「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目調教師
2017/04/03
「賞金の高い特別レースを勝ちたい」と考えとる訳は
矢作芳人調教師(栗東)

主な管理馬:
リアルスティール(2016年ドバイターフなど)
ディープブリランテ(2012年ダービーなど)
グランプリボス(2011年NHKマイルCなど)


今週の主な登録馬:
リスグラシュー(桜花賞)
タイセイスターリー(ニュージーランドT)
ナイトバナレット(ニュージーランドT)
センセーション(心斎橋S)
イクラトロ(梅田S)
バシレウスライオン(吾妻小富士賞)
リッパーザウイン(吾妻小富士賞)
トレジャートローヴ(隅田川特別)
レンイングランド(隅田川特別・天王寺特別・米沢特別)
サトノオニキス(桑折特別)
ミッキーロイヤル(ひめさゆり賞)


担当者:調教師情報部  元調教師I

皆さんもよう知っとる通り、矢作芳人君は、毎年、東大に何人も合格者を出しとる開成高校を卒業した後、大学には行かんで競馬の世界に入ると、オーストラリアで馬のことを勉強して、それから菅谷禎高(さだたか)厩舎などで調教助手をやっとりましたな。
矢作君は、厩舎を開業した2005年に15勝を上げて、5年目の2009年には、47勝で調教師リーディング2位になっとりましたし、2013年の7月28日(日)には、「今までで2番目の早さ」でJRA通算300勝を達成しとりました。
しかも矢作君は、厩舎の仕事で忙しい中、自分の経験を題材にした、「開成調教師」、「開成調教師の仕事」っちゅう2冊の本を出しとって、スポーツ紙のコラムも書いとるんやから、物書きの才能もあるんでしょうな。
そんで矢作君は、「管理馬をできる限り多くのレースに出して、馬主さんにたくさん賞金を稼いでもらいたい」っちゅう考えなんで、毎年のように「出走回数1位」を記録しとるんですわ。
実際、去年は「511戦」もしとるし、2番目に多い音無秀孝厩舎が「398戦」なんやから、飛び抜けて多いんがよう分かるやろ。
で、皆さんも知っとるように、2014年の矢作君は、54勝で念願の調教師リーディングになりましたな。
もちろん、一昨年の矢作君は、2年連続のリーディング1位を狙っとった筈やけど、「41勝・獲得賞金10億1479万円」っちゅう数字で、リーディング5位に終わっとりましたし、1位やった堀君の成績は、「54勝・獲得賞金15億2485万円」っちゅうもんで、矢作厩舎より、勝ち星が「13」、賞金が「5億1006万円」も多かったんですわ。
せやから、去年の矢作君は、「リーディング1位を奪い返したい」、「もっと賞金を稼ぎたい」と考えとった筈で、実際、今までで一番の「57勝」を上げて1位になったんやから、ワシの見込みは正かったんやろう。
でも、去年は、リアルスティールを使ったドバイターフと、キョウエイギアを使った地方交流G1のジャパンダートダービーを勝っとるんやけど、JRAの重賞は函館2歳Sと新潟ジャンプSとアルテミスSの3つだけで、それが響いたんか、稼いだ賞金は「12億0069万円」と、1番やった池江君の「17億4666万円」より「5億4597万円」も少なかったんで、矢作君は、間違いなく、「今年こそ勝ち星と賞金の両方で1位になりたい」と思っとるでしょうな。
けど、今年に入ってから先週までの矢作厩舎は、「14勝・獲得賞金2億9428万円」っちゅう成績を残しとるものの、「21勝・獲得賞金4億0484万円」っちゅう数字を残して、今、リーディングと賞金で1位になっとる角居厩舎と比べると、勝ち星は、「7勝の差」を付けられて5位やし、賞金は、「1億1056万円の差」を付けられて5位っちゅう成績なんで、ワシが矢作君なら「角居厩舎との差を詰めるために、賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えますわ。
そんで今週は、
1着賞金9200万円の桜花賞→リスグラシュー
同5400万円のニュージーランドT→タイセイスターリーとナイトバナレット
同1820万円の心斎橋S→センセーション
同1820万円の梅田S→イクラトロ
同1500万円の吾妻小富士賞→バシレウスライオンとリッパーザウイン
同1500万円の隅田川特別→トレジャートローヴとレンイングランド(天王寺特別と米沢特別にも登録)
同1050万円の桑折特別→サトノオニキス
同1000万円のひめさゆり賞→ミッキーロイヤル
と、賞金の高い特別レースに11頭も登録してきましたから、矢作君が勝負を懸けてきたんでしょうな。


2017/04/03
勝ち星と賞金のどちらも1位に差を付けられとるんで
池江泰寿調教師(栗東)

主な管理馬:
サトノダイヤモンド(2016年有馬記念など)
ラブリーデイ(2015年天皇賞・秋)
ミッキークイーン(2015年オークスなど)
オルフェーヴル(2011年牡馬三冠など)


今週の主な登録馬:
ミッキークイーン(阪神牝馬S)
ミスエルテ(桜花賞)
クライムメジャー(ニュージーランドT)


担当者:調教師情報部 元調教師Y

皆さんも知っとるように、池江泰寿(やすとし)君は、2011年の2月に調教師を引退した池江泰郎(やすお)さんの息子さんで、泰郎さんと言えば、三冠馬ディープインパクトや、ステイゴールドや、メジロマックイーンなどでGIを18勝もして、それを入れて重賞70勝、通算845勝っちゅう実績を残しとりますな。
泰寿君は、一浪して入った同志社大学の文学部を卒業してから、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月からは、オークスを勝ったケイキロクや、阪神3歳牝馬S(現在の阪神ジュベナイルF)を勝ったヤマニンパラダイスなどを育てた浅見国一さんの厩舎で厩務員になると、12月には調教助手になって、1994年の6月から、泰郎さんの厩舎に移ったんですわ。
ちなみに泰寿君は、1993年のコロネーションCを勝ったオペラハウス、1996年のジャパンCを勝ったシングスピール、2010年の凱旋門賞を勝ったワークフォースなど、強い馬を何頭も育てたイギリスのマイケル・スタウト厩舎や、エーピーインディ、フサイチペガサス、サンデーブレイクなど、日本の馬主さんの持ち馬を管理したことがある、アメリカのニール・ドライスデール厩舎といった海外の厩舎でも経験を積んどります。
そんで、2004年に自分の厩舎を開業した泰寿君は、初めの年は4勝止まりやったけど、2005年は20勝しとって、2008年には51勝もして、初めて全国リーディング1位になっとりましたな。
しかも2011年の泰寿君は、オルフェーヴルで牡馬のクラシックを全部勝って、親父さんと同じ「三冠トレーナー」になっとるし、結局この年は、重賞の11勝を入れて全部で49勝を上げて、「23億8601万円」の賞金を稼いどったんですわ。
これは、2004年に藤沢和雄君が残しとった「23億1699万円」を上回る一番の記録で、これだけの成績を残せたんは、浅見さんや泰郎さんの厩舎や、海外の厩舎で勉強してきた、「馬の仕上げ方」を、自分の厩舎でしっかりと活かせとるからやろうな。
2012年の泰寿君は、今までで一番の57勝を上げて、2回目の調教師リーディングを獲ったんやけど、稼いだ賞金は、前の年より5億円以上も少ない「18億3620万円」になっとりました。
それに、去年までの4年間は、
2013年→「48勝・獲得賞金14億2626万円」(リーディング4位)
2014年→「49勝・獲得賞金14億5955万円」(リーディング4位)
2015年→「49勝・獲得賞金18億6960万円」(リーディング2位)
2016年→「45勝・獲得賞金17億4666万円」(リーディング3位)
っちゅうように、ずっと2011年の賞金を下回っとるんですわ。
せやから、今年の泰寿君は、「2011年の数字を超えたい」、「リーディング1位になりたい」と考えとる筈で、実際、先週までに、ペルシアンナイトを使ったアーリントンC、サトノダイヤモンドを使った阪神大賞典、アルアインを使った毎日杯と、重賞を3つ勝っとって、「16勝・獲得賞金3億6802万円」っちゅう成績なんやから、ワシの見込みは正しかったんやろう。
けど、リーディング1位の角居勝彦君が、「21勝・獲得賞金4億0484万円」っちゅう成績で、勝ち星は、「5勝の差」を付けられて2位やし、賞金は、「3682万円の差」を付けられて3位なんですわ。
そんで今週は、1着賞金5500万円の阪神牝馬Sにミッキークイーン、9200万円の桜花賞にミスエルテ、5400万円のニュージーランドTにクライムメジャーと、重賞に3頭を登録しとるんで、泰寿君が、「1位との差を詰めたい」っちゅう思いで、どの馬も全力で仕上げてくる筈やで。


2017/04/03
「JRAで稼がなアカン」と考えとるんやろう
西浦勝一調教師(栗東) 

主な管理馬:
ホッコータルマエ(2014年チャンピオンズCなど)
カワカミプリンセス(2006年オークスなど)
テイエムオーシャン(2001年桜花賞など)


今週の主な登録馬:
クロコスミア(阪神牝馬S)
ティーハーフ(大阪ーハンブルクC)
アロンザモナ(桜花賞)ベルカプリ(桜花賞)
ライオネルカズマ(ニュージーランドT・ひめさゆり賞)
ブルドッグボス(京葉S)
トシストロング(吾妻小富士賞)
ベルカプリ(忘れな草賞)
ステイザコース(白鷺特別)
メイショウブイダン(心斎橋S)
アルマレイモミ(桑折特別・喜多方特別)


担当者:調教師情報部 鎌田光也

皆さんも知っとると思いますけど、西浦勝一先生の親父さんは、高知競馬で乗り役と調教師をやっとった西浦孫一さんやな。
西浦先生は、中学を卒業してから馬事公苑に入って、1969年に、親父さんと付き合いがあった土門健司先生の厩舎から乗り役としてデビューしとりました。
当時、ワシは松田由太郎先生の厩舎に所属しとって、西浦先生は、松田厩舎の馬によう乗ってくれたもんやし、ワシも、土門先生の馬によう乗せてもろうたんで、そん時から兄弟みたいに付き合っとるんや。
最近も、何度か一緒にゴルフに行ったりとか、色んなところで顔を合わせとります。
乗り役時代の西浦先生は、テルテンリュウに乗った1980年の宝塚記念とか、カツラギエースに乗った1984年のジャパンCとか、ヤエノムテキに乗った1988年の皐月賞とかを勝っとりますし、1996年に調教師の試験に受かって引退するまでに、5つのGIを含む重賞を27回も勝って、通算で635勝っちゅう実績を残しとりましたな。
そんで西浦先生は、定年で引退した布施正先生の後を引き継ぐ形で、1997年に自分の厩舎を開業しとって、今までに、桜花賞や秋華賞とか重賞を5つ勝ったテイエムオーシャンや、オークスと秋華賞を勝ったカワカミプリンセスや、2014年のチャンピオンズCとか、JRAと地方でGIを10回も勝っとるホッコータルマエなど、走る馬を何頭も育てとりますんで、乗り役としてだけやなくて、調教師でも結果を残しとるんやからホンマに大したもんですわ。
で、2013年は、ホッコータルマエが交流重賞を7つも勝ったりして、JRAと地方で「33勝・獲得賞金7億6794万円」っちゅう、開業してから一番の成績やったんで、西浦先生は満足したでしょうな。
けど、去年までの3年間は、JRAと地方交流を合わせて、
2014年→23勝・獲得賞金5億4167万円
2015年→26勝・獲得賞金6億4633万円
2016年→24勝・獲得賞金5億9398万円
っちゅう成績で、3年続けて2013年より賞金が1億円以上も少なかったんやから、今年の西浦先生は、「必ず巻き返したい」と考えとる筈なんや。
そんで、西浦厩舎は、先々週までの成績が「14勝・獲得賞金1億9009万円」で、リーディングは6位なんやけど、ワシは先生がこの数字に満足せんで、これからも全力を注いでくると見とるんですわ。
何せ、2012年にデビューしてから、
2012年→1億2531万円
2013年→4億0658万円(その内の3億2435万円が地方)
2014年→2億7357万円(その内の1億2720万円が地方)
2015年→1億7340万円(その内の1億6400万円が地方)
2016年→9985万円(全て地方)
と、毎年、かなり稼いでくれとったホッコータルマエが、去年の暮れに引退しとるんで。
せやから、今の西浦先生は、「この馬が抜けた穴を埋めたい」っちゅう思いやろうし、今年は、地方で一回も走らせてないんで、「JRAで稼がなアカン」とも考えとるんでしょうな。
そんで今週は、
1着賞金が5500万円の阪神牝馬S→クロコスミア
1着賞金が2300万円の大阪ーハンブルクC→ティーハーフ
1着賞金が9200万円の桜花賞→アロンザモナとベルカプリ
1着賞金が5400万円のニュージーランドT→ライオネルカズマ(ひめさゆり賞にも登録)
1着賞金が2200万円の京葉S→ブルドッグボス
など、特別レースに全部で11頭を登録しとるんで、西浦先生が勝負に出てきたんやろう。


2017/04/03
物足りん数字が続いとるんで
橋田満調教師(栗東)

主な管理馬:
サイレンススズカ(1998年宝塚記念)
アドマイヤベガ(1999年ダービー)
アドマイヤグルーヴ(2003年エリザベス女王杯など)
スズカマンボ(2005年天皇賞・春)


今週の主な登録馬:
ディアドラ(桜花賞)
スズカメジャー(ニュージーランドT)
スズカファイン(喜多方特別)


担当者:調教師情報部 元調教師S

皆さんも知っとるやろうけど、橋田満君の親父さんは、1973年の天皇賞・春を勝ったタイテエムなどでお馴染みで、調教師やった俊三さんですな。
橋田君は、東海大学の海洋学部水産学科を卒業してから、1975年からは俊三さんの厩舎で、1978年からは、須貝尚介君の親父さんの彦三さんの厩舎などで調教助手をやって経験を積んで、1983年に調教師の試験に受かって、1985年に自分の厩舎を開業しとります。
そんで、3年目やった1987年に、ポットナポレオンを使った小倉3歳S(現在の小倉2歳S)で初めて重賞を勝つと、パッシングショットを使った1990年のマイルCSで初めてGIを勝って、その後も、サイレンススズカを使った1998年の宝塚記念や、アドマイヤベガを使った1999年のダービーや、スズカマンボを使った2005年の天皇賞・春や、アドマイヤグルーヴを使った2003年と2004年のエリザベス女王杯など、先週までに重賞を53勝(GIレースは10勝)、全部で655勝っちゅう立派な成績を残しとるんや。
しかも彼は、2012年の3月から2014年の2月まで、調教師会の会長をやっとったし、去年の3月からまた会長になっとって、この仕事をこなしながら、調教師としても、これだけええ成績を残しとるですわ。
でもって、橋田君の厩舎で調教助手をやっとった中内田充正君は、先週までの調教師リーディングで3位になっとるように、弟子もしっかり育てとるんやからホンマに大したもんですな。
2013年の橋田君は、31勝して、「6億4400万円」の賞金を稼いどしましたけど、それからは、
2014年→16勝・獲得賞金3億9710万円
2015年→14勝・獲得賞金3億9902万円
2016年→9勝・獲得賞金2億5271万円
と書けば、物足りん数字が続いとるんがよう分かるやろう。
せやから、今年の橋田君は、「必ず巻き返したい」と考えとる筈なんで、特別レースに、
1着賞金9200万円の桜花賞→ディアドラ
1着賞金5400万円のニュージーランドT→スズカメジャー
1着賞金1050万円の喜多方特別→スズカファイン
っちゅう形で3頭を登録しとる今週は、彼がどの馬もメイチに仕上げてくる筈やで。