて重賞を勝った1990年に、自分の厩舎を開業しました。
開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで初めて重賞を勝つと、2004年には、開業してから一番多い44勝を上げて、「9億4392万円」の賞金を稼いでいましたし、2007年には、41勝を上げて、開業してから一番多い「11億7307万円」の賞金を稼いでいましたね。
それに、2010年に国枝君は、アパパネで牝馬3冠を勝っていますし、これを含めて、厩舎を開業してから先週までに、GIの11勝を含めて重賞を39勝していて、JRAで通算789勝を上げていますから、今では誰もが「美浦を代表する調教師の一人」と認めているのでしょう。
でも、去年までの4年間は、
2013年→37勝・獲得賞金8億0044万円
2014年→35勝・獲得賞金6億0732万円
2015年→31勝・獲得賞金6億1443万円
2016年→34勝・獲得賞金6億3195万円
と、2007年の賞金を大きく下回る状況が続いています。
ですから、今年の国枝君は、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、今年に入ってから先週までは、タンタアレグリアでアメリカJCCを勝って、ロジチャリスでダービー卿CTを勝つなど、「38勝・獲得賞金6億8307万円」という成績を残していて、賞金はもう去年を上回っていますね。
でも、今、調教師リーディングで1位の池江泰寿君は、「48勝・獲得賞金13億0530万円」という成績で、勝ち星は「10」の差、賞金は「6億2223万円」の差を付けられていますので、私が彼でしたら、これから年末までは、池江厩舎との差を少しでも詰めようと、賞金の高い特別レースを勝つことに全力を注ぎます。
そんな中、国枝君は、今週、1着賞金が3300万円のサウジアラビアRCにスワーヴエドワード、1500万円の鷹巣山特別にアルミレーナ、1500万円の山中湖特別にブレイクマイハートと、特別レースに全部で3頭を登録してきましたので、どの馬も「勝負懸かり」と見るべきでしょう。


2017/10/02
「とにかく池江厩舎との差を詰めたい」と考えとる筈や
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)
カンパニー(2009年天皇賞・秋など)
オウケンブルースリ(2008年菊花賞など)
オレハマッテルゼ(2006年高松宮記念)


今週の主な登録馬:
イイコトズクシ(サウジアラビアRC)
ヒストリカル(毎日王冠)
アクションスター(京都大賞典)
ミッキーロケット(京都大賞典)
レコンダイト(京都大賞典)
サンライズノヴァ(グリーンチャンネルC)
アードラー(円山特別)


担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとるように、音無秀孝先生は、1979年から1993年まで乗り役をやっとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、引退までに全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに先生は、小さい頃にコックを目指してとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したそうや。
乗り役を引退してからの音無先生は、田中章博厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと去年のマイルCSを勝つとか、今までにGIを8勝、それを入れて63回も重賞を勝っとります。
そんで音無先生は、2004年に48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼ぐと、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
そん中でも、2009年は「45勝・獲得賞金15億0488万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとりましたし、2010年は「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、初めて調教師リーディング1位になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
せやけど、それから一昨年までは、
2011年→40勝・獲得賞金9億2031万円
2012年→42勝・獲得賞金6億8735万円
2013年→28勝・獲得賞金5億1971万円
2014年→43勝・獲得賞金9億8375万円
2015年→36勝・獲得賞金9億9977万円
と、ずっと2009年の数字を下回っとったんで、もちろん、去年の音無先生は、「調教師リーディングを取りたい」、「久々に10億円の大台に乗せたい」と考えとった筈ですわ。
そんで実際に去年は、「45勝・獲得賞金11億9467万円」っちゅう成績で、キッチリ10億円以上を稼いだんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
けど、リーディングの順位は、57勝やった1位の矢作芳人厩舎とは「12勝」の差で4位やったし、賞金は、「17億4667万円」を稼いどった池江泰寿厩舎に「5億5200万円」の差を付けられて5位やったんや。
せやから、今年の音無先生は、「勝ち鞍と賞金のどっちも1位になりたい」と考えとる筈やし、実際、ミッキーロケットを使った日経新春杯、ブラックスピネルを使った東京新聞杯、アメリカズカップを使ったきさらぎ賞、アドミラブルを使った青葉賞、サンライズノヴァを使ったユニコーンS、アサクサゲンキを使った小倉2歳Sと、もう重賞を6つも勝っとって、先週までに、「34勝・獲得賞金9億1012万円」っちゅう数字を残しとります。
せやけど、今、勝ち星と賞金のどっちも1位になっとる池江泰寿厩舎(48勝・獲得賞金13億0530万円)に、勝ち星では「14」の差を付けられとるし、賞金も「3億9518万円」の差を付けられとるんやから、ワシが音無先生やったら、「とにかく池江厩舎との差を詰めたい」と考えて、あれこれ手を尽くしますわ。
そんな中で今週は、
1着賞金が3300万円のサウジアラビアRCにイイコトズクシ
同6700万円の毎日王冠にヒストリカル
同6700万円の京都大賞典にアクションスターとミッキーロケットとレコンダイト
同2200万円のグリーンチャンネルCにサンライズノヴァ
同1500万円の円山特別にアードラー
と、賞金の高い特別レースに7頭を登録してきましたんで、実際に先生がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろな。


2017/10/02
「一気に巻き返したい」と考えているのでしょう
鹿戸雄一調教師(美浦)

主な管理馬:
ビッシュ(2016年紫苑S)
スマートオリオン(2015年中京記念など)
スクリーンヒーロー(2008年ジャパンCなど)


今週の主な登録馬:
ルッジェーロ(サウジアラビアRC)
ウインオリアート(六社S)
ダイワドレッサー(鷹巣山特別・山中湖特別)


担当者:調教師情報部 元調教師O

皆さんも知っていると思いますけど、鹿戸君は、1984年に乗り役としてデビューして、マイネルプラチナムに乗った1998年の札幌3歳S(現在の札幌2歳S)や、ビーマイナカヤマに乗った2000年と2001年のガーネットSなど、全部で346勝を上げて、調教師の試験に受かった2007年の3月に乗り役を引退しました。
その後は、乗り役の頃から調教を手伝っていた藤沢和雄厩舎で技術調教師になって、馬のことはもちろん、厩舎の色々なことを教わった後、増沢末夫さんと矢野進さんの厩舎を引き継ぐ形で、2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。
それから、幸先良く、開業1年目には、矢野進厩舎から引き継いだスクリーンヒーローでアルゼンチン共和国杯とジャパンCを勝っていましたし、この2勝を含む15勝を上げて、「6億8737万円」の賞金を稼いでいましたね。
それに、去年までの5年間も、
2012年→28勝・獲得賞金5億0251万円
2013年→27勝・獲得賞金4億5634万円
2014年→29勝・獲得賞金5億2102万円
2015年→27勝・獲得賞金4億5216万円
2016年→33勝・獲得賞金5億7348万円
と、順調に勝ち星を積み重ねています。
ただ、開業した2008年の賞金を、まだ一度も上回れていませんから、今年の鹿戸君は、「何が何でもこの数字を超えたい」と思っている筈です。
でも、今年に入ってから先週までの成績が、「18勝・獲得賞金2億6199万円」というもので、去年のペースを大きく下回っていますから、彼は、「賞金の高い特別レースを勝って、一気に巻き返したい」と考えているのでしょう。
そして今週は、1着賞金3300万円のサウジアラビアRCにルッジェーロ、1820万円の六社Sにウインオリアート、1500万円の鷹巣山特別にダイワドレッサー(山中湖特別にも登録)と、特別レースに3頭を登録していますから、どの馬もメイチに仕上げてくると私は判断しています。
しかも、鹿戸君の厩舎は、ビッシュで勝った去年の紫苑Sから、「重賞で23連敗中」なので、ルッジェーロには、「この連敗を止めたい」という思いも込められている筈です。


2017/10/02
6月以降は、明らかに「右肩下がり」なんやから
友道康夫調教師(栗東)

主な管理馬:
ヴィブロス(2017年ドバイターフなど)
マカヒキ(2016年ダービー)
ヴィルシーナ(2014年ヴィクトリアマイルなど)
アンライバルド(2009年皐月賞)


今週の主な登録馬:
マカヒキ(毎日王冠)
シュヴァルグラン(京都大賞典)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、友道康夫君は、大阪府立大学の獣医学科を出とって、競馬学校の厩務員課程を出た1989年からは、浅見国一さんの厩舎で厩務員と調教助手を、1996年から調教師の試験に受かった2001年までは、松田国英君の厩舎で調教助手をやっとりましたな。
ちなみに、彼がこの世界に入ろうと決めたんは、大学で馬術部に入っとったように、元々、馬が好きやったし、学生の頃に、スペシャルウィーク(1998年のダービーなどGIを4勝)や、アグネスデジタル(2001年の天皇賞・秋などGIを6勝)などを育てた白井寿昭さんが、1987年に調教師の試験に受かった時、スポーツ新聞の「競馬サークル出身者以外では、初めての大卒調教師」っちゅう記事を見て、「自分も調教師になりたい」と思ったことが、きっかけなんですわ。
友道君が浅見さんの厩舎におった時には、重賞を3つ勝ったヤマニングローバルや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスなどがおって、松田君の厩舎におった時には、ダートの重賞で活躍したゴールドティアラやブロードアピールなどがおったんやから、走る馬を間近で見るっちゅう、ホンマにエエ経験ができたんやろ。
2002年の11月に自分の厩舎を開業した友道君は、その年は3勝止まりやったけど、次の年は一気に19勝まで数字を伸ばしとりました。
しかも彼は、レースを多く勝つだけやなくて、ワンモアチャッターを使った2005年の朝日チャレンジCで初めて重賞を勝っとるし、アドマイヤジュピタを使った2008年の天皇賞・春で初めてGIを勝つなど、今までにGIを7つも勝って、これを入れて重賞を全部で31回も勝っとりますな。
2012年の友道君は、ヴィルシーナでクイーンCを勝つなど、「37勝・獲得賞金8億6631万円」っちゅう数字を残しとったんやけど、それからは、
2013年→28勝・獲得賞金5億8762万円
2014年→34勝・獲得賞金7億6936万円
2015年→42勝・獲得賞金7億9704万円
と書けば分かる通りで、3年続けて2012年の賞金を下回っとったんですわ。
せやから、去年の友道君は、「必ず2012年の数字を超えたい」と考えとった筈で、実際に、マカヒキでダービーを、ヴィブロスで秋華賞を勝つなど、「13億3415万円」っちゅう、開業してから一番の賞金を稼いだんやから、ワシの見込みは正かったんやろ。
けど、今年の友道厩舎は、2月にアドマイヤミヤビでクイーンCを勝っとるものの、先週までの成績は、「32勝・獲得賞金7億0479万円」っちゅう数字で、もう10月を迎えとるのに、賞金が去年の半分ほどなんや。
しかも、
1月→2勝・獲得賞金4258万円
2月→3勝・獲得賞金8456万円
3月→3勝・獲得賞金7502万円
4月→6勝・獲得賞金1億7797万円
5月→4勝・獲得賞金1億1250万円
6月→4勝・獲得賞金4300万円
7月→3勝・獲得賞金5406万円
8月→3勝・獲得賞金4971万円
9月→4勝・獲得賞金5839万円
っちゅう形で成績を月別に書けば分かる通り、6月以降は、明らかに「右肩下がり」なんやから、ワシが友道君やったら、「賞金の高い特別レースを勝って、キッチリ巻き返したい」と考えますわ。
そんで今週は、1着賞金6700万円の毎日王冠にマカヒキ、6700万円の京都大賞典にシュヴァルグランと、2頭を賞金の高い重賞レースに登録しとりますから、どっちもメイチに仕上げてくるやろう。