「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2019/06/10
新冠にある育成施設の代表です
北所直人(きたじょ・なおと)氏

本業: 有限会社キタジョファーム 代表

今週の主な登録馬:
ペイシャフェリシタ(函館スプリントS)
ペイシャエヴァー(箕面特別)
ペイシャリサ(木古内特別)


担当者:馬主情報部 育成牧場長G

皆さんもよく知っていると思いますが、北所直人(きたじょ・なおと)オーナーは、新冠にある育成施設・「有限会社キタジョファーム」の代表ですね。
高速の「日高門別IC」からですと、国道235号を東に走って、「厚賀町」の信号を左に曲がって、それから7キロほど走ると右側に見えてくる「キタジョファーム」は、1980年にできた育成牧場で、最初は「500mのダートコースと15の馬房」という設備でしたが、1995年に「500坪の屋内調教場」を完成させて、2001年には「屋根付きで長さが600mの坂路コース」を完成させるなど、順調に規模を大きくしていました。
2003年の8月には、「台風10号」が直撃して、「屋根付きの坂路コース」がほとんど壊れてしまうなど、大きな被害を受けましたが、昔から付き合いのあった馬主さん達や銀行からの支援を受けて、台風から2ヶ月後には、もう坂路コースを復旧させていましたね。
それからも、2004年には「550mのウッドチップコース」を、2006年には「800mのトラックコース」を新しく作って、2010年には「トレッドミル」を導入しているんですよ。
しかも、2012年には「800mのトラックコース」の屋根を完成させて、天気が悪い時でも調教ができるようになりましたし、2016年には女子寮を完成させるなど、どんどん規模を大きくしていますから、北所オーナーが代表をやっている「キタジョファーム」に、馬主さん達は安心して馬を預けているのでしょう。
ちなみに、ここの育成馬で、私が真っ先に思いつくのは、2015年と2016年のJBCレディスクラシックなど、交流重賞を7勝したホワイトフーガですね。
北所オーナーがJRAの馬主資格を取ったのは、確か1986年で、それから今までに200頭以上を持っていて、一昨年は、今までで一番の「15勝・獲得賞金2億4236万円」という成績を残していました。
ただ、去年は「10勝・獲得賞金1億9048万円」と、勝ち星と賞金のどちらも一昨年を下回ってしまいましたので、今年のオーナーは、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
でも、先週までの成績は、「5勝・獲得賞金7608万円」というもので、去年の同じ時期(6月2週目まで)の「3勝・獲得賞金9115万円」と比べて、勝ち星は上回っているものの、賞金は下回っていますから、きっと今は、「もっとペースを上げるために、賞金の高いレースを勝ちたい」と考えているのでしょう。
それに、北所オーナーは、「キタジョファーム」の名義で「競走馬セール」に参加する機会が多くて、去年は、
■「HBAサマープレミアムセール」→1頭を864万円で落札
■「HBAサマーセール」→3頭を計864万円で落札
■「HBAオータムセール」→8頭と計3736万8000円で落札
と、計12頭を総額5464万8000円で落札していました。
(落札金額は全て税込)
もちろん、去年の状況を踏まえると、オーナーは、今年の「競走馬セール」にも参加する筈ですから、「落札資金を稼いでおきたい」とも考えている筈です。
そういう中で、今週は、1着賞金が3900万円の函館スプリントSにペイシャフェリシタ、1500万円の箕面特別にペイシャエヴァー、1050万円の木古内特別にペイシャリサと、全部で3頭を特別レースに登録していますので、北所オーナーが、それぞれの厩舎に対して、メイチの勝負仕上げをお願いしている可能性が高いと私は見ています。


2019/06/10
「3316億4800万円」となっておりました
里見治(はじめ)氏(馬主名義は株式会社サトミホースカンパニー)

本業: セガサミーホールディングス株式会社 代表取締役会長CEO

今週の主な登録馬:
サトノグラン(ジューンS)
サトノソルタス(ジューンS)
サトノギャロス(ユニコーンS)
サトノクライム(木古内特別)


担当者:馬主情報部 馬主O

皆様もよくご存知の通り、里見治(はじめ)オーナーは、2016年の3月まで「セガサミーホールディングス株式会社」(東証1部上場)の代表取締役会長兼社長を務めておりましたが、同年の4月1日(土)付けで、長男の治紀(はるき)氏が代表取締役社長COOに就任したことにより、現在の役職は代表取締役会長CEOとなっております。
「住友不動産大崎ガーデンタワー」(東京都品川区西品川)に本社を構えている同社は、パチンコ・パチスロの「北斗の拳シリーズ」などで有名な「サミー株式会社」や、ゲームソフトの開発・販売を手掛け、アミューズメント施設の開発・運営では業界最大手の「株式会社セガ」などを傘下としており、2019年3月期に於けるグループ全体の売上高は、「3316億4800万円」という素晴らしい数字を記録しておりました。
したがって、同社を上記のように成長させた里見オーナーのことは、誰もが「日本経済を牽引する重要人物の一人」と認めているのでしょう。
馬主としては、確か1992年からJRAで馬を走らせ始めて、これまでに250頭以上を所有しており、2016年までの4年間は、
2013年→31勝・獲得賞金6億1314万円
2014年→35勝・獲得賞金7億7958万円
2015年→39勝・獲得賞金9億1041万円
2016年→43勝・獲得賞金15億9004万円
という、「完全に右肩上がり」の成績を残しており、2016年は、勝ち星と賞金のどちらも今までで一番の成績を残しておりました。
しかし、昨年までの2年間は、
2017年→39勝・獲得賞金11億8722万円
2018年→36勝・獲得賞金9億0674万円
という形で数字が伸び悩んでいた上、今年に入ってから先週までの獲得賞金は「2億7703万円」と、昨年の同時期(6月2週目まで)の「5億4211万円」を大幅に下回っておりますので、現在のオーナーは、「賞金の高いレースを多く勝ちたい」と考えているのでしょう。
また、里見オーナーは、「セレクトセール」で高額馬を落札する機会が非常に多く、7月9日(月)~10日(火)に行われた昨年の同セールに於いて、計10頭を総額10億9728万円(税込)で落札しておりました。
ただ、「セレクトセール」が終了してから先週までに獲得した賞金は「6億1749万円」であり、その内、「馬主の取り分」は8割の「4億9399万円」となるため、落札に要した資金を、まだ半分も回収できておりませんので、現在のオーナーは、「落札資金の回収ペースを早めたい」とも考えている筈です。
そういった中、今週は、1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)のジューンSにサトノグランとサトノソルタス、1着賞金3500万円(同2800万円)のユニコーンSにサトノギャロス、1着賞金1050万円(同840万円)の木古内特別にサトノクライムを登録しておりますので、私が里見オーナーであれば、それぞれを預けている厩舎に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。


2019/06/10
創業が大正10年の老舗です
有限会社ヒダカファーム

本業: 生産牧場

今週の主な登録馬:
ヴァニラアイス(ユニコーンS)

担当者:馬主情報部 生産者C

静内の方からですと、国道235号を東に進んで、荻伏郵便局を越えたところにある信号を左に曲がって、それから3キロほど進むと左に見えてくる「ヒダカファーム」は、創業が大正10年(1921年)というかなりの老舗で、今は、近藤聡明さんが代表をやっているんですよ。
ここの生産馬で私がすぐに思い付くのは、1986年の神戸新聞杯と京都新聞杯を勝ったタケノコマヨシや、1993年の京阪杯と高松宮杯(現在の高松宮記念)を勝ったロンシャンボーイや、同じ年の鳴尾記念を勝ったルーブルアクトや、一昨年の根岸Sを勝ったカフジテイクといったところでしょうか。
しかも、「ヒダカファーム」は、生産だけでなく、「軽種馬育成調教センター」(BTC)を使って育成も手掛けていますし、1986年には、多くの生産牧場が設立した「ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン」の立ち上げに参加して、株主になっていますね。
ですから、「ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン」が、「ユニオンオーナーズクラブ」の名前で出資を受け付けている募集馬の中には、毎年、「ヒダカファーム」の生産馬がいて、去年も、「ラブリーバローズの2017」(牝・父カレンブラックヒル)と、「スウィープインの2017」(牡・父プリサイスエンド)の2頭がいたんですよ。
そして「ヒダカファーム」は、確か40年以上も前から、オーナーブリーダーとしてJRAで馬を走らせていますが、一度に所有する頭数が少ないため、あまり多く勝っていませんし、去年までの3年間も、
2016年→1勝・獲得賞金1453万円
2017年→0勝・獲得賞金110万円
2018年→2勝・獲得賞金1900万円
という、誰が見ても物足りない成績が続いています。
それに、今年に入ってから先週までも、「1勝・獲得賞金2286万円」という数字に留まっていますから、今は、代表の近藤さんをはじめとした牧場の関係者全員が、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えている筈です。
しかも、「ヒダカファーム」は、さっき書いた通り、生産馬では何度も重賞を勝っていますけど、持ち馬ではまだ重賞を勝てていませんので、牧場の皆さんは、「そろそろ大きいレースを勝ちたい」とも考えているのでしょう。
そして今週は、1着賞金3500万円(馬主の取り分は8割の2800万円)のユニコーンSにヴァニラアイスを登録していますので、私が牧場の関係者でしたら、この馬を預けている高柳大輔先生に、迷わずメイチの勝負仕上げをお願いする筈です。

2019/06/10
鹿児島の観光を支えております
山元哲二氏

本業: 山元建設興業株式会社、株式会社山元交通 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
ダンツキャッスル(ユニコーンS・青梅特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

皆様もよくご存知の通り、山元哲二オーナーの本業は、JR指宿枕崎線と鹿児島市電の「南鹿児島駅」のすぐ近くにある「山元ビル」を拠点として、名前の通り、主に建設関連の業務を手掛けている「山元建設興業株式会社」と、主にタクシーによる観光案内を手掛けている「株式会社山元交通」の代表取締役社長です。
この2社の内、「山元交通」は、本社ビルを含めて、鹿児島市内に8ヶ所の営業拠点を持ち、観光客や地元の方々の足として、非常に重宝されているそうであり、尚且つ、鹿児島を代表する観光スポットの「桜島」や、温泉地として有名な「指宿(いぶすき)市」や「霧島市」といった、近隣のタクシー観光サービスも提供しておりますので、「地域に欠かせない存在」と言えるでしょう。
更に同社は、スマートフォンやタブレットの専用アプリ・「全国タクシー配車」に、県内で初めて参入していた上、2015年の2月からは、「LINE」の中で提供されているサービス、「LINE・TAXI」にも対応しておりますので、このように、利用客のニーズに素早く対応している山元オーナーは、「時代の変化に敏感な、尊敬すべき経営者」と言える筈です。
そして馬主としての山元オーナーは、キャリアが30年以上に及んでいる大ベテランで、これまでに400頭ほどを所有しており、過去の代表的な存在としては、1995年の宝塚記念を勝ったダンツシアトルや、1998年のシンザン記念とチューリップ賞を勝ったダンツシリウスや、2002年の宝塚記念を勝ったダンツフレームや、2004年のアメリカJCCを勝ったダンツジャッジや、2005年の青葉賞を勝ったダンツキッチョウや、2008年のアーリントンCを勝ったダンツキッスイなどが挙げられます。
2015年のオーナーは、ダンツミュータントを出走させた京都ジャンプSで、7年振りとなる重賞勝ちを飾り、「14勝・獲得賞金2億0337万円」という成績を残していた上、2016年は、ダンツプリウスでニュージーランドTを制するなど、「10勝・獲得賞金2億2156万円」という成績を残しておりました。
しかし、その後の2年間は、
2017年→10勝・獲得賞金1億4121万円
2018年→10勝・獲得賞金1億6333万円
と、物足りない数字に留まってしまった上、今年に入ってから先週までの成績は、「7勝・獲得賞金5900万円」というもので、昨年の同時期(6月2週目まで)の「7勝・獲得賞金9726万円」を下回っているため、現在のオーナーは、危機感を強く抱いている筈です。
また、山元オーナーは、これまで毎年のように多くの「競走馬セール」に参加しており、昨年は、
■5月22日(火)の「HBAトレーニングセール」→1頭を864万円で落札
■7月17日(火)の「HBAセレクションセール」→3頭を4644万円で落札
■8月20日(月)の「HBAサマープレミアムセール」→2頭を1836万円で落札
■8月21日(月)~24日(金)の「HBAサマーセール」→1頭を1080万円で落札
■10月1日(月)~3日(水)の「HBAオータムセール」→3頭を2117万円で落札
と、計10頭を総額1億0541万円で落札していた上、今年は、4月23日(火)に行われた「JRAブリーズアップセール」に於いて、1頭を3672万円で落札しております。
(落札価格は全て税込表記)
当然、これから行われる「競走馬セール」にも参加する可能性が高く、現在は、「落札資金を稼いでおきたい」と考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金3500万円(馬主の取り分は8割の2800万円)のユニコーンSにダンツキャッスル(青梅特別にも登録)を登録しておりますので、私が山元オーナーであれば、同馬を預けている谷先生に対して、メイチの勝負仕上げを指示するのは間違いありません。