「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/07/10
このままやと、去年の数字には届かないんで
藤岡健一調教師(栗東)

主な管理馬:
ジュエラー(2016年桜花賞)
ビッグアーサー(2016年高松宮記念など)
ワンカラット(2012年オーシャンSなど)
タマモサポート(2009年京都金杯など)
トップオブワールド(2004年ユニコーンS)

今週の主な登録馬:
レーヴムーン(STV杯)
アルティマウェポン(渡島特別)
カラビナ(シンガポールTC賞)
メイショウミハル(臥牛山特別・湯浜特別)
セルリアン(タイランドC)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんも知っとるやろうけど、藤岡健一君は、キクノペガサス(1985年の愛知杯など重賞3勝)や、グローバルダイナ(1985年の阪神牝馬特別など重賞3勝)などを育てた宇田明彦さんの厩舎で、1979年から厩務員と調教助手をやって経験を積んどりましたな。
その後は、ウイニングチケットや、エアグルーヴや、ファインモーションといったGI馬を育てた伊藤雄二さんの厩舎や、南井克巳君の厩舎で腕を磨いて、2001年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、11月の開業やったんで、1つも勝てずに終わったんやけど、2年目は12勝、3年目は21勝と、どんどん成績を伸ばすと、その後は毎年のように20勝を超えとって、トップオブワールドを使った2004年のユニコーンSで初めて重賞を勝つと、2012年には、今までで一番多い「41勝」を上げて、「5億8537万円」の賞金を稼いどりました。
そんでもって、その後の3年間は、
2013年→27勝・獲得賞金4億5702万円
2014年→29勝・獲得賞金5億9555万円
2015年→30勝・獲得賞金7億1381万円
と、勝ち星は伸び悩んどったけど、獲得賞金は右肩上がりやったし、去年は、ビッグアーサーを使った高松宮記念で初めてのGI勝ちを飾ると、ジュエラーを使った桜花賞も勝つなど、今までで一番多い「9億2986万円」(31勝)を稼げたんやから、藤岡君は大喜びしたんやろ。
ところが、今年に入ってから先週までの獲得賞金は「2億8295万円」(19勝)で、去年の同じ時期(7月の2週目まで)の「5億1565万円」(19勝)を、「2億3270万円」も下回っとるんや。
もちろん、このままやと去年の数字に届かないんで、ワシが藤岡君やったら、「もっと賞金を稼ぐペースを上げなアカン」と考えるやろうし、
1着賞金1500万円のSTV杯→レーヴムーン
1着賞金1500万円の渡島特別→アルティマウェポン
1着賞金1050万円のシンガポールTC賞→カラビナ
1着賞金1050万円の臥牛山特別→メイショウミハル(湯浜特別にも登録)
1着賞金1050万円のタイランドC→セルリアン
と、賞金の高い特別レースに全部で5頭を登録しとる今週は、藤岡君が、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。


2017/07/10
「このままやとアカン」と考えとる筈やから
角田晃一調教師(栗東)

主な管理馬:
ベルカント(2015年アイビスSDなど)

今週の主な登録馬:
エリシェヴァ(STV杯)
ケイティープライド(函館記念)
キョウワゼノビア(フィリピンT)
タマモイヤリング(マカオJCT)
トウショウジャイロ(タイランドC)


担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんも知っとると思いますけど、角田晃一先生は、田中勝春君や、2014年の10月に引退した佐藤哲三君などと同じで、1986年に「第5期生」として競馬学校の騎手課程に入っとって、1989年に渡辺栄さんの厩舎からデビューしとりましたな。
デビュー3年目の1981年には、シスタートウショウに乗った桜花賞を勝って、1994年には、ノースフライトで安田記念とマイルCSなども勝っとったんや。
その後も、フジキセキに乗った1994年の朝日杯3歳S、ヒシミラクルに乗った2002年の菊花賞、2003年の天皇賞・春と宝塚記念、ジャングルポケット乗った2001年のダービーなどを勝っとって、調教師の試験に受かった2010年に乗り役を引退しとります。
結局、乗り役時代の角田先生は、GIの10勝を入れて重賞を38回も勝って、全部で713勝もしとりましたな。
ちなみに、角田先生は乗り役やった頃、ワシが新川厩舎におった時に、ゴールデンメインとか、新川厩舎の管理馬を何度も勝たせてくれたんですわ。
そんでもって、乗り役を引退してからの角田先生は、中竹和也厩舎で技術調教師をやって、厩舎をやりくりする方法や、馬の集め方とかを教わっとって、2011年の3月に自分の厩舎を開業しとります。
初めの年は7勝やったけど、2年目は19勝、3年目は20勝と順調に数字を伸ばしとって、2013年にはベルカントを使ったファンタジーSで初めて重賞を勝っとるんですわ。
そんで、去年までの3年間は、
2014年→25勝・獲得賞金4億3910万円
2015年→25勝・獲得賞金4億3104万円
2016年→22勝・獲得賞金4億5858万円
っちゅう安定した数字を残しとるんやけど、「ほぼ横ばい」と言える数字やったんで、今年の角田先生は、「もっとエエ成績を残したい」と考えとる筈や。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、「19勝・獲得賞金3億1127万円」と、去年までの3年間を大きく上回るペースなんで、ワシの見込み通りは正しかったんやろ。
けど、2015年のアイビスSDとか、重賞を5勝するなど、「2億6070万円」の賞金を稼いで厩舎を支えてくれとったベルカントは、去年のスプリンターズSの後に引退して繁殖に上がっとって、それからは、誰が見ても「角田厩舎の大黒柱」と言える馬が出てきてないんで、今の角田先生は、「このままやとアカン」と考えとる筈や。
そんで、今週は、1着賞金が1500万円のSTV杯にエリシェヴァ、4100万円の函館記念にケイティープライド、1500万円のフィリピンTにキョウワゼノビア、1050万円のマカオJCTにタマモイヤリング、1050万円のタイランドCにトウショウジャイロと、全部で5頭を賞金の高い特別レースに登録してきたんやから、角田先生が勝負を懸けきたんやろな。


2017/07/10
「もっとペースを上げたい」と考えている筈ですから
相沢郁調教師(美浦)

主な管理馬:
ウメノファイバー(1999年オークス)
ヴェルデグリーン(2013年オールカマー)
クリールカイザー(2015年アメリカJCC)
マイネルミラノ(2016年函館記念)


今週の主な登録馬:
マイネルミラノ(函館記念)
スノーモンキー(安達太良S)
イスズブライト(種市特別)


担当者:調教師情報部 元調教師N

北海道出身の相沢郁君は、高校を出てから、麻布大学の獣医学部に進んでいて、その頃、門別の白井牧場(1998年フェブラリーSを勝ったグルメフロンティア、2000年の桜花賞を勝ったチアズグレイスなどを生産)でアルバイトをしたことがきっかけで、「JRAの獣医になりたい」と思ったそうですが、だんだんと、「現役の競走馬に関わりたい」と思うようになって、調教師を目指ようになったそうです。
そして相沢君は、競馬学校を出た後、1986年の11月から、前田禎(ただし)厩舎の調教助手になって、1998年に38歳の若さで調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業するまで、前田厩舎一筋で腕を磨いていました。
ちなみに、前田厩舎と言えば、1993年の関屋記念と京王杯AHを勝ったマイスタージンガーや、1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなどでお馴染みですね。
開業してからの相沢君は、その年の11月に、ウメノファイバーを使った京王杯3歳Sで早くも重賞を勝つと、次の年にも、ウメノファイバーでクイーンCとオークスを勝つなど、今までに重賞を16勝もしています。
そして相沢厩舎は、2014年に、今まで一番の賞金「5億7188万円」(18勝)を稼いでいますが、その後の2年間は、
2015年→「獲得賞金4億7222万円」(19勝)
2016年→「獲得賞金3億7562万円」(23勝)
という数字に終わっていますので、今年の相沢君は、「必ず2014年を超えたい」と思っている筈です。
でも、先週までに稼いだ賞金は「2億1313万円」(15勝)と、2014年を超えるためには、あと「3億5875万円」を稼ぐ必要がありますので、私が相沢君でしたら、間違いなく「もっとペースを上げたい」と考えますね。
そんな中、今週、彼の厩舎は、
1着賞金4100万円の函館記念にマイネルミラノ
1着賞金1820万円の安達太良Sにスノーモンキー
1着賞金1050万円の種市特別にイスズブライト
と、全部で3頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、相沢君が、「ここで一気に稼ぎたい」と考えて、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げてくると私は見ています。


2017/07/10
6月と7月は1つずつしか勝ててないんで
南井克巳調教師(栗東)

主な管理馬:
ウイングアロー(2000年ジャパンCダート)
タマモホットプレイ(2004年スワンSなど)
ホウライアキコ(2013年デイリー杯2歳Sなど)


今週の主な登録馬:
メイショウバッハ(渡島特別)
タマモベストプレイ(函館記念)
メイショウベルボン(フィリピンT)


担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通りで、乗り役として1971年にデビューした南井君は、タマモクロスに乗った天皇賞・春と秋や、オグリキャップに乗ったマイルCSや、ナリタブライアンに乗ったクラシック三冠や、マーベラスクラウンに乗ったジャパンCや、サイレンススズカに乗った宝塚記念とか、調教師の試験に受かって引退した1999年までに、GIの16勝を含めて重賞を77勝、通算の勝ち星は1527勝っちゅう、素晴らしい成績を残しとりましたな。
で、南井君は、乗り役の頃に所属しとった工藤嘉見さんの厩舎を引き継いで、2000年に開業しとって、その年のジャパンCダートを、自分も乗っとったウイングアローで勝って、調教師として幸先のええスタートを切っとって、2009年には、今までで一番の「25勝・4億8900万円」っちゅう成績を残したんや。
せやけど、その後は一度もこの数字を超えられとりませんし、去年までの3年間も、
2014年→17勝・獲得賞金3億7859万円
2015年→22勝・獲得賞金4億0592万円
2016年→24勝・獲得賞金3億9435万円
っちゅう形で2009年の成績を下回っとるんやから、今年の南井君は、「必ず2009年の数字を超えたる」と考えとる筈ですわ。
実際、今年に入ってから先週までの成績は「16勝・獲得賞金2億8342万円」っちゅうもんで、このままのペースやったら2009年の数字を超えられる可能性が十分にありますな。
ただ、南井厩舎は、5月までに14勝しとったんやけど、6月は1勝しかできんかったし、7月もまだ1つしか勝ててないんで、ワシが彼やったら、「賞金の高い特別レースを勝って、勢いを取り戻したい」と考える筈やで。
そんで今週は、1着賞金が1500万円の渡島特別にメイショウバッハ、4100万円の函館記念にタマモベストプレイ、1500万のフィリピンTにメイショウベルボンと、全部で3頭を登録してきましたんで、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げるでしょうな。
特に、彼の厩舎は、ホウライアキコで勝った2013年のデイリー杯2歳Sから、「重賞で57連敗中」なんで、ワシが南井君やったら、「とにかく重賞の連敗を止めたい」と考えて、タマモベストプレイを全力で仕上げますわ。