「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/05/22
「勝ち星も1位に」と考えとる筈や
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
ラブリーデイ(2015年天皇賞・秋)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)

今週の主な登録馬:
アルアイン(ダービー)
サトノアーサー(ダービー)
サトノクロニクル(ダービー・白百合S)
ペルシアンナイト(ダービー)
ジークカイザー(むらさき賞)

担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるように、池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子さんで、泰郎さんと言えば、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンなどでGIを18勝もして、それを入れて重賞70勝、通算845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスなどを育てた浅見国一さんの厩舎で厩務員になると、12月には調教助手になって、1994年の6月から、泰郎さんの厩舎に移ったんですわ。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年の凱旋門賞を勝ったワークフォースなど、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎と、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクなど、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎で、1995年から2年くらい武者修行をしとったんですわ。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて全国リーディング1位になっとりましたな。
しかも2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8601万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1699万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
2012年の泰寿君は、今までで一番の57勝を上げて、2回目の調教師リーディングになったんやけど、稼いだ賞金は、前の年より5億円以上も少ない「18億3620万円」やったんですわ。
それに、去年までの4年間は、
2013年→「48勝・獲得賞金14億2626万円」(リーディング4位)
2014年→「49勝・獲得賞金14億5955万円」(リーディング4位)
2015年→「49勝・獲得賞金18億6960万円」(リーディング2位)
2016年→「45勝・獲得賞金17億4666万円」(リーディング3位)
っちゅうように、ずっと2011年の賞金を下回っとりました。
せやから、今年の泰寿君は、「2011年の数字を超えたい」、「リーディング1位になりたい」と考えとる筈で、実際、先週までに、ペルシアンナイトを使ったアーリントンC、サトノダイヤモンドを使った阪神大賞典、アルアインを使った毎日杯と皐月賞、ミッキークイーンを使った阪神牝馬Sと、重賞を5つ勝っとって、「27勝・獲得賞金7億5941万円」っちゅう成績なんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
ただ、リーディング1位の角居勝彦君が、「31勝・獲得賞金5億5607万円」っちゅう成績で、泰寿君は、賞金やと、「2億0334万円の差」を付けて1位になっとるんやけど、勝ち星は、「4勝の差」を付けられて2位なんやから、先週までの成績に満足せんで、今は、「これからたくさん勝って、角居厩舎との差を詰めたい」と考えとるやろうな。
そんで今週は、1着賞金が2億円のダービーにアルアインとサトノアーサーとサトノクルーロニクルとペルシアンナイト、1820万円のむらさき賞にジークカイザーと、特別レースに5頭を登録しとるんで、泰寿君が、どの馬も全力で仕上げてくる筈ですわ。

2017/05/22
一昨年の賞金を上回るために
菊沢隆徳調教師(美浦)

主な管理馬:
アエロリット(2017年NHKマイルC)
ウキヨノカゼ(2015年キーンランドCなど)
オープンガーデン(2011年阪神スプリングJ)

今週の主な登録馬:
ダイワキャグニー(ダービー)

担当者:調教師情報部 山田要一

知っている方も多いと思いますが、菊沢隆徳君は、1985年に競馬学校の騎手課程に入って、柄崎義信厩舎(1983年の朝日杯3歳Sの勝ち馬ハーディービジョンなどを管理)から、1988年に乗り役としてデビューしていました。
乗り役としての彼は、1999年の目黒記念をローゼンカバリーで勝つなど、2010年に引退するまで全部で639勝(重賞10勝)を上げていて、その勝ち馬の中には、コウヨウアイリーンなど、私の厩舎にいた馬も何頭かいますね。
2010年、調教師の試験に受かった菊沢君は、次の年に自分の厩舎を開業して、郷原洋行さんから引き継いだオープンガーデンで阪神スプリングJを勝つなど、1年目から10勝を上げて、1億9474万円の賞金を獲得していました。
その後は、
2012年→17勝・獲得賞金2億3903万円
2013年→20勝・獲得賞金3億3237万円
2014年→26勝・獲得賞金3億6127万円
と順調に成績を伸ばしていて、2013年には、デビュー前から自分で育ててきたウキヨノカゼでクイーンCを勝っています。
一昨年(2015年)の菊沢君は、ウキヨノカゼでキーンランドCを勝つなど、「4億4251万円」という、今までで一番多い賞金を稼いでいました。
ただ、勝ち星は、2014年よりも10勝も少ない「16勝」に留まっていましたね。
そして去年の菊沢君は、「15勝・2億7469万円」という成績を残していましたが、それでも、一昨年と比べたら、賞金が「1億6782万円」も少なかったのですから、今年の菊沢君は、「何が何でも一昨年より賞金を稼ぎたい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってから先週までの成績は、NHKマイルCを勝ったアエロリットや、福島牝馬Sを勝ったウキヨノカゼなどの活躍で、「9勝・獲得賞金2億9196万円」と、過去最高だった一昨年のペースを大きく上回っていますけど、この結果に満足しないで、今週は、ダイワキャグニーを登録しているダービーを、全力で勝ちにくるでしょう。
何故なら、さっき書いた通りで、乗り役としての彼は重賞を10勝、調教師としては重賞を5勝していますし、今年は、NHKマイルCをアエロリットで勝って、乗り役だった頃を通じて「初めてのGI勝ち」を飾っていますけど、まだクラシックは一度も勝てていませんからね。
しかも、ダービーと言えば、乗り役だった頃に、菊沢君は、「1998年にダイワスペリアーで3着」という惜しい結果がありましたけど、その後は、一度も乗る機会がないまま引退しています。
そして今回は、それ以来の、調教師としては初めてのダービー挑戦になる訳ですから、どんな手を使ってでも勝ちにくるでしょうね。

2017/05/22
今週は、差を詰める絶好のチャンスの筈やから
音無秀孝調教師(栗東)

主な管理馬:
ミッキーアイル(2016年マイルCSなど)
オウケンブルースリ(2008年菊花賞など)
ヴィクトリー(2007年皐月賞)

今週の主な登録馬:
アドミラブル(ダービー)
アメリカズカップ(ダービー)
ダンビュライト(ダービー)
レッドアヴァンセ(朱雀S)
レコンダイト(目黒記念)
セネッティ(富嶽賞)
タッチシタイ(富嶽賞)

担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんもよく知っとるように、音無秀孝先生は、1979年から1993年まで乗り役をやっとって、1985年のオークスを、28頭立ての21番人気やったノアノハコブネで勝つなど、引退までに全部で84勝を上げとりましたな。
ちなみに先生は、小さい頃にコックを目指してとって、中学を出てからは、レストランで見習いをやっとったんやけど、そこにおった3年間で競馬が大好きになって、それから乗り役を目指したそうや。
乗り役を引退してからの音無先生は、田中章博厩舎で調教助手をやって、1995年に調教師の試験に受かると、その年の6月に自分の厩舎を開業して、7月には早くも、イナズマタカオーを使った北九州記念で初の重賞勝ちを飾っとりましたな。
それからも、音無厩舎は、順調に勝ち星を増やしとって、オレハマッテルゼを使った2006年の高松宮記念で初めてGIを勝つと、オウケンブルースリを使った2008年の菊花賞、カンパニーを使った2009年の天皇賞・秋とマイルCS、ミッキーアイルを使った2014年のNHKマイルCと去年のマイルCSを勝つなど、今までに、GIを8勝、それを入れて61回も重賞を勝っとります。
そんで音無先生は、2004年に48勝を上げて「10億3187万円」の賞金を稼ぐと、それから2010年まで、ずっと10億円以上を稼いどりました。
そん中でも、2009年は「45勝・獲得賞金15億0487万円」っちゅう成績で、「最多賞金獲得調教師賞」を受賞しとりましたし、2010年は「52勝・獲得賞金11億5654万円」っちゅう成績で、「初めて調教師リーディング1位」になったんやから、乗り役よりも、調教師として馬を育てる方が向いとるんでしょうな。
けど、その後は、
2011年→40勝・獲得賞金9億2030万円
2012年→42勝・獲得賞金6億8735万円
2013年→28勝・獲得賞金5億1970万円
2014年→43勝・獲得賞金9億8375万円
2015年→36勝・獲得賞金9億9976万円
と、ずっと2009年の数字を下回っとったんで、去年の音無先生は、「またリーディング1位になりたい」、「久々に10億円の大台に乗せたい」と考えとった筈ですわ。
そんで去年は、「45勝・獲得賞金11億9466万円」っちゅう成績で、キッチリ10億円以上を稼いだんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
けど、リーディングの順位は、57勝で1位やった矢作芳人厩舎とは「12勝の差」で4位やったし、賞金は、17億4665万円を稼いだ池江泰寿厩舎に「5億5000万円以上の差」を付けられて、こっちも4位やったんですわ。
せやから、音無先生は、「今年こそ、どっちも1位になりたい」と考えとる筈で、実際に、ミッキーロケットを使った日経新春杯、ブラックスピネルを使った東京新聞杯、アメリカズカップを使ったきさらぎ賞、アドミラブルを使った青葉賞と、重賞を4つ勝って、先週までに、「20勝・獲得賞金5億5808万円」っちゅう成績を残しとります。
ただ、先週までの「調教師リーディング」は、1位の角居厩舎に「11勝の差」を付けられて5位やし、獲得賞金は、1位の池江厩舎に「2億0133万円の差」を付けられて3位なんですわ。
せやから、1着賞金が2億円のダービーにアドミラブルとアメリカズカップとダンビュライト、1820万円の朱雀Sにレッドアヴァンセ、5700万円の目黒記念にレコンダイト、1500万円の富嶽賞にセネッティとタッチシタイと、賞金の高い特別レースに7頭も登録しとる今週は、「二人との差を一気に詰めたい」っちゅう思いで、音無先生がどの馬も全力で仕上げてくるでしょうな。

2017/05/22
「ここで一気に稼ぎたい」と考えとる筈ですわ
庄野靖志調教師(栗東)

主な管理馬:
スワーヴリチャード(2017年共同通信杯)
ワイドバッハ(2014年武蔵野S)
ダイシンオレンジ(2011年平安Sなど)

今週の主な登録馬:
スワーヴリチャード(ダービー)
レッドディオーサ(東大路S・薫風S)
スワーヴアーサー(葉山特別)
スパイラルステップ(富嶽賞)

担当者:調教師情報部 元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、庄野靖志君は、1987年の阪神牝馬特別を勝ったシヨノリーガルや、1991年の中日新聞杯を勝ったショウリテンユウなどを生産したことで有名な「庄野牧場」の代表、庄野昭彦さんの次男ですな。
今の「庄野牧場」は、お兄さんの宏志さんが後を継いどるんやけど、元々は庄野君も、お父さんの昭彦さんと同じように牧場の仕事をしようと思っとったそうで、高校を出た後は、日本大学の獣医学部に進学しとりました。
日本大学の獣医学部と言うたら、ダービーを勝ったアイネスフウジンや、天皇賞・秋を勝ったオフサイドトラップなどを育てた加藤修甫さんや、NHKマイルCなどを勝ったタイキフォーチュンや、2002年と2003年の根岸Sを勝って、交流重賞でも大活躍したサウスヴィグラスなどを育てた高橋祥泰君などが出とりますな。
庄野君は、大学を卒業して実家に戻ってから、調教師として、1979年のダービーと1981年の天皇賞・春を勝ったカツラノハイセイコや、1988年の桜花賞を勝ったアラホウトクなどを育てた大叔父の庄野穂積さんに馬のことを教わっとったそうで、そん時に、「将来は調教師になる」と決めたそうですわ。
そんで、1996年に競馬学校の厩務員課程に入ってからは、マーメイドSを勝ったシャイニンレーサーや、ウインターSを勝ったマチカネワラウカドなどを管理しとった高橋隆厩舎で10年ほど調教助手をやって、2006年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
最初の年こそ、使った回数が少なかったんで4勝止まりやったけど、それからは、
2008年→10勝・獲得賞金2億4593万円
2009年→10勝・獲得賞金2億2010万円
2010年→12勝・獲得賞金3億2943万円
2011年→14勝・獲得賞金2億3771万円
2012年→16勝・獲得賞金2億0998万円
2013年→22勝・獲得賞金3億5356万円
と着実に実績を積み重ねとって、ホクトスルタンを使った2008年の目黒記念や、ダイシンオレンジを使った2010年のアンタレスSと2011年の平安Sとか、今までに重賞を6つ勝っとりますな。
で、2014年は、ワイドバッハで武蔵野Sを勝つなど、「30勝・獲得賞金4億9546万円」っちゅう、開業してから一番の成績を残しとりました。
せやけど、一昨年と去年は、
2015年→22勝・獲得賞金4億2838万円
2016年→29勝・獲得賞金4億7629万円
と、2年続けて2014年の賞金を下回わったんやから、今年の庄野君は、「必ず巻き返したい」と考えとるでしょうな。
せやけど、今年に入ってから先週までは、スワーヴリチャードで共同通信杯を勝ったんやけど、他の馬があまり活躍しとらんので、「4勝・獲得賞金1億4029万円」っちゅう、今までの庄野厩舎を知っとるもんやったら、誰でも「物足りん」と思う数字に留まっとるんですわ。
せやから、今の庄野君は、「もっとペースを上げなアカン」と考えとる筈で、
1着賞金2億円のダービー:スワーヴリチャード
1着賞金1820万円の東大路S:レッドディオーサ(薫風Sにも登録)
1着賞金1500万円の葉山特別:スワーヴアーサー
1着賞金1500万円の富嶽賞:スパイラルステップ
と、賞金の高い特別レースに4頭を登録しとる今週は、彼が「ここで一気に稼ぎたい」と考えて、どの馬もメイチに仕上げてくるでしょうな。
そんで庄野君は、今までに重賞を6つ勝っとりますけど、まだGIを勝てとらんので、ダービーのスワーヴリチャードは、「初めてのGI勝ちを飾りたい」っちゅう思いを込めて仕上げてくる筈ですわ。