「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2018/03/26
早く今年の初勝利を上げたい筈ですから
佐々木主浩(かづひろ)氏

本業: 野球解説者

今週の主な登録馬:
シュヴァルグラン(大阪杯)

担当者:馬主情報部 小栗範恭

佐々木主浩(かづひろ)オーナーが、1990年に「大洋ホエールズ」(現在の横浜DeNAベイスターズ)に入団し、速球と鋭いフォークボールなどを武器に日本球界を代表する抑えの切り札となり、2000年にメジャーリーグの「シアトル・マリナーズ」に移籍してからも大活躍し、日米通算381セーブを記録した元プロ野球選手であるのは、一般競馬ファンでもよく知っていることですから、私が改めて説明するまでもないでしょう。
ちなみに、佐々木オーナーと私は旧知の仲で、以前、私が「馬券ブレイク」(現在のUMAJIN)という競馬雑誌で連載していた対談コーナーにゲストとして出演してもらったことがあり、至って当然のことながら、その時は競馬について熱く語り合いました。
佐々木オーナーは、トルネード投法で日米通算201勝を挙げた野茂英雄氏と、西武ライオンズ時代に6度の日本一に貢献した秋山幸二氏と共に、2014年に「野球殿堂入り」を果たしており、同年の12月2日(火)に「帝国ホテル」で行われた佐々木オーナーの「野球殿堂入り祝賀パーティー」には、「横浜ベイスターズ」時代の恩師である権藤博氏や、「シアトル・マリナーズ」時代に同僚だったイチロー選手や、プロゴルファーの青木功氏や、演歌界の大御所でキタサンブラックの馬主としてもお馴染みの北島三郎氏や、「アドマイヤ」の冠名でお馴染みの近藤利一オーナーなど、総勢800名近くが出席したそうですから、現役を退いた今でも佐々木オーナーは、多くの方から厚い信頼を寄せられているのは間違いありません。
現在の佐々木オーナーは、「TBS」と「ニッポン放送」で野球解説者を務めている上、奥様の榎本加奈子さんと共同で、「Kanakoのスープカレー屋さん」を経営しており、現在は、札幌市中央区に1店舗、仙台市青葉区に2店舗、泉区に1店舗を構えております。
ちなみに佐々木オーナーは、まず2006年に地方競馬の馬主資格を取得し、翌年にJRAの馬主資格を取得しており、そのきっかけは、鮨屋で偶然会った近藤利一オーナーから、馬主になることを勧められたからだそうで、実際、JRAで初めて所有した馬には、近藤オーナーの冠名と、佐々木オーナー自身の代名詞である「大魔神」を組み合わせた、「アドマイヤマジン」という名前を付けておりました。
JRAの個人馬主資格を取得してからは、初めの内こそ、特に目立つ成績を残せていなかったのですが、2012年のクイーンCをヴィルシーナで制し、初の重賞勝ちを飾ると、その後も同馬は、桜花賞、オークス、秋華賞でジェンティルドンナの2着に入り、2013年のヴィクトリアマイルでオーナーに初のGI勝ちをもたらした上、翌年には同レースの連覇を達成しております。
2012年の佐々木オーナーは、ヴィルシーナや、阪急杯とCBC賞を制したマジンプロスパーなどの活躍により、重賞3勝を含む4勝を上げ、「3億1442万円」の賞金を獲得しておりました。
そして、昨年までの5年間も、
2013年→6勝・獲得賞金2億2197万円
2014年→6勝・獲得賞金2億1628万円
2015年→6勝・獲得賞金9456万円
2016年→9勝・獲得賞金4億8914万円
2017年→4勝・獲得賞金5億9127万円
という成績を残しており、特に昨年は、海外で、ドバイターフ(1着賞金が約3億9600万円)をヴィブロスで制している上、JRAでは、ジャパンCをシュヴァルグランで制するなど、これらの合計で、「約9億1179万円」という過去最高の賞金を獲得しておりましたので、オーナーはとても喜んだことでしょう。
ただ、今年に入ってからは、先週までに「5戦0勝」という結果ですから、現在の佐々木オーナーは、「早く今年の初勝利を上げたい」という思いを抱いている筈です。
また、佐々木オーナーは、「エスアール・コーポレーション」の名義で「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年も、7月10日(月)~11日(火)に行われた「セレクトセール」に於いて、「ランズエッジの2017」(牡・父ノヴェリスト)を4968万円(税込)で落札しておりました。
もちろん、この状況を踏まえますと、今年も「競走馬セール」に於いても何頭か馬を落札する筈ですから、現在は、「セールの資金を潤沢にするため、今の内から稼いでおきたい」とも考えているのでしょう。
そういった中、今週は、1着賞金1億2000万円(馬主の取り分は8割の9600万円)の大阪杯にシュヴァルグランを登録しておりますので、私が佐々木オーナーであれば、この馬を預けている友道先生に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを指示する筈です。
したがって、調教師情報部の皆様には、最終追い切りの内容など、今後の動きを念入りに確認していただきたいと考えております。

2018/03/26
「昨年と同じ失敗を繰り返したくない」と考えている筈ですが…
株式会社ウイン

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ウインブライト(大阪杯)
ウインハートビート(千葉日報杯・仲春特別)

担当者:馬主情報部 馬主Y

皆様もよくご存知の通り、2012年の秋から、「株式会社ウイン」の代表を務めているのは、「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーの三男・義広氏です。
したがって、「ウイン」と「マイネル」は、両クラブの馬が同じレースに出走する場合は、「どちらで勝ちに来ているのか」を慎重に見極めるべきでしょう。
「ウイン」に於いて、過去の代表的な存在としては、2003年のNHKマイルCを勝ったウインクリューガーや、2003年の京都ハイジャンプなど、障害重賞を4勝したウインマーベラスや、2004年の日経賞を勝ったウインジェネラーレや、2004年の京王杯スプリングCを勝ったウインラディウスや、2014年の日経賞を勝ったウインバリアシオンなどが挙げられます。
2015年の同クラブは、ウインフルブルームが京都金杯を勝つなど、「37勝・獲得賞金6億9027万円」という成績を残しておりました。
しかし、一昨年は、ウインプリメーラで京都金杯を制したものの、他の馬があまり活躍できず、「29勝・獲得賞金5億9246万円」という成績で、2015年の数字を大きく下回りましたから、昨年は、クラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と強く願っていた筈であり、実際、ウインブライトでスプリングSを制するなど、「38勝・獲得賞金8億2693万円」という成績を残し、前年の数字を大きく上回っておりますので、私の見込みは正しかったのでしょう。
ただ、クラブの関係者達は、昨年の結果に満足することなく、今年も貪欲に勝利を追求してくると見ております。
何故なら、「ウイン」は、計38頭の「2017年度募集馬」(現2歳世代)について、今年の1月31日(火)まで出資を受け付けておりましたが、私が確認したところ、大半が満口とならずに締め切りを迎えておりましたので。
そして同クラブは、「2017年度募集馬」と同じく、「2018年度募集馬」についても、5月初旬にラインナップを発表し、6月中旬から出資を受け付ける筈ですから、現在はクラブの関係者全員が、「昨年と同じ失敗を繰り返さないよう、早い段階で過去の募集馬を活躍させ、クラブの知名度を高めておきたい」と考えているのでしょう。
しかし今年は、先週までの成績が、「10勝・獲得賞金2億3168万円」というもので、昨年の同時期(3月4週目まで)の「12勝・獲得賞金2億2656万円」とあまり変わらない数字に留まっておりますので、現在、クラブの関係者達は、「賞金の高い特別レースを勝って、もっとペースを上げたい」とも考えている筈です。
こういった中、今週は、1着賞金1億2000万円(馬主の取り分は8割の9600万円)の大阪杯にウインブライト、1着賞金1500万円(同1200万円)の千葉日報杯にウインハートビート(仲春特別にも登録)と、計2頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、クラブの関係者達が、前者を預けている畠山吉宏先生と、後者を預けている宮本博先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。
また、同クラブは、先ほども記した、ウインクリューガーで2003年のNHKマイルCを制しておりますが、その後、15年近くもGIレースを勝てておりませんので、大阪杯のウインブライトには、「久々にGIレースを勝ちたい」という思いも込められている筈です。

2018/03/26
今年に入ってからは「26戦0勝」という成績ですから
窪田芳郎氏

本業: 株式会社東京ウェルズ 代表取締役

今週の主な登録馬:
グレーターロンドン(ダービー卿CT)
ドラゴンストリート(船橋S)

担当者:馬主情報部 馬主T

皆様もよくご存知の通り、窪田芳郎オーナーの本業は、「都営浅草線・馬込駅」(東京都大田区)の近くに本社を構え、電子部品製造機器の設計・製造・販売などを手掛けている、「株式会社東京ウェルズ」の代表取締役です。
1971年に設立された同社は、電子部品の製造設備を世界中のメーカーに供給しており、その中でも、高速測定テーピング機(TWA-6604)は、累計の出荷台数が1万台を超えており、「世界シェア70%」という驚異的な数字が示す通り、世界標準機として高く評価されております。
そして現在では、東京都大田区の本社に加えて、まず国内には、「沼津事業所」(静岡県)、「松本事業所」(長野県)、「朝来事業所」(兵庫県)、「沼津テクニカルセンター」(静岡県)、「飯田研究所」(長野県)、「上越研究所」(新潟県)という6つの拠点を有している上、中国に2つ、台湾に1つの事業拠点を構えており、2017年3月期の売上高は190億円という業績を残していますので、同社の代表取締役である窪田オーナーは、「非常に優秀な経営者」と言えるでしょう。
ちなみに、オーナーのご子息で、同じくJRAの馬主である窪田康志オーナーは、各種映像の制作業務や、各種イベントの撮影・収録業務などを手掛けている、「ケーアールケープロデュース株式会社」の代表取締役を務めております。
同社の主要取引先には、「電通」、「エイベックス」、「BSフジ」、「日本コロムビア」、「リクルート」、「サイバーエージェント」といった大手企業が名を連ねており、グループ企業との連結で約200名を雇用しておりますので、それらを取り仕切っている康志オーナーも、「父親譲りの優秀な経営者」と言えるでしょう。
馬主としての芳郎オーナーは、確か2005年からJRAで馬を走らせており、過去の代表的な存在としては、2007年のシリウスSを制したドラゴンファイヤーや、2008年のダービー卿CTと、2009年のキーンランドCで2着に入ったドラゴンウェルズなどが挙げられます。
2015年の芳郎オーナーは、10勝を上げ、過去最高となる「2億1844万円」の賞金を獲得しておりましたが、一昨年は、「7勝・獲得賞金1億0707万円」という数字に留まってしまったため、昨年の芳郎オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えていた筈です。
実際、昨年は、「9勝・獲得賞金1億6182万円」という成績を残し、一昨年を上回っておりましたので、私の見込みは正しかったのでしょう。
ただ、今年に入ってから先週までは、「26戦0勝・獲得賞金880万円」という深刻な状況となっておりますので、現在のオーナーは、「早急に今年の初勝利を上げたい」と願っている筈です。
また、芳郎オーナーは、競走馬セールに参加する機会が多く、昨年も、7月10日(月)~11日(火)に行われた「セレクトセール」に於いて、1頭を6048万円(税込)で落札しておりました。
もちろん、昨年までの状況を踏まえますと、今年の「競走馬セール」に於いても何頭かを落札する可能性が高く、現在は、「セール資金を今の内から稼いでおきたい」とも考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金3900万円(馬主の取り分は8割の3120万円)のダービー卿CTにグレーターロンドン、1着賞金1820万円(同1456万円)の船橋Sにドラゴンストリートと、賞金の高い特別レースに2頭を登録しておりますので、芳郎オーナーが、前者を預けている大竹正博先生と、後者を預けている田島俊明先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。

2018/03/26
先週までの結果に満足していない筈ですから
有限会社ミルファーム

本業: 競走馬の生産と育成

今週の主な登録馬:
ストーミーシー(ダービー卿CT)
シトロン(明石特別)
オーバースペック(千葉日報杯)
ダイイチターミナル(千葉日報杯)

担当者:馬主情報部  競走馬エージェントA

知っている方も多いのでしょうが、浦河にある「ミルファーム」は、できたのが1996年という、どちらかと言えば新しい牧場で、浦河の中心部からですと、国道235号を荻伏の方に向かって進み、「日高スタリオンステーション」の前を通り過ぎて、「エネオス」のガソリンスタンドがあるT字路を右に曲がり、それから2キロくらい走ると右側に見えてきますね。
代表の清水敏さんは、1988年に慶応大学の法学部を卒業した後、「野村證券」の岐阜支店や大阪支店の事業法人部で働いて、そこを辞めた後は、1994年から3年ほど「ビッグレッドファーム」で働いて、それから自分の牧場「ミルファーム」を立ち上げたという、牧場主としては珍しい経歴の持ち主です。
今の「ミルファーム」は、浦河に「本場」と「向別厩舎」を、千葉県の市原市に「千葉育成厩舎」を構えていて、今までに250頭くらいを生産しています。
この中で代表的な存在と言えば、2000年の中日スポーツ賞4歳S(今のファルコンS)を勝ったユーワファルコンが真っ先に挙げられますね。
それに、「ミルファーム」は、確か2003年にJRAの馬主資格を持つ「オーナーブリーダー」になっていて、一昨年までの3年間は、
2014年→10勝・獲得賞金1億8224万円
2015年→17勝・獲得賞金2億4323万円
2016年→15勝・獲得賞金2億9431万円
と、順調に成績を伸ばしていましたし、一昨年は今までで一番の賞金を稼ぎましたから、代表の清水さんをはじめ、「ミルファーム」の皆さんは、この結果を喜んだのでしょう。
でも、去年は「15勝・獲得賞金2億7978万円」という成績で、少しとは言え一昨年の賞金を下回ってしまいましたので、今年は牧場の皆さん全員が、「一昨年の賞金を超えたい」と意気込んでいるのでしょうし、実際、先週までの成績は、「4勝・獲得賞金4863万円」というもので、一昨年の同じ時期(3月4週目まで)の「1勝・獲得賞金2325万円」を上回っていますね。
ただ、「ミルファーム」の皆さんは、先週までの結果に満足しないで、これからも全力で賞金を稼ぎにくると私は見ています。
何故なら、「ミルファーム」は、生産馬だけで十分な頭数を確保できるにも関わらず、「競走馬セール」に参加することが多くて、去年も、
「HBAサマーセール」→16頭を4017万6000円で落札
「HBAオータムセール」→9頭を1887万6000円で落札
と、計25頭を5605万2000円で落札していますので。
(落札価格は全て税込表記)
もちろん、去年までのことを考えれば、今年の「競走馬セール」でも多くの馬を落札する筈ですから、きっと「ミルファーム」の皆さんは、「落札資金を今からしっかり稼いでおきたい」と考えているのでしょうね。
そして今週は、
1着賞金3900万円(馬主の取り分は8割の3120万円)のダービー卿CT→ストーミーシー
1着賞金1500万円(同1200万円)の明石特別→シトロン
1着賞金1500万円(同1200万円)の千葉日報杯→オーバースペックとダイイチターミナル
と、計4頭を特別レースに登録していますので、私が「ミルファーム」の関係者でしたら、それぞれを預けている厩舎に対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げを指示するでしょう。
それに、「ミルファーム」は、先ほど書いた通り、生産者としてはユーワファルコンで2000年の中日スポーツ賞4歳Sを勝っていますけど、馬主としては、今までに「重賞で71戦0勝」という結果ですから、ダービー卿CTに登録しているストーミーシーには、「ここで初めての重賞勝ちを飾りたい」という思いも込められている筈です。