「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2018/06/04
昨年とほとんど変わらない数字ですから
島川隆哉氏

本業: 株式会社ジャパンヘルスサミット 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
トーセンマタコイヤ(エプソムC)
トーセンビクトリー(マーメイドS)

担当者:馬主情報部 馬主N

皆様もよくご存知の通り、島川隆哉オーナーの本業は、「カニトップ」を筆頭とした健康食品の販売で有名な、「株式会社ジャパンヘルスサミット」の代表取締役社長です。
宮城県仙台市の中心部に本社を構えている同社は、約40万人の会員に対して、健康食品や、「ELLESTE(エレステ)」シリーズというオリジナルブランドの化粧品や、洗剤をはじめとした生活用品の販売を行っており、現在は、本社に加えて、札幌から鹿児島まで、日本全国の主要都市に12の営業所を有しております。
更に同社は、「仙台駅」から徒歩で1~2分の場所に拠点を構え、仙台市内の賃貸物件仲介事業を主に手掛けている「株式会社杜の都地所」の経営や、「杜の都ゴルフクラブ」、「杜の都ゴルフサロン仙台」、「杜の都ゴルフサロン泉」というゴルフ関連施設の経営など、様々な地域密着型の事業も手掛けておりますので、「株式会社ジャパンヘルスサミット」の代表取締役社長を務めている島川オーナーは、「地元経済を支えている重要な存在」と言えるでしょう。
なお、馬主としての島川オーナーは、1998年頃からJRAで馬を走らせ始め、これまでに700頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、2011年の天皇賞・秋を制するなど、重賞を4勝したトーセンジョーダンや、2013年のマイルCSを制するなど、重賞を3勝したトーセンラーが挙げられます。
2011年の島川オーナーは、トーセンジョーダンなどの活躍により、重賞4勝を含む35勝を上げ、過去最高となる「9億9760万円」の賞金を獲得しておりました。
ただ、その後は、
2012年→36勝・獲得賞金7億7392万円
2013年→35勝・獲得賞金7億8301万円
2014年→31勝・獲得賞金6億2409万円
2015年→35勝・獲得賞金5億9605万円
2016年→33勝・獲得賞金6億2227万円
2017年→20勝・獲得賞金4億6085万円
と、一度も2011年の賞金を上回れておりませんので、今年の島川オーナーは、「必ず巻き返したい」と強く願っている筈です。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「10勝・獲得賞金2億0016万円」と、昨年の同時期(6月1週目まで)の「9勝・獲得賞金2億0375万円」とほとんど変わらない数字であるため、現在のオーナーは、「賞金の高いレースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょう。
また、島川オーナーは、「エスティファーム」(北海道沙流郡日高町)を所有しているオーナーブリーダーでありながら、自身の名義と「ジャパンヘルスサミット」の名義で、「競走馬セール」に参加しており、昨年も、
■4月25日(火)の「JRAブリーズアップセール」
計2頭を4482万円で落札
■7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」
計7頭を2億2680万円で落札
■8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」
計2頭を1814万円で落札
■10月2日(月)~4日(水)の「HBAオータムセール」
計3頭を2290万円で落札
と、計14頭を総額3億1266万円で落札しておりました。
その上、今年に入ってからは、
■4月24日(火)の「JRAブリーズアップセール」
計3頭を3888万円で落札
■5月11日(金)の「千葉サラブレッドセール」
1頭を3564万円で落札
■5月22日(火)の「HBAトレーニングセール」
1頭を2160万円で落札
と、計5頭を総額9612万円で落札しております。
もちろん、これから行われる「競走馬セール」にも積極的に参加する筈であり、現在の島川オーナーは、「早い内にセール資金を稼いでおきたい」とも考えているのでしょう。
(落札金額は全て税込表記)
そういった中、今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)のエプソムCにトーセンマタコイヤ、1着賞金3600万円(同2880万円)のマーメイドSにトーセンビクトリーを登録しておりますので、「どちらも勝負懸かり」と私は見ております。


2018/06/04
約9億円を投じておりますので
ゴドルフィン

本業: 競走馬管理団体

今週の主な登録馬:
ファッショニスタ(安芸S)
ルネイション(マーメイドS)
コンパウンダー(鶴橋特別)
フラガリア(鶴橋特別)

担当者:馬主情報部 馬主T

皆様もよくご存知の通り、「ゴドルフィン」は、「アラブ首長国連邦」の副大統領兼首相であるモハメド殿下が代表を務めている競走馬管理団体ですから、ここでは私も皆様と同じく、「ゴドルフィン」をモハメド殿下と表記致します。
「ドバイワールドC」の創設者として広く知られているモハメド殿下は、競走馬の生産と育成や、種牡馬の繋養を世界規模で行っている「ダーレー・グループ」の代表としても有名で、このグループは、イギリス・ニューマーケットの「ダルハムホールスタッド」を本部としており、以前から、アイルランドとアメリカとオーストラリアに牧場を所有していた上、2002年の6月には、グループの日本法人として、「ダーレー・ジャパン株式会社」を設立しました。
同社は、2004年の9月、日本での生産拠点として、日高の富川に「ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社」を設立し、2008年には、鵡川にあった西山牧場を買い取るなど、日本での生産規模を徐々に拡大しており、現在では、道内に7つの牧場を所有しております。
その上、「ダーレー・ジャパン株式会社」は、1990年から25年以上も日本の馬産に携わっている、「パカパカファーム」(2012年のダービー馬ディープブリランテなどを輩出)の創業者であるハリー・スウィーニィ氏を、2016年から代表取締役に迎え入れておりますので、「これまで以上に日本での活動に力を入れてきた」と見るべきでしょう。
なお、JRA馬主としてのモハメド殿下は、2009年の11月に個人馬主資格を取得し、2010年から実際に馬を走らせ始め、同年は、出走頭数が少なく3勝に終わったものの、翌年以降は順調に数字を伸ばしており、昨年までの5年間も、
2013年→51勝・獲得賞金9億1283万円
2014年→64勝・獲得賞金11億9248万円
2015年→73勝・獲得賞金12億6256万円
2016年→64勝・獲得賞金10億1414万円
2017年→71勝・獲得賞金13億4128万円
という成績を残しており、昨年の獲得賞金は過去最高の数字でした。
そして、今年に入ってからは、更に勢いが増し、ファインニードルを出走させた高松宮記念で、JRA馬主として初めてのGI勝ちを飾るなど、先週までに、「36勝・獲得賞金6億8543万円」という成績を残し、昨年の同時期(6月1週目まで)の「29勝・獲得賞金5億3822万円」を大きく上回っておりますが、モハメド殿下は、これまでの成績に満足することなく、今後も貪欲に勝利を追求してくるのでしょう。
何故なら、モハメド殿下は、所有頭数の多さを考えれば当然ですが、世界中の「競走馬セール」に於いて、「ゴドルフィン」やエージェントの名義などで馬を落札する機会が非常に多く、今年も既に、私が確認しているだけで、
■1月10日(水)~16日(火)の「マジックミリオンズ・ゴールドコースト・イヤリングセール」(オーストラリア・ゴールドコースト)
計8頭を295万5000豪ドル(約2億6004万円)で落札
■2月10日(土)~13日(火)の「イングリス・クラシック・イヤリングセール」(オーストラリア・シドニー)
計6頭を90万豪ドル(約7650万円)で落札
■3月4日(日)~7日(水)の「イングリス・メルボルン・プレミア・イヤリングセール」(オーストラリア・メルボルン)
計2頭を61万豪ドル(約5063万円)で落札
■4月9日(月)~10(火)の「ゴフス・ユナイテッドキングダム・ブリーズアップセール」(イギリス・ドンカスター)
1頭を7万8000ポンド(約1186万円)で落札
■4月9日(月)~11日(水)の「イングリス・イースター・イヤリングセール」(オーストラリア・シドニー)
計4頭を195万豪ドル(約1億6185万円)で落札
■4月16日(月)~18日(水)の「タタソールズ・クレイヴン・ブリーズアップセール」(イギリス・ニューマーケット)
計3頭を120万5000ギニー(約1億9360万円)で落札
■5月12日(土)の「アルカナ・ブリーズアップセール」(フランス・ドーヴィル)
計3頭を102万ユーロ(約1億5606万円)で落札
と、計27頭を約9億1054万円で落札しておりますので。
もちろん、これまでの経緯を踏まえれば、これから行われる世界中の「競走馬セール」に於いても、多くの馬を落札する筈です。
こういった中、今週は、
1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)の安芸S→ファッショニスタ
1着賞金3600万円(同2880万円)のマーメイドS→ファッショニスタ
1着賞金1500万円(同1200万円)の鶴橋特別→コンパウンダーとフラガリア
と、賞金の高い特別レースに4頭を登録しておりますので、私がモハメド殿下であれば、「セール資金を少しでも潤沢にしておきたい」と考え、それぞれ預けている厩舎に対して、渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。


2018/06/04
去年は2億円以上を使っていますので
吉澤克己氏

本業: 株式会社吉澤ステーブル 代表取締役

今週の主な登録馬:
アードラー(安芸S)

担当者:馬主情報部 生産者C

皆さんも知っていると思いますけど、吉澤克己オーナーは、浦河にある育成牧場、「吉澤ステーブル」の代表者です。
1996年に吉澤オーナーが立ち上げた「吉澤ステーブル」は、2年目に育成を手掛けたウメノファイバーが1999年のオークスを勝っていますし、その後も、タニノギムレットが2002年のダービーを勝って、サンライズバッカスが2007年のフェブラリーSを勝って、ゴールドシップが2012年の皐月賞と菊花賞と有馬記念と2013年と2014年の宝塚記念を勝つなど、育成を手掛けた馬が大活躍していました。
また、2012年の10月に吉澤オーナーは、滋賀県の甲賀市に、200頭ほどを預かれる育成牧場・「吉澤ステーブルWEST」を、2013年の9月には、茨城県稲敷郡の阿見町に、WESTと同じく200頭ほどを預かれる育成牧場・「吉澤ステーブルEAST」を作っています。
こうして、トレセンの近くに育成牧場を作った理由を、「馬がトレセンにいる時間を短くできるので、馬主さんが厩舎に払う預託料を抑えられるから」と話していましたね。
しかも、去年の4月にオーナーは、滋賀県の甲賀市に、育成調教技術者を育てるための施設・「湖南馬事研修センター」を作っているように、馬の育成だけではなく、人材の育成にも力を入れているんですよ。
そして、JRAの個人馬主でもある吉澤オーナーは、馬主資格を取った2004年から今までに、全部で80頭ほどを持っていて、
一昨年は、今までで一番多い15勝を上げて、「1億8408万円」の賞金を稼いでいましたし、去年は、勝ち星が13に留まってしまったものの、賞金は「1億9630万円」と、今までで一番多く稼いでいました。
そして、今年に入ってからも勢いは続いていて、先週までに「6勝・獲得賞金1億3962万円」と、去年を大きく上回るペースで稼いでいますね。
でも、吉澤オーナーは、この結果に満足しないで、これからも全力で勝ちにくる筈です。
何しろ、吉澤オーナーは、「吉澤ステーブル」の名義で、国内と海外のセールで馬を落札することが多くて、去年も、
■国内
7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」→計2頭を総額6264万円(税込)で落札
7月18日(火)の「HBAセレクションセール」→計4頭を総額5465万円(税込)で落札
8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」→計4頭を総額3694万円(税込)で落札
10月2日(月)~4日(木)の「HBAオータムセール」→1頭を702万円(税込)で落札
■海外
9月11日(月)~23日(土)の「キーンランド・セプテンバーセール」(アメリカ・ケンタッキー州)→1頭を55万ドル(約5995万円)で落札
と、計12頭を総額約2億2120万円で落札しているのですから。
もちろん、去年までのことを考えれば、吉澤オーナーは、今年も国内と海外の「競走馬セール」で何頭かを落札するでしょうから、きっと今は、「落札資金を今からしっかり稼いでおきたい」と考えている筈です。
そして今週は、1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)の安芸Sにアードラーを登録してきましたので、私が吉澤オーナーでしたら、この馬を預けている音無先生に対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げをお願いするでしょう。


2018/06/04
現状に危機感を強く抱いている筈ですから
株式会社ラッキーフィールド(代表:吉原毎文氏)

本業: 東京鉄鋼株式会社 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
エアアンセム(エプソムC)

担当者:馬主情報部 馬主M

皆様もよくご存知の通り、「エア」の冠名を用いている、「株式会社ラッキーフィールド」の代表者は、栃木県小山市に本社を構えている、「東京鉄鋼株式会社」の代表取締役社長を務めている吉原毎文(つねぶみ)氏ですから、ここでは私も皆様と同じく、「株式会社ラッキーフィールド」を「吉原オーナー」と表記します。
1974年に東証1部上場を果たした「東京鉄鋼株式会社」は、吉原オーナーのお父様であり、JRA馬主としては、1977年のダービー馬ラッキールーラを所有していたことが有名な、故・貞敏氏が、1939年に創業しており、現在の建築業界に於いては、鉄筋に独自の加工を施してガス圧接を不要とし、大幅な工期の短縮や建築コストの削減を可能とした「ネジテツコン」を筆頭に、「鉄筋コンクリート用棒鋼」などで高いシェアを占めており、現在は、連結子会社を含め700名以上の従業員を雇用しているのですから、同社のトップである吉原オーナーが、「優秀な経営者」であるのは言うまでもありません。
また、吉原オーナーは、貞敏氏の代に設立した公益財団法人「吉原育英会」の理事長を務めており、青森県内の学校への助成事業や、青森県出身の学生に対する奨学金事業を行うなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んでおります。
なお、吉原オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、確か1986年頃で、それから現在までに200頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、1996年のオークスと1997年の天皇賞・秋などを制したエアグルーヴや、1999年の安田記念とマイルCSを制したエアジハードや、2000年の皐月賞と菊花賞を制したエアシャカールや、2005年の秋華賞を制したエアメサイアなどがおり、吉原オーナーは、これまでに7度もGIを制しております。
2000年の吉原オーナーは、エアシャカールなどの活躍により17勝を上げ、過去最高の「7億5041万円」という賞金を獲得しておりました。
しかし、その後は、一度も2000年の獲得賞金を超えられていない上、昨年までの5年間は、
2013年→19勝・獲得賞金3億5167万円
2014年→11勝・獲得賞金3億2504万円
2015年→8勝・獲得賞金2億7245万円
2016年→6勝・獲得賞金2億2669万円
2017年→8勝・獲得賞金2億7471万円
という成績に留まっておりますので、今年の吉原オーナーは、「必ず巻き返したい」という思いを抱いている筈です。
ただ、今年に入ってから先週までは「4勝・獲得賞金8583万円」と、昨年の同時期(6月1週目まで)の「2勝・獲得賞金1億0942万円」と比べて、勝ち星は2つ上回っているものの、賞金は「2359万円」も下回っておりますので、吉原オーナーは現状に危機感を強く抱いているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)のエプソムCにエアアンセムを登録しておりますので、同馬を預けている吉村圭司先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。