「安定した利益獲得」と「究極のファンサービス」を目指し、完全無欠の情報網を構築
注目馬主
2017/04/17
「6割弱」という状況ですから
金子真人氏(馬主名義は金子真人ホールディングス株式会社)

本業: 株式会社図研 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
フィエロ(マイラーズC)
ブラヴィッシモ(マイラーズC)
プロディガルサン(マイラーズC)
オヒア(彦根S)
プレスアテンション(花見山特別)

担当者:馬主情報部 小栗範恭

金子真人(まこと)オーナーが、横浜市の都筑区に本社を構えている東証1部上場企業、「株式会社図研」の代表取締役社長を務めているのは、皆様もよくご存知のことでしょう。
同社は、1976年に金子オーナーが横浜市磯子区で設立した「株式会社図形処理研究所」が起源で、1985年に現在の社名となり、その後も着実に業績を伸ばし続け、1990年、現在の本社ビルと中央研究所ビルを完成させ、1994年には東証1部への上場を果たし、現在では、「プリント基板」と呼ばれる配線設計の支援システムに於いて、世界トップクラスのシェアを誇っており、世界各国で5000社ほどの企業に製品を提供しております。
そして現在の同社は、資本金が101億円以上、従業員数が450名近くとなっており、グループ企業は、国内に「図研エルミック株式会社」、「株式会社ジィーサス」、「図研ネットウエイブ株式会社」、「株式会社図研プリサイト」、「株式会社ダイバーシンク」などがあり、海外にも、「ZUKEN EAO(欧米に8か所)」、「ZUKEN KOREA Inc.」、「ZUKEN SINGAPORE Pte.Ltd.」、「ZUKEN TAIWAN Inc.」、「図研上海技術開発有限公司」など、合計で20社以上を有しており、連結子会社を含めた従業員数は、確か1200名を超えております。
同社が現在も成長し続けているのは、業績を見れば一目瞭然で、「2016年3月期」の数字は、
売上高:219億5200万円
経常利益:7億7500万円
となっておりましたので、一代で「株式会社図研」を大企業へと成長させた金子オーナーのことは、誰もが「経営者の鑑」と認めているのでしょう。
JRA馬主としての金子オーナーは、1999年のスプリンターズSと2001年の安田記念を制したブラックホークや、2001年のNHKマイルCとジャパンCダートを制したクロフネや、2004年のNHKマイルCとダービーを制したキングカメハメハや、2006年の牡馬三冠などGIを7勝したディープインパクトや、2008年のジャパンCダートを筆頭にGIを7勝したカネヒキリや、2010年の牝馬3冠を制したアパパネなどを所有し、現役馬を含めなくとも、素晴らしい実績を残しております。
また、私は、一口馬主クラブ・日信レースホース(後のセゾンRH・現在のライオンRH)の代表を務めた後、1989年にJRAの個人馬主資格を取得し、それから2011年の5月まで、20年以上に渡り馬主を続けておりましたので、金子オーナーとは、各競馬場の馬主席で数え切れないほど顔を合わせており、更に、行きつけの寿司屋が同じだったため、そこで顔を合わせたことも少なくありません。
そして、私が「東京馬主協会」の顧問を務めていた頃、相談役を務めていたのが金子オーナーだったため、こういった経緯から、私にとって金子オーナーは、「盟友の中の盟友」と言えます。
一昨年の金子オーナーは、ラブリーデイで宝塚記念と天皇賞・秋などを制し、フルーキーでチャレンジCを制するなど、「60勝・獲得賞金19億8755万円」という、過去最高の成績を残しておりました。
しかし昨年は、マカヒキでダービーを制するなど、重賞を4勝したものの、「42勝・獲得賞金13億1663万円」と、前年より、勝ち星が「18」、獲得賞金が「6億7092万円」も下回ったのですから、今年の金子オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えているのでしょう。
ただ実際は、先週までの成績が「14勝・獲得賞金3億5946万円」というものであり、昨年の同時期(4月の3週目まで)の「18勝・5億1908万円」を大きく下回っております。
更に、金子オーナーは、7月11日(月)~12日(火)に行われた昨年の「セレクトセール」に於いて、計9頭を「9億0396万円」(税込)で落札しておりますが、同セールが終わってから先週までの成績は、「257戦30勝・獲得賞金6億5728万円」(馬主の取り分は8割の5億2582万円)というものであり、落札に要した資金の6割弱しか回収できておりません。
そのような中、金子オーナーは今週、1着賞金5900万円(馬主の取り分は8割の4720万円)のマイラーズCにフィエロとブラヴィッシモとプロディガルサン、1着賞金1820万円(同1456万円)の彦根Sにオヒア、1着賞金1500万円(同1200万円)の花見山特別にプレスアテンションと、計5頭を特別レースに登録しております。
そこで、私が金子オーナーの立場であれば、「早急に巻き返しを図りたい」、「落札資金の回収ペースを早めたい」と考え、それぞれを預けている厩舎に対して、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げを指示しますので、調教師情報部の皆様には、実際に厩舎がどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいところです。

2017/04/17
潤沢な資金でセールに参加するため
株式会社ラッキーフィールド(代表:吉原毎文氏)

本業: 東京鉄鋼株式会社 代表取締役社長

今週の主な登録馬:
エアスピネル(マイラーズC)

担当者:馬主情報部 馬主M

皆様もよくご存知の通り、「株式会社ラッキーフィールド」の代表者は、栃木県小山市に本社を構えている、「東京鉄鋼株式会社」の代表取締役社長を務めている吉原毎文(つねぶみ)氏ですから、ここでは私も皆様と同じく、「株式会社ラッキーフィールド」を「吉原オーナー」と表記します。
1974年に東証1部上場を果たした「東京鉄鋼株式会社」は、吉原オーナーのお父様である故・貞敏氏が、1939年に創業しており、現在の建築業界に於いては、鉄筋に独自の加工を施してガス圧接を不要とし、大幅な工期の短縮や建築コストの削減を可能とした「ネジテツコン」を筆頭に、「鉄筋コンクリート用棒鋼」などで高いシェアを占めており、現在では、連結子会社を含め700名ほどの従業員を雇用しているのですから、同社のトップである吉原オーナーが、「優秀な経営者」であるのは言うまでもありません。
なお、吉原オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、確か1986年頃で、それから現在までに200頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、1996年のオークスと1997年の天皇賞・秋などを制したエアグルーヴや、2000年の皐月賞と菊花賞を制したエアシャカールや、1999年の安田記念とマイルCSを制したエアジハードや、2005年の秋華賞を制したエアメサイアなどがおり、吉原オーナーは、これまでに7度もGIを制しております。
また、2000年の吉原オーナーは、エアシャカールなどの活躍により17勝を上げ、過去最高の「7億5040万円」という賞金を獲得しておりました。
しかし、その後は、この数字をずっと下回っており、昨年までの4年間も、
2013年→獲得賞金3億5166万円(19勝)
2014年→獲得賞金3億2504万円(11勝)
2015年→獲得賞金2億7245万円(8勝)
2016年→獲得賞金2億2669万円(6勝)
と、「右肩下がり」の状況が続いておりますので、吉原オーナーは、今年を迎えるにあたって、「必ず巻き返したい」という思いを抱いている筈です。
しかし、今年に入ってから先週までは、「獲得賞金6315万円」(1勝)という成績に留まっており、このままのペースであれば、昨年の数字にも届きませんので、吉原オーナーは現状に危機感を抱いているのでしょう。
また、吉原オーナーは、毎年欠かさず「セレクトセール」に参加しており、2012年からの5年間に於いて、
□2012年→2頭を3725万円で落札
□2013年→3頭を7927万円で落札
□2014年→2頭を4320万円で落札
□2015年→1頭を3996万円で落札
□2016年→1頭を3888万円で落札
と、総額2億3856万円を投じて計9頭を落札しております(金額は全て税込表記)。
当然、7月10日(月)~11日(火)に行われる今年の同セールに於いても、何頭かを落札する筈ですから、現在の吉原オーナーは、「潤沢な資金でセールに参加するため、賞金の高い重賞を勝って多額の賞金を稼いでおきたい」とも考えている筈です。
したがって、1着賞金5900万円(馬主の取り分は8割の4720万円)のマイラーズCにエアスピネルを登録している今週は、吉原オーナーが、この馬を管理している笹田先生に対して、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。


2017/04/17
過去3年間だけで、5億円以上も投じていますので
小笹芳央(おざさ・よしひさ)氏

本業: 株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役会長CEO

今週の主な登録馬:
ホウオウパフューム(フローラS)

担当者:馬主情報部 馬主H

皆さんもよくご存知の通り、小笹芳央(おざさ・よしひさ)オーナーの本業は、東京都中央区銀座に本社を構えて、企業のコンサルティングなどを主な事業としている、「株式会社リンクアンドモチベーション」の代表取締役会長CEOですわね。
小笹オーナーは、大阪府立住吉高校から、早稲田大学の政治経済学部に進学して、卒業後の1986年に「株式会社リクルート」に入社してからは、人事部に配属されて採用に携わっていましたわ。
そして、14年後の2000年に「株式会社リクルート」を退職して、「株式会社リンクアンドモチベーション」を立ち上げていますの。
それからの同社は、
2001年5月→大阪府梅田に大阪支社を開設
2004年3月→株式会社リンクダイニング設立
2004年11月→東京都汐留の「日本テレビタワー」に東京支社を開設
2004年12月→株式会社リンクプレイス設立
2007年12月→東証2部に上場
2008年12月→東証1部に指定変更
2009年2月→株式会社リンクインベスターリレーションズを設立
2010年11月→株式会社モチベーションアカデミアを設立
といった形で成長していて、2013年1月、グループ拡大に伴って、小笹オーナーは、それまでの代表取締役社長から、代表取締役会長CEOに就任していますわ。
その後も同社は順調に事業規模を拡大していまして、現在では、東京、大阪、名古屋に拠点を構え、12のグループ会社を有し、2016年12月期の売上高が「339億円」という大企業になっている上、今年の5月8日(月)には、銀座エリア最大の商業施設「ギンザシックス」の12階にある、床面積が約1850坪のオフィスに本社を移転いたしますので、同社の創業者である小笹オーナーのことは、非常に多くの方が、「尊敬すべき優秀な経営者」と認めているのでしょう。
また、JRA馬主としての小笹オーナーは、2015年から馬を走らせ始めたばかりで、現在は5頭を所有していますわ。
ちなみに、「テーオー」の冠名でお馴染みの小笹公也(おざさ・ともや)オーナーは、2つ下の弟さんですわね。
2015年の小笹芳央オーナーは、出走回数が少なかったことなどが影響して、未勝利に終わっていましたが、昨年は、ホウオウマリリンとホウオウパフュームで2勝を上げていましたし、今年に入ってからは、ホウオウパフュームで寒竹賞を勝っているように、着実に馬主としての実績を積み重ねていますの。
また、小笹オーナーは、今年で馬主キャリアが3年目ですが、積極的に「JRAブリーズアップセール」や「セレクトセール」といった「競走馬セール」に参加していまして、昨年までの3年間だけで、
2014年→2頭を総額5400万円で落札
2015年→10頭を総額2億9333万円で落札
2016年→5頭を総額1億6254万円で落札
と計17頭を総額5億0987万円で落札していますわ(金額は全て税込)。
ただ、一昨年に所有馬を走らせ始めてから先週までに稼いだ賞金は、「3664万円」に留まっていますし、昨年までの状況を踏まえますと、小笹オーナーは、今年も「競走馬セール」に参加する可能性が高いため、私がオーナーでしたら、「セールの資金を潤沢にするため、今の内から稼いでおきたい」と考えますわね。
そして今週は、1着賞金が5200万円(馬主の取り分は8割の4160万円)のフローラSにホウオウパフュームを登録してきましたので、私が小笹オーナーでしたら、「ここで確実に稼いでおきたい」と考えて、この馬を預けている奥村武先生に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを依頼しますわ。
それに、小笹オーナーはホウオウパフュームに、「初めての重賞勝ちを飾りたい」という思いを込めている筈ですから、「調教師情報部」の皆さんには、厩舎が実際にどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していただきたいと思っていますの。

2017/04/17
「昨年の募集馬」と「今年の募集馬」に絡む思惑が…
サンデーレーシング

本業: 一口馬主クラブ

今週の主な登録馬:
ブラックスピネル(マイラーズC)
フローレスマジック(フローラS)
ブリガアルタ(福島牝馬S・府中S)
クィーンチャーム(比良山特別)
ベルラップ(桃山S)
サザンライツ(彦根S)
ゴールドスーク(鎌倉S)
スプリングキャロル(飯盛山特別)
サーサルヴァトーレ(川俣特別)
ユークリッド(川俣特別)

担当者:馬主情報部 馬主T

一口馬主クラブ・「サンデーレーシング」の代表取締役を務めている吉田俊介氏が、「ノーザンファーム」の代表を務めている吉田勝己オーナーのご子息であり、募集馬の大半が「ノーザンファーム」の生産であるのは、以前から皆様もよくご存知のことでしょう。
吉田勝己オーナーが、1988年に「株式会社ダイナース愛馬会」として創設した同クラブに於いて、最近の代表的な存在としては、2011年の牡馬三冠を制した上、2012年の宝塚記念、2013年の有馬記念などを制したオルフェーヴルと、2012年の牝馬三冠を制し、2013年のジャパンC、2014年のドバイシーマクラシックと有馬記念などを制したジェンティルドンナと、一昨年の皐月賞とダービーを制したドゥラメンテが挙げられます。
一昨年の同クラブは、ドゥラメンテで皐月賞とダービーを制し、メジャーエンブレムで阪神ジュベナイルFを制するなど、「JRA馬主リーディング」に於いて、
1位の「サンデーレーシング」→106勝・獲得賞金28億3063万円
2位の「キャロットファーム」→122勝・獲得賞金25億9703万円
と、1位の座に輝いておりました。
しかし、昨年の「馬主リーディング」に於いては、
1位:「キャロットファーム」→重賞14勝を含む127勝・獲得賞金31億8985万円
2位:「サンデーレーシング」→重賞10勝を含む131勝・獲得賞金28億2288万円
という形でトップの座を奪われておりましたので、今年は、「サンデーレーシング」の関係者全員が、「必ず1位を奪還したい」と強く願っていると私は見ておりました。
実際、今年に入ってから先週までの「馬主リーディング」は、
1位:「サンデーレーシング」→「27勝・獲得賞金8億0980万円」
2位:「キャロットファーム」→「23勝・獲得賞金6億8547万円」
3位:「シルクレーシング」→「25勝・獲得賞金5億6093万円」
と記せば分かる通り、1位の座を奪い返しておりますので、私の見込みは正しかったのでしょう。
また同クラブは、計89頭の「2016年度募集馬」(現2歳世代)について、昨年の5月2日(月)にラインナップを、5月12日(木)に各馬の募集価格を発表し、その後、出資受付を開始しておりますが、私が確認したところ、これらの内、計84頭が満口となっているものの、募集中止となった1頭を除く残りの4頭は、現在も出資を受け付けているのです。
これが他の一口馬主クラブであれば、「順調そのもの」と言えますが、最大手の「サンデーレーシング」にとっては、決して満足できない筈であり、現在はクラブの関係者達が、「早急に残りの4頭を満口にするため、過去の募集馬を活躍させて、顧客層にクラブをアピールしたい」という思惑を抱いている筈です。
更に、同クラブは、3月27日(月)から、「特別入会の受け付け」と題して、「新規出資者の募集」を開始しており、「過去の募集馬」が一般的な注目度の高い特別レースで活躍すれば、「新規出資者の増加」に繋がり、それがクラブに大きな利益をもたらすのは言うまでもありません。
それを示すかのように、「サンデーレーシング」は、今週、
1着賞金5900万円(馬主の取り分は8割の4720万円)の「マイラーズC」→ブラックスピネル
1着賞金5200万円(同4160万円)の「フローラS」→フローレスマジック
1着賞金3800万円(同3040万円)の「福島牝馬S」→ワンブレスアウェイ(府中Sにも登録)
1着賞金1500万円(同1200万円)の「比良山特別」→クィーンチャーム
など、計10頭を賞金の高い特別レースに登録しておりますので、それぞれを預けている厩舎に対して、クラブの関係者達が、かなり勝負懸かった指示を出していると私は見ております。