「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/07/03
「何としてでも連敗を止めたい」っちゅう思いで
寺島良調教師(栗東)

主な管理馬:
コクスイセン(雅S)

今週の主な登録馬:
キングズガード(プロキオンS)
ヒラボクレジェンド(阿武隈S)
オトコギマサムネ(立待岬特別)
ピュアコンチェルト(清洲特別)


担当者:調教師情報部 元調教師I

寺島良君は、岐阜県本巣郡北方町の出身で、実家は「寺島書店」っちゅう本屋を営んどるんですわ。
「寺島書店」は、国道157号沿いの北方郵便局の南にある商店街にあって、白地に赤文字で「本」って書いてある看板が目印の3階建ての建物やな。
ちなみに、美浦で厩舎を構えとる国枝栄君も、同じ北方町の出身なんですわ。
寺島君が競馬に興味を持ち始めたんは、フジキセキが走っとった1994年頃で、北海道大学に入った時に、「馬の仕事がしたい」と思うようになって、それから調教師を目指したんや。
そんで、大学におった頃には馬術部の主将をやっとって、そん時の副将は、大学の同期で、今は美浦で厩舎を構えとる武井亮君やな。
大学を卒業してから、寺島君は、「ノーザンファーム空港」で働いて馬のことを勉強して、2005年に競馬学校の厩務員課程に入ると、次の年の4月に大久保龍志君の厩務員になって、その後すぐ調教助手になったんや。
それからは、2007年の菊花賞を勝ったアサクサキングスとか、2013年の京都金杯と富士Sを勝ったダノンシャークとかの世話をしとって、結局、大久保厩舎には7年半くらいいましたな。
で、2013年の6月に松田国英厩舎に移って、ここでは、ハギノハイブリッドとかを担当しとったんや。
寺島君は、松田厩舎に移った頃から、調教師の試験を受け始めとって、3度目の挑戦やった2015年に合格して、その後も、技術調教師として松田厩舎で色んなことを勉強して、去年の9月に自分の厩舎を開業しとります。
去年は、馬を使い出したんが9月24日(土)からと遅かったし、レースに使った数も全部で48戦と少なかったんで、「3勝・獲得賞金5951万円」っちゅう成績に留まっていたんですわ。
そんで、今年に入ってから先週までの成績も、「4勝・獲得賞金1億0149万円」っちゅうもんで、そないエエ数字やないし、北海道大学で同期やった武井亮厩舎の「8勝・獲得賞金1億4955万円」を大きく下回っとるんやから、今の寺島君は、「賞金の高い特別レースを勝って、一気に稼ぎたい」と考えとるでしょうな。
それに、寺島厩舎は、今、43頭を預かっとりますけど、スティルウォーターを使った5月21日(日)の500万条件から、「管理馬が27連敗中」なんやから、「何としてでも連敗を止めたい」とも考えとる筈ですわ。
そんで今週は、1着賞金が3600万円のプロキオンSにキングズガード、1着賞金が1820万円の阿武隈Sにヒラボクレジェンド、1着賞金が1050万円の立待岬特別にオトコギマサムネ、1着賞金が1050万円の清州特別にピュアコンチェルトと、全部で4頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたんで、どの馬もお釣りを残さずメイチに仕上げるでしょうな。
特に、キングズガードには、「初めての重賞勝ちを飾りたい」と、かなり気合いを入れとるんやろ。

2017/07/03
「もっとペースを上げなアカン」と思っとる筈ですわ
湯窪幸雄調教師(栗東)

主な管理馬:
カフジテイク(2017年根岸S)
メモリーキアヌ(2004年愛知杯)
シンコールビー(2003年フローラS)


今週の主な登録馬:
カフジテイク(プロキオンS)

担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通りで、湯窪幸雄君は、1968年から、天皇賞・春を勝ったリキエイカンなどでお馴染みの柏谷富衛厩舎で騎手候補生になっとりましたな。
1970年に乗り役としてデビューしてからは、
1971年~1972年→橋田俊三厩舎に所属(天皇賞・春を勝ったタイテエムなどを管理)
1972年~1979年→伊藤雄二厩舎に所属(ダービーを勝ったウイニングチケット、天皇賞・秋を勝ったエアグルーヴなどを管理)
1979年→湯浅三郎厩舎に所属(阪神大賞典を勝ったアリーナオーなどを管理)
っちゅう形で所属しとって、1990年に乗り役を引退するまでに、全部で141勝しとったんや。
引退してからの湯窪君は、2000年に調教師の試験に受かるまでの11年間、最後に所属しとった湯浅さんの厩舎でずっと調教助手をやっとりました。
そんで、2001年に自分の厩舎を開業した湯窪君は、2010年までの9年間、毎年10勝以上しとったし、シンコールビーを使った2003年のフローラS、メモリーキアヌを使った2004年の愛知杯と、乗り役時代に勝てなかった重賞を、早い内に勝ったんや。
で、2011年は今までで一番多い22勝を上げとって、2012年はエムエスワールドを使った京都ハイジャンプと小倉サマージャンプなどを勝って、今までで一番の「3億8056万円」の賞金を稼いどりました。
けど、去年までの3年間は、
2014年→13勝・獲得賞金2億3022万円
2015年→10勝・獲得賞金2億1798万円
2016年→13勝・獲得賞金2億6574万円
と書けば分かるように、ずっと2012年の数字を下回っとります。
もちろん、今年の湯窪君は、「必ず巻き返したい」と考えとる筈で、実際、カフジテイクを使った根岸Sで、約4年半振りに重賞を勝つなど、先週までの成績が「7勝・獲得賞金1億3728万円」っちゅうもんやけど、2012年の賞金を超えるためには、あと「2億4328万円」を稼ぐ必要があるんやから、今は「もっとペースを上げなアカン」と思っとる筈ですわ。
そんで、1着賞金3600万円のプロキオンSにカフジテイクを登録しとる今週は、ワシが彼やったら、「賞金の高い重賞を勝って、一気に稼ぎたい」と考えて、お釣りを残さずメイチに仕上げるでしょうな。


2017/07/03
3年目の賞金をずっと超えとらんので
中尾秀正調教師(栗東)

主な管理馬:
マジンプロスパー(2013年CBC賞など)
ビッググラス(2007年根岸S)


今週の主な登録馬:
エイシンバッケン(プロキオンS)
パドルウィール(七夕賞)
ウェープキング(濃尾特別)
タガノカムイ(有松特別)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんもよう知っとる筈やけど、中尾秀正君は、1990年の阪神3歳Sを勝ったイブキマイカグラや、2003年のジャパンダートダービーを勝ったビッグウルフや、同じ年の中山グランドジャンプを勝ったビッグテーストなどを育てて、2009年の2月に調教師を引退した中尾正さんの息子で、1996年の桜花賞を勝ったファイトガリバーなどを育てた中尾謙太郎さん(2004年に引退)と、1997年の皐月賞とダービーを勝ったサニーブライアンなどを育てた中尾銑治(せんじ)さん(2006年に引退・故人)は、伯父さんにあたりますな。
そんな競馬一家に生まれた秀正君は、自然と「競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになって、1985年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から親父さん厩舎で厩務員をやって、11月からは調教助手をやっとりました。
そんでもって秀正君は、2002年に調教師の試験に受かって、2004年の3月に厩舎を開業しとって、同期には、秀正君と同じく親父さんが調教師やった池江泰寿君がいますな。
秀正君は、開業した年は8勝、2年目に15勝を上げると、3年目やった2006年には、「31勝・獲得賞金4億3740万円」っちゅう、今まで一番の成績を残しとって、2007年には、ビッググラスを使った根岸Sで初めての重賞勝ちを飾っとります。
せやけど、その後は、ずっと2006年の賞金を超えとらんし、去年までの5年間も、
2012年→「24勝・獲得賞金4億2168万円」
2013年→「21勝・獲得賞金3億7009万円」
2014年→「27勝・獲得賞金3億6506万円」
2015年→「18勝・獲得賞金3億1497万円」
2016年→「14勝・獲得賞金3億5457万円」
っちゅう状況なんで、今年の秀正君は、「必ず2006年の賞金を超えたる」と考えとる筈や。
けど、実際、先週までに稼いだ賞金は「9勝・1億9403万円」と、2006年を超えるためには、あと「2億4337万円」を稼ぐ必要があるんですわ。
それに、同期の池江君の厩舎は、今年に入ってから先週までに、「36勝・獲得賞金10億8259万円」と、勝ち鞍と賞金の両方で1位っちゅう素晴らしい成績を残しとるんやから、ワシが秀正君やったら、「池江厩舎ように、とにかく勝って、賞金を稼がなアカン」と考えますな。
そんな中、今週、彼の厩舎は、
1着賞金3600万円の「プロキオンS」→エイシンバッケン
1着賞金4100万円の「七夕賞」→パドルウィール
1着賞金1500万円の「濃尾特別」→ウェーブキング
1着賞金1500万円の「有松特別」→タガノカムイ
と、賞金の高い特別レースに全部で4頭を登録しとりますんで、賞金を上乗せするために、勝負を懸けてくるんやろ。
特に重賞は、マジプロスパーを使った2013年のCBC賞から4年以上も勝てとらんので、エイシンバッケンとパドルウィールには「久々に重賞を勝ちたい」っちゅう思いも込められとる筈やで。


2017/07/03
2012年の賞金を上回るために
戸田博文調教師(美浦)

主な管理馬:
ロワジャルダン(2015年みやこS)
フェノーメノ(2014年天皇賞・春など)
シンゲン(2010年オールカマーなど)
キストゥヘヴン(2006年桜花賞など)


今週の主な登録馬:
アールブリュット(豊明S)
ソールインパクト(七夕賞)
アメリカンウィナー(マリーンS)
デビルズハーツ(マリーンS)
アドマイヤピンク(天の川賞)
ゴールデンハープ(織姫賞・開成山特別)


担当者:調教師情報部 山田要一

東京競馬場がある、府中市出身の戸田博文君は、お父さんの仕事の関係で、確か中学生の頃に美浦に引っ越して来ていて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年生の時に滋賀国体で優勝して、茨城県から表彰されていますね。
専修大学に進んでからも、馬術部に入って、4年生の時には、「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていて、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していました。
大学を卒業してからの戸田君は、1991年に、京成杯など重賞を3勝したヒシスピード、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを育て上げた、高木嘉夫さんの厩舎の厩務員になって、その年の11月からは、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを育て上げた、八木沢勝美さんの厩舎で調教助手として経験を積んでいましたね。
そして、1995年からは、私と同い年の大久保洋吉君の厩舎で、1997年のオークスや、1998年と次の年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。
その後、2000年の2月に調教師の試験に受かった戸田君は、次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春という、GIの3勝を含めて、重賞を16勝もしているのですから、大したものです。
また、2012年には、フェノーメノを使った青葉賞とセントライト記念など、全部で25勝を上げて、「6億4097万円」という、開業してから一番の賞金を稼ぐことができましたから、きっと戸田君はこの結果を喜んだのでしょうね。
ただ、その後は、
2013年→23勝・獲得賞金5億3499万円
2014年→27勝・獲得賞金4億8045万円
2015年→30勝・獲得賞金5億5368万円
2016年→28勝・獲得賞金5億0851万円
と、4年続けて2012年の賞金を下回っています。
ですから、今年の戸田君は、「何が何でも2012年の賞金を上回りたい」と考えている筈ですが、実際は、先週までで「11勝・獲得賞金2億9666万円」と、2012年の同じ時期(7月1週目まで)の「14勝・獲得賞金3億3024万円」を下回っていますので、今は、「とにかく賞金の高い特別レースを勝ちたい」と願っている筈です。
こういった中、今週、戸田君は、
1着賞金1820万円の豊明Sにアールブリュット
1着賞金4100万円の七夕賞にソールインパクト
1着賞金2200万円のマリーンSにアメリカンウィナーとデビルズハーツ
1着賞金1500万円の天の川賞にアドマイヤピンク
1着賞金1050万円の織姫賞にゴールデンハープ(開成山特別にも登録)
と、全部で6頭を賞金の高い特別レースに登録してきましたので、どの馬もメイチに仕上げてくる筈ですから、最終追い切りの様子や、その後の馬の気配などを、しっかり確認しなければなりませんね。