「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2022/12/05
川崎製鉄の柔道部で監督兼選手として活躍しておりました
了徳寺健二氏

本業: 学校法人了徳寺大学 理事長兼学長

今週の主な登録馬:
サンティーテソーロ(阪神ジュベナイルF)
ミシシッピテソーロ(阪神ジュベナイルF)
オーロラテソーロ(カペラS)

担当者:馬主情報部 馬主M

了徳寺健二オーナーは、「学校法人了徳寺大学」(千葉県浦安市明海)の理事長兼学長を務めており、昨年の8月までは、「学校法人了徳寺学園」(東京都墨田区両国)の理事長も務めておりました。

鹿児島県出身のオーナーは、高校卒業後、川崎製鉄(現在のJFEスチール)へ入社し、柔道部の監督兼選手として活躍しておりましたが、「オリンピックや国際大会で活躍する選手を育てたい」という夢を抱いていたため、同社を退職し、まずは、選手育成の資金を得るために事業を興すことを考えたそうです。

そしてオーナーは、専門的な知識を得るため、5年間、専門学校で学び、接骨院の多店舗展開などの事業で成功を収め、その後は、2000年に「学校法人了徳寺学園」を設立し、「了徳寺学園医療専門学校」、「了徳寺学園リハビリテーション専門学校」を開学すると、2006年には、「了徳寺大学」を開学するなど、夢の実現に向けて、順調に事業を拡大しております。

2011年には、それまでの活動が認められ、千葉県柔道連盟の会長に就任し、2014年からは、同連盟の名誉会長を務めている上、昨年の東京オリンピックでは、「了徳寺大学職員柔道部」に所属しているウルフ・アロン選手が、柔道の男子100キロ級で金メダルを獲得しておりますので、非常に多くの方が、了徳寺オーナーのことを「尊敬すべき人物」と考えている筈です。

なお、馬主としての了徳寺オーナーは、2015年に馬を走らせ始め、これまでに200頭以上を所有しており、2019年までの5年間は、

2015年→3勝・獲得賞金2665万円
2016年→5勝・獲得賞金8043万円
2017年→10勝・獲得賞金1億7430万円
2018年→20勝・獲得賞金2億9551万円
2019年→28勝・獲得賞金3億8685万円

という形で順調に勝利数と獲得賞金を伸ばしており、2016年には、リエノテソーロを出走させたエーデルワイス賞で初の重賞勝ちを飾ると、同馬で地方交流G1の全日本2歳優駿も制しております。

その後の2年間は、

2020年→26勝・獲得賞金4億0415万円
2021年→27勝・獲得賞金4億6919万円

と、勝利数こそ2019年を下回ってしまったものの、賞金は引き続き「右肩上がり」となっておりました。

ただ、今年は先週までが「21勝・獲得賞金3億7416万円」という成績であり、昨年の数字を上回れるかどうかが微妙な状況となっておりますので、現在の了徳寺オーナーは、「年末までに可能な限り多く勝ちたい」と考えている筈です。

そういった中、今週は、1着賞金6500万円(馬主の取り分は8割の5200万円)の阪神ジュベナイルFにサンティーテソーロとミシシッピテソーロ、1着賞金3800万円(同3040万円)のカペラSにオーロラテソーロと、重賞レースに3頭を登録しておりますので、私が了徳寺オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎サイドに対して、渾身の勝負仕上げを依頼します。

また、オーナーは、先述した通り、リエノテソーロで地方交流G1を制しておりますが、JRAではまだ重賞を勝てておりませんので、今週の重賞レースに登録している3頭には、その点に絡む思惑も込められているのでしょう。

2022/12/05
北海道に加えて、千葉県の市原市にも牧場があります
ミルファーム

本業: 競走馬の生産と育成

今週の主な登録馬:
キタウイング(阪神ジュベナイルF)
デイドリームビーチ(黒松賞)

担当者:馬主情報部 育成牧場長G

浦河にある「ミルファーム」は、できたのが1996年という、どちらかと言えば新しい牧場で、浦河の中心部からですと、国道235号を荻伏の方に向かって進んで、「エネオス」のガソリンスタンドがあるT字路を右に曲がって、それから2キロくらい走ると右側に見えてきます。

代表の清水敏(さとし)さんは、1988年に慶応大学法学部の法律学科を卒業した後、「野村証券」の岐阜支店や大阪支店の事業法人部で働いて、そこを辞めた後は、1994年から3年ほど「ビッグレッドファーム」で働いて、それから「ミルファーム」を立ち上げたという、牧場主としては珍しい経歴の持ち主で、今は、牧場を切り盛りしながら、「JAひだか東」の理事と、「福島馬主協会」の理事もやっていますから、周りから頼りにされているのでしょう。

今の「ミルファーム」は、浦河に「本場」と「オーシャンビューファーム」を、千葉県の市原市に「ミルファーム千葉」を構えていて、今までに300頭以上を生産しています。

この中で代表的な存在と言えば、2000年の中日スポーツ賞4歳S(現在のファルコンS)を勝ったユーワファルコンの名前が挙げられるでしょう。

確か、2003年にJRAの馬主資格を持つ「オーナーブリーダー」になった「ミルファーム」は、2012年に「12勝・獲得賞金1億6172万円」という成績を残すと、それからは毎年2ケタの勝ち星を上げていて、一昨年は、「19勝・獲得賞金3億6431万円」という好成績を残していました。

でも、去年は「14勝・獲得賞金3億1001万円」という成績で、一昨年の数字を大きく下回ってしまいましたから、今年は、「ミルファーム」の関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。

実際、今年は、ビリーバーを使ったアイビスSDで、持ち馬では初めての重賞勝ちを飾っていますし、その他にも、キタウイングで新潟2歳Sを勝つなど、先週までに15勝を上げて、稼いだ賞金は「3億9826万円」と、もうキャリアハイの数字になっているんですよ。

もちろん、今は「ミルファーム」の関係者全員が、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

こういった中、今週は、1着賞金6500万円(馬主の取り分は8割の5200万円)の阪神ジュベナイルFにキタウイングなど、賞金の高い特別レースに2頭を登録していますので、私が関係者でしたら、それぞれを預けている厩舎に対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げをお願いするのは間違いありません。

2022/12/05
津軽海峡を一望できる最高のロケーションに…
河内孝夫氏

本業: 株式会社湯の川プリンスホテル 元代表取締役社長

今週の主な登録馬:
クロジシジョー(カペラS)
ハコダテブショウ(カペラS)

担当者:馬主情報部 馬主S

河内孝夫オーナーは、「株式会社湯の川プリンスホテル」の代表取締役社長を、2016年の2月まで務めておりました。

現在は、ご子息の昌貴氏が代表取締役社長を務めております。

函館競馬場近くの海岸沿いにあり、350年以上の歴史を誇る「湯の川温泉」は、北海道を代表する温泉地として広く知られており、同社が経営している「湯の川プリンスホテル渚亭」は、津軽海峡を一望できる最高のロケーションに立つホテルです。

この「湯の川プリンスホテル渚亭」は、全部で客室が185室あり、その内、温泉露天風呂付きの部屋は、「日本最多の115室」を誇っており、タクシーであれば、「函館空港」から5分、「JR函館駅」から15分というアクセスの良さも、人気を集めている要因の一つなのでしょう。

また、「株式会社湯の川プリンスホテル」は、この「渚亭」に加えて、函館空港の近くにある「湯の川リバーサイドホテル」や、文字通り、人気のリゾート地・ニセコにある「湯元ニセコプリンスホテルひらふ亭」など、複数の旅館やホテルを経営しており、私が聞いた話によれば、これらはいずれも利用者の評判が非常に良いそうですから、同社の代表取締役社長を長年に渡って務めていた河内オーナーは、間違いなく周囲から厚い信頼を寄せられている筈です。

そしてJRA馬主としての河内オーナーは、既にキャリアが50年を超えている大ベテランであり、2019年から、「函館馬主協会」の会長を務めております。

オーナーは、これまでに200頭近くを所有しており、その中の代表的な存在としては、2006年のエプソムCや新潟記念などを制し、「1億8041万円」の賞金を獲得したトップガンジョーが挙げられるでしょう。

2005年の河内オーナーは、トップガンジョーの活躍などにより、過去最高の「9勝・獲得賞金1億7883万円」という成績を残しておりました。

しかし、その後は伸び悩んでおり、昨年までの5年間も、

2017年→1勝・獲得賞金2505万円
2018年→4勝・獲得賞金4452万円
2019年→3勝・獲得賞金5965万円
2020年→4勝・獲得賞金7997万円
2021年→3勝・獲得賞金3310万円

と記せば分かる通り、物足りない数字に留まっておりましたので、今年を迎えるにあたり、河内オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。

実際、今年は、先週までに「8勝・獲得賞金1億3699万円」という成績を残し、既に昨年の数字を大きく上回っております。

もちろん、現在のオーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。

そして今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のカペラSにクロジシジョーとハコダテブショウを登録しておりますので、私が河内オーナーあれば、前者を預けている岡田先生と、後者を預けている相沢先生に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを指示します。

2022/12/05
藤原紀香さんがTBSのドラマでオーナーの役を演じていましたわね
寺田千代乃氏

本業: アート引越センター株式会社 名誉会長

今週の主な登録馬:
マテンロウレオ(中日新聞杯)

担当者:馬主情報部 馬主H

寺田千代乃オーナーは、少し前まで、「アートコーポレーション株式会社」の代表取締役社長を務めていましたが、2019年の12月20日(金)に、オーナーのご長男で、副社長を務めていた寺田政登(まさと)氏が社長に就任したことにより、現在の役職は名誉会長ですわね。

1968年、「寺田運輸」として創業された同社は、1976年、社内に「アート引越センター事業部」を設置して、次の年にその事業部を「アート引越センター株式会社」として独立させていましたの。

それからは、「あなたの町の0123」という覚えやすいメロディが流れるテレビやラジオのCMや、イメージキャラクターに「ドラえもん」を起用するなどの広告戦略で、子供からお年寄りまで幅広い層に認知されるようになりましたわね。

1990年、「アートコーポレーション株式会社」に名称を変更した同社は、

■商業輸送を手掛けている「アートバンライン株式会社」(大阪府大阪市)
■マンションや戸建ての分譲を手掛けている「アートプランニング株式会社」(大阪府大阪市)
■家電製品や輸入車の販売を手掛けている「アートプラス株式会社」(大阪府大阪市)
■保育施設の運営を手掛けている「アートチャイルドケア株式会社」(東京都品川区)

といった系列企業を有していて、今年の1月1日(土)には、1990年まで使用していた「アート引越センター株式会社」に社名を戻していますの。

そして2021年9月期の決算は、「連結売上高1235億4500万円」、「連結経常利益80億8600万円」という素晴らしい数字でしたし、現在はグループ全体で3800名以上の従業員を雇用していますので、同社を創業から一代で大きく成長させた寺田オーナーのことは、多くの方が、「尊敬すべき優秀な経営者」と認めているのでしょうし、2003年には、寺田オーナーの半生をモデルに、「おしどり夫婦が引越業で成功をつかむストーリー」を描いた、「あなたの人生お運びします」という、藤原紀香さんが主演のテレビドラマが、TBS系列で放送されていましたわね。

馬主としての寺田オーナーは、確か1997年からJRAで馬を走らせていて、過去の代表的な存在としては、2007年のマーメイドSを制したディアチャンスや、2018年の京都牝馬Sと阪神牝馬SとターコイズSを制したミスパンテールなどが挙げられますわ。

2018年の寺田オーナーは、ミスパンテールの活躍などによって、「11勝・獲得賞金3億1734万円」という過去最高の成績を残していましたし、2019年も、リオンリオンで青葉賞とセントライト記念、マイスタイルで函館記念を制するなど、8勝を上げて、2018年の次に多い、「2億8486万円」の賞金を獲得していましたの。

でも、その後の2年間は、獲得賞金が、

2020年→9801万円
2021年→1億7098万円

と書けば分かる通り、2018年と2019年の数字を大きく下回ってしまいましたから、今年のオーナーは、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょうし、実際、今年は、マテンロウオリオンでシンザン記念を、マテンロウレオできさらぎ賞を制するなど、先週までに10勝を上げて、獲得賞金は「2億9472万円」と、もう昨年を大きく上回っていますわ。

もちろん、現在の寺田オーナーは、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。

それに、寺田オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多くて、今年も、

7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」:5頭を1億9140万円で落札
7月26日(火)~27日(水)の「HBAセレクションセール」:1頭を3300万円で落札

と、計6頭を総額2億2440万円で落札していますの。

当然、現在のオーナーは、「落札資金の回収ペースを早めたい」とも考えているのでしょうね。

そういった中、今週は、1着賞金4300万円(馬主の取り分は8割の3440万円)の中日新聞杯にマテンロウレオを登録していますので、私が寺田オーナーであれば、この馬を預けている昆先生に対して、メイチの勝負仕上げをお願いしますわ。