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注目調教師
2017/08/21
「ヌーヴォレコルトの穴を…」と考えている筈ですから
斎藤誠調教師(美浦)

主な管理馬:
トーキングドラム(2017年阪急杯)
フラアンジェリコ(2015年京成杯AH)
ヌーヴォレコルト(2014年オークスなど)
ゴスホークケン(2007年朝日杯FS)


今週の主な登録馬:
イッテツ(キーンランドC)
ワンスインナムーン(朱鷺S)
クラウンディバイダ(WASJ4)
モレッキ(千歳特別)


担当者:調教師情報部 山田要一

千葉県出身の斎藤誠君は、県内では有名な進学校の市川高校を卒業した後、大学には進まないで、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、前田禎(ただし)さんの厩舎で厩務員になると、1997年から2005年までは調教助手をやっていましたね。
斎藤君がいた頃の前田厩舎には、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、走る馬が何頭もいましたから、彼はその時に、どういう馬がよく走るのかをしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田さんが亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、その後は、相沢郁厩舎と清水英克厩舎で腕を磨いて、2006年の2月に調教師の試験に受かると、その年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
最初の年は、「4勝・獲得賞金7697万円」という成績でしたが、2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初めて重賞を勝つと、ゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝って、その年は、「18勝・獲得賞金4億0316万円」という数字を残していましたね。
そして、一昨年までの3年間は、
2013年→20勝・獲得賞金3億7064万円
2014年→21勝・獲得賞金6億3518万円
2015年→34勝・獲得賞金6億4029万円
という成績を残していました。
中でも一昨年は、開業してから一番の数字を残せたのですから、斎藤君はこのことに満足したのでしょう。
ただ、去年は、2014年のオークス馬ヌーヴォレコルトを海外のレースばかりに使っていたことなどが響いて、「25勝・獲得賞金5億2467万円」と、一昨年の数字を下回ってしまいましたから、今年の斎藤君は、「キッチリ巻き返したい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってから先週までは、トーキングドラムを使った阪急杯を勝つなど、「26勝・獲得賞金5億2442万円」という成績を残していて、去年のペースを大きく上回っていますけど、斎藤君は、先週までの結果に満足しないで、これからも全力を注いでくると私は見ています。
と言うのも、今までにJRAで重賞を3勝して、管理馬の中で一番多い「4億5671万円」の賞金を稼ぐなど、「看板馬」だったヌーヴォレコルトが、3月16日(木)に競走馬登録を抹消されて繁殖入りしていますから。
もちろん、今の斎藤君は、「この馬が抜けた穴を他の馬で埋めなければならない」と考えているのでしょう。
それに、さっき書いた通り、今年に入ってから先週までで、去年のペースを大きく上回っていますけど、今までで一番だった一昨年の賞金を超えるためには、あと「1億1587万円」を稼がなければなりませんから、今の斎藤君は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっと稼ぎたい」とも考えている筈です。
そして今週は、1着賞金が4100万円のキーンランドCにイッテツ、2300万円の朱鷺Sにワンスインナムーン、1500万円のWASJ4にクラウンディバイダ、1050万円の千歳特別にモレッキと、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録してきましたから、どの馬もメイチに仕上げてくるのでしょう。


2017/08/21
「何が何でも2013年の数字を超えたい」と考えとるんやろ
西浦勝一調教師(栗東) 

主な管理馬:
ホッコータルマエ(2014年チャンピオンズCなど)
カワカミプリンセス(2006年オークスなど)
テイエムオーシャン(2001年桜花賞など)


今週の主な登録馬:
フミノムーン(キーンランドC)
クロコスミア(WASJ2)
テリトーリアル(WASJ4)
カズマペッピーノ(ニセコ特別)
ミンナノプリンセス(千歳特別)


担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんも知っとると思いますけど、西浦勝一先生の親父さんは、高知競馬で乗り役と調教師をやっとった西浦孫一さんやな。
西浦先生は、中学を卒業してから馬事公苑に入って、1969年に、親父さんと付き合いがあった土門健司先生の厩舎から乗り役としてデビューしとりました。
当時、ワシは松田由太郎先生の厩舎に所属しとって、西浦先生は、松田厩舎の馬によう乗ってくれたもんやし、ワシも、土門先生の馬によう乗せてもろうたんで、そん時から兄弟みたいに付き合っとるんや。
最近も、何度か一緒にゴルフに行ったりとか、色んなところで顔を合わせとります。
乗り役時代の西浦先生は、テルテンリュウに乗った1980年の宝塚記念とか、カツラギエースに乗った1984年のジャパンCとか、ヤエノムテキに乗った1988年の皐月賞とかを勝っとりますし、1996年に調教師の試験に受かって引退するまでに、5つのGIを含む重賞を27回も勝って、通算で635勝っちゅう実績を残しとりましたな。
そんで西浦先生は、定年で引退した布施正先生の後を引き継ぐ形で、1997年に自分の厩舎を開業しとって、今までに、桜花賞や秋華賞とか重賞を5つ勝ったテイエムオーシャンや、オークスと秋華賞を勝ったカワカミプリンセスや、2014年のチャンピオンズCとか、JRAと地方でGIを10回も勝っとるホッコータルマエなど、走る馬を何頭も育てとりますんで、乗り役としてだけやなくて、調教師としても結果を残しとるんやからホンマに大したもんですわ。
2013年は、ホッコータルマエが交流重賞を7つも勝つなど、JRAと地方で「34勝・獲得賞金8億3962万円」っちゅう、開業してから一番の成績やったんで、西浦先生は満足したでしょうな。
けど、去年までの3年間は、JRAと地方交流を合わせて、
2014年→24勝・獲得賞金6億1166万円
2015年→26勝・獲得賞金6億7432万円
2016年→24勝・獲得賞金5億9337万円
っちゅう成績で、3年続けて2013年の賞金を下回っとるんやから、今年の西浦先生は、「もっと賞金を稼がなアカン」と考えとるでしょうな。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「23勝・獲得賞金4億1519万円」(地方交流は未出走のためJRAのみ)っちゅうもんで、このままやと2013年の数字には届かないんで、ワシが西浦先生やったら、「もっとペースを上げなければならん」と考える筈やで。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のキーンランドCにフミノムーン、1820万円のWASJ2にクロコスミア、1500万円のWASJ4にテリトーリアル、1050万円のニセコ特別にカズマペッピーノ、1050万円の千歳特別にミンナノプリンセスと、特別レースに全部で5頭を登録しとるんで、どの馬もメイチに仕上げてくるでしょうな。
特に、JRAの重賞は、ティーハーフで勝った一昨年の函館スプリントSから「51連敗中」なんで、西浦先生はもちろん、先生の長男で、調教助手をやっとる昌一君をはじめとした厩舎の全員が、「何としてでも重賞の連敗を止めたい」と考えとる筈ですわ。


2017/08/21
リーディング8位に付けとりますけど…
須貝尚介調教師(栗東)

主な管理馬:
アドマイヤリード(2017年ヴィクトリアマイル)
ゴールドシップ(2015年天皇賞・春など)
ジャスタウェイ(2014年安田記念など)
ローブティサージュ(2012年阪神ジュベナイルFなど)


今週の主な登録馬:
シュウジ(キーンランドC)
オーデットエール(新潟2歳S)
アドマイヤランディ(釜山S)
アドマイヤメテオ(WASJ4)
ヴィーナスフローラ(千歳特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとると思いますけど、須貝尚介君は、まだ現役の柴田善臣君とか、もう調教師になっとる、石橋守君とか、武藤善則君とか、岩戸孝樹君とかと同じで、1982年に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入って、1985年に親父さんの須貝彦三厩舎からデビューしとりましたな。
乗り役時代の尚介君は、1990年のきさらぎ賞をハクタイセイで、1999年の小倉記念をアンブラスモアで勝つなど、4つの重賞を勝って、それを入れて302勝を上げとりました。
でもって、調教師の試験に受かった2008年の3月に乗り役を引退しとって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
ちなみに、彦三さんは、1982年の有馬記念をヒカリデユールで勝っとるし、それを入れて重賞を18勝、通算506勝っちゅうエエ成績を残しとったんやから、尚介君は親父さんと比べられることが多かった筈やけど、そのプレッシャーにも負けんで、
2009年→10勝・獲得賞金1億5675万円
2010年→25勝・獲得賞金3億2634万円
2011年→29勝・獲得賞金5億3375万円
と、順調に成績を伸ばしとったし、2012年は、ゴールドシップを使った有馬記念や、ローブティサージュを使った阪神ジュベナイルFとか、重賞を9回も勝つなど、「46勝・獲得賞金13億8516万円」(リーディング4位)っちゅう成績を残したんやから、彼が調教師に向いとるんは誰でもよう分かるやろう。
そんで2013年は、「重賞6勝を含む31勝・獲得賞金11億4842万円」と、キッチリ10億円の大台に乗せとって、2014年は、JRAだけで、「重賞6勝を含む41勝・獲得賞金11億8266万円」っちゅう成績を残しとったし、ジャスタウェイを使ったドバイデューティーフリーを勝って、その賞金300万ドル(当時のレートで約3億0555万円)を足したら、全部で「約14億8821万円」っちゅう、開業してから一番多い賞金を稼いどったんですわ。
けど、一昨年と去年は、
2015年→34勝・獲得賞金9億2355万円(リーディング14位)
2016年→33勝・獲得賞金8億5819万円(リーディング16位)
っちゅう、「右肩下がり」の状況やったんや。
せやから、今年の尚介君は、「巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、アドマイヤリードを使ったヴィクトリアマイルで2年振りにGIを勝つなど、先週までに、「29勝・獲得賞金6億1491万円」っちゅう数字を残して、リーディング8位に付けとるんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
そんでも、2014年の賞金に並ぶには、あと「8億7330万円」を稼ぐ必要があるんやから、今は、「賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と思っとるんやろうし、実際に今週は、
キーンランドC(1着賞金4100万円)→シュウジ
新潟2歳S(同3100万円)→オーデットエール
釜山S(同1820万円)→アドマイヤランディ
WASJ4(同1500万円)→アドマイヤメテオ
千歳特別(同1050万円)→ヴィーナスフローラ
と、5頭を登録してきたんやから、どの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。


2017/08/21
「賞金の高い特別レースを勝ちたい」と考えとる筈や
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ジューヌエコール(2017年函館スプリントSなど)
モンドキャンノ(2016年京王杯2歳S)
ロードカナロア(2013年安田記念など)
カレンチャン(2012年高松宮記念など)
トランセンド(2011年ジャパンCダートなど)


今週の主な登録馬:
モンドキャンノ(キーンランドC)
カレンマタドール(瀬波温泉特別)
レッドストーリア(鳥栖特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

安田隆行君が、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、乗り役時代に通算680勝を上げて、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろ。
今年で開業23年目を迎えた彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は全部で8つやったけど、その後の3年間は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8497万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7907万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSなどを勝ったロードカナロア、フェブラリーSなどを勝ったグレープブランデーと、2011年のジャパンCダートなどを勝ったトランセンドと、2011年スプリンターズSと2012年の高松宮記念などを勝ったカレンチャンっちゅう、4頭のGI馬を育てとりましたな。
ちなみに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅君を立派な乗り役に育てとるし、安田厩舎で調教助手をやっとる次男の翔伍君と高柳大輔君が、去年の調教師試験に受かっとるように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんや。
ただ、安田厩舎を支えとったロードカナロアとカレンチャンとトランセンドが引退してからは、「厩舎の大黒柱」と言えるような馬が出てきとらんので、去年までの3年間は、
2014年→40勝・獲得賞金6億9333万円(重賞1勝)
2015年→36勝・獲得賞金7億6890万円(重賞0勝)
2016年→35勝・獲得賞金6億4006万円(重賞2勝)
っちゅう成績で、2011年から2013年までと比べて大きく賞金が減っとるんやから、今の安田君は、「このままではアカン」と思っとる筈や。
そんで今年は、ジューヌエコールで函館スプリントSを勝っとるものの、先週までの成績は「20勝・獲得賞金3億8858万円」と、去年のペースを下回っとるんで、ワシが彼やったら、間違いなく「賞金の高い特別レースを勝って稼ぎたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が4100万円のキーンランドCにモンドキャンノ、1500万円の瀬波温泉特別にカレンマタドール、1050万円の鳥栖特別にレッドストーリアと、3頭を特別レースに登録してきたんで、実際に安田君がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろな。