「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/06/26
同期に追い付くため
池添学調教師(栗東)

主な管理馬:
メラグラーナ(2017年オーシャンS)

今週の主な登録馬:
デンコウリキ(巴賞)
メラグラーナ(CBC賞)


担当者:調教師情報部 元調教師H

皆さんもよう知っとる通り、池添学君は、親父さんが同じ栗東で厩舎を構えとる池添兼雄君で、一つ上の兄ちゃんが乗り役の池添謙一君ですな。
学君は、中学生の時に、「競馬学校・騎手課程」の試験を受ける準備をしとったんやけど、体が大きくなってしもうたんで、当時、調教師の試験を受けとった兼雄君に相談したら、「その体重やったら乗り役は厳しい。調教師になったらどうや」と言われて、乗り役になるんを諦めたそうですわ。
けど、それがきっかけで、調教師になると決めた学君は、高校から馬術を始めて、それからメキメキ上達して、馬術の推薦で入った明治大学では、馬術部の主将に選ばれたほど、馬乗りが達者ですな。
その後は、2005年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の5月から親父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやって経験を積んで、2014年に33歳っちゅう若さで調教師の試験に受かって、一昨年、自分の厩舎を開業しとります。
でもって、その年にいきなり21勝もして、「2億5070万円」の賞金を稼いどったし、去年も21勝して、一昨年より1億円以上も多い「3億5327万円」を稼いどりますから、ホンマに大したもんですわ。
そんで今年は、メラグラーナを使ったオーシャンSで初めての重賞勝ちを飾っとるし、先週までの成績が「12勝・獲得賞金2億5189万円」と、去年のペースを大きく上回っとりますな。
せやけどワシは、「学君が、先週までの成績に満足しとらん」と見とるんや。
っちゅうのも、学君と同じ時期に開業した調教師は全部で6人おるんやけど、その内、松下武士君は、一昨年、オースミムーンを使った東京ジャンプSと阪神ジャンプSを勝っとって、今年は、カラクレナイを使ったフィリーズレビューで3つ目の重賞勝ちを飾っとるし、中舘英二君は、去年、ビービーバーレルを使ったフェアリーSを勝っとって、今年は、コウソクストレートを使ったファルコンSで、2つ目の重賞勝ちを飾っとるんやから。
もちろん、まだ重賞を1つしか勝てとらん学君は、「この二人に追い付きたい」と考えとるでしょうな。
でもって、学君の厩舎には、今、オープン馬がメラグラーナとボンセルヴィーソの2頭しかおらんのやけど、今週は、その内の1頭のメラグラーナを1着賞金が3900万円のCBC賞に登録してきたんやから、勝負を懸けてくるんは間違いないやろな。
それに学君は、今週、オープンの巴賞にデンコウリキを登録しとって、この馬はまだ準オープンやけど、ここを勝って本賞金を加算できれば、この先の重賞に使いやすくなるんで、もちろん、この馬もメイチに仕上げる筈やから、最後の最後まで、目が離せませんな。


2017/06/26
悪い流れを変えるために
松永昌博調教師(栗東)

主な管理馬:
モルトベーネ(2017年アンタレスS)
ノボリディアーナ(2015年府中牝馬S)
ウインバリアシオン(2014年日経賞など)
エイシンアポロン(2011年マイルCSなど)


今週の主な登録馬:
オースミチャド(テレビユー福島賞)
ラインスピリット(CBC賞)


担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよう知っとると思いますけど、松永昌博先生は、乗り役やった時に、バンブーメモリーで勝った1989年のスワンSや、オースミシャダイで勝った1990年の阪神大賞典や、ナイスネイチャで勝った1991年の京都新聞杯と鳴尾記念など、2002年に引退するまで、重賞を23勝しとって、全部で544勝しとりましたな。
ちなみに、先生とワシは、ホンマに長い付き合いで、先生がまだ乗り役やった頃には、栗東トレセンの「鹿児島県人会」の花見で一緒に酒を飲んだりしたもんですわ。
乗り役を引退した後の松永先生は、義理の親父さんの松永善晴厩舎で調教助手をやって経験を積んで、2005年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しとります。
最初の年は、「7勝・獲得賞金1億1276万円」っちゅう成績やったけど、次の年には、「19勝・獲得賞金2億8293万円」と大きく成績を伸ばしとって、2008年は「26勝」、2009年は「25勝」、2010年は「25勝」、2011年は「22勝」と、ずっと「20勝以上」をキープしとりました。
そん中でも2011年は、エイシンアポロンを使ったマイルCSで初めてGIを勝つなど、重賞を4勝して、今までで一番多い「8億0717万円」の賞金を稼いどったんやから、先生にとってホンマにエエ年やったんでしょうな。
そんで2013年は、「33勝」っちゅう、今までで一番の勝ち星を上げて、「6億0460万円」の賞金を稼いどりましたけど、その後は、
2014年→「21勝・獲得賞金4億9695万円」
2015年→「19勝・獲得賞金4億5567万円」
2016年→「19勝・獲得賞金4億2464万円」
っちゅう形で、ジリジリ数字が下がっとるんですわ。
せやから、今年の松永先生は、「必ず巻き返したる」と考えとる筈やけど、実際は、モルトベーネでアンタレスSを勝っとるものの、先週までの数字は、「10勝・獲得賞金2億0457万円」と、去年のペースを下回っとるんやから、きっと先生は、「とにかく今の悪い流れを変えなアカン」と考えとる筈や。
そんで今週は、1着賞金が1820万円のテレビユー福島賞にオースミチャド、3900万円のCBC賞にラインスピリットと、賞金の高い特別レースに2頭を登録してきましたんで、どっちもメイチに仕上げてくるでしょうな。


2017/06/26
1億円以上も少なかったため
菊川正達調教師(美浦)

主な管理馬:
コマノインパルス(2017年京成杯)
スイートサルサ(2015年福島牝馬S)
コスモヘレノス(2010年ステイヤーズS)


今週の主な登録馬:
タイムトリップ(CBC賞)
ジェイラー(さくらんぼ特別)


担当者:調教師情報部 小西聖一

皆さんもよく知っていると思いますが、菊川正達(まさたつ)先生は、メジロティターン(1982年の天皇賞・秋など重賞3勝)などでお馴染みの尾形盛次厩舎から、1982年に乗り役としてデビューしました。
1988年には、盛次先生の息子さんの充弘先生の厩舎に移って、1998年には柴崎勇先生の厩舎に移って、その年に乗り役を引退しています。
乗り役時代の菊川先生は、通算63勝という成績でしたね。
それから菊川先生は、柴崎厩舎の調教助手になって、2000年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は3勝、2年目は7勝という結果でしたが、3年目に10勝を上げると、その後は、勝ち星を毎年2ケタに乗せていて、2006年には、開業してから一番多い24勝を上げて、3億2580万円の賞金を稼いでいましたし、2010年には、コスモヘレノスを使ったステイヤーズSで、乗り役時代には縁がなかった重賞を初めて勝っています。
そして、2014年までの菊川厩舎は、
2011年→獲得賞金2億3205万円(13勝)
2012年→獲得賞金2億1312万円(13勝)
2013年→獲得賞金3億1466万円(14勝)
2014年→獲得賞金3億3704万円(22勝)
という成績を残していて、この中で、2014年は開業してから一番の賞金を稼いでいました。
でも、一昨年と去年は、
2015年→獲得賞金2億3720万円(10勝)
2016年→獲得賞金2億3878万円(16勝)
と書けば分かる通りで、2014年と比べると賞金が1億円以上も少なかったため、今年の菊川先生は、「必ず巻き返したい」と強く願っているのでしょうし、実際、コマノインパルスで京成杯を勝つなど、先週までに稼いだ賞金が、「1億6786万円」(6勝)というもので、去年の同じ時期(6月まで)の「1億0361万円」(7勝)を大きく上回っていますね。
ただ、このままのペースですと、今までで一番だった2014年の賞金に届きませんし、勝ち星も半分以下になってしまいますから、きっと、今の菊川先生は、「賞金の高い特別レースをできるだけ多く勝ちたい」と思っているのでしょう。
それに、今年、「3859万円」を稼いでいたコマノインパルスが、皐月賞の後、右前脚に繋靱帯炎を発症して、しばらくレースに使えなくなってしまったので、今の菊川先生は、「コマノインパルスの分を他の馬で稼がなければ」と考えている筈です。
そんな中、今週は、1着賞金が3900万円のCBC賞にタイムトリップ、1820万円のさくらんぼ特別にジェイラーと、計2頭を賞金の高い特別レースに登録していますので、どちらもメイチに仕上げてくるでしょうね。


2017/06/26
「このままではアカン」と思っとる筈ですわ
安田隆行調教師(栗東)

主な管理馬:
ジューヌエコール(2017年函館スプリントSなど)
モンドキャンノ(2016年京王杯2歳S)
ロードカナロア(2013年安田記念など)
カレンチャン(2012年高松宮記念など)
トランセンド(2011年ジャパンCダートなど)


今週の主な登録馬:
アングライフェン(巴賞)
オメガヴェンデッタ(CBC賞)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

安田隆行君が、1991年に皐月賞とダービーをトウカイテイオーで勝つなど、乗り役時代に通算680勝を上げて、引退した次の年の1995年に厩舎を開業しとるんは、ワシが改めて説明せんでも、皆さんがよう知っとるやろ。
今年で開業23年目を迎えた彼の厩舎は、2010年までに勝った重賞は8つやったけど、その後は、
2011年→重賞11勝を含む43勝・獲得賞金12億8497万円
2012年→重賞3勝を含む46勝・獲得賞金9億7907万円
2013年→重賞6勝を含む44勝・獲得賞金11億9911万円
っちゅう素晴らしい数字を残しとって、この間には、2013年の高松宮記念とスプリンターズSなどを勝ったロードカナロアと、2011年のジャパンCダートなどを勝ったトランセンドと、2011年スプリンターズSと2012年の高松宮記念などを勝ったカレンチャンっちゅう、3頭のGI馬を育てとりましたな。
ちなみに安田君は、2004年に自分の厩舎からデビューした川田将雅君を立派な乗り役に育てとるし、安田厩舎で調教助手をやっとる次男の翔伍君と高柳大輔君が、去年の調教師試験に受かっとるように、馬だけやなくて、弟子もしっかり育てとるんやから、ホンマに大したもんや。
ただ、安田厩舎を支えとったロードカナロアとカレンチャンとトランセンドが引退してからは、「厩舎の大黒柱」と言えるような馬が出てきとらんので、去年までの3年間は、
2014年→40勝・獲得賞金6億9333万円(重賞1勝)
2015年→36勝・獲得賞金7億6890万円(重賞0勝)
2016年→35勝・獲得賞金6億4006万円(重賞2勝)
と、2011年から2013年までと比べて大きく賞金が減っとるんで、今の安田君は、「このままではアカン」と思っとる筈ですわ。
せやけど、今年は、ジューヌエコールで函館スプリントSを勝っとるものの、先週までの成績は「17勝・獲得賞金3億2581万円」と、去年のペースを下回っとるんで、ワシが彼やったら、間違いなく「賞金の高い特別レースを勝ってとにかく稼ぎたい」と考えますわ。
そんな中、今週は、1着賞金が2400万円の巴賞にアングライフェン、3900万円のCBC賞にオメガヴェンデッタの2頭を特別レースに登録してきたんで、実際に安田君がどう仕上げてくるんか、これからの動きを、最後の最後までキッチリ確認せなアカンやろな。