「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2017/10/30
全盛期と比べると物足りない数字ですから
竹園正繼氏

本業: テイエム技研株式会社 代表取締役

今週の主な登録馬:
テイエムジンソク(みやこS)

担当者:馬主情報部 小栗範恭

皆様もよくご存知の通り、竹園正繼オーナーの本業は、鹿児島県鹿屋市に本社を構え、ビル建築の補強資材で日本一のシェアを誇る、「テイエム技研株式会社」の代表取締役です。
1979年、東京都世田谷区で設立された同社は、竹園オーナー自身が開発して特許を取得した建築補強材、「ウエブレン」の量産を開始してから、急速に売り上げを伸ばしており、1981年から1984年までは、鹿屋市に生産工場を3号棟まで新設し、1986年には現在の場所に本社を移転している上、東京都大田区に東京支店(現在は世田谷区)を開設と、順調に規模を拡大しておりました。
その後も、1991年までに生産工場を5号棟まで新設しており、現在では、本社工場に加えて、鹿児島県の鹿屋市に「串良工場」を、同じ鹿児島県の垂水市に「垂水工場」を構えておりますので、同社のトップである竹園オーナーは、「地元の雇用や経済に大きく貢献している重要人物」と言えるでしょう。
なお、馬主としての竹園オーナーは、確か1987年からJRAで馬を走らせていて、これまでに900頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、1999年の皐月賞や2000年の有馬記念など、GIを7勝したテイエムオペラオーや、2001年の桜花賞と秋華賞など、GIを3勝したテイエムオーシャンや、2005年の阪神ジュベナイルFを勝ったテイエムプリキュアなどが挙げられます。
2000年の竹園オーナーは、テイエムオペラオーなどの活躍により、重賞12勝を含む29勝を上げ、過去最高となる「15億3366万円」の賞金を獲得しておりました。
しかし、それ以降は2000年の数字を上回ることができず、昨年までの4年間も、
2013年→19勝・獲得賞金3億7380万円
2014年→16勝・獲得賞金2億8195万円
2015年→21勝・獲得賞金3億7663万円
2016年→16勝・獲得賞金3億8947万円
という形で、全盛期を大きく下回る状況が続いておりますので、今年の竹園オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。
そして、今年に入ってから先週までは、既に19勝を上げて昨年の勝利数を上回っており、獲得賞金も「3億4049万円」と、昨年のペースを上回っておりますが、全盛期と比べると物足りない数字となっております。
このように、成績が伸び悩んでいる主な要因の一つとしては、テイエムハリアーで2013年の京都ハイジャンプを制してから、「重賞で65連敗中」となっていることが挙げられるでしょう。
また、竹園オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、計11頭を総額8823万円で落札していた上、今年も、
■7月18日(火)の「HBAセレクションセール」
2頭を3348万円で落札
■8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」
6頭を7344万円で落札
■10月2日(月)~4日(水)の「HBAオータムセール」
2頭を1641万6000円で落札
と、計10頭を総額1億2333万6000円で落札しておりますが、「HBAセレクションセール」が終わってから先週までの獲得賞金は、「8696万円」に留まっており、その内、馬主の取り分は「6957万円」ですから、落札に要した資金をまだ半分ほどしか回収できておりません。
(落札金額は全て税込表記)
そういった中、今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割3040万円)のみやこSにテイエムジンソクを登録してきましたので、私が竹園オーナーであれば、「重賞の連敗を止めたい」、「落札に要した資金の回収ペースを早めたい」と考え、この馬を預けている木原先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出しますので、調教師情報部の皆様には、実際に厩舎がどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいところです。

2017/10/30
このままでは、2014年の数字に届きませんので
八木良司氏

本業: 八木良建設 代表

今週の主な登録馬:
タガノディグオ(みやこS)
タガノヴェリテ(みやこS)

担当者:馬主情報部 馬主N

皆様もよくご存知の通り、八木良司オーナーは、「JR奈良線」の「山城多賀(やましろたが)駅」(京都府綴喜郡)から徒歩で7~8分ほどの場所に本社を構えている、「八木良建設」の代表者を務めており、更に八木オーナーは、北海道にある生産牧場、「新冠タガノファーム」と、「栗東トレセン」から車で一時間ほどの場所にある育成施設、「宇治田原優駿ステーブル」を有するオーナーブリーダーでもあります。
八木オーナーは、1989年にJRAの個人馬主資格を取得してから、しばらくの間は生産や育成を手掛けていなかったものの、タガノテイオーが2000年の朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)で予後不良となってしまったことや、その後、なかなか重賞を勝てなかったことなどによって、昔から持っていた生産と育成に対する情熱に火が付き、「新冠タガノファーム」と「宇治田原優駿ステーブル」の設立を決めたそうです。
確か1989年にJRAの個人馬主資格を取得しておいる八木オーナーは、既に馬主キャリアが25年以上になる大ベテランで、以前は「京都馬主協会」の会長を務めていた上、現在は「日本馬主協会連合会」の相談役を務めております。
また、八木オーナーは、これまでに400頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、2000年の東京スポーツ杯3歳S(現在の東京スポーツ杯2歳S)を制したタガノテイオーや、2003年の中京記念と産経大阪杯を制したタガノマイバッハや、2006年の平安Sを制したタガノゲルニカや、2006年のファルコンSを制したタガノバスティーユなどが挙げられるでしょう。
2014年の八木オーナーは、タガノグランパでファルコンSを、タガノエスプレッソでデイリー杯2歳Sを制した上、タガノブルグがNHKマイルCで2着に入り、秋華賞でタガノエトワールが3着に入るなど、「34勝・7億4875万円」という過去最高の成績を残しておりました。
しかし、昨年までの2年間は、
2015年→23勝・獲得賞金4億1941万円
2016年→27勝・獲得賞金4億1947万円
と、2014年を大きく下回っていたため、今年の八木オーナーは、「必ず巻き返したい」と願っている筈で、実際、先週までの成績は、「27勝・獲得賞金4億0998万円」と、昨年の同時期(10月最終週まで)の「18勝・獲得賞金2億9311万円」を上回っております。
ただ、このままのペースでは、2014年の数字には届きませんので、私が八木オーナーでしたら、少しでも2014年に近づけられるよう、先週までの結果に満足せず、今週以降も貪欲に勝利を追求するでしょう。
そういった中で今週は、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)のみやこSにタガノディグオとタガノヴェリテの2頭を登録してきましたので、オーナーが勝負を懸けてきたと見るべきです。
更に、八木オーナーは、タガノトネールで昨年の武蔵野Sを制してから、JRAの重賞は1年近くご無沙汰しておりますので、今回は、「久々に重賞を勝ちたい」という思いが込められている筈ですから、「調教師情報部」の皆様には、タガノディグオを管理している本田先生と、タガノヴェリテを管理している宮先生が、それぞれどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいと私は考えております。

2017/10/30
残りの10頭を少しでも早く満口にするために
シルクレーシング

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
セダブリランテス(アルゼンチン共和国杯)
プレストウィック(アルゼンチン共和国杯)
アルモニカ(ファンタジーS)
アーデルワイゼ(ファンタジーS)
グランドサッシュ(ノベンバーS)
ラヴィエベール(ノベンバーS)
ゴールドエフォート(磐梯山特別・西郷特別)
ブライトクォーツ(磐梯山特別)
ディロス(百日草特別)


担当者:馬主情報部 馬主S

皆様もよくご存知の通り、一口馬主クラブの「シルクレーシング」は、クラブ法人を設立した「阿部製糸株式会社」が、絹糸(シルク)を製造していたことが名前の由来でして、以前は、「福島馬主協会」の常務理事である阿部善武氏が、クラブ法人・「有限会社サラブレットオーナーズクラブ・シルク」の代表を務めておりましたが、2014年の8月1日(金)、社名が現在の「有限会社シルクレーシング」に変わり、それと同時に、以前は取締役を務めていた米本昌史氏が代表取締役に就任しております。
同クラブに於いて、過去の代表的な存在としては、1997年の有馬記念を勝ったシルクジャスティスや、2000年のオークスを勝ったシルクプリマドンナや、2004年の日経新春杯、京都記念などを勝ったシルクフェイマスなどが挙げられるでしょう。
「シルクレーシング」は、2008年の産駒から、「社台コーポレーション・白老ファーム」の生産馬を「募集馬ラインナップ」に加え始め、2011年には、「ノーザンファーム」の生産馬をラインナップの主力としていた上、この年には、それまで「シルク」が運営していた育成牧場・「天栄ホースパーク」(福島県岩瀬郡天栄村)を「ノーザンファーム」に売却するなど、ここ数年で一気に「社台グループ」との提携を強化しております。
そして、その効果はすぐに表れており、「ノーザンファーム」の生産馬であるローブティサージュが、2012年の阪神ジュベナイルFを制し、2000年のオークスから続いていたGIの連敗を、「37」で止めておりました。
もちろん、「勝利数」と「獲得賞金」にも、「提携のプラス効果」が明確に表れており、昨年までの5年間は、
2012年→40勝(重賞3勝)・獲得賞金7億9932万円(JRA馬主リーディング9位)
2013年→48勝(重賞0勝)・獲得賞金8億1700万円(同11位)
2014年→78勝(重賞5勝)・獲得賞金13億0616万円(同6位)
2015年→66勝(重賞1勝)・獲得賞金13億2369万円(同5位)
2016年→96勝(重賞2勝)・獲得賞金17億1811万円(同4位)
と記せば分かる通り、「完全に右肩上がり」となっております。
そして、今年に入ってからの同クラブは、先週までに、グレンツェントが東海Sを、ゼーヴィントが七夕賞を制するなど、「重賞4勝を含む84勝・獲得賞金15億2072万円」(馬主リーディング3位)と、順調に成績を伸ばしておりますが、クラブの関係者は、先週までの結果に満足することなく、今後も貪欲に勝利を追求してくるでしょう。
何故なら、「シルク」は、6月16日(金)に、モーリスの全妹にあたる「メジロフランシスの2016」(父スクリーンヒーロー)や、ゼーヴィントの全弟にあたる「シルキーラグーンの2016」(父ディープインパクト)や、ショウナンパンドラの全妹にあたる「キューティーゴールドの2016」(父ディープインパクト)など、計65頭の「2017年度募集馬」(現1歳世代)のラインナップを発表し、7月19日(水)から出資を受け付けているものの、私が確認したところ、これらの内、満口となっているのは53頭で、募集中止となった2頭を除く残りの10頭は、まだ出資を受け付けておりますので。
そのため、現在は同クラブの関係者全員が、「過去の募集馬を賞金の高い特別レースで活躍させ、出資を検討している顧客層に好印象を与え、残りの10頭を少しでも早く満口にしたい」と考えている筈です。
そして今週は、
1着賞金5700万円(馬主の取り分は8割の4560万円)のアルゼンチン共和国杯→セダブリランテスとプレストウィック
1着賞金2900万円(同2320万円)のファンタジーS→アルモニカとアーデルワイゼ
1着賞金1820万円(同1456万円)のノベンバーS→グランドサッシュとラヴィエベール
1着賞金1050万円(同840万円)の磐梯山特別→ゴールドエフォート(西郷特別にも登録)とブライトクォーツ
1着賞金1000万円(同800万円)の百日草特別→ディロス
と、計9頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、同クラブの関係者達が、それぞれの馬を管理している厩舎に対して、かなり勝負懸かった指示を出している可能性が極めて高いと私は見ております。

2017/10/30
セールと賞金の収支をプラスにするため
田中成奉(せいほう)氏

本業: 株式会社大成コーポレーション 代表取締役

今週の主な登録馬:
タイセイプライド(京王杯2歳S)
タイセイスターリー(みちのくS・長岡京S)

担当者:馬主情報部 馬主O

皆様もよくご存知の通り、田中成奉オーナーの本業は、東京都千代田区の九段南に本社を構えて、不動産関連事業や飲食業などを手掛けている、「株式会社大成コーポレーション」の代表取締役です。
また、田中オーナーは、投資家としても積極的に活動しており、確か少し前には、スマートフォンの学習支援アプリ作成などを手掛けている「株式会社ファステップス」や、医薬品の開発などを手掛けている「株式会社メディビックグループ」といった企業の大株主となっていた上、最近では、出版コンサルティング事業を主に手掛けている、東証2部上場の「セブンシーズホールディングス株式会社」の株式を多く取得しているようです。
なお、田中オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、確か2001年のことでして、2008年のガーネットSを制したタイセイアトムや、2012年の交流G1・JBCスプリントを制したタイセイレジェンドなど、これまでに200頭近くを所有しております。
2013年の田中オーナーは、22勝を上げ、「3億3891万円」の賞金を獲得しておりましたが、昨年までの3年間は、
2014年→16勝・獲得賞金2億7494万円
2015年→15勝・獲得賞金2億7764万円
2016年→15勝・獲得賞金3億0253万円
と、2013年を下回っておりましたので、今年の田中オーナーは、「何としても2013年より稼ぎたい」と考えている筈です。
実際、今年に入ってから先週までは、20勝を上げ、キャリアハイとなる「3億6257万円」の賞金を獲得しておりますので、私の見込みは正しかったのでしょう。
また、田中オーナーは、「競走馬セール」に参加する機会が多く、昨年は、
4月26日(火)の「JRAブリーズアップセール」→計2頭を3240万円で落札
5月24日(火)の「HBAトレーニングセール」→1頭を1620万円で落札
7月11日(月)~12日(火)の「セレクトセール」→計5頭を2億4408万円で落札
7月19日(火)の「セレクションセール」→計3頭を2505万円で落札
8月22日(月)~26日(金)の「HBAサマーセール」→計7頭を5853万円で落札
10月3日(月)~5日(水)の「HBAオータムセール」→1頭を421万円で落札
と、総額3億8047万円を投じて計19頭を落札していた上、今年も、
4月25日(火)の「JRAブリーズアップセール」→1頭を2916万円で落札
5月23日(火)の「HBAトレーニングセール」→1頭を400万円で落札
7月10日(月)~11日(火)の「セレクトセール」→計6頭を1億8792万円で落札
8月21日(月)~25日(金)の「HBAサマーセール」→計9頭を9860万円で落札
10月2日(月)~4日(水)の「HBAサマーセール」→計2頭を605万円で落札
と、計19頭を総額3億2573万円で落札しております。
(落札価格は全て税込表記)
ただ、先述した通り、先週までに田中オーナーが獲得した賞金は「3億6257万円」であり、その内、馬主の取り分は8割にあたる「2億9006万円」ですから、セールと賞金の収支が「マイナス3567万円」となっているため、現在は、「収支をプラスにするため、賞金の高い特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金3300万円(馬主の取り分は8割の2640万円)の京王杯2歳Sにタイセイプライド、1着賞金1820万円(同1456万円)のみちのくS(長岡京Sにも登録)にタイセイスターリーを登録しておりますので、前者を預けている西村真幸先生と、後者を預けている矢作芳人先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。